唯「あーお腹空いた」

唯「うい~、ご飯まだぁ?」

唯「……ってそうだ、私一人暮らししてるんだった」

唯「うーん」ガチャ

唯「あちゃー……冷蔵庫からっぽだよ」

唯「どうしよっかなー」



隣の部屋

憂(お姉ちゃん独り言多いなぁ)ジー

憂(ふふふ、でもそんなお姉ちゃんも可愛い!)ジー

唯「とりあえずジュースでも飲もうかな~」

憂(本当は今すぐにでもご飯作りにいってあげたいけど……)

憂(それじゃあお姉ちゃんの自立を邪魔しちゃうからガマンガマン)

唯「ゴキュゴキュゴキュ」

憂(こうして隣の部屋を借りて壁に穴を開けて見守るだけにするのがお姉ちゃんのためだよね!)

唯「ぷはー!うまい!」

唯「……」グウウウ

憂(……ガマンガマン)

唯「ほんとにお腹すいた……」

唯「もういいや。さっさと寝てお腹空いてるの忘れよーっと」

唯「さ、お風呂お風呂~」ヌギ

憂(あ、あわわわわ……これは見ちゃダメだよぅ)チラチラ

唯「んしょ」ヌギヌギ

憂(見ちゃダメ見ちゃダメ!)チラ

唯「よいしょっと」スッポンポン

憂(見ちゃ……)チラ

憂(……)ジー

唯「さーて、一番風呂だー!」タタタ

憂(私も移動しなきゃ!)タタタ

唯「わっ!つめたーい!」シャー

憂(このへんかな?)ピト

唯「お?温かくなってきた!」シャー

憂(うーん、シャワーの音でよく聞こえないなぁ)

唯「はぁ~気持ちいい……」シャアアア

憂(ここにも穴開けたほうがいいかなぁ……)

唯「ぐちゃぐちゃへたる~なやみ~ごとも~♪」シャー

憂(お姉ちゃん歌ってるのかな?)

唯「ホ~ッチ~キスで~♪」シャー

憂(……)

唯「さて、身体も洗ったことだしそろそろあがろうかな」キュッ

憂(シャワーの音が止まった!移動しなきゃ!)タタタ

唯「ふー、いいお湯だった~」ゴシゴシ

憂(うぅ……よく見えないなぁ)

唯「えーっとドライヤードライヤー……っと」

憂(あ……お姉ちゃん……そんな、かがんだら……)

唯「あれ~?どこにしまったっけ?」

憂(み、見えそう……)ジー

唯「確かこのへんに……」

憂(見えそう見えそう見えそう)ドキドキ

唯「あった!」

憂(見えた!)

唯「ふぅ~……」ゴー

憂(お姉ちゃん、裸で髪乾かしてたら風邪引いちゃうよ……)ドキドキ

唯「よし、乾いたー」カチ

憂(……)ジー

唯「……ん?」

憂(……)ジー

唯「……」

憂(あれ?どうしたんだr)

唯「誰っ!?」

憂(!!?)

唯「……」キョロキョロ

唯「あれー?おかしいなぁ。視線を感じたんだけど……」

憂(お姉ちゃん鋭いよぅ……)ドキドキ

唯「ううむ……澪ちゃんじゃないけど一人暮らしってやっぱり怖いなぁ……」

憂(大丈夫だよお姉ちゃん!私がついてるから!)

唯「えーっと、こういう時は……」ピポパ

憂(あれ?誰に電話s)

ブブブブブブブブ

憂「ひゃあ!?」

唯「ん?お隣さんから声が……。もう、近所迷惑ってものを考えて欲しいよ!」プンプン

憂(び、びっくりした……)ドッドッドッ

唯「あれー?憂出ないなぁ」プルルルル

憂(で、出るよ!すぐ出るよお姉ちゃん!)ピ

唯「あ、出た!もしもし憂~?」

憂「な、ななななあにお姉ちゃん?」

唯「うい~こわいよ~……」

憂「お、おちおち落ち着いてお姉ちゃん!ななななななにがあったか話してごらん?」

唯「えっとねー、なんていうか」

唯「視線を感じるっていうか」

憂「き、気のせいだよ~」

唯「今もね、どこかから私をじっと見つめるような視線を感じるんだよ~」

憂「あはは~そ、そんなまさか~」サッ

唯「あ、感じなくなった」

憂(お姉ちゃん神経鋭敏すぎるよぅ……)

唯「うい~怖くて眠れないよ~」

憂「だ、大丈夫だよ!このマンショ……じゃなくてそのマンションはセキュリティばっちりなんだから!紬さんの系列の不動産屋さんの紹介なんだから間違いないと思うよ~」

唯「でもね、お隣さんもなんか騒がしいんだよ?」

憂「え?」

唯「さっきも変な声聞こえてきたし。壁が薄いのかなぁ」

憂「そ、そうなんだ」

憂(つまり……)

  憂 唯 隣←

憂(ここの部屋の人が騒いでるってことだね!じゃあ私が……)

憂「私がなんとかするよ!だからお姉ちゃんは安心していいよ!」

唯「わー!ありがとう、うい~!」

憂「えへへ」

唯「でもやっぱり視線も感じるんだよ~」

憂「そ、それは気のせいだよ」

唯「そうかなぁ」

憂「そうだよ」

唯「だよね~。こんなにじっと見てたら壁に穴が開いちゃうもんね~」

憂「か、壁に穴なんて開くはずないよ~!お姉ちゃんは大袈裟だなぁ~!あは、あははは……」

唯「えへへ~。でも憂のおかげで安眠できそうだよ。ありがと~」

憂(キュン)

唯「じゃ、おやすみー」

憂「うん、おやすみお姉ちゃん」

ピッ

憂(さて、と……)スクッ


……

山本「あーくそ!何がけいおんだ!何が山田尚子だ!な~にが京アニだ!」ヒック

山本「あんなのただの美少女動物園じゃねえか!ケェーッ」ウイー

山本「花田ァ?あんな野郎、ちょっと前までボロクソ言われてたのによぅ!」

山本「今や『安心と信頼の花田大先生』だと?」

山本「手のひら返しもいい加減にしろやアニオタどもがっ!!」グビグビ

山本「二言目には作画作画って……ちきしょーめ……」

山本「へ、へへへ……次はフィギュアの首ひっこ抜く以上のパフォーマンスをしてやらねェとな……」

山本「燃やして……食いちぎって……」ククク

ピーンポーン

山本「ちっ、誰だァ?こんな時間に……。人がせっかく気持ちよく酒飲んでるってのに……」

ピーンポーン

山本「あああ!うっせーな!」

山本「誰もいないよー!ほら、さっさと帰った帰った!」

ピーンポーン

山本「……」イライラ

ピーンポーンピーンポーン

山本「」ブチィ

山本「ピンポンピンポンうっせえよ!!夜中に卓球でもすんのか!?オォ!?」

山本「どこのどいつだコラァ!!」ガチャ

憂「こんばんは」

山本「!?」

憂「お酒臭い……。やっぱり騒いでるんですね……」

山本「な、なななななな……」

憂「あの、聞いてますか……?」

山本「ば、バカな……!ひいいいい……」ガクガク

憂「あの……あんまり大きな声出さないでもらえますか?お姉ちゃんが怖がってるので……」

山本「い、いや……お、おおおおお俺は静かに飲んでるんですけど……」

山本(そんな……首チョンパしたから……の、呪い!?呪いなのか!?)

憂「でも、お姉ちゃんがさっき奇声を聞いたって言ってました!」

山本「ひいいいいいいい!ごめんなさいごめんなさい!静かにします!