ガタンガタン・・・

澪「なあ」

ガタンガタン・・・

律「ん?」

澪「私達、その、付き合って、るんだよな?///」

律「へ?!・・・う、うん」

ガタンガタン・・・

澪「そうなんだよな・・・やっぱり」

律「どうしたんだよ?」

ガタンガタン・・・

澪「なんか、実感わかなくてさ」

ガタンガタン・・・

ガタンガタン・・・

ギュッ

澪「へ!?り、律・・・!///」

律「手くらい、いいだろ?」

澪「う、うん・・・///」

ガタンガタン・・・

ゴジョーシャアリガトウゴザイマス

律「澪・・・私、ずっと一緒にいるから。だから・・・」ボソッ

ツギハーモヨリエキー、エー、モヨリエキーデゴザイマス

澪「ん?なんか言ったか?」

律「へ?ああ・・・さ、寒いなって言ったんだよ」

澪「そ、そうか?でも」

律「いいからっ///ほら、降りるぞ!」

澪「え、あ、ちょっと待てよ!律!(手繋いだまま歩くのか!?)」


~~~~~~~~~~~~~~~

律「入場だけで1000円もするのな・・・」

澪「ワンデーパス買ったほうがいいんじゃないか?」

律「そしたら+2500円もするじゃん」

澪「でも、回数券買うよりもパス買ったほうが楽じゃないか?」

律「う~・・・」

澪「じゃあここは私が出すy」

律「ワンデーパス!いいね!私、そういうの待ってた!」

澪「どっちだよ・・・」



律「はいよ」ペラッ

澪「サンキュー。えーと、2500円だったよな?」ゴソゴソ

律「・・・お!まずはアレ乗ろうぜ!」

澪「え、ちょっと待てよ、お金・・・」

律「あとであとで!澪、早く!」タッタッタッ

澪「え、おい・・・律っ」タッタッタッ


澪「で・・・。はしゃいで乗りたがってた乗り物がこれか・・・」

律「え、いいじゃんメリーゴーランド!」

澪「律、こんなの好きだったか?」

律「じゃあジェットコースター三昧でいいか?」

澪「メリーゴーランドっていいよなー。なんていうか、この、馬な感じがいいよなー」

律「ふふふ、ヘタレめっ」

澪「うん?」ギロッ

律「わわわ。ほら、早く乗らないと始まっちゃうぞ」

澪「あ、ああ。律は?」

律「私あっちのペガサス乗ってくる!」キラキラ

澪「・・・わかった、いってらっしゃい(あーもう可愛いな!)」

律「うん!」


グルグルー

澪「律ー、ペガサスの座り心地はどうだー?」クルッ

澪「って、いない!?」

律「おーい!」

澪「律っ!?って、おい!」

律「えへへー♪」

澪「なんで外から見てるんだ!?ペガサスどころか、なんでベンチに座ってるんだよ!?」

律「メリーゴーランドで楽しむ澪を見たかったから!」キリッ

澪「あとで覚えてろ!」


