さわ子「りっちゃんはこれ!」バーン!
律「……学ラン?」
澪紬梓「!」
さわ子「和ちゃんはこれ!」
和「……男子用のブレザー?」
唯憂「!」
律「意味がわから…」
澪「早く着替えるんだっっっ!!!」
梓「そうです!早急に着替えるべきです!!!」
紬「……」キュッキュッカチャカチャ←カメラの整備中
和「あの…」
唯「早く着替えて!」
憂「お願いします!!!」
律和「………」
さわ子「…なんなら着替えさせてあげようか?」ニヤッ わきわき
律和「…!」ゾクッ
律和「きっ着替えてきます!」ダッ
着替え終了
律「お…おかしーし…」おずおず
澪「ぶっは!」ドピュッ☆
梓「グッッッット!!!!!!」ピロリーンピロリーン
紬「カメラで鼻血が見えない!!!!!」ドップドップ
さわ子「似合うわよ!」グッ
和「……」おずおず
唯「いにゃあああああああああ!かっこいいいいいいいいいいいい!!!!!」キュンキュン☆
憂「/////」うっとり
さわ子「!」きゅーん!
唯澪「!」ハッ
唯澪「先生!判定は!?」
さわ子「……」ぽーっ
和「……え?」
澪「視線の先は…」
唯「……和ちゃん…!?」
唯「やったーーーーーーー!」
澪「くっっっっっそ!!!!!!」
さわ子「…ケータイの番号とアドレスよ。いつでもかけてきなさい」スッ
和「え?あ、はぁ…」
さわ子「…好きよ」
和「はい!?」
さわ子「っていうか結婚しよ?」
和「えぇっ!!?」
唯「だーめ」ビリッ
さわ子「あぁ!ひどいっ!!!」
唯「さわちゃんもう帰っていいよー」グイグイッ
さわ子「ちょっ待ちなさい!和ちゃん!あいして…!」
バタンッ!
唯「………」ペッ
律(こわっ!)
唯「これで三対三だね?」にこっ
澪「ふ、ふん。同点になったくらいでいい気になるなよ」
唯「むっ…じゃあ次は…」
憂「あ、純ちゃん呼ぶ?」
唯「いいねぇさすが憂!」
律「おいもうキリがないぞ…なぁ?」
和「もう諦めたわ」ハァ…
律「えー!?」
憂「かけるね?」
唯「うん」
澪「あぁ」
プルルルルルルルル…プッ
純『ほーい?』
憂「あ、純ちゃん?あのね軽音部の部室にイケメンが二人いるよ」
純『イケメン!?すぐ行く!!!』プッ
律「ぅおい!嘘はダメだろ!?」
憂「今の二人の姿はどう見てもイケメンですよ?」
律「うっ…」
和「もう好きにして…」
唯「いい?ちゃんと男の子のふりするんだからね?」
和「はいはい…」
澪「律もだぞ?」
律「へいへい…」
憂「純ちゃん口説き落とせた方が勝ちってどうかな?」
律和「えっ!?」
唯「いいねぇ!採用!」
澪「…まぁいいか。でも本気で浮気するなよ?」
律「おい待て」
ガチャッ!
純「イケメン!」
唯「来た!」ヒソッ
澪「うまくやれよ?」ヒソッ
律和(えぇー…)
憂「純ちゃんこっちだよ」
純「あ…ど、どうも…
鈴木純です…(わ…本当にかっこいい…//////)」モジモジ
律「あー…どうも。えっと…」
憂「律樹(りつき)さんと和也(かずや)さんだよ」
律「(おいなんだそのホストみたいな名前)…律樹です。よろしく」
和「…和也です」
純「よっよろしく…」モジモジ
梓(うわ…女子高だから見ることができなかった友達の女の部分…なんか引く…)
純「あれでもイケ…男の人なのにどうしてここに…?」
律和「…」ビクッ
憂「律樹さんは律さんの従兄弟で、今日お休みの律さんの代わりにドラム叩きに来たんだって」
純「わぁ!ドラムできるんですか!?」
律「あ、あぁ…まぁね(憂ちゃん…よくもまぁ嘘がペラペラと…)」
憂「和也さんは生徒会長の従兄弟なの。律樹さんと友達らしくて従姉妹の様子見を兼ねて一緒に来たんだって」
純「へぇー!そういえばお二人ともどことなく律先輩と生徒会長に似てますもんね!」
律「そ、そう?はは…(本人だよ!)」
和(従兄弟って普通そんなに似てないわよね…)
純「でも大丈夫なんですか?女子高なのに…」
さわ子「私が許可したわ!」バァン!
