真鍋家

和「ただいま」

唯「おじゃましまーす」

和「じゃ、部屋行こう」

唯「ほいほい!」


律「うわ…マジで和んちだぞ…」

梓「どうします?さすがに家の中には入れないし…中の様子が全然わかりませんよ」

紬「…しばらく様子見ね…」

律「だな!へへへ、張り込みみたいだな!」

澪「いや、帰ろうよ」


和の部屋

唯「あー…久々だなあ。和ちゃんの部屋!ちょっと模様替えした?」

唯(脇も首も違った…。一体、和ちゃんの寒がりポイントはどこなんだろう…)

和「うん。机の位置を変えたわ」

唯「ふうん」

和「少し寒いね…。暖房は…っと、唯はエアコン苦手だったわね」

唯「うん。ごめんねー」

唯(…はっ!)ピーン

唯「ねえねえ!窓開けて換気していい?」

和「え?そんなに空気悪いかな?」

唯「ほ…ほら!私エアコン苦手だし、はうそだしと…ってのに敏感なんだよ!」

和「ハウスダストの事?」

唯「そ…そう!はうすだすと!」

和「そう。別に換気するのはいいけど、風邪引いても知らないわよ?」

唯「大丈夫大丈夫!んじゃ、開けるね~」ガラッ


律「うわ!窓開いたぞ!隠れろ!!」ササッ

澪紬梓「!!」サササッ


律「あっぶねー…。いきなりだもんな…」

梓「やっぱり唯先輩は油断できませんね…」


唯「ん?今家の外に誰かいたような…」

和「どうしたの唯?」

唯「あ、ううん。何でもない。幻覚だよ幻覚!」

和「そ、そう…。じゃ、電気つけるね」

ポチ

和「…あれ?」

唯「んー?電気点かないね?」


和「電気切らしちゃったかな?ごめん、ちょっと換えてくるよ」

唯「あ、いいよいいよ。暗くなったら帰るし。それに夕日が窓から差し込んで中々風流ですよ~」

和「…ホントね。綺麗…。唯って、昔からそういういい感覚持ってるよね」

唯「なんてったってミュージシャンですから!」

和「ふふ…。良かったわね、軽音部に入って」


律「おい…何かおかしくないか?」

澪「う、うん…。さっきから部屋の電気がついてないぞ…」

梓「あの二人、電気もつけないで何してるんでしょうか?」

紬「幼馴染ってこういうものなの…?///」


唯(さて…こっからどうしたものか…)

和「ん…やっぱり窓開けてるとちょっと寒いわね…」

唯「!!」

唯「じゃあ、私があっためてあげるよ~」グァッ

和「…はいはい」

唯「和ちゃーん…」さわさわ

和「あなた、今日は前にも増して甘えるわね…。幼児退行?」

唯(首も脇もやっぱり違う…。…内股かな?)ススススー

和「へ?え…ちょ…ちょっと何っ?」


唯「ここかなー?」さわさわさわ

和「ちょっと…く…くすぐったいって…!何…?どういうつもりよ…!?」

唯「え?だって和ちゃん寒いんでしょ?」

和「う、うん…」

唯「だから私が寒がりポイントを刺激して、暖めてあげるよ!」

唯「暖房いらずだし、かなり地球に優しいエコじゃん?」

唯「ちょうど私も調べようと思ってたし、一石二鳥!ささ、遠慮しないで~」さわさわさわ

和「寒がりポイント…?なにそr…ってちょっと!ダメ!やめなさいってば!」ぐぐぐ…

唯「ぐにに…だ、大丈夫だよ…最初は苦痛かもしれないけどすぐ暖かくなるから…」ぐぐぐ…

和「な…そ…それって…もしかして…///」

唯「大丈夫!私にまかせて!」さわさわさわ

唯「どこだどこだ~?寒がりポイントはどこだ~?」さわさわさわ

和「だ…ダメよ!私、そんなつもりないしっ!ちょ…もうっ…!怒るわよ!?」

唯「…和ちゃんってもしかしてすごく寒がりなの?」

和「え…?いや、別にそういうわけじゃないけど…?」

唯「じゃあ大丈夫だよ!りっちゃん達も大丈夫だったし!!」ガバァ

和「何が大丈夫な…あっ…だ、ダメって言ってるでしょ…!やめて!お願い唯!やめて!?」

和(律達と普段こんな事してるの…?いつの間にこんな進んだ子に…?)

