唯「おこづかいがピンチだから
あずにゃんから巻き上げよう」
和「そうなんだ、じゃあ私 生徒会行くね」
律「止めろよ 幼馴染の暴挙を」
和「じゃあ やめておきなさいよ唯」
唯「やだ!!」
和「なら勝手にしなさい!!私 生徒会行くから」
律「お前はどんだけ生徒会に行きたいんだ」
澪「きっと甘い蜜をすすっているんだ」
和「いや、私 ホント 忙しいんだけど」
和「後輩からお金を巻き上げてまで何に使おうっていうの?」
唯「ファミコンで買いたいカセットが出るんだ~」
律「せめて音楽関係であってほしかった」
澪「というかファミコンのカセットってまだ出てるの?」
唯「バンベリングゲイ2!!」
律「言えてないからな」
和「とにかく お金が欲しいならギャンブルでもしなさい」
唯「わかった!!」
律「そこはバイトとか薦めるべきだろ」
和「受験生がバイトなんて やってるヒマないでしょ?」
澪「でもソイツ、受験生のくせにファミカセ買おうとしてるんだぞ」
─翌日─
唯「昨日、なけなしの3000円持ってパチンコに行ってきたよ!!」
澪「ばか!!そんなトコ 本当に行くなよー!!」
律「で、どうだった?」
唯「『高校生がこんなとこ来るな!!』って つまみだされた!!」
律「なんだツマラン」
澪「まぁ良かったんだよソレで」
唯「悔しかったから灰皿蹴っ飛ばしたらムチャクチャ怒られた!!」
律「えっ」
澪「だ、大丈夫だったのか?」
唯「怖かったから3000円叩きつけて泣きながら逃げてきてやった!!」
律「お前は何しに行ったんだ」
唯「コレがギャンブルのスリルなんだね!!」
澪「お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」
唯「私きっとギャンブルで身を滅ぼすタイプなんだ!!」
律「いい勉強になったな」
唯「あっ!!勉強と言えば私、勉強しなきゃいけないんだった!!」
大塚 明夫『こうして こづかいをすべて失った
平沢唯は
ゲームにうつつを抜かすことなく勉強し
成績がほんの少しではあるが確実に上がったのだった……』
唯「和ちゃんのおかげだよ!!」
和「よかったわね、唯」
唯「あれだね!!和式便所だね!!」
和「え?…………あ、わかった」
第11話 「和式勉強法」 完
紬「あっ、唯ちゃん。お口のまわりにクリームがついてるわ」フキフキ
唯「んん……、ありがとムギちゃん!!」
紬「どういたしまして♪」
澪「ふふ、ムギって面倒見がいいよな」
「なんだか お母さんみたいだ」
律「ふむ、アタシは家族で言えばどのポジションだろう」
澪「えっ?う~ん、そうだな……」
梓「ペットのサルですかね」
律「ホアアアアアア!?」
梓「いやホラ、ムードメーカー的な意味合いで」
律「それで納得する人類がいると思ってんの?」
唯「澪ちゃんはカッコイイお姉さんって感じだよね~」
澪「そ、そうか?」テレッ
紬「じゃあ私はキン肉マンスーパーフェニックスチームで言えば誰かしら?」
唯「プリズマンだね」
澪「唯…お前、今の質問によく即答できたな」
唯「だってキラキラしてお金持ちそうじゃん」
梓「世代が違うから分かりませんよ」
律「梓はオメガマンだなー」
梓「オメガ? よく分かりませんがカッコよさそうですね!!」ピョンピョン
紬「ジェイソンみたいなマスクをかぶり、背中から巨大な指が生えた化け物よ」
梓「なんでこんなに愛くるしい私がそんなのなんだ!!」ォヮーッ
律「いやホラ、ムードメーカー的な意味合いで」
梓「意味が分かりません!!」
唯「澪ちゃんは お姉さん、ムギちゃんは お母さん兼プリズマン
りっちゃんは ただの猿で、あずにゃんはジ・オメガマンだとして……」
律「なんかすげぇバンドメンバーだな」
唯「私はメンバー紹介のときになんて言えばいいんだろう」
梓「そんな紹介しなくていいんですよ!!」
紬「唯ちゃんはサムソンティーチャーでもマンモスマンでも
ましてフェニックスって感じでもないわね」
律「知性のカケラもないしな」
唯「失礼な!!私だって知性くらいあるんだよ!!」
セイラさん『念のため、補足しておくけど
キン肉マンスーパーフェニックスとは
知性の神が乗り移った、とても頭が良いモビルアーマーのことよ』
澪「唯自身は何がいいんだ?」
唯「私、ステーキがいい」
紬「え?」
梓「あ?」
律「どこ行った知性」
澪「食べたいってこと?」
唯「そうじゃなくてステーキになりたいんだよ~」
澪「た、食べられたいってこと?」
唯「そうじゃなくてステーキ的な存在になりたいんだよ~」
律「わかったか?」
澪「いや、わからん」
さわ子「そういえば聞いたことがあるわ」
唯「あっ、さわちゃんティーチャー!!」
第12話くらい 「時には昔の話を」 完
梓「私、一度でいいから鼻からスパゲッティ
