ある日


律ママ「たたたた・・・」

澪ママ「田井中さんどうしたの?」

律ママ「いや、実はね」

澪ママ「酷い顔よ?」

律ママ「いや、顔はいつも通りだから。むしろ今日はお化粧のノリがいいなって思ってたからね」

澪ママ「へー」プッ

律ママ「おいこら」

澪ママ「で、どうしたの?顔?腰?」

律ママ「私の顔面についてはもう触れるな。・・・それが、昨日庭で土いじりしててさ」イタタタ

澪ママ「は・・・?」

律ママ「秋山さんはしないの?」

澪ママ「いや、たまにするけど・・・は?」

律ママ「いや、なんだよ。そのリアクション」

澪ママ「い、いえ・・・別に?」

律ママ「?ま、とりあえずそのせいで腰が痛いんだよ」

澪ママ「あ、そうなんだ」

律ママ「体中筋肉痛でね。やっぱり年は取りたくないものね」ハァ

澪ママ「・・・」

律ママ「え、なに?」

澪ママ「別に・・・」

律ママ「あんたもしかして下の名前エリカって言わない?」

澪ママ「えっと、一人でしてた、のよね・・・?」

律ママ「ううん。昨日は律も一緒にしたよ」

澪ママ「りっちゃんも!?!?」

律ママ「うん、二人で横に並んで仲良く土いじりしてたわ」

澪ママ「しかも並んで・・・!?」

律ママ「な、何よ?」

澪ママ「そういうことは旦那さんとした方がいいと思うわ」キリッ

律ママ「いや、キリッじゃないから。確かに旦那の方がいいかもしれないけど・・・」

澪ママ「じゃ、じゃあ・・・!」

律ママ「でもせっかく大学休みで律が帰ってきてるでしょ?やっぱり一緒に何かするっていいじゃない」

澪ママ「限度があるわ」

律ママ「なんでだよ」

澪ママ「田井中さん、考え直して?」

律ママ「なんで私がこんなフリーダムに生きてる人に説教されなきゃいけないんだよ」

澪ママ「私もそう思って澪の入浴中に乱入したんだけど、嫌がれたわ」

律ママ「それは嫌だわ」

澪ママ「田井中さんはそれ以上のことをしてるじゃない」

律ママ「なんでだよ。ほら、こう、いくない?」

澪ママ「いくない」

律ママ「最後まで話を聞け」

澪ママ「だって・・・」

律ママ「また今度、長期の休みで律が帰ってくるでしょ?」

澪ママ「えぇ」

律ママ「そのときに『あの時の・・・こんなに育ったんだ・・・!!』って。素敵だと思わない?」

澪ママ「思わない」

律ママ「思って。そこは共感して」

澪ママ「っていうか成長期はせいぜい高校生まででしょ?私達の年で育つとか、太ると同意義じゃない?」

律ママ「え、何言ってるの?」

澪ママ「え?」

律ママ「ま、いいや。とりあえず、二人で綺麗な花を咲かせるなんていいじゃない」

澪ママ「何そのお日様の匂いがする比喩表現」

律ママ「え?」

澪ママ「え?」

律ママ「秋山さんは花とか好きじゃないの?」

澪ママ「いえ、お花は好きよ?」

律ママ「じゃあこの話をわかってくれてもいいじゃない・・・」

澪ママ「いや、さすがに乳弄りの話で『花を咲かす』って表現はちょっと・・・」

律ママ「えー?すごく直接的だと思うけど?土と花って、繋がるじゃない」

澪ママ「た、田井中さんが思うならそれでいいわ?」

律ママ「でもたまにすると本当に楽しいわね、時間を忘れて種植えちゃった」

澪ママ「時間を忘れるほど・・・!?そもそも女同士でどうやって種を・・・!?」

律ママ「お、おーい?帰ってこーい?」

澪ママ「田井中さん?」

律ママ「何?」

澪ママ「私、正直こういう話すごく好きだけど、田井中さんはそんな人じゃないと思ってたわ」

律ママ「そう?私結構植物とか好きよ?」

澪ママ「植物・・・!?どんなプレイ!?」

律ママ「プレイ?まぁとにかく、今度秋山さんも一緒にどう?」

澪ママ「百合という花を咲かせたいのね、わかるわ」

律ママ「百合?まぁ、百合でもいいけど。難しくないかしら?私そんなに経験ないから不安だわ」

澪ママ「りっちゃんとしたくせに・・・!!」

律ママ「律とのは百合じゃないわよ」

澪ママ「いやらしいぃ・・・!!」

律ママ「?」

澪ママ「でも本当に意外だわ。田井中さんがこんな話をあっけらかんとするなんて」

律ママ「心外だわ。私だって女性なんだからこういうことにだって興味あるわよ」

澪ママ「熟女のガールズトーク・・・!」

律ママ「おい、誰が熟女だって?」アァン?

