―――夕方、営業後

細木「じゃお疲れ様」

秘書「はい、また明日」


細木「ふ~…」

細木「今日もガッポリだったわね」

細木「早く帰ろ~♪」

細木「…お?」

老婆「…」

細木(なんか胡散臭いばあさん…占い師かしら?)

老婆「…お嬢ちゃん」

細木「へっ?わたし?」

老婆「そうだよ…おいで」

数子「?」

老婆「いきなりで悪いけど、これが何かわかるかい?」

数子「見りゃわかるわよ。ふろしきよふろしき」

老婆「そう。ふろしき。でも」


サッ


数子「鉛筆が増えた……」

老婆「そう。増えるんだよ」

数子「あんた……何考えてるの」

老婆「この2本を覆って…ほら」


サッ

どん


数子「人の話を無視するんじゃない!」ドン!

数子「あんたはね、若いころから先祖を大事にしてこなかったから」

数子「今もこうして働かなくちゃいけないの。わかる?」プルプル

老婆「手品じゃないんだよ」

数子「分かったら今すぐお墓参りに行って御覧なさい」

老婆「これはね、包んだものを複製できるふろしきなんだよ」

数子「あなたのお母さんね、泣いてる」

老婆「そう、複製。お嬢ちゃん、髪留め貸してごらん」

数子「はっ…あんたは」

老婆「えっ…数子ちゃん?」

数子「そうよ!!久しぶり!!」

老婆「お互いすっかり歳とったわねえ」

数子「懐かしいわね…」ぽ///

老婆「今あなたなにやってるの?」

数子「修行という名の贅沢三昧よww」

老婆数子「あっはっはっはっはww」

数子「ところであんたは?」

老婆「私はここで自慢のオカルトグッズを販売しているの」

数子「あくどいわね…相変わらず」

老婆「数子ちゃんも負けず劣らずじゃないww」

老婆「占いもろくにしないで先祖のせいやら名前のせいやらインチキ言ってww」

数子「しっ!!声が大きいわよ」

老婆「おいしいわよねえ…このビジネス」

数子「信じる者は救われるのよww私たちも救われるww」

老婆数子「おっほっほっほwww」

老婆「しっ…誰か来たわ」

細木「女子高生のようね…」

老婆「見てて頂戴、私のオカルト販売」

数子「おほほww」


唯「そういえば今日はハンバーグだった!」

唯「早く帰ろ~♪」

唯「…お?」

老婆「…」(ここは無言で怪しさアピールww)

唯「?」

老婆(釣れたぁ!!)

老婆「…お嬢ちゃん」

唯「へっ?わたし?」

老婆「そうだよ…おいで」

細木(wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)

老婆「いきなりで悪いけど、これが何かわかるかい?」

唯「なにこれ…?」

老婆「水晶だよ」(頭わりぃなこの小娘…)

唯「すいしょー?ってなに?」

老婆「これを見ると、あなたの運命が分かる…」

唯「うんめー?ってなに?」

老婆「…」

数子(wwwwwwwwwwww)