食べるのが夢だったの~」
律「どうした梓、ついに気が狂ったのか?」
梓「いえ、ちょっとムギセンパイの真似をしてみただけです」
澪「な~んだ。気持ち悪いしゃべり方してるから
狂牛病で梓の脳がスポンジになっちゃったのかと思ったよ」
紬「それって私のしゃべり方が気持ち悪いってことかしら?」
「それとも私の脳がスポンジ状ってことかしら?」
澪「よく考えてみるんだな」
律「なぁ梓ー!!おもしろいから他のモノマネも やってみてくれよ!!」
唯「じゃあ澪ちゃんのマネやってみて!!澪ちゃんのマネ!!」
梓「では」コホン
梓「ひぃぃ、見えないぃぃ聞こえないぃぃ~私のパンツ見てえええ見ないでえええ」
律「アハハ、似てる似てる!!」パチパチ
澪「むすっ、お前たち、私をバカだと思ってるだろ……」
唯「次はりっちゃんのモノマネ やって~!」
梓「へへ……このハナクソなっかなか とれねぇな~」
「オラ ワクワクしてきたぞ!!」
「おっ、とれた!!デカイぞ!!よし!!喰おう!!」
「パクパクムシャムシャう・ま・い・ぞおおおおお!!!!」
唯「アハハ!!似てる似てる!!」パチパチ
律「アタシはハナクソなんか喰わないし
冒頭は完全にカカロットだろ くそったれめ」
澪「ふん、いい気味だ」
紬「というか梓ちゃん……今、本当に花くそ食べてたわよね?」
唯「モノマネってどうして
こんなにおもしろいんだろうね~?」
律「確かに不思議だよな」
「澪本人が喋ってても 全然おもしろくないし
その証拠に友達も少ないのに」
澪「おいやめろ」
紬「さぁ!!次はいよいよ唯ちゃんのモノマネね」
律「よっ!真打ち登場待ってました!!」ピューピュー
唯「えへへ~、どんなのかな~♪」ワクワク
梓「あばばばばっばばばbばww」
「いちにっさんしーご、ごはんを食べないと
お、おなかが、す、すくんだなww」
「シュエエアィサィwwwww ターアィーサィwwwwww 」
唯「オレは怒ったぞおおおおおおアズーサアアアアアア!!!!」ブツンッ
律「今度は唯がカカロットになっちゃったぞ」
梓「本当にすみませんでした」
澪「まったく……」
律「そもそも どうしてアタシたちのモノマネなんかしてたんだ」
梓「えっ、お前がやれって…いや
こうやって私がモノマネしていれば、来年 みなさんが卒業しても
この部室に放課後ティータイムが存在しているような感じにならないかなって」
澪「グスッ」
紬「梓ちゃんったら…」
唯「さびしかったんだね……」
唯「あずにゃん大丈夫だよ」
「卒業したって放課後ティータイムは永久に放課後です!!」
梓「そのコピペ流行らせようと必死ですね」
律「まったく、憎まれ口叩きやがって」ポム
梓「ふにゃん…」
澪「休みの日にはスタジオ借りて一緒に練習しような」
梓「そんなお金がどこにあるんですかノータリンですね」
唯「まかせて!! 私達、大学生だからアルバイトで お金持ちだよ!!」
紬「そして、次の年に梓ちゃんも私達と同じ大学に来れば、楽しいわよね!」
梓「ぅぐぅ…」
「人の進路を勝手に決めないで下さい~」グスン
唯「よしよし」
澪「まぁ律と唯は浪人して梓と同じ年に
入学する可能性もあるけどなアハハハ」
紬「ゼハハハ!!」
唯「ブヘヘッヘハハww」
澪「ヒヒヒヒヒィィヒィィゲホゲオゴヘハァハハwwオエェエッ」
律「笑いすぎだろ」
梓「クスッ」
律「そういえば梓は大人になったら
『あずにゃん』って呼ばれたくないんだよな」
梓「えっ」
澪「大学に備えて もう少しカッコイイ呼び方を考えてやるか」
紬「まさかの れずにゃん復活説?」
梓「それはないです」
唯「私、あれから考えたんだけど……」
「あずにゃんとウォーズマンってちょっと似てるよね」
律「おぉ」
梓「おぉ、じゃないです!!あんなロボ超人と一緒にしないでください!!」
澪「なんだその言い方、ウォーズマンさんディスってんのか?」
紬「ふふ……梓ちゃん、キン肉マンは知らないんじゃなかったっけ?」
梓「それはセンパイたちともっと仲良くなれるように勉強して……ハッ」
「って何を言わせるんですか!!」
律「なにそのベタベタの昭和風ツンデレ」
梓「あーうるさいうるさいうるさいです!!」
澪「よし、私がバツグンの作詞センスを生かした
とっておきの梓の愛称を発表してやるからな」
梓「…ぁずにゃんでいいですよ」
唯「え?」
梓「変なあだ名つけられるくらいなら!!」
「ずーっとずーっと20歳になっても30歳になっても
あずにゃんって呼び続けてください 唯センパイ!!」
唯「うへへ、勝った!!」
「あ~ずにゃん!!」ダキッ
梓「もう!!抱きつかないでください~!!」
澪「あの、私の考えた愛称はどうなるんだ」
紬「大人になれよ秋山」
最終話 「あずにゃんよ永遠に」 完
最終更新:2010年09月08日 23:16