~~~~~~~~~~~~~

律「なー、澪ってさ、Sなの?」サスサス

澪「なんでだ」

律「だって私のことよく殴る・・・」サスサス

澪「お前が殴られるようなことばっかするからだ!」

律「でも、相手が唯だったら、殴ってるか?」サスサス

澪「え・・・それ・・・その・・・」

律「やっぱこれも澪なりの愛情表現なんだなー」ナオッター

澪「・・・言われてみれば、そうかも」

律「あーやっぱそう?」

澪「でも、別にSってワケじゃないぞ?」

律「あれ、違うのか?」

澪「ああ、律が相手だと殴りたい衝動に駆られるだけだ」

律「それ多分Sだよ」

澪「そうなのか・・・いやか?」

律「まさか、大歓迎だよ」

澪「律はMってこと?」ドキドキ

律「えっと・・・その、なんだ?・・・きっと相性はいいよ」

澪「そっか///」

律「うん///」

澪「あ、あのさ!」

律「ん?なんだ?」

澪「あれ、乗りたい」ビシッ


律「(あれって・・・いやいや、まさかな)」

律「えっと、コーヒーカップか?」

澪「私が指差してるのと明らかに違うだろっ」

律「・・・え、だって、あれって・・・」

澪「いいんだ。ジェットコースターじゃないけど、あれも絶叫系だろ?私も苦手克服しないと!」

律「それはいいけど・・・。澪、フリーフォールは・・・かなり怖いぞ?」

澪「そうか?上がったり下がったりしてるだけじゃないか」

律「(こいつ、絶叫マシン乗ったことないからフリーフォールの恐ろしさを知らないんだな)」

律「甘いな、あれはジェットコースターよりもしんどいぜ」

澪「嘘つくなよ、大げさに言ってるんだろ?・・・でも意外だな」

律「へ?」

澪「こういうとき、怖いの知らないフリして『よし、乗ろうぜ(ニヤニヤ)』なんて言いそうなのに」

律「ばっばか、私は優しいんだっ、そんなことしません」

澪「いいや、するね。・・・もしかして、律」

律「ぎくっ」

澪「あれ、苦手なのか?」

律「・・・どーせフリーフォール怖いですよ、そーですよ」

澪「律でも苦手な乗り物あるのか・・・」ワクワク

律「うっなんだよ」

澪「律・・・」キラキラ

律「・・・まさか」

澪「ああ、乗ろう。なおさら乗ろう」キラキラ

律「う゛・・・いいけど、澪も一緒だからな」

澪「ああ、もちろんだ!」コクコク

律「いいか、あれ、本当に怖いからな?やめるなら今のうちだからな?」

澪「大丈夫、大丈夫!行こう!」ガシッ、グイグイ

律「マジかよ~・・・」ズルズル


~~~~~~~~~~~~

カタンカタン・・・

カタンカタン・・・

澪「なあ、これ、すっごい高くないか?」ビクビク

律「バカ、フリフォールの恐ろしさはそこじゃない」

カタンカタン・・・

澪「もう駄目だ、怖い」

律「だから本番はここからだって」ゲッソリ

カタンカタン・・・ガタンッ!


律「来るぞ・・・」

3・・・2・・・1・・・

澪「へ?」

GO!

律「」

澪「」


律澪「きゃあああああああああああああ!」

ガーコガーコ

律「(早く終わってくれ!)」

澪「下ろしてして!今すぐ!」

ギュイイイン・・・!

律「いやここから降りたら、降りるって言うか落ちるだろ!」

澪「うわぁぁぁん!」


