9日目!

ロッカー(…)



10日目!

ロッカー(さっぱりした!)

ロッカー(さてさて今日は何が起きるのかしらね!)

唯「…」ガチャ

ロッカー(唯ちゃん…元気ないわね)

唯「…」

ロッカー(唯ちゃんのしたことは酷いと思うけど、唯ちゃんなりに振り向いてもらうために必死だったのよね)

ロッカー(あんなにかなしそうな唯ちゃんの表情見たこと無い)

梓「…」ガチャ

唯「みっ…なんだあずにゃんか」

梓「…唯先輩こんにちは」

唯「おいっす」

梓「唯先輩、今日アイス食べに行きませんか!」

唯「でも…今日も澪ちゃんはここに残るよ?」

梓「二人でです!」

唯「…」

梓「まだ好きですか」

唯「うん。そんな軽い気持ちじゃないんだよ」

梓「私だって…まだ好きなんです」

唯「だから、そっけなくしてるの。気付いてるでしょ?」

梓「…」

唯「あずにゃんがどんなに頑張っても私はあずにゃんのこと好きにならないよ」

梓「それでも…何もしないなんて嫌です」

唯「そう。頑張ってね」

梓「…はい」

ロッカー(ああああああああああ)

ロッカー(もう何が正解なのかが分からないわ)

ロッカー(誰と誰が百合百合すれば幸せになれるの?)

ロッカー(澪ちゃんとりっちゃんも来て相変わらず仲良く4人でおしゃべり!)

ロッカー(あっという間に帰る時間になりました!)

唯「澪ちゃんは今日も残ってくの?」

澪「ああ」

唯「ふーん。じゃあね。あずにゃん行こう」

梓「はい」

唯「何の味にしようかなー?」

梓「何の話です?」

唯「アイス食べ行くんでしょ?」

梓「は、はい!行きます!」

唯「早く行こ!」ガチャ

梓「それでは先輩方、また来週に」

律「唯たちアイス食べ行くんだ?うらやましいな」

澪「律も一緒に行きたかったのか?」

律「んー…澪は?」

澪「律といる方がいい」

律「えっへへー。私もだよん!」

ロッカー(何何!)

ロッカー(一昨日よりも親密よ!)

律「こうやって二人きりになるのが当たり前になってきたな」

澪「そうだな」

律「嬉しい」

ロッカー(りっちゃん素直!二人でいるだけで喜べるなんて本当に澪ちゃんが好きなのね!)

律「帰って昨日の続きしたい」

澪「え…」

律「嫌?」

澪「だって…あの時の律怖いんだもん」

律「あー…ごめん。夢中になっちゃって」

澪「もう…バカ」

律「バカでもいいよ。澪が可愛すぎる」

澪「な、何言ってんだよ」

律「やだやだ言いながら半泣きで首に抱きつくなんて反則だぞ」

澪「律のせいだ…」

ロッカー(ちょ)

ロッカー(昨日何が起きた)

ロッカー(あああああああああしくったああああああああああ!!!!!)

ロッカー(お風呂なんてどうでもいいのよ!)

ロッカー(ああもう私のばかばかばか!)

律「はっやく帰ろうぜ!」

澪「お、おい!本当にするのか!?」

律「だって好きなんだもん」

ロッカー(家でするの!?)

ロッカー(ここでもいいじゃない!誰も来ないわよ!)

ロッカー(どうしよう。りっちゃんの家のロッカーに移動しようかしら)

ロッカー(りっちゃんの部屋ロッカーあったけ?クローゼットでもいいわ)

ロッカー(それが無いならベッドの下でも)

ロッカー(ベッドおおおおおおおおおお!!!!???)

澪「よくあんな怖いゲームできるな」

ロッカー((゚д゚)ハァ?)


律「怖いか?目の前にきゅうに現れたらびっくりはするけど」

澪「ゾンビだぞ…?」

律「まぁ、怖かったら私に抱きついてればいいのだ!」

澪「お前もしかしてそれ狙ってワザと?」

律「ち、違うぞ!そんな邪な気持はない!」

澪「ふーん」

律「信じて澪しゃーん…」

ロッカー(私のときめきを返して!)



11日目!

