唯「あ、あずにゃん……私だけ、特別に作ってくれたの?」プルプル

梓「へ?」

唯「ありがと~あずにゃ~ん♪」ガバッ

梓「にゃあっ!?」

唯「えへへ~、愛い奴愛い奴」ナデナデ

梓「ふにゃあ……」

梓(澪にゃんを作成予定なのは黙っておこう……)

律「お~い、いちゃついてないで試合を再開しろ~」

唯「あっ、は~い」パッ

梓「あ……」ショボン

紬「唯にゃんってどんな選手なのかしら……」

澪「ああ、詳しく見れなかったから気になるな」

梓「唯にゃんはミート・パワー・走力がマックスで、チャンス5・代打○・サヨナラ男などを持った私の切り札ですよ」

唯「私『男』じゃないよ~」ブー

梓「そんなこと言われても……。本当はスタメンで使いたいんですけど、ここぞという時のために取っておいたんです」

梓(スタメンにしちゃうとあずにゃん軍団じゃなくなるしね)

律「へ~……強いなあ。でもいいのか?」

梓「何がです?」

律「いや、そんなこと教えたら敬遠するんじゃないか?一塁空いてるし」

澪「なるほど……律にしては的を射た意見だ」

律「何だとー!?」

梓「ふふっ、心配ありませんよ」

唯「そうだよ!敬遠なんてしない……私とあずにゃんの勝負の決着は、劇的でないと!」

梓「その通りです。唯先輩……私はホームランしか狙いませんよ?」ニヤリ

唯「奇遇だね、あずにゃん!私は三振しか狙わないよ?」ニヤリ

ゴゴゴ…

紬「二人とも、燃えているわ……!」

律「でも操作しているキャラが唯の操るあずにゃんと、」

澪「梓の操る唯にゃんってのはどうにかならないのか」

唯「行くよ、あずにゃああああああんっ!」

梓「返り討ちにしてあげますよ、唯にゃああああああああんっ!」

律「どさくさに紛れて何叫んでんだ」


……

梓7-6唯

紬「サヨナラホームラン、ね!」

律「ツースリー……追い込まれてから6球目」

澪「唯の配球は悪くなかった。でも梓の執念が……上回ったんだな」

梓「はあ、はあ……勝っ、た……」

唯「あずにゃん……」

梓「唯、先輩……」

唯「負けたよ、あずにゃん。さすがだね」スッ

梓「いえ……唯先輩も強かったです」ガシッ

紬「二人とも凄かったわ~♪」パチパチ

律「パワプロで深まる絆、か」グスッ

澪「何泣いてるんだよ律」グスッ

律「へへへ、澪こそ」

唯「よ~し、今度はムギちゃんも入れて総当たりしようよ!」

梓「いいですね!」

律「よ~し、じゃあプロ球団を使うか」

澪「うん、そうだな」

紬「私頑張る!」フンス!

唯「じゃあ私は楽天!いわくマー君がいるからね♪」

律「私は巨人!ボッコボコにしてやるぜ!」

梓(ダルビッシュ無双は基本だよね)

澪「おいおいお前ら……先にムギに選ばせてやれよ」

唯「あっそうだね!それじゃあムギちゃんどうぞ~♪」

紬「うん!えっと……あ、じゃあこの可愛いお星のチームにするわ!」

律「え……?」


澪「そ、それはやめたほうが」

梓(まさかのベイスターズ)

紬「そう……?あっ、じゃあこの子にするわ!赤いヘルメットを被った……」

唯「そ、それもやめたほうがいいかなあ。あ、あはは……」

紬「ええ~?」

梓(何だろう、ムギ先輩は弱小に惹かれるのだろうか)

唯「よっし、チーム決まったら早速試合だよ!夜は長いからね♪」

律「今度は負けないぜ梓あっ!」

梓「ふふん、何度来ても返り討ちですよ」

澪「打撃を向上しないとな……」ブツブツ

紬「えっと……こうかしら?」ガキインッ!



