憂「ファミコンしようよ！」 1 - 紬が百合ノートをまとめているようです

唯「今日は一日中ゲームするよ！引きこもって淡々とするよ！」

ひらさわけ！

ﾋﾟｮｲ ｷﾞｭｰ ﾀﾀﾀﾀ

唯「うーん、ほんとリビッツは可愛いなあ。うちに来ないかなあ」ｶﾁｶﾁ

唯「でもそろそろ別のゲームがしたくなってきたよ。また雑誌でチェックしないと」

憂「ぁっ…あ、あのねお姉ちゃん」ｿﾜｿﾜ

唯「んー？」ｶﾁｶﾁ

憂「実は…見せたいものがあるんだけど」

憂「物置掃除してるときに見つけたんだ」ｺﾄｯ

唯「これ、見たことあるような。ファミリー、コンピュータ…」

唯「あ、ファミコンか！」

憂「そう、ファミコン。新しいソフト買うのもいいけどさ」

憂「せっかくだから、ファミコンしようよ！」

唯「えー…。でも古いゲームなんてきっと面白くないよー」

憂「まあまあ。ソフトもたくさん見つけたし、ちょっとだけ、ね？」

唯「うーん、わかったよぉ」

憂「私は見てるだけでいいから」

• 唯「フロントライン！」

唯「戦争のゲームなのかな？説明書がないからわかんないや」

憂「とりあえずやってみよ？」

ﾃｹﾃﾝﾃﾝﾃﾃ　ﾃｹﾃﾝﾃﾝﾃﾃ　ﾃｹﾃﾝﾃﾝﾃﾃ　ﾃﾃﾃﾝ

ﾃｺﾃｺﾃｺﾃｺ

唯「そんな気はしてたけどコマンドー状態」

唯「歩いてる方向に鉄砲を撃つんだね。この人、足が変な方向に…」

ﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾋﾟｭｰﾝﾎﾞｰ

唯「爆弾使いにくい…」

唯「敵は障害物無視なんて卑怯だよお」

ﾃｺﾃｺﾃｺﾃｺ　ﾊﾟｰﾝﾋﾟﾎﾟｯ

唯「あっ！スクロール位置がはしっこすぎるから不意打ち食らう…」

憂「乱射しながら進んでみたら？」

…

唯「あ、これは戦車かな？…乗れた！」

憂「大きいほうがいいと思うんだけど…？」

唯「やだ、こっちのほうが可愛いもん！」

ﾃｨﾘﾃｨﾘﾃｨﾘﾃｨﾘ　ﾊﾞｰﾝ

唯「戦車強いよ！すごいｙ」ﾊﾞﾎﾞｰﾝ

唯「」

唯「大きい方にしました」

憂「こっちは一発でやられないね」

唯「煙上げてるときに乗り降りしたらまた使えることを発見！」

憂「お姉ちゃんすごい！」

唯「どんどんいくよー！お、スクロールが止まった」

憂「この戦車がボスじゃない？」

唯「だと思うんだけど…弾が当たらないよお」

憂「ちょっとやっつけ方が違うのかもね…」

唯「うーん、っと当たっちゃった。降りなきゃ」ﾊﾞｰﾝﾋﾟﾎﾟｯ

唯「」

憂「ゲームオーバーだね…」

唯「よし、次いってみよー！」

• 唯「バードウィーク！」

憂「かわいいパッケージだねー」

唯「ほのぼのゲームの予感だよ！」

ﾀｰﾝﾀｰﾝﾀﾗﾗﾗｰﾝ　ﾃﾚﾚﾚﾚﾃﾚﾃﾚﾃﾚ　ﾃﾚﾚﾚﾚｰ

唯「のんびりしたBGMだねー。虫を捕まえたらいいのかな？」

憂「説明書によると、それをヒナにあげたらいいみたいだね」ﾍﾟﾗﾘ

唯「おっけーおっけー。よし、ごはんですよー♪これが親の気持ちだね！」

唯「おっと、この悪そうな鳥はきっと敵だね？憂ー、やっつけられないの？」

憂「そのキノコを使えばいいみたい」

唯「どれどれ」ﾎﾑ　ﾎﾟｸﾞｯ

唯「おお！…すごく重いんだろうね、キノコ」

憂「きっと食べてもおいしくないんだろうね」

唯「それにしても、季節が移り変わっていくのが綺麗でいいねー」

憂「効果音一つ一つもなんだか可愛いね。見てる分にはすごく和むよ」

唯「やってるこっちは結構必死です、へへへ」ﾎﾑｯﾎﾟｸﾞｯ

…

唯「うう、だんだんお邪魔キャラが増えてきたよー…」

憂「お姉ちゃん、ヒナの動きが激しく…あっ」

唯「ああーっ！ヒナが死んじゃったぁ…」

唯「ひどいよ…、みんなして邪魔してさ…私が何したっていうの…」

憂（普通にやられるより精神的にきついよね。これ）

憂「お姉ちゃん元気出して。ほら、次のゲームしようよ！」

唯「うん…」

• 唯「パックランド！」

唯「これは知ってるよ！ナムコの名作なんだよね」

