翌朝
憂「ん~……」ムクリ
梓「……うぅん」ファ~
憂「んん……あれ? もう朝?」キョロキョロ
梓「憂、おはよぉ」ボケー
憂「梓ちゃん、おはよぉ……って、わぁっ」ビクッ
梓「う、憂? どうしたの……って、ぅわっ!?」ビクッ
純唯律澪紬「…………」グテ~
憂「……死屍累々」ビックリ
梓「でもって、何? このリビングの荒れ様」ビックリ
憂「テーブルは倒れてるしソファーもひっくり返ってる」
梓「純と先輩達だなぁ」ムー
憂「ど、どうだろう……案外私達も何かやったのかも?」
梓「憂がこんなになるまで暴れるなんてあるわけないでしょ? わたしもだけど」
憂「あはは……だよね」
梓「まったくもーだらしないんだからぁっ! 純っ! 先輩達っ! 起きてくださいよっ!!」
憂「お姉ちゃんっ 純ちゃんっ! 起きてー!」ユサユサ
梓「知り合いだけの泊まりだからってこんなに荒らして、おまけにダラダラ寝てるなんて何してるんですかっ!」
憂「こんなところで寝たら風邪引いちゃうよ、お姉ちゃん~」ユサユサ
梓「まったく……これでも三年生ですかっ」ムー
唯「ぁぅ~……まだ眠いよぅ~」モゾモゾ
憂「お姉ちゃん、夜更かしは駄目だよ?」
律「うぅ……まだ寝かせてくれ……」ゴソゴソ
澪「朝まで……大変だった……んだ……」ガクリ
紬「早まっちゃ駄目ぇ~……」ムニャムニャ
梓「……だらしない」ハァ
憂「じゅ、純ちゃんもお腹丸出しで寝ちゃ駄目だよー」ユサユサテレテレ
梓「ちょっ 純っ! なんてみっともない格好で寝てるのよっ!!」カァー
純「グスッ ……死にたいよぉ……」ムニャムニャボンバー
梓「……嫌な夢でも見てるのかな。それにしても相変わらず凄い髪」
憂「ねぇ、純ちゃん。そんな格好じゃ、その……見えちゃうよぉ」ユサユサテレテレ
梓「あーもーっ! みんな起きろーっ!!」ワーッ
純唯律澪紬「…………」ゴソゴソムクリ
憂「映画に出てくるゾンビみたい……」ビクビク
梓「ほらほらっ! 自分達で散らかしたんだから自分達で片付けてくださいっ!」ムゥ
純唯律澪紬「…………」ジィー
梓「な、なんですか……」ビクッ
律「こぅいうのはぁ……さわぎのげんきょうがぁ……かたづけるべきだとぉ……おもうぞぉ~」ジィー
梓「だったら唯先輩と律先輩でしょう? そんなの見てなくても分かりますよ」ムゥ
唯「ちがぅよぉ~……ういとあずにゃんだよぉ~」プーッ
憂「え? 私?」ビックリ
梓「憂とわたしが、こんなになるまで暴れるわけないじゃないですか」
純「……う……うぅ……」グスッ
梓「っ! な、なんで急に泣き出すのよっ!?」ビックリ
憂「純ちゃんっ!?」ビックリ
律「今は寝ろ。寝て忘れるんだ、純ちゃん」フラフラ
澪「あれは事故だったんだ……そう思うんだ……」フラフラ
純「……憂、ベッド貸して」フラフラ
憂「え? う、うん。いいけど……」
純「…………」フラ~テクテク
憂梓「…………」ポカーン
梓「な、なにあれ……」
紬「思い出さない方が良い事もあるわ……」フラフラ
律「あたしらも寝るかぁ~」テクテク
唯澪紬「りょうかい~」テクテク
唯「わたしの部屋で寝よう~」
梓「あ、ちょっ 話は終わってませんよっ ていうか、片付けましょうよっ!」
律「だぁからぁ~、梓と憂ちゃんが原因でこーなったんだよー」
梓「そんなわけないじゃないですかっ 証拠でもあるって言うんですかっ!?」ムゥ
唯律澪紬「…………」
憂梓「…………」
律「ふっ」ヘラ~
梓「な、なんですか。気持ち悪い顔して……」ビクビク
律「…………」コトッ
憂「携帯?」
紬「…………」コトッ
梓「ムギ先輩も?」
唯「…………」コトッ
憂「お姉ちゃん?」
澪「見るか見ないかは自由だ……」テクテク
梓「あ、澪先輩っ」
律「真実を知りたければ見るがいい……後悔してもしらないがな」テクテク
憂梓「え?」
唯「ふふっ 怖くなったのなら黙って掃除をするがいいさ……あ、わたしの携帯のは動画だから~」テクテク
憂梓「…………」
紬「大丈夫、貴方達三人はいつまでも仲良しよ……きっと」テクテク
梓「ムギ先輩まで」
律「ふふっ……」
唯「うふふふふふ~♪」
憂梓「…………」
憂「……行っちゃった」ポカーン
梓「あ、逃げられたっ! もぅ……変な演技までしてー」ムゥ
憂「…………」
梓「うぅーっ みんなして勝手なんだからーっ!」