終わり♪



~おまけ~

憂「お姉ちゃんが、負けた……?」

憂「……」

憂「ふふ、梓ちゃん……覚悟してね?」ニコッ

ガチャッ

憂「お姉ちゃん?」

唯「あっうい~。どうかしたの?」

憂「お風呂の準備出来てるから、そろそろ」

唯「あ、そうか!じゃあみんな、ちょっと行ってくるね~」

律「おお、ゆっくりしてこい」

澪「唯が戻ってくるまで休憩だな」

紬「そうね~」

梓「じゃあ私はチーム編成を……」

律「元気だな~、梓は」

憂「……」

澪「憂ちゃん、どうかしたの?」

憂「いえ、私もパワプロやりたいなあ~って///」テレテレ

律「おっ、そうか!憂ちゃんなら大歓迎だよ!」

紬「ここに座って♪」

憂「ありごとうございます!」

梓「じゃあ憂、私とやろうよ!」

憂「うん♪私もアレンジチーム持ってるから勝負しようよ!……本気、でね」

梓「!?」ゾワッ

澪「どうかしたのか梓?」

梓「い、いえ……(何今の……憂から?)」

憂「うふふ……」

律「憂ちゃんのチームか……」

紬「どんなチームなのかしらね?」

1、お姉ちゃん二
2、お姉ちゃん右
3、お姉ちゃん中
4、お姉ちゃん一
5、お姉ちゃん遊
6、お姉ちゃん左
7、お姉ちゃん三
8、お姉ちゃん捕
9、お姉ちゃん投

律「」

澪「」

紬「」


梓(突っ込んじゃダメだ、突っ込んじゃダメだ)

憂「え~と、このお姉ちゃんよりこっちのお姉ちゃんのほうがいいかな?外してゴメンね、お姉ちゃん……」

梓(突っ込んじゃダメだ、突っ込んじゃダメだ。選手全員A以外の表示が見えなかった気がするけど、突っ込んじゃダメだ)

憂「よし、さあ勝負だよ梓ちゃん!」

梓「う、うん」

プレイボール!

ゲームセット!

憂11-0梓

梓「」


律「い、一回コールド……」

澪「つ、強すぎる……」

憂「ふう。お疲れ様、梓ちゃん♪」

梓「う、うい……」

憂「どうかしたの?」

梓「い、いったい何が起こったの?憂の選手が圧倒的に強いのは分かってたけど……」

憂「うん!お姉ちゃんだからね、み~んなオールA以上だよ♪」

律(パネエ)

紬「それにしても……まるで梓ちゃんの投げる球が分かっているような攻撃だったわね」

梓「そ、そうだよ!私が憂の球を打てなかったのは分かる。だって先発の唯先輩は165km/hで4球種、それも全部変化量5以上だったし……」

澪(信じられん)

憂「あはは、簡単だよお。梓ちゃん、投手にリリース○をつけてないでしょ?」

梓「え?ま、まさか……」

憂「それじゃダメだよ、全然ダメ。直球か変化球か……バレバレだよ?」

律(マジか)

憂「それと球の回転が分かりやすい変化球は投げちゃダメだよ?決め球を設定するのも論外」

梓「そ、そんな……」ガクッ

紬「えっと……どういうこと?」

澪「つまり憂ちゃんは、投げるモーションで直球か変化球を見抜き、さらに実際の球の回転で変化球の球種を見破っていたんだ……」

律「か、勝てるわけねえ」


ガチャッ

唯「ふい~、いい湯じゃった!……あれ、みんなどうしたの?」

憂「何でもないよ、お姉ちゃん。……それじゃあ私は失礼しますね?」ニコッ

澪「あ、ああ」

憂「梓ちゃん、再戦いつでも待ってるよ」ボソッ

梓「!?」

憂「ふふ……」

梓「……」

梓(……負けた。中学最強、そして軽音部最強のパワプラーだったこの私が完膚なきまでに、負けた)

梓(再戦待ってるよ、か)

梓「……ふふ」

紬「あずにゃん?」

梓「ふふふふ……あはははは!」

澪「ひっ!?あ、梓が壊れたあっ!?」

梓「……やってやるです!目標は高ければ高いほど……超える価値があります!」ドーン

律「お、おい……まさかお前、憂ちゃんに勝つ気か?」

梓「当たり前です!さあ皆さん、今から徹夜で特訓ですよ!」

唯「ほえ~、あずにゃん燃えてるねえ」

紬「頑張って梓ちゃん!」

澪「憂ちゃんを倒す、その日まで……か」

終わり!



最終更新:2010年09月09日 21:35