憂「あれ？でももっとシンプルな感じだったような気がするけど…」

唯「言われてみれば…まあいいじゃん、では早速！」

ﾃｯﾃｯﾃﾃｯﾃｰ

ﾎﾟﾖｰﾝ　ﾎﾟﾖｰﾝ

唯「うわ、やりにくいよ憂！」

憂「どうしたのお姉ちゃん？」

唯「これ方向キーでジャンプするよ！ボタンで進んだり戻ったりするよ！」

唯「まったく、どんな会社が作ったのか見てみたいね！」ﾌﾝｽ

憂「ナムコだよお姉ちゃん」

…

唯「操作に慣れると動きも早くていい感じー。この敵、乗れるんだよ！」

憂「そういえばキャラ可愛いよね、色んな顔したのがいるし」

唯「ホッピング、UFO…なんだか楽しくなってくるよー」

唯「よし、クリア！おお、今度は逆に行くんだぁ」

憂「スタート地点まで行けばクリアじゃない？」

唯「だねー。って、足場がないよ！」

憂「…後ろから来る敵に乗るとか？」

唯「それだ！」ﾎﾟﾖｰﾝ

唯「うわっ物凄い勢いで上ってく！」

憂「ジャンプ！ジャンプだよお姉ちゃん！！」

ﾎﾟﾖｰﾝ

唯「ダメ、届かない！落ちちゃうー！」ﾎﾟﾖｰﾝ

唯「えっ」

憂「連続ジャンプできたんだね…でも、ちょっと気づくのが遅かったね」

ﾃﾚﾃﾚﾃﾝﾃﾚﾃﾚﾃﾝ　ﾋﾟﾎﾟｰﾝﾃﾞﾚﾚﾚﾚﾚﾚﾚ

唯「うう…説明なしだもん…」

• 憂「チョップリフター？」

唯「次は憂がやりなよー！」

憂「えっ、私？いいの？」

唯「私ばっかりじゃ悪いからねー。じゃあこれやって！」ｽﾞｲｯ

憂（ソフトは選ばせてくれないんだ…）

憂「チョップリフター？ヘリのゲームみたい」

憂「…うーん、説明書ないからわからないけど、敵を倒すだけじゃなさそう」

唯「やればわかるってー」

憂「そうだね、お姉ちゃん」

唯「ういー！飛行機！飛行機落として！！」

憂「すぐ復活するみたいだからわざわざ倒さなくていいんだよ、お姉ちゃん」

憂「この基地？を壊すと人が出てくるのか…倒せばいいのかな？」

憂「あ、違う。助けるんだ（ちょっと踏み潰しちゃった）」

唯「ういー！戦車！戦車だよ！何で鉄砲撃たないの！？」

憂「当たらないからだよお姉ちゃん。低いところ飛んで戦闘機回避…と」

唯「ういー！なんで戻るの！ねー進もうよ！」

憂「燃料少なくなってきたからね。見たらわかるでしょ？」

唯「わかんない！てか今の言い方カチンってきたよ！そういう所、直さなきゃダメだよ？」

憂「」ｲﾗｯ

憂「……」ﾌﾞﾌﾞﾌﾞ　ｸﾞｼｬｯｸﾞｼｬｯｸﾞｼｬｯｸﾞｼｬｯ

憂「…ふふ」

唯「う、憂さん…？」

• 唯「西遊記ワールド２！」

唯「なんかロムがおっきいねー！」

憂（これ、どこが西遊記なんだろ…ていうか一作目は…）

ｼｭｯｼｭｯ　ﾃﾞﾛｯﾃﾞﾛｯ

唯「キノコ可愛い！思わず真っ二つにしたくなる可愛さだよ！」

憂「そこそこの頻度で回復アイテム出るね」

唯「おお！ライフが増えたよ！」

憂「難しすぎず、それでいてぬるいわけでもない、しっかり作られてるね」

唯「武器システムがロックマンを思い出させるよー」ｶﾁｶﾁ

唯「って、もうガスみたいなボスやっつけたよ。ボスはぬるいなあ」

憂（復活アイテム使ってのごり押しだったけどね）

…

唯「パンダのまねー」ｶﾞｵｰｸﾈｸﾈ

憂「じゃあ私は、緑色の人のまねー♪」ﾋﾟｮｰﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

唯憂「あはははは！」

唯「なーんてやっているうちに、全部倒しちゃいましたっ」ﾌﾝｽ

唯「ラストステージかな？これはクリアの予感だよ！」

憂「お姉ちゃん頑張って！」

唯「今までのボスのちっちゃいのが出てきてるー。子沢山だったんだねえ」ｼﾐｼﾞﾐ

憂「…これって子供なの？カエルも」

唯「優しい唯ちゃんは子供たちも余さず親の元へ送ってあげるのでした」

唯「うふふ」ﾃﾞﾛｯﾃﾞﾛｯ

憂「お姉ちゃん、なんだか怖いよ…」

唯「…む？この宇宙みたいなところ、動きが変だよぉ」

憂「それじゃお姉ちゃん頑張ってね、私お昼ご飯の準備してくるから」