和(嬉しいような悲しいような…)

唯「大丈夫だから!怖がらないで?私にまかせてよ!私、すっごく上手なんだから!」さわさわさわ

和(…やっぱり全然嬉しくない…。悲しい…ひたすら悲しいわ私は…)


律「…なーんか嫌な予感がするんですけど…」

澪「あ、律も?私もさ…和に何か誤解されてるような…そんな気がするんだよ…」

紬「今頃、あの部屋の中では何が…///」ドキドキ


唯「内股も違う…。うーん…もしかして身体の内側なのかな?」

和「…もう気が済んだ?ならいつまでも跨ってないで、早く私の上から降りてくれない?」

唯「和ちゃん、もしかして怒ってる?」

和「当たり前でしょ!こんな事して…私じゃなかったら絶交されるわよ!?」

唯「そんなオーバーな…。もう少しで寒がりポイント見つけてあげるからもうちょっとだけ我慢してね?」さわさわ

和(…うぅ…。何かに夢中になった唯を私には止められない…もう最悪…)

唯「うーん、ここでもないかぁ…。となるとやっぱり内側…」さわさわ

和(まさか唯に押し倒されるなんて…考えた事もなかったな…ぐすっ…)


唯「ね!和ちゃん、口開けて?」

和「な、なんで?まさか…キ、キキキ…///」

唯「ほらっ!あーんして!あーん!」

和(…もう…諦めよう…。私の貞操は唯に打ち破られるんだ…)シクシク

和「あ…あーん…///」

唯「えいっ!」グニ

和「ふがっ!?」

和(な、何で舌を掴むの!?そういうのが流行ってるの!?)

唯「えいえい!」ぐにぐに

和「んがががががー!!?」

和(痛い!痛い痛い痛い!)

唯「あ…あれ?これは痛がってるのかな?」ぐにぐに

和「ふがっ!んががががー!!?」

和(痛いに決まってるでしょ!?いきなりこんな過激な事しないでよ!!!)

唯「ごめんごめん…。じゃあ、舌じゃなくて、口全体かな?」クリュッ

和「ん…っ!?///」

唯「…うーん…」クリュクリュ

和「ふ…ん…うっ…///」

唯「あはっ!やっぱりここだ!ほりゃほりゃー!」クリュチュパ

和「ん…ふっ…///」

和「あ…ゆ…唯…き、気持ちいい…かも///」

唯「えっ!?気持ちいいの!?(寒がりポイントって気持ちいいんだ…知らなかった…)」


唯「こ…こうかな…?」クチュクチュ

和「ふ…ん…やあっ…///」チュパチュパ

唯「おわっ!?(和ちゃん、おしゃぶりじゃないんだから…)」チュパチュパ

和「んっ…んふぅ…っ…///」チュパチュパ

唯(赤ちゃんみたい…)チュパチュパ

和「はっ…はぁっ…///」

唯「うん!そろそろ暖まったみたいだね!!」チュポン

和「へっ…?///」

和(え?お、終わり?…この子、何がしたかったのかしら…)

唯「暖かくなってよかったね和ちゃん!」

和「え…う、うん…///」

和(良かったような良くないような…)


律「うーん…いくら様子見てても全然わからないな…」

紬「うん…残念ね…」ガックリ

澪「そうだな。窓開けてるのに全然、話し声も聞こえてこな…」


唯『えっ!?気持ちいいの!?』

和『ふ…ん…やあっ…///』



律澪梓「」

紬「ふふ…ばっちり聞こえてきたね♪」


和『はっ…はぁっ…///』


澪(き…聞こえない聞こえない…///)