澪ママ「ふんふんふーん♪」ピュー

律ママ「口笛で誤魔化せると思うなよ?」

澪ママ「それより、体はもう大丈夫なの?」

律ママ「まぁこれくらい一日もすれば治るわよ」

澪ママ「それならいいんだけど、体にはくれぐれも気をつけてね?(なんかよくわからないアブノーマルなプレイしてるみたいだし)」

律ママ「えぇ、ありがとう。秋山さんの家にもお庭あるわよね?」

澪ママ「あるわよ?」

律ママ「じゃあ、天気のいい日に澪ちゃんとしてみたら?」

澪ママ「!!?!?!?」

律ママ「いい気分転換になるわよ?」

澪ママ「人生の方向転換になる気がしてならないんだけど」

律ママ「えー?そんなにどっぷりじゃなくていいわよ。プロ?じゃないんだから」

澪ママ「AV女優のことかぁ・・・!!」

律ママ「え、全然違うけど。」

澪ママ「っていうかなんでさっきから『お庭』限定なの!?植物プレイってそんなにいいの!?」

律ママ「・・・ねぇ」

澪ママ「なに?」

律ママ「さっきからなんの話をしているの?」

澪ママ「乳弄りの話」

律ママ「そうよね?私達、土いじりの話をしているわよね?」

澪ママ「えぇ」

律ママ「よかった。なんか話が噛み合ってないみたいだったから」

澪ママ「私は田井中さんの仰天発言の連発に驚きっぱなしよ?」

律ママ「そうかなー。確かに今まで私達ってこういう話しなかったものね」

澪ママ「それよりも、『花を咲かす』っていうところをもう少し詳しく教えて欲しいんだけど」

律ママ「詳しく?栄養を取って成長して、花が咲くのよ?」

澪ママ「乳首ね、乳首に咲かすのね?」

律ママ「全然違う」

澪ママ「なにその女体盛り」

律ママ「だから違うって言ってるでしょうが!」

澪ママ「お刺身が必要になったらいつでも言ってね」

律ママ「言わないから。いらないから」

澪ママ「何よ、せっかく協力してあげようと思ったのに・・・」

律ママ「・・・ねぇ」

澪ママ「なに?」

律ママ「もう一度確認するわよ?」

澪ママ「うん?なあに?」

律ママ「私たちは何の話をしているか」

澪ママ「それはさっき」

律ママ「待って。それぞれケータイに打って、せーので見せましょう?」

澪ママ「・・・?いいわよ?」

律ママ(・・・なんか、ものすごいことになってる気がする)カチカチ

澪ママ(田井中さんったら、どうしたのかしら?)カチカチ

律ママ「打った?」

澪ママ「えぇ。打ったわ」

律ママ「いくわよ?」

澪ママ「うん、どうぞ」

律ママ&澪ママ「せーの・・・!」バッ

澪ママ「」

律ママ「ぶっ!!?!?!」

澪ママ「え・・・え?」ポカーン

律ママ「これは・・・一体どうして・・・」

律ママケータイ『ガーデニング』

澪ママケータイ『公開オナ○ー(オプション:植物プレイ)』

律ママ「(オプション:植物プレイ)じゃねぇよ」

澪ママ「が、ガーデニング?いつからそんな可愛い話題になったの?」

律ママ「いや、最初からだから」

澪ママ「え、でも乳弄りって・・・」

律ママ「まさかとは思うけど、土いじりを乳弄りって聞こえてたとか言わないよね?」

澪ママ「何言ってるの?乳弄りは乳弄りって聞こえてたわよ?」

律ママ「耳鼻科行け」

澪ママ「ちょっとケータイで打ってくれる?」

律ママ「全く・・・」カチカチ

律ママ「ほら」クルッ

律ママケータイ『土いじり』

澪ママ「なん、だと・・・!!!」

律ママ「秋山さんの頭の中はどうなってるのかしら」

澪ママ「やめて?それ以上澪の悪口は言わないで?」

律ママ「お前だよ」

澪ママ「変な話しちゃったわね・・・」

律ママ「ホントよ」ヤレヤレ

澪ママ「きっと年で耳が遠くなったのね」

律ママ「いや、私達さすがにそこまで年じゃないから」

澪ママ「田井中さんも、それならそうと最初から言ってくれればよかったのに」モウッ,プンプンッ☆

律ママ「最初からその話をしてたつもりなんだけどね」カワイクネーゾ、オバサン

澪ママ「うふふ」アァ?

律ママ「怖い、笑顔で『あぁ?』はさすがに怖い」

澪ママ「私まだ若いもーん」

律ママ「さっき自分で耳遠くなったとか言ってたくせに・・・あれ?そういえば」

澪ママ「何?」

律ママ「さっき私が土いじりしたって言ったら、『私もたまにするけど・・・』みたいなこと言ってたわよね?あれってどういう」

澪ママ「うるせぇ」



おわり



最終更新:2010年09月16日 21:26