純「さわ子先生!?」
律(げっ!戻ってきやがった!)
さわ子「従兄弟とは言え男性が女子高にいるのは不安だから私の監視付きになっちゃうけど特別に許可がおりたのよ」
純「へぇー」
さわ子「……」チラッ
さわ子「……」ニヤッ
唯「……くそが」ボソッ
律(私は今何も聞こえませんでした。カチューシャに誓ってそれは真実です)
純「あのっ…律樹さんのドラム聴いてみたいな…なんて…」モジモジ
律「あぁ…うん。いいよ」
澪(あんまりベタベタすんな)
ドコドコドコジャーン!
紬(はぁぁぁぁぁぁぁん!腕まくりたまらないわ!!!)パシャパシャ
梓(律先輩かっこいい…)うっとり
澪(きゃー!律ぅーーーーー!!!こっち向いてーーーー!!!!!!)
律「…っとこんなもんかな」キラーン
純「すっっっごく上手かったです!!!!!」
律「そう?…ありがと」ニカッ
純紬澪梓「!」きゅーん
唯「(むー…こっちも負けないよ!)和ちゃん!」ヒソッ
和(はいはい…)
和「鈴木さん」
純「あ、はい?」
和「これよかったら…」コトッ
純「え…紅茶…?い、淹れてくれたんですか?」
和「うん」
純「あ、ありがとうございます。いただきます」コクッ
和「…どうかな?」
純「おいしいです」
和「よかった」ニコッ
純唯憂さわ子「!」きゅーん
純(律樹さんはワイルドな感じでかっこいいし、和也さんもちょっと無口っぽいけど優しい……)
純(それに二人とも…笑顔がとっても素敵…)ポワーン…
澪(どう見ても律優勢だな)
紬(やっぱりりっちゃんよね)
梓(律先輩だろうな)
唯(あの顔…どう見ても和ちゃんに惚れたね)ふふん♪
憂(和ちゃんだろうなぁ…かっこよすぎるし)
さわ子(和ちゃんかっこいい…)
律「あー…のさ」
純「はいっ!」キラキラ
律(くっ…ごめん…純ちゃん…でもこうしないと終われないんだ…)
律「今度の日曜日空いてる?俺とどっか行かない?」
純「えっ!?」ドキッ
律「……」チラッ
和(…これで決めるのね?分かったわ律)
和「…あのさ」
純「はっはい?」
和「日曜日は…僕と映画でも観に行かない?」
純「えぇっ!?」
律和「………」ジー
純(えっ…なにこれ?モテ期!?人生初のモテ期到来!?)アワワワワワ…!
澪(律だな。あえて何処かを指定しない男らしさ。しかしそれでいてちゃんと楽しませてくれそうな雰囲気。完璧だ)
唯(和ちゃんだね。映画を指定するあたりのベタさ。しかしそれが逆に紳士的で真面目な和ちゃんの性格を現してる。完璧だよ)
澪唯(さぁ!<律・和>ちゃんを選ぶんだ!)
