新学期!
律「もうすぐ新歓だな」
澪「体育館の使用許可届けは?」
いちご「提出してある」
唯「なんかマネージャーみたいだね!」
紬「何回も言うけどマネージャーよ」
律「後は…」
澪「唯が風邪を引かないかだけど…」
唯「だからひどいよー!」
紬「まあまあ」
いちご「体調管理に気をつけて」
唯「まかせて!」ふんす!
「うーいーアイスー」
「うーいージュースー」
「すっぽんぽん星人だぞー」ガオー
翌日!
唯「風邪引いちゃった…」
澪律紬「」
いちご「ぶっ◯す」
律「いちご落ち着け!」
紬「病人だから!」
澪「でも明日の新歓はどうするんだ?」
紬「さわ子先生は?」
さわ子「私は先生だからギターやるのはちょっと…」
律「いっそのことギターナシでやるのは?」
澪「無理だろ…」
いちご「…」
唯「いちごちゃん…」
いちご「…」たたた
律「いちご?!」
澪「どこ行くんだ?!」
律「唯は風邪引いちゃうし…」
澪「いちごは帰っちゃうし…」
紬「どうなるのかしら…」
唯「だ…大丈夫…だから」
澪「大丈夫じゃないだろ!」
律「無理するな」
唯「違うよ…」
唯(私はもう無理だけど…)
唯(明日はきっといちごちゃんが…)
唯「」ちーん
澪律紬「死んだ?!」
新歓当日!
澪「唯は?」
憂『37.8度の熱があります』
律「微妙だなおい」
憂『本人はライブに出るって言ってますが…』
紬「安静にしてるほうがいいわね」
澪「でもギターが…」
憂『ごめんなさい…』
紬「憂ちゃんが謝ることないわよ」
律「こうなったらさわちゃんを脅して…」
澪「仮にも教師になんてことを」
ドア「ガチャ」
いちご「…」
律「いちご!」
澪「昨日はどうしたんだ?!」
紬「そのギターケースは?」
憂『みなさん?もしもーし』
いちご「このギターは私のギター」
澪「え?唯のじゃないのか」
律「てかギターやってたのか?!」
いちご「…」
いちご「実は…」
~~~~~
律「いちごの中学時代のことや高校でギターをやらない理由は分かった」
律「でも、その…なんていうか」
澪「弾けるのか?」
いちご「何回か家で練習したことはある」
紬「私たちと合わせれるの…?」
いちご「それは…」
律「確かに問題だな…」
澪「今から合わせてみよう!」
紬「ええ!」
和「時間よ」
律澪紬「oh…」
体育館!
律「どうしよ!どうする?!」
澪「ドタバタしていてあまり意識してなかったが…」
澪「ライブはやっぱりききき緊張するるる」
紬「いきなりで合わせられるのかしら…」あたふた
いちご(勢いでギターやるって決めたけど…)
いちご(もし合わせれなかったら)プルプル
律「!」
律(部長の私が緊張してどうする!)
律(こういうときこそみんなをまとめなければ…!)
律「喝!!!」
澪紬いちご「?!」ビクッ
律「落ち着けみんな!」
紬「りっちゃん…」
律「唯は風邪でダウン、代打のいちごとは1回も合わせたことがない」
いちご「…」
律「たしかにこれは軽音部最大の危機かもしれない」
律「でもな!私たちの絆はこんなもんなのか?!」
律「この程度の逆境もはね除けれない弱いものなのか?!」
澪「…」
律「私はそうは思わないぞ」
律「私たちの一年はどんな宝石よりも輝いてたはずだ!」
律「そうだろ?みんな!」ニカッ
澪「律ぅ…」
紬「りっちゃん…」
いちご「律…」
律「よしよしみんな、こっち来い」ぎゅっ
澪紬いちご「…」ぎゅーっ
律「…」
律(宗教開こうかな?)
律「いちご!お前はギターに専念だ!」
律「ボーカルは全部澪に任せる!」
澪「任せろ!」
律「技術よりも私たちに合わせることを優先させるんだ!」
いちご「わかった」
律「ムギ!誰よりも上手いお前ならいちごにも合わせることが出来るはずだ!」
律「いちごを助けてやってくれ!」
紬「はい!」
和「次は軽音学部によるバンド演奏です」
律「いくぞ!」
澪紬いちご「おー!」
律「1、2、3、4、1、2、3!」
ドドドドドンドドンド!!!!
澪紬いちご(走りすぎだー!)