ロッカー(これで2週間。半月をロッカーで過ごしたわ)

ロッカー(それでもどうして飽きが来ない)

澪「皆遅いな…」

澪「練習しとこ」

澪「ベベベンベンベン」

唯「澪ちゃんおいっす!」ガチャ

澪「唯!どうしたそんなに息切らせて」

唯「ベースの音が聞こえたから。澪ちゃんに早く会いたくて!」

澪「な、何言ってんだよ…同じクラスなのに…」

唯「澪ちゃんとずっと一緒に居たいんだもん」

ロッカー(この二人、両想いだったのよね)

ロッカー(澪ちゃんは今でも唯ちゃんの事好きなのかしら?)

ロッカー(澪ちゃん嬉しそう…)

唯「でも、澪ちゃんと二人きりになったらりっちゃん妬いちゃうよね」

澪「そんな事ない…」

唯「いいなぁりっちゃん」

ロッカー(唯ちゃん…今度はどういうつもり?)

澪「唯…お前」

律「おーっす」ガチャ

ロッカー(修羅場)

唯「あ、りっちゃん」

律「2人だけか…何話してたんだ?」

澪「何でも無いよ」

律「えー。教えてくれてもいいじゃんか」

唯「りっちゃんは澪ちゃんと付き合えていいなって話だよ」

律「…あ、そう」

ロッカー(空気が重いわ)

ロッカー(でもこの重さが心地よいパラッダイス)

ロッカー(二人きりになっても重い重い)

律「…」

澪「…」

律「…」

澪「…」

律「帰るか」

澪「うん」

律「今日も家来る?」

澪「…やめとく」

ロッカー(再び波が訪れそうな予感)

ロッカー(びggggggっぐうええええええええええぶ!)

ロッカー(ざっぱーん)



12日目!

律「…」ハァ

ロッカー(りっちゃん溜息ついて…)

ロッカー(昨日の唯ちゃんの言葉を引きずってるのね)

梓「こんちわ…」ガチャ

律「よっ…」

梓「…」ハァ

律「…」ハァ

ロッカー(もう唯ちゃんのせいよ!)

ロッカー(どんだけ人を振り回せば気が済むの!)

律「梓、変なこと聞いてもいい?」

梓「何ですか?」

律「恋したことある?」

梓「なっ何言ってんですか!」

律「ごめんごめん」

梓「もう!澪先輩といい感じだからってのろけるつもりですか?」

律「そんなつもりないよ。ただ…」

梓「ただ?」

律「好きな人が別の誰かさんを見てるって苦しいよな」

梓「…」

ロッカー(澪ちゃんはまだ唯ちゃんの事が好き、りっちゃんはそう思ってるのね)

ロッカー(二人とも片思い…)

ロッカー(お互いの状況は知らないけど、きっと同じ気持ちなんだわ)

ロッカー(切ないわ…)