憂「梓ちゃん、携帯どうしよう?」
梓「どうせ何もないって。逃げるために思わせ振りな事しただけだよ」ムゥ
憂「だ、だよね……」
梓「うん……そうだよ……」
憂梓「…………」
憂梓「……………………」
憂「……ちょっと見てみる」カチャッピッピッ
梓「わ、わたしも」カチャッピッピッ
憂梓「…………え?」
梓「え? なにこれ? 何でわたしが純のフトモモに顔埋めてるのっ!?」アセアセ
憂「わ、私純ちゃんに抱きついてなにしてるのっ!?」アセアセ
梓「ぅわっ!? この画像なんて憂が純の胸を揉みしだいてるっ!!」アセアセ
憂「こっちの画像なんて梓ちゃんが純ちゃんにキスしようとしてるっ!!」アセアセ
梓「メモリー一杯入ってるっぽいけど……」
憂「全部こんな感じ……?」
憂梓「…………」
梓「唯先輩の携帯には動画が入ってるって言ってたっけ」
梓「み、見てみる? わたしは見ない方がいい気がするんだけど……」
憂「……………………」ピッ
梓「あ」
梓『大丈夫だよぉ~、純♪』モミモミ
憂『そうだよぉ~、純ちゃん♪』モミモミ
憂梓『や・さ・し・く……するからぁ♪』ニヘ~
純『ひぃっ やぁ……た、助けてーっ!』ジタバタ
梓『あはははは♪』
憂『えへへへへ♪』
純『先輩っ 助けてーっ!!』
梓『純顔真っ赤だー♪ 可愛い~♪』モミモミモミモミ
憂『えへへ♪ 嫌がってる純ちゃん可愛い~♪』モミモミモミモミ
純『や……ぁんっ♪ ま、まって……そん…なにぃ……』ピクピクッ
梓『見えちゃうよぉ? 見ちゃうよぉ♪』モミモミモミモミ
憂『えいっ♪ うわぁ……あったかぁ~い♪ やわらかぁ~いっ♪』モミモミモミモミ
純『あっ あぁっ! ぅんっ♪ やめ……て…ぇ……よぉ……』ビクンッビクンッ
憂梓『うふふふふっ♪ あはははははははははははっ♪』モミモミモミモミモミモミ
憂梓「…………」ピッ
梓「……あははっ」
憂「……えへへっ」
梓「あははははっ」
憂「えへへへへっ」
梓「あははははははははははっ♪」
憂「えへへへへへへへへへへっ♪」
梓「あはは……あはははは……」
憂「えへへ……えへへへへ……」
梓「あははは……」
憂「えへへへ……」
憂梓「…………」
憂梓「……………………」
梓「じゅぅぅぅぅぅぅぅんっ!!」ダダダダッ
憂「じゅんちゃぁぁぁぁぁんっ!!」ダダダダッ
梓「純っ! ごめんねぇぇぇぇぇぇっ!!」ダダダダッガチャッ
憂「純ちゃんごめんなさぁぁぁぁぁぁいっ!!」ダダダダッ
純「うるさーいっ 来るなぁー!」フトングルグル
梓「大丈夫っ 覚えてないから問題ないってっ!」アセアセ
憂「私もだよっ 全然全く欠片も覚えてないからっ!」アセアセ
純「それってある意味酷いよねっ!」
憂梓「うっ!」ギクッ
梓「ででででもっ! ささ最後の一線は越えてなかったしっ!!」アセアセ
憂「そそそそうだよっ! セーフだよセーフッ!!」アセアセ
純「あと一歩で越えちゃうかもってくらい、限りなくその一線に近づいてたけどねっ!」
憂梓「うぅっ!」ギクギクッ
梓「えっと、あの……そ、そうだっ! 純のおっぱい結構おっきいねっ♪」アセアセ
憂「あ、うんっ そうだよねっ! 色も形も綺麗だったよっ♪」アセアセ
純「…………」ピクッ
憂梓「…………あ」ギクリ
純「やっぱ覚えてるんだっ! 全部覚えてるんだぁっ!!」ウワァーンッ
梓「ちがっ 携帯っ! 画像が残っててっ!!」オロオロ
憂「そ、そうっ 動画とかもあってそれ見てっ!」オロオロ
純「盗撮までされたぁーっ!!」ウワァーンッ
梓「けけけ消すっ 消すからっ! ね? ね? ほら、消すからっ!!」ササッピッピッ
憂「うんうんうんうんっ こっちも消すよっ ほら、消すよ!!」ササッピッピッ
純「そんなの見せるなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ウワァーンッ
梓「ごめん純ーっ! ホントにホントにごめぇぇぇぇぇぇんっ!!」アセアセ
憂「本当にごめんなさい純ちゃぁぁぁぁぁぁんっ!!」オロオロ
純「二人の馬鹿ぁーっ!!」ウワァーンッ
憂梓「ゴメンなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!!」ウワァーンッ
おわり
最終更新:2010年09月22日 23:57