皆「ごちそーさまでした」

澪「さてと、それじゃあ勉強再開しようか」

唯律「えーするのー?」

澪「あのなぁ…休憩って言ったろ?」

唯「ちぇー…」


澪「それでこことここを消せるから…」

唯「うんうん」チラ

憂「梓ちゃんここはこうすれば…」

梓「あっそうか」

澪「これで割り切れるから後はさっき教えたとおりに…」

唯「ほいほい」チラ

梓「えーとここはさっき通りやれば…できた!」

憂「正解!ここはもう大丈夫だね」

梓「憂のおかげだよ」

唯「…」

澪「だから後は…おい唯、聞いてるのか?」

唯「へぅ!?聞いてるよぉ」

澪「まったく…唯が一番危なっかしいんだからしっかりしてくれ」

唯「うん…」

……

律「それじゃー私たち帰るわ」

澪「唯、今日教えたことはちゃんと復習しておけよ?」

唯「わかってるよー」

梓「今日はいろいろありがとうございました。憂もありがとう」

憂「うん、またおいで」

澪律紬梓「お邪魔しましたー!」ガチャ

唯「…ふー、疲れちゃったしお風呂はいろーかな」

憂「じゃあお風呂わかしてくるねお姉ちゃん…あっ」フラ

唯「?ういー、大丈夫?」

憂「大丈夫だよ。ちょっとつまづいただけだから」

唯「そっか、じゃあお風呂沸くまで勉強してるね」

憂「うん、頑張ってねお姉ちゃん」

憂「…」フラフラ


──三日後

澪「皆、テストの結果はどうだった?」

律「うぅ、追試ギリギリでした…」

紬「ほとんど80点以上でした」

梓「全教科70点ぐらいです」

澪「皆いつもどおりか…さてと、一番問題なのは唯だな」

律「こいつは極端だからなー。全部追試もありうるぞ」

唯「こんなんです…」ピラ

澪「な…」

律「がーん…全部95点以上だと…」

紬「まぁ、唯ちゃんったらすごいわ」

唯「えへへ、復習し始めたら止まらなくなっちゃって」

梓「相変わらず便利な性格ですね…」

律「とにかくみんな追試は逃れられたし、問題なく部活ができるな!」

梓「それじゃあ久しぶりに…」

律「ああ!久しぶりのティータイムだ!ムギ、お茶を淹れてくれぇ」

紬「はーい♪」

梓「久しぶりに…練習を…」

唯「よしよし」ギュー

梓「うぅ…///」

紬「今日のお菓子はシュークリームよ♪」

唯「えっシュークリーム!?」パッ

梓「あっ…」

唯「おいひぃ~」モグモグ

紬「うふふ、よかったわ」

律「やっぱこれでこそ軽音部!だよな」

澪「違うだろ!」ボコッ

律「楽器を弾いてこその軽音部です…」

……

律「じゃあ久々に練習しますか」

梓「やっとですか…」

唯「久しぶりのギー太だよー」スリスリ

律「はは、それじゃいくよー、1、2、3、4!」


ジャジャ ジャジャ ジャーン

唯「ふぅ…疲れたー」

澪「結構練習したな」

律「久しぶりだから気合はいっちゃったな」

紬「でもみんなとても良かったわよ♪」

梓「私も今日はすごくいい感じだったと思います!」

律「よし、じゃあ外も暗いし帰りますかー」

澪「そうだな。今日はこれぐらいでいいだろ」

律「帰りどっか寄ってくかー?」

澪「もう暗いしやめたほうが…」

律「澪は私が守ってあげるから大丈夫だ!」

紬「まぁまぁ」ニコニコ


……

唯「あっみんな待ってよー」タッタッ

梓「ゆ、唯先輩!」

唯「ん?どしたのあずにゃん。早く行かないと置いてかれちゃうよ?」

梓「あの…唯先輩に話があります」

唯「なになにー?」

梓「えっと…えっと…」モジモジ

唯「んー?」

梓「その、私…唯先輩のことが好きです!」

唯「えへへ、私も好きだよー。それにりっちゃんもムギちゃんも澪ちゃんもみんな大好き!」

梓「違います!!」

唯「へ?」

梓「私は…私の好きは…恋愛感情の好きなんです!!」

唯「え…?」

梓「最初はただ、だらしない先輩としか思ってませんでした…」

梓「だけど唯先輩と一緒に練習してたらすごく良い先輩で…とても優しくて暖かくて…」

梓「いつの間にか好きになってました…」

梓「だから…私と付き合ってくださいです!」

唯「あ、あずにゃん…」ドキドキ

梓「…」プルプル

唯「…その、考えさせてくれないかな?」

梓「え…」

唯「私告白されるなんて初めてだから…いろいろ整理したいし…ね?」

梓「…憂ですか」

唯「え!?」ドキッ

梓「唯先輩、憂のことが好きなんですよね」

唯「な、なにいってるのあずにゃん。そんなわけ…」

梓「私知ってるんです。唯先輩、勉強会の時だってずっと憂のこと見てたです」

唯「それは妹だから…」

梓「嘘!あれは妹を見る姉の目じゃなかったです!」

唯「うぅ…」

梓「私に勉強教えてくれたのも憂と仲良くしてるから嫉妬してたからですよね」

唯「…」

梓「唯先輩、正直に答えてください!」

唯「うん…あずにゃんの言うとおり、私は憂が好きだよ」

梓「!…」

唯「それは妹としてじゃなくて、たぶんあずにゃんが私に抱いてる気持ちと同じだと思う…」

梓「そ、そんなの…そんなのおかしいです!」


梓「そんなのおかしいです!だって憂は血の繋がった妹なんですよ!?」