さわ子(始まったわね)
さわ子(あの子たち大丈夫かしら…)
さわ子(…ん?いちごちゃんのギター…)
さわ子「あ、あれファイヤーバードじゃない!」
さわ子(レスポールといいクセの強いギターが多いわね…)
澪「なんでなんだろ~」ベンベンベン
いちご「…」ジャカジャカ
紬「~♪」ポロンポロン
いちご(あ…いい感じかも)
澪「気になる夜 キミへの~」ベンベンベン
いちご(…いい感じ?これが?)
いちご(律のドラムは走っていて…)
いちご(私のギターは周りと合ってない)
いちご(けっして褒められるような演奏じゃないけど)
いちご(楽しい…いい感じがする…)
~~~~~
紬「どうも~軽音部です!」
紬「私、本当は合唱部に入ろうと思ったんですけど」
紬「楽しそうだったからこっちに入ったの~」
紬「あ!が、合唱部もいい部活ですよ!」
紬「みなさん合唱部に入りましょう!」
あはははは
律(急遽ムギにMC任せたけど正解だったな)
紬「では次の曲にいk」
「みんなー!」
律「あ!」
いちご「唯!」
唯「ごべんびんなー!」ぶわっ
澪「泣き過ぎだろ!」
唯「いづもびづも皆に迷惑がげでー!」
紬「唯ちゃん…」
唯「私はくぁwせdrftgyふじこだからー!」
律「え?不二子が何?え?」
澪「いいから早く上がってこい!」
紬「はい唯ちゃん、チーンして」
唯「チーン」ぶびー
いちご「唯…」
唯「ありがとういちごちゃん」
唯「またギターを弾いてくれたんだね」
いちご「誰かさんが風邪引いたから」
唯「ふふっ…そうだね」
いちご「じゃあね」スッ
唯「どこ行くの?」
いちご「私はマネージャーだから」
唯「そんな…」
律「ギターが2人でもいいじゃんか!」
唯「そ、そうだよ!2人で弾こうよ!」
いちご「今はだめ」
唯「え?」
いちご「今はまだ唯と合わせちゃだめ」
いちご「上手く言えないんだけど…」
いちご「病み上がりの唯と付け焼き刃な私」
いちご「そしてこんなドタバタした舞台で演奏はしちゃだめだと思うんだ!」
唯「いちごちゃん…」
いちご「いっぱいいっぱい練習して」
いちご「次のライブで演奏しよ」ニコ
唯「うん…うん!」
澪「いちご…」
律「えぇ話やなぁー!」
紬「みなさん!ここでギターが代わります」
紬「いちごちゃんに代わって唯ちゃんです」
紬「頑張ったいちごちゃんとこれから頑張る唯ちゃんに拍手を!」
パチパチパチパチ!
いちご「…」ぺこ
律「いくぞ!1、2、3、4、1、2、3!」
ジャカジャンジャカジャン!
唯「…」
唯「歌詞忘れた!」
放課後!
律「いやー…」
澪「さんざんだったな…」
紬「し、仕方ないわよ!」
唯「ごめんね…」
いちご「でも、楽しかった」
律「ああ、楽しかった!」
律「…」
律「楽しかったな?」
律「なあ?」ガシッ
澪「あ、ああ」
律「なあ?」
紬「ええ!」
律「なーーーーーーあ!!」ダダダ!
澪紬「きゃー!」ダダダ
いちご「人さらい」
唯「2人っきりだねお嬢ちゃん!」
いちご「口説くの?」クス
唯「えっと…」
唯(そう来られるとまいっちゃうな…)
唯「改めて今日はありがとう」ぺこ
いちご「こちらこそありがとう」ぺこ
唯「へ?」
いちご「唯が風邪引いてくれたおかげで…」
いちご「またギターを弾くことが出来た」
唯「いちごちゃん…」
唯(風邪引いてくれたが余分だけど)
唯「上手く合わせれなかったみたいだけど?」ふふん
いちご「…」
いちご「でもこれがHTTなんだと思う」
いちご「確かに個人の技術や周りと合わせるのは大切かもしれない」
いちご「でも一番大切なのは誰と演奏するかなんかじゃないかな?」
唯「…」
いちご「たとえバラバラでもそれがHTTなんだ」
いちご「これも風邪引きさんのお陰でわかったんだけどね」ふふん
唯「むぅ…」
唯「あたしもりっちゃんのとこ行く!」ダダダ!
いちご「行っちゃった」
いちご「…」
いちご「唯…ありがと」
~~~~~
律「本当に入部してくれるのか?!」
梓「はい!先輩たちの演奏に感動しました」
澪「パートは何をやってるんだ?」
梓「ギターです」
紬「まぁ!じゃ唯ちゃんと、それに…」
唯「いちごちゃんと一緒だね!」
おわり
最終更新:2010年09月06日 00:13