~~~~~~~~~~~~~

律「・・・死ぬかと思った」ゲッソリ

澪「」チーン

律「おい、澪っ!大丈夫か?」ユサユサ

澪「・・・高いところで行ったり来たりするだけの乗り物だと思ったのに・・・」

律「だから怖いって言っただろ・・・」

澪「心臓がキュってなった・・・足が、フワフワする・・・」

律「なあ、ちょっと休もうぜ・・・」

澪「ああ、そうしよう」

律「あの店に入らないか?」

澪「そうしよう、ついでに何か食べるか」

律「おっ賛成~!」



~~~~~~~~~~~~~

澪「それにしても・・・あれがあんなに怖いものだったとは・・・」モグモグ

律「乗る前に何回も言っただろー?」モグモグ

澪「だって、ジェットコースターの方が見た目は怖そうだもん」モグモグ

律「そりゃ、見た目はな。でも私はジェットコースターは好きだけど、あれは嫌いだ・・・」ゴックン

澪「よく考えたら、律が嫌いって言うんだから相当なもんなんだよな・・・」ゴックン

律「なんで乗る前に気付かなかったんだよ」ゴキュゴキュ

澪「うっ・・・だって、絶叫マシンを怖がる律なんて、なかなか見れないじゃないか」

律「う、うるさいっ」



澪「今日はもう、あーゆーの乗るのはよそう」

律「ああ、私も今日はもういいや」

澪「どこ行こうか?」

律「じゃあさ、おばけ屋敷にいk」

澪「駄目だ」キッパリ

律「」

澪「それは、駄目だ」キリッ

律「よし、行こう」

澪「」カタカタ

律「無言で震えるなよっ」

澪「だっておばけ屋敷は駄目だって」

律「いいから、私がついてるだろ?」

澪「お前も一緒になってビックリさせようとするじゃないかっ!」

律「あ、ばれた?」


?「あれ、律?」

律「ん?」クルッ

律「!?」

女「奇遇ね、こんなところで会うなんて」

律「女・・・!」

女「また新しい彼女?」

律「だ、だったら何だよ」

女「その子とは何週間持つのかしら?見物ね」

律「澪とは、別れねぇよ」

女「な・・・!なんでそんなこと断言するのよ!」

律「なんでって・・・澪が澪だからだ。もういいだろ?」

女「あんた何様なの!?人のこと散々弄んでおいて・・・!」

律「それは、本当に悪かった。ごめん」

女「っていうか、澪って・・・。よく見たらあんたの幼馴染じゃない」

澪「・・・確かに私は律の幼馴染ですが、それが何か?」

女「あんたに聞いてないっ!」

澪「な、なんだよ・・・(この人怖い)」

女「律、もしかして・・・この子のこと、ずっと好きだったんじゃないの?」

律「・・・そうだよ」

女「じゃあなんで私と付き合ったのよ・・・!」

律「だから、ごめんって」

女「信じられない・・・。何考えてるのよ、あんた」

女「私だけじゃない、あんたが遊んできた女の子、全員に土下座してきなさいよ!

澪「な・・・!確かに律は悪いことをしたよ、でも元はと言えば私が悪いんだ」

女「なんでよ」

澪「私が律をフッたかr」

律「女には関係ないだろ」スッ

女「何言ってんのよ!」

律「もういいだろっ!女遊びなんてもうしないし」

女「何?その澪って子、かばうんだ?」

律「かばうとかかばわないとかじゃないよ。元々私が悪いんだから」


女「それがかばってるって言うのよ・・・!」

律「女・・・本当にごめん」

女「・・・謝らないでよ・・・余計惨めになるじゃない・・・!」

律「・・・ごめん」

女「・・・」

女2「おーい、こんなところにいたのか」

女「女2!ご、ごめん。なんでもないよ」

女2「うん?そう?・・・って、律さん」

律「あ、どうも。はじめまして」

女2「はじめまして」

女「私、帰る」タッタッタッ

女2「え?!」

女2「ちょ、ちょっと!?」

女2「」ポカーン

女2「ねえ、律さん。女に何言ったの?」

律「別に、何も言ってないよ。ただ、今までのことを謝っただけ」

女2「・・・そっか。そりゃ、女にはしんどいわ・・・」

女2「お邪魔しちゃってごめんね、私ももう行くわ」スタスタ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


律「ホント・・・なんだってんだよー・・・」

澪「・・・女さん、まだ律のことが好きみたいだな」

律「へ?だって、今の新しい彼女だろ?なんで・・・」

澪「・・・律も同じようなことしてただろ?」

律「・・・」

律「どうしよ・・・」

澪「ほっとけよ」

律「え」

澪「下手に声かけても、相手に追い討ちをかけるだけだ」

律「・・・そう、かもな・・・」

澪「それがわからずに、下手に声をかけていたのが私なんだけどな・・・」

律「・・・でも、私はそれで澪を恨んだりしてないぞ?」

澪「だから余計性質悪いんだよ。あのときはホントにごめん」

律「ううん。でも澪の言うとおりだ。悪役に徹しよう。今更謝ったって、辛い思いさせるだけだな」

澪「そういうこと」

律「女2は、女がまだ私のこと好きだって、わかってて付き合ってるんだよな・・・?」

澪「そうみたいだな。・・・って、もうその話はいいだろ?次、どこ行く?」

律「・・・」

澪「おい、律っ」

律「ん?あ、ああ!どこ行こうか?」

澪「(あ、おばけ屋敷のこと、忘れてる・・・?よかった)」ホッ

律「なぁんてな!おばけ屋敷行くぞ!」ガシッ!グイグイ

澪「いやー!」ズルズル



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

律「いやー、今日は遊んだな!」

澪「うん、久々にこんなに遊んだよ」

律「外ももう暗いなー」

澪「そろそろ帰ろうか?」

律「んーそうだな。パスの元はとれただろうし」ニシシ

澪「あ、そういえば律にパスのお金、払ったっけ?」

律「何言ってんだよ、とっくの昔にもらってるぜ?しっかりしろー?」

澪「あ、あれ、そうだったか?」

律「その歳でもう痴呆か・・・大丈夫、責任と愛をもって介護するかr」

澪「黙れ」ガスッ

律「痛いって!」サスサス

澪「律が変なこと言うから・・・」

律「ごめんって~」

澪「全く。ほら、帰ろう?」


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最終更新:2010年01月07日 05:30