唯「…私だっておかしいことぐらい分かってるよ」

梓「それならなんで!?」

唯「なんでって…。好きなんだもん…」

梓「…」

唯「とにかく考えさせてね?なるべく早く返事するつもりだから!」

唯「じゃ…先に行ってるよ?」ガチャ

梓「…せんから…」

唯「え?」

梓「そんなの私認めませんから!!」

唯「あずにゃん…」

唯「(あずにゃんに告白されちゃった…)」テクテク

唯「(あずにゃんは大好きだけど…やっぱり私は憂が好きだよお)」テクテク

唯「(…でもおかしいよね妹が好きだなんて…それならいっそあずにゃんと…)あっもう家についちゃった…」


……

唯「ただいまー…」ガチャ

憂「お帰りお姉ちゃん」グツグツ

唯「お?この匂いはカレーだね?」

憂「そうだよー。もう少しで出来るから着替えて待っててね?」

唯「ほーい」

……

唯「いただきまーす!」

憂「どうぞ召し上がれ」

唯「モグモグ…か、辛い!このカレーすごく辛いよ!?」

憂「え、そんな辛くしてないと思うんだけど…はあ…はあ…」

唯「憂?」

憂「ごめんお姉ちゃん…ちょっと気分悪くて…はあ…はあ…」

唯「大丈夫なの?」ピト

唯「あつ!憂、すごい熱だよ!?」

憂「…実は昨日から調子わるくて…黙っててごめんね…」

唯「どどどどうしよう!とにかくベットで寝なきゃだめだよ!」

───憂の部屋

唯「本当に病院に行かなくていいの?」

憂「大丈夫だよ…それよりお姉ちゃんごめんね?美味しいカレー作ってあげれなくて…」

唯「カレーなんてどうでもいいよ!それより今何か欲しいものない?」

憂「ううん…お姉ちゃん傍にいたら移っちゃうよ、もう出ていいよ…」

唯「平気だもん!今日はずっと傍にいいてあげるね、憂!」

憂「ありがと、お姉ちゃん」グー

憂「あっ…」

唯「そういえば憂何も食べてないよね…そうだ!お姉ちゃんがおかゆ作ってあげるよ!」

憂「え?お姉ちゃんが?」

唯「おかゆぐらい私だって作れるよー。ちょっと待っててね?」タッタッタッ

憂「心配だな…」

唯「さてと、憂のために美味しいおかゆ作るぞー!」

唯「…でもおかゆってどーやって作るんだろ」

唯「困った時のケータイケータイっと」ポチポチ

唯「なになに…ご飯の2~3倍量の水を加え、火にかける前にさっと混ぜてほぐし、煮立たせないように弱めの中火でゆっくり煮る」

唯「えーとご飯は炊いてあるからぁ」

唯「お鍋にご飯入れてー」ポンポン

唯「水を入れてー」ザバー

唯「かき混ぜてー」グルグル

唯「弱めの中火で煮るー」カチ、ボッ

唯「これでよしと。えへへ…私お姉ちゃんみたい。あっお姉ちゃんか」

唯「そういえば憂にあずにゃんのこと言ってないや…」

唯「(相談しようと思ったけど、やっぱり憂には言わないほうがいいよね…)」

……

唯「そろそろできたかな?」パクッ

唯「あっつーい!!」

……

「あっつーい!!」

憂「お、お姉ちゃん!?」ガバッ

憂「うぅ…大丈夫かな…」

唯「うーいー、できたよぉ」ガチャ

憂「お姉ちゃん火傷してない?指切ってない?」

唯「火傷してないし包丁なんてつかってないよぉ」

憂「だって心配なんだもん…」

唯「ありがと、憂。それよりおかゆ食べさせてあげるよ」

憂「えー恥ずかしいよぉ」

唯「誰も見てないし平気だよー。ふーっふーっ…ほら、あーん」

憂「あ、あーん///もぐもぐ…美味しいよ、お姉ちゃん」



唯「よかった!ほら、あーん」

憂「あーん…」


憂「ごちそうさまでした」

唯「おそまつさまでした!」

憂「すごくおいしかったよお姉ちゃん」

唯「えへへ、愛する憂のためだもん!…あっ…」

憂「ありがとうお姉ちゃん」ニコッ

唯「う…うん///」

唯「じゃあ憂は寝てて。私はお風呂掃除して沸かしてくるね!」

憂「えっお姉ちゃん大丈夫なの…?私がやろうか?」

唯「何いってるの!スポンジでゴシゴシするだけでしょ?よゆーよゆー」


……

唯「んーしょ、んーしょ」ゴシゴシ

唯「ふぅ…これぐらいでいいかな」

唯「家事って大変だなあ。憂は毎日やってるんだよね。えらいなあ」


「それに私、お姉ちゃんがいるだけでがんばれますから!」


唯「(憂…///)」


「そんなのおかしいです!血の繋がった妹なんですよ!?」


唯「…やっぱり私間違ってるのかな……」

唯「うぅ…でもやっぱりあきらめられないよ…憂のこと好きだよぉ…」

唯「あずにゃんごめん…告白は断るね…」


唯「うーいー、お風呂洗えたよー!」ガチャ

憂「ほんと?お姉ちゃんすごいよ」

唯「私だって憂のお手伝いぐらいできるよ!」フンス

憂「じゃあこれからは頼んじゃおうかな」

唯「どんときんしゃい!」

憂「ふぅ…」ドサッ

唯「う、憂、大丈夫!?」

憂「えへへ…心配しすぎてなんか疲れちゃった」

唯「もう心配性だなあ憂は。…ってすごい汗」

憂「うーんなんか体が熱くて…」

唯「…」


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最終更新:2010年01月07日 06:25