純「…………」
純「私…は……」
全員「……」ゴクッ…
純「私は……!」
純「………律樹さんと…出掛けたいです」
唯「なっ!!?」
澪「ぃよっし!!!!!!!」グッ
憂「純ちゃんにはがっかりだよ…」
紬「りっちゃーん!勝利の一枚撮るからこっち向いてー!!」
梓「レフ板いらないぐらい輝いてますよ!」
さわ子(……ちょっとほっとしちゃった)
澪「ほーら見ろ!律のがかっこいいんだよ!!!」へへーん!
唯「っ…」ギリギリ…!
純「え?え?」オロオロ
律「……………」
純「あ、あの…」
律「…ごめん」
純「え……?」
律「私…律なんだ…」
純「え…?」
律「………」ファサッ
純「そのおでこは…!」
律「ごめん…」
純「なんで……」
和「…ごめんなさい」
純「え!?」
純「そんな…」
純「なんで…?なんでこんなことしたんですか…?」
律「ごめん…」
和「…謝ることしかできないわ」
純「ひどい…」
律和「っ…」ズキッ…
純「うっ…」ポロッ
律「あ…」
純「ひどい…!」グスッ…
律「純ちゃん…」
梓(あれ?シリアス?)
律「ごめん…」ぎゅっ
純「あ…」
澪紬梓「あぁーーーーーーー!!!!!」
純「……また騙そうとしてるんですか」
律「違う…けどそうとしか思えないよね…ごめん…」ぎゅうっ…
純「っ…」
純「やめてっ…そんな風に優しく抱きしめないで…」
律「……………」ぎゅっ…
純「やめてったら…!」
澪「そうだやめろ律!」
梓「離れるべきです!」
紬「りっちゃん!紬のここ!空いてますよ!!!」
律「…日曜どこ行く?」
純「は…?」
律「遊園地でも行こうか」
純「なに言ってるんですか…あと離してっ…!」
律「律樹じゃなきゃだめ?」
純「え…?」
律「律の私じゃだめかな」
純「だってそれは…」
律「私はまだ純ちゃんのこと全然知らないから…好きだとは言えないけど…」
純「……………」
律「それでも責任取りたいんだ」
純「律先輩…」
律「ゆっくり、お互いを知っていこうよ」
純「……もう…騙しませんか?」
律「あぁ。約束する」
純「……今度騙したら…もう一生口訊きませんからね…」
律「うん」ぎゅっ
純「……………」ぎゅうっ…
澪「そんな…」
紬(くっ…でもりっちゃんがイケメン過ぎる…!)パシャパシャ
梓「純なんかに取られるなんて…」ガーン
唯「ぷぷー!さすが澪ちゃんイチオシのりっちゃん!イケメンだねぇ!!!」プークスクス!
憂「お…お姉ちゃん…」
唯「ほえ?」
さわ子「…私でいいの?」
和「こんなこと言ったらおかしいと思われるかもしれないけど…前から気になってました」
さわ子「うれしい…」
唯「うそ…」
澪「律ぅ!嘘だよな!?嘘だと言ってよ!!!」ガバッ
律「……澪…ごめんな…」
澪「だ…だって私たちは幼馴染じゃないか!ずっと一緒で…」
律「澪!」
澪「!」ビクッ
律「…ごめんな」
澪「り…つ…」
唯「和ちゃん!嘘だよね!?冗談だよね!!!?」
和「唯…」
唯「だって私たちなんか幼稚園のときから一緒で誰よりもお互いのこと…それをこんなおばさんなんかに…!」
和「唯!」
唯「!」ビクッ
和「…私の好きな人の悪口言わないで」
唯「の…どか…ちゃん…」
澪唯「う…うわああああああああああ!」
後日
さわ子「和ちゃんのがかっこいいわ!」
純「いーえ!律先輩のがかっこいいです!」
和「はぁ…」
律「おいおい…」
さわ子「…ま、夜は可愛いんだけどね」
純「あ、それはうちも同じです」
和律「ちょっ…!」カァッ
唯澪「」チーン
お わ り
最終更新:2010年09月11日 23:09