老婆「運命っていうのはね、あなたの未来とか過去を決めるものよ」

唯「えっ?聞こえない」

老婆「あなたの未来とか、過去を決めるものよ?」

唯「ちょっと、もっと大きな声で話してくれますか?」

老婆「運命ってのは!あなたの未来!とか過去!を決めるもの!!」

唯「あっ和ちゃん!!」

和「あら、唯、こんなところどうしたの?」

唯「ううん、なんかゴミがあっただけ」

和「なによそれw帰りましょ」

唯「うん!!」

唯「じゃそういうことで~またね、おばあさん」

老婆「…」


細木「wwwwwwwww」

老婆「あんの小娘…許さない…絶対に」

数子「だめじゃないwwwだめねえwwほんとww」

老婆「なら数子ちゃんやってごらんなさいよ!」


唯「でね~…」

細木「そこのお嬢ちゃん。いいかしら」

和「私?」

数子「いや、そちらの」

唯「私?なぁに~?」

細木「まぁ……」プルプル

唯「え、え、どうしたの…?」

数子「あなた…もうすぐ死ぬわよ」

  •  ・ ・

トラックの運ちゃん「そろそろ行くか…」

  •  ・ ・

唯「えっ」

和「唯、帰りましょ、インチキよ」

細木「さようなら…」

唯「え~…なんか怖い」

和「騙されないで唯、死ぬわけないわ私も一緒よ」

唯「で…でも~」

数子「別にいいのよ、行ってしまっても」

和「ちょっとやめてください。警察呼びますよ?」

警察「どうしましたか?」

唯「呼ぶ前に来た…」

和「えっ…ああこの人が怪しい話をしてきまして」

警察「ちょっとご同行願えますか」

細木「ちょ…なにすんのよアンタ…!離しなさいよ!!」



老婆「商敵一匹目陥落wwwwwざまぁwwwww」

―オカルト業界も弱肉強食なのである



―某スタジオ

唯「……死んでしまった妹に会いたくて…」ヒッグ

唯「…わたじ…なにもじてあげられなかったがら……」ボロボロ

江原「ん~…」

江原「妹さんが…見えますよ」

唯「えっ!?」

江原「妹さんは天国から……あなたを見守ってます」

唯「本当ですか!?」

江原「落ち着いて…ゆっくり息をして……」

ガラッ

憂「お姉ちゃん!!騙されないで!!」

唯「憂!?」

江原「これはいったい…?」

唯「このうそつき!!ぶたさん!!!」

憂「お姉ちゃんを騙そうなんて100年早いです!!死ね!!」

江原「な…どういうこと」


―そう、2人はインチキなオカルトから人々を救済する

オカルトバスターなのである



―とある日

律「心霊写真特集だってさwみよーぜー!!」

澪「ひぃぃ!!やめろぉーー!!」

唯「…澪ちゃん、心霊なんて嘘っぱちだよ?」サバ

澪「いや……いるって……本当にいるんだって」

紬「ええ……いると思うわ…」

唯「みんな甘いよ…いると思うからそう感じるんだよ」

律「随分と冷めてるなー唯」

唯「うん。だって本当にいないもん」

律「その自信はどっからくるんだ?」

唯「憂がそういってたもん」

律「憂ちゃんが絶対なのか…」

紬「あっ始まったわ」

澪「ひいい……消してくれぇぇ…」

『~♪~~~』←いかにもなBGM

律「うわぁ…出そうだな…」

『デンッ』

紬「きゃあああ」

律「ああああ」

澪「あああああああああ」

唯「つまんな、こじつけじゃん」

律「…」

『おわかりいただけただろうか』

梓「おわかりいただけませんでしたwwwwこじつけwwww」プップクプーw

唯「だよねだよねwwwあずにゃんも味方www」ブホホww

律「……おい」

紬「唯ちゃん…梓ちゃん……」

律「ちょっとぐらい空気読めよ」

紬「そうよ…実際にいるかいないかなんて二の次なのよ…」

澪「いるいる…本当にいるって…」

律「こういうのはなぁ…どう思ってもその場に合わせるんだよ」

唯「わたしは流されないっ!」

梓「そうですよ!マスゴミなんかに流されちゃいけませんっ!!」

『これが霊の仕業でなければ…いったい……』

梓「ADとか小道具役の仕業ですwwww」

唯「ぶwwwwwやすっちいねこの番組wwwwww」

律「……」

『…この白骨化した死体は、いったい何なのだろうか……』

梓「死体wwww事件発生wwwww唯先輩自首wwwwwww」

唯「わたしじゃないwwwwwwww」

澪「…」


澪「あはは…確かになんか言われてみれば嘘っぽいな…あはは」



唯梓「っっばああああっ!!!!!!!!!!!」

澪「ひゃあああああああああああああああああああ」




実況板の「こぴー」 心霊編




最終更新:2010年09月24日 00:16