律「おいおい・・・誰って私だよ」
唯「え?え・・・?」
律「あ、そっか。今日髪下ろしてたんだっけ・・・これなら分かるか?」グイッ
唯「あー!りっちゃん!!」
律「やっとわかったか・・・まったく、酷いぞー?」
唯「えへへ、ごめんごめん。・・・でもどうして今日は髪下ろしてるの?」
律「いや、カチューシャ壊しちゃってさー」
唯「ふーん」
ガチャッ
紬「こんにちは」
唯「あ、ムギちゃーん♪」
律「おいっす」
紬「え・・・?あ、あの・・・どなたですか?」
律「ちょ!ムギまで・・・ほら、私だよ私!」グイッ
紬「あ、りっちゃん・・・!」
律「まったく・・・ムギまで分からないなんてさー、酷いよ~」
紬「ごめんなさい、髪下ろしてる姿なんて珍しかったから・・・」
律「まぁいいけどさ、そんなことより今日のお菓子何~♪」
紬「うふふ、今日はチーズケーキよ」
唯「わぁーやったー♪」
ガチャッ
澪「ごめん、掃除で遅くなったよ」
唯「あ、澪ちゃーん」
律「遅いぞー」
澪「え?・・・えっと・・・誰?」
唯「あはは、幼馴染の澪ちゃんでもわからな・・・ムグッ!?」
律(ばらすな唯・・・面白いからこのまま澪を騙すぞ・・・!)
唯(えぇ~!?)
紬「えっとね澪ちゃん。この子軽音部の見学に来たんですって」
澪「え?そうなのか?」
律(ナイスムギ!)
律「そ、そうなんですぅー!オホホ・・・」
澪「へぇー、名前は?」
律「な、名前!?名前はえっと・・・・た、田中律子です!」
澪「・・・・」
律(や、やば・・・流石に安直すぎたか!?)
澪「田中さんは軽音楽に興味あるの?」
律(よ、よかった・・・気付いてない・・・澪、思ったよりバカだ!)
律「・・・えっと、軽音楽というより秋山さんに興味があって」
澪「え?私?」
律「はい!学園祭のライブのとき見ててすっごいかっこいいなぁって思って・・・それでずっと憧れてたんです!」
澪「そ、そ、そうなんだ・・・!えっと、その・・・あ、ありがとう・・・///」
律(くっくっく、澪のやつ顔真っ赤にして照れちゃって・・・可愛いなぁ)
澪「え、えっと・・・田中さんは楽器とかできるの?」
律「ハーモニカを少々」
澪「へぇ、今持ってる?もし良かったら聞かせてくれないかな?」
律「いいですよー♪それじゃ・・・」スチャッ
澪「・・・おい、ちょっと待て」
律「なんですか?」
澪「・・・なんで律のハーモニカ持ってるんだ?」
律「!」
律「え!?な、なんのことですかぁ~?これ私のですよ!律なんて人知らないし・・・」
澪「じゃあそのハーモニカに書いてある律って名前はなんだ?」
律「やべ!しまった!」
澪「しまったってことは・・・お前!律か!!」
律「ち、違う!!違うんだよ澪!!これはちょっとした冗談で・・・」
澪「りいぃぃぃぃいつうぅぅぅぅぅう!!!」
ボコッ!
律「ォンギャア!!!」
澪「よくも騙したな!!このバカ律!!バカ律!!」
律「痛い!!痛い!!ごめんなさいごめんなさい!」
紬「あらあら、簡単にばれちゃったわね♪」
唯「そうだねー!・・・・ハッ!?」
紬「どうしたの?唯ちゃん」
唯「あ、いやなんでもないよー!」
唯(ふふふ・・・いいこと思いついちゃったー!)
唯「ねぇりっちゃんりっちゃん!」
律「うぅぅ・・・なんだよ唯~・・・」
唯「部活終わったらちょっと二人で話したいんだけどいいかな?」
律「え?別にいいけど・・・何の話?」
唯「内緒内緒♪」
律「?」
ぶかつご!
律「おい唯。澪もムギももう帰ったぞ。そろそろなんの話か聞かせてよ」
唯「その前にりっちゃん、まずは私の髪留めをつけてみて!」
律「え?なんで?」
唯「いいからいいから!」
律「ん・・・これでいいか?」
唯「いいよいいよー!じゃあちょっとこの鏡見てみて」
律「鏡?どれどれ・・・うわっなんだこりゃ!私が唯そっくりになってる!」
唯「りっちゃん、それだけで驚いちゃダメだよ!私がこのカチューシャをつけると・・・」
律「あ、唯が私そっくりになった!」
唯「面白いでしょー?」
律「確かにこりゃ面白いなー!」
唯「それでね、りっちゃん。話って言うのは・・・」
律「あー、もうわかった!皆まで言うな!ようするに私と唯、入れ替わろうってことだな!」
唯「おほぉー、さすがりっちゃん!」
律「なかなか面白そうじゃん!それじゃあ明日部活のときにでもやってみるか?」
唯「うんうん♪やろうやろう!」
つぎのひ!