唯「その間にクリアしちゃっても知らないよー？…むむむ」

憂「楽しみにしてるね？」

…

ｶﾞﾁｬ

憂「お姉ちゃーん、ご飯できたよー？…あれ」

憂（お姉ちゃん、さっきと同じ場所…）

唯「…」ｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗ

憂「あ、死んだ」

唯「ああああああああ！！！もうやめるっ！！」ﾊﾞﾁﾝｶﾞﾁｬｯ

唯「こんなのクソゲーだよクソゲー！！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

憂（いるなあ、うまくいかないとクソゲー呼ばわりする人）

• 唯憂「お昼ご飯！」

唯「たくさん遊んだ後のご飯おいしー！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

憂「お姉ちゃん楽しんでたもんね？」

唯「うん、ファミコンって今のゲームとはまた違う面白さだねえ」

唯「今日は一日中やるぞー！！」ﾌﾝｽﾌﾝｽ

憂「あんまり頑張りすぎると目が悪くなっちゃうよー？」

憂「そういえば、物置にあったのはソフトだけじゃなくて」

憂「機器とか、説明書とか、ノートもあったよ」

憂「ノートはお父さんが書いたみたい。攻略本みたいな感じで」

唯「お父さんってゲームしてたんだねー、後で見てみようよ！」

憂（誰のだと思ってたんだろう）

唯「ごちそうさまー！」

憂「お粗末さまでした」

唯「ゲームの続きするぞー！」ﾌﾝｽ

憂（さっきは見てるだけでいいって言ったけど…）

憂（私もやりたくなってきちゃった）ｳｽﾞｳｽﾞ

• 唯「ワルキューレの冒険！」

唯「そろそろのんびりプレイできるゲームがやりたいよお」

憂「アクションばっかりだったもんね」

唯「というわけで、これです！」

憂（パッケージからアクション臭が…でもRPGかも？）

唯「しかもー、見てみてういー！カッコイイ！」

憂「あっ！お姉ちゃんが手に機械つけてる！」

唯「これ、コントローラみたいだよ？ほら。次はこれでやってみるよ！」

唯「誕生日入力…？自分の入れとこ。ってやり方がわからない！」

憂「あはは、とりあえず今は普通のでやってみたら？」

唯「そうだねー。…よし」

ﾃﾞｯﾃﾞﾚﾚﾃﾞｯﾃﾞﾚﾚﾃﾞｯﾃﾞﾚﾚﾃﾞｯﾃﾞﾚﾚ…

唯「おお、始まったよ！…昔のゲームって基本的に説明ないんだね」

唯「では早速繋ぎかえてっと、よし」ｸﾞｲｸﾞｲ　ｸﾞｯ

ﾁｮｺｯ　ﾁｮｺｯ　ｼﾞｬｷﾝｯ

唯「…やっぱり普通にやりたい」

憂「アクションRPGって感じだね。ノーヒントだけどわかりやすいし」

唯「うんうん、なんとなくわかってきたよ」

唯「お金と経験値もそこそこたまってきたし、また宿屋行かないと」

ﾌﾞﾜｰﾝ

唯「あ」

ﾎﾟﾍｯﾎﾟﾍｯﾎﾟﾍｯ

唯「…なんかさ、このばい菌の敵見てるとぶつかりたくなっちゃうんだよねー」

憂「そ、そうかな…？」

ﾃｯﾃﾃﾚﾚ　ﾃﾞﾚｯ　ﾃﾞﾚｯ　ﾃﾞﾚｯﾃﾞﾃﾞﾚﾚ

唯「あ、毒になっちゃった。えへへ」

憂「嬉しそうだね…」

唯「船をゲットしました！」ﾌﾝｽ

憂「さっきのハサミみたいな敵にもぶつかってたけど…お姉ちゃんってそういう趣味？」

唯「どういう趣味？」

憂「ううん…いい。結構ダメージ受けたね。また休んだら？」

唯「だねー。あとパスワードもとって今回はここまでにしよう」

唯「…よし、メモ完了！セーブ機能が無い時代は大変だねー」ﾊﾟﾁﾝ

憂「だねー。ちょっと飲み物とって来るね」ﾀﾀﾀ

唯「ありがとー。あ、そうだ。斧だけ買っておこっと」ﾊﾟﾁﾝ

…

唯「」

憂「お姉ちゃん？」

唯「私のデー太…」ﾄﾞﾝﾖﾘ

憂（パスワード間違えたんだ）

唯「しばらく立ち直れそうにないよ…」

憂「お父さんのノート、ワルキューレのあったんだけど…使うことはなさそうだね」

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