梓「り、律先輩は幸せじゃないですか!」

律「そうだな…付き合えてるんだもんな」

梓「律先輩には私の気持ちなんて…」

律「お、おい梓、どうしたんだよ…」

梓「今日はもう帰ります!」ダッ

唯「りっちゃん。ちわっす」

律「おー」

唯「今あずにゃんとすれ違ったけどりっちゃん何かした?泣きそうだったよ」

律「んー…片思いって辛いな、と」

唯「あずにゃんの前でそれは禁句だよー」

律「へ?何で?」

唯「あずにゃん今片思い中だから」

律「そうなのか!?悪いことしちゃったなー」

唯「りっちゃん何でそんな事言ったの?両想いでしょ?」

律「そんな事より、唯は梓の片思いの相手知ってるのか?」

唯「うん」

律「誰?」

唯「私だよ」

律「は?」

唯「お!目がまんまる」

律「はぁあああ!?マジで!?」

唯「いくら私でもそんな冗談言わないよー」

律「で、唯お前はどうなんだよ」

唯「どうって?」

律「その、梓と付き合うとか…」

唯「付き合わないよ。私にも好きな人がいるから」

律「え!?」

唯「りっちゃんさっきから驚いてばっかりだよー」

律「いや、まさか唯に好きな人がいるとは…」

唯「私だって恋愛するのです!」フンス

律「誰、とか聞いてもいいの?」

唯「澪ちゃんだよ」

律「は、ははは」

唯「面白い?」

律「…」

唯「だからりっちゃんと付き合うって聞いたときショックだったんだ」

律「ごめん…」

唯「謝らなくていいよ」

律「…うん」

唯「あ、りっちゃん何で片思いの話したの?」

律「そ、それは…」

唯「澪ちゃんはりっちゃんの事が好きなんだよね?」

律「…」

唯「違うの?」

律「…澪は唯が好きだ」

唯「え?でもりっちゃんと付き合ってるでしょ?」

律「うん」

唯「なんで?」

律「唯が梓を好きって、澪が勘違いして、唯の事忘れるために…」

唯「そうなの!?」

律「ああ」

唯「澪ちゃん…どうしよう…私今でもこんなに好きなのに…」

律「唯がその気持ちを伝えてあげれば澪喜ぶよ」

唯「そうかな?」

律「うん」

唯「嬉しい…。でもりっちゃんは…りっちゃんも澪ちゃんのこと好きなんだよね」

律「私は、澪が一番好きな人と付き合える事を望んでるから」

唯「りっちゃん、澪ちゃんのこと大好きなんだね」

律「…ああ、すごい好き」

唯「じゃぁ、私が澪ちゃんと付き合ったら嫌だよね?」

律「言ったろ?私は澪の幸せが最優先だから。唯さえよければあいつと付き合って欲しい」

唯「わかった。私澪ちゃんに告白する」

律「ありがと」

唯「あ…でも…」

律「どうした?」

唯「澪ちゃんは今りっちゃんと付き合ってるでしょ?」

律「それが?」

唯「私が告白しても、りっちゃんがいるからって言われると思うんだ」

律「そうだな。あいつ変なところで義理堅いからな」

唯「だからりっちゃんにお願いがあるの」

律「私に出来る事なら」

唯「澪ちゃんを振ってほしいんだー」

律「振るって…はは」

唯「りっちゃんが澪ちゃんをまだ好きって、澪ちゃんがそう思ってたら別れられないでしょ?」

律「ん」

唯「だから澪ちゃん大っ嫌いって言ってきて」

律「それは言いすぎじゃ…」

澪「こんにちは」ガチャ

律「澪!」

澪「ん?」

唯「あー…私帰るね」

澪「え?何で?」

唯「りっちゃんが話があるみたい。あずにゃんも来ないから。じゃぁね」ガチャ

澪「話って何?」

律「あーいや…その」

澪「唯に関係あるのか?」

律「ん。まぁ」

澪「何だよ」

律「ほら、明日また小テストあるだろ?」

澪「うん」

律「で、唯と勝負することにしたんだよ」

澪「そうなんだ、頑張れよ」

律「おう」

澪「それで私に話って?」

律「だから勉強教えて欲しいなー」

澪「それじゃ勝負にならないだろ」

律「唯は和に教わるから、私は澪に教わって、それで勝負しようって話になったんだ」

澪「ああ。なるほど」

律「お願いします」

澪「律も唯も受験生だからな。そう言う勝負なら協力するよ」

律「ありがと」

澪「ここでやろうか」

律「ああ」

澪「この前もらったプリントの範囲だったよな」

律「これだよな」ピラッ

澪「…何も書いてないじゃないか」

律「う…寝ちゃってた」テヘ

澪「可愛い子ぶってもだーめ」

律「すまねぇ」

澪「…律」

律「何?」

澪「昨日、唯が言ってた話なんだけど」

律「…ああ」

澪「私は律と付き合うって決めたんだから…気にするなよ」

律「…分かってる」

澪「なら良かった。よしやろうか」

律「うん」

澪「結構範囲広いからな。徹夜コースかも」

律「えええ?そんなに?」

澪「さっさと解く」

律「…あのさ」

澪「どうした?分からないところあった?」

律「好きだよ。何があってもずっと」

澪「はいはい。そんなことより早く解こうな」

ロッカー(あいた口がふさがらない)

ロッカー(真剣に見入ってしまったわ)

ロッカー(結局りっちゃんは言いだせなかったけどこれからどうするつもりなのかしら)

ロッカー(唯ちゃんは?澪ちゃんは?)

ロッカー(明日が待ち遠しいです!)

ロッカー(唯澪でも律澪でも律唯でもこの際なんでもいいわ!)


4
最終更新:2010年09月20日 01:19