唯「ふんふんふ~ん♪はやく誰か来ないかな~♪」
ガチャッ
澪「お、来てるのまだ律だけか」
唯「あ、澪ちゃ・・・澪!おいっす!」
澪「はぁー、なんか最近、寒くなってきたよな・・・」
唯「そうだなー。あ、それじゃ澪、抱き合ってお互い温め合おうぜー♪」
ガバッ!
澪「え!?ちょっ・・・やめろバカ律!!」
ゴォンッ!!!!
唯「オンギャアアアアアアアアアア!!!!」
澪「な、なんだよそんなに大げさな声出して・・・今日はいつもより弱く殴ったろ?」
唯(え!?こ、これでいつもより弱いの・・・!?じゃありっちゃんはいつもこれ以上の痛みに耐えてるってこと!?すごい・・・!)
ガチャッ
律「おいっす澪ちゃんりっちゃん」
澪「あ、唯」
律「あれ?ゆ・・・りっちゃんどうしたの?頭押さえて」
唯「澪ちゃ・・・澪に殴られた~・・・」
澪「律が変なことするから悪いんだぞ・・・!」
律(・・・おいちょっと唯!変なことって何したんだよ?)
唯(え?私はただ澪ちゃんに抱きついただけだよ?それなのに殴られて・・・)
律(バカだな唯ー!今唯は私になってるんだからそんなことしたら殴られるのは当然・・・ん?ちょっと待てよ・・・ということは・・・)
律「・・・ねぇ澪ちゃん」
澪「なんだ唯?」
律「それ~!」
ガバッ!
澪「え!?ちょ、ちょっと唯!」
律「澪ちゃんあったか~い♪」
澪「も、もう・・・しょうがないな・・・唯は本当にスキンシップが好きだな」
律(すげー!澪に抱きついても殴られない・・・こりゃ面白い!)
唯「あー!りっちゃ・・・じゃなかった唯だけずるいぞー!私もー!」
澪「お前はくるな!」
ゴォンッ!!
唯「おおおおおおおお!!!」
律(なぁ唯、唯!)
唯(うぅぅ~・・・なにりっちゃん・・・・?)
律(澪にさ、可愛いって言ってみてよ!)
唯(え・・・?)
律(ほら、はやくはやく!)
唯(う、うんわかったよ・・・)
唯「・・・澪って可愛いよなー!」
澪「なっ!?いっいきなり変なこというなよバカ律!!」
ゴシンッ!!
唯「いぎぃっ!!!!」
律(よーしじゃあ今度は私が・・・)
律「・・・澪ちゃん、今日も可愛いねー♪」
澪「えっ!?な、なんだよ唯・・・そんなこと言われたら照れるだろ・・・///」
律(おーすげー!やっぱり殴られない!・・・なぁなぁ唯!次はさ)
唯「もうやだ!!」
律「え?」
唯「頭痛いんだもん!!もうやだ!!うわあああああああああああん!!」
律(おいバカ、唯・・・!)
澪「ちょ、ちょっと律!どうしたんだよいきなり泣き出して・・・」
唯「私律じゃないもん!唯だもん!!うわああああああああん!!」
澪「え?」
唯「ほら前髪下ろしたら分かるでしょ!?」バサリ
澪「あ、ほんとだ唯だ・・・!ということは・・・」
律(コソコソ・・・)
澪「おい!!」
律(ビクッ!)
澪「何逃げようとしてるんだ律」
律「え?わ、私唯だよ?澪ちゃんなんだか怖いよ・・・」
澪「黙れッ!!!」
ゴシャッ!!
律「んぎゃあああ!!!」
律「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」
澪「まったく・・・昨日ので懲りたかと思ったら。・・・・・・唯、ごめんな殴っちゃって・・・。頭大丈夫か?」
唯「うぅ~、まだちょっと痛い・・・でも澪ちゃんが撫でてくれたら治るかも」
澪「え、えっと・・・こうでいいの?(ナデナデ)」
唯「うんいいよいいよ~。えへへ・・・♪」
律「澪~・・・私の頭も撫でてよ~・・・」
澪「お前のは自業自得だ!!反省しろ!!」
律「そ、そんな~・・・」
最終更新:2010年01月26日 03:13