律「も…もう帰ろう!帰ろうぜ!!///」

梓「はい…聞いてはいけないものを聞いてしまった気がします…」

紬「///」ウットリ

律「おいムギ!帰るぞ!!」

紬「///」ポワーン

律「ムギ!!」

紬「へっ…?あ、ああ…ごめんなさい!つい…///」

澪「か、帰ろう…。さすがにこれ以上は和に申し訳ない…」

紬「う、うん。ちょっと名残惜しいけど…」


……

和「だから!!そういう事を言ってるんじゃないの!!」ガミガミ

唯「は…はい…」

和「あんな風にムリヤリするのは犯罪なんだからね!?いくら友達でもやっていい事と悪い事があるのよ!!?」

唯「はい…。で、でも私は和ちゃんを暖めてあげようと…」

和「暖めるなら他にいくらでも方法があるでしょ!?よ…よりによってあんな恥ずかしい方法…///」

唯「はずかしい?和ちゃん恥ずかしかったの?」

和「当ったり前でしょ!!?今度やったらもう絶交だからね!!」

唯「や、やだ…!和ちゃんと絶交したくない!わかった!もう和ちゃんにはしないよ…」

唯(和ちゃん、頭まで熱くなっちゃった…。やりすぎたのかな?内側は敏感なんだな、きっと…)


翌日

音楽室

律「…」

澪「…」

梓「…」

紬「…」ニコニコ

律「お前ら、何か喋れよ…」

梓「え、えーと…」

澪「き、昨日のが…ちょっと刺激強すぎて頭から離れなくて…」

紬「あら?澪ちゃんとりっちゃんは慣れっこだと思ってたわ」ニコニコ

律澪「…///」

梓「え?そうなんですか?高2になると習うとか…?」

律(習わねーよ)

澪「う…///そ、それよりさ、昨日の事なんだけど…」

紬「ええ♪電気もつけないで部屋に二人っきりで…何してたのかしら?♪」ニコニコ

澪「あの二人って…そういう仲だったのかな?私、今日まともに和の顔見れなかったよ…」

梓「そういう仲?どういう事ですか?」

律「おい梓。カマトトぶるなよな。昨日お前もあの声聞いてびっくりしてたじゃん」

梓「はい…。なぜかこう…背徳感みたいなのが沸いてきました。何なんでしょうね?この感じ」

澪(本能ではわかってるんだな…)

律(まさに猫…)

律「じゃあさ、梓猫は発情期とかあんの~?」

澪「こら律!!」

梓「梓猫って…。ていうかなんですか?はつじょーきって」

紬「あらあら♪」

律(マ、マジかよ…)

梓「気になります!教えてくださいよ」

律(何て純真な笑顔…直視できねぇ…)

澪(梓が無垢すぎるのか、私が思いのほか汚れてるのか…)

律「え、えーと…発情期ってのはだなぁ…」

律(ぐっ…!自分で言い出しておいて、説明するとなるとメチャクチャ恥ずかしい!!///)


梓「私、猫は好きですけど実はあんまり猫の事よく知らないんです…」

梓「だから教えてください!はつじょーきって何ですか!?」

律「え、えーと…アレだ…こう…やる気が漲ってきて、やるぞー!って気持ちになる時期の事だよ…」

律「なーんつって…ナハ…ナハハハハ…」

梓「やる気ですか?それなら私はいつもやる気ありますよ?」

梓「ていうか先輩達がやる気なさすぎるんですよ!もっと頑張りましょう!」

律「お…おう…」

梓「ですから、私は年中はつじょーきですね!」

律(お、おい澪…!)

澪(う、うるさい!私を巻き込むな…!)

紬「うふふ///梓ちゃんったら…」

バターン!


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最終更新:2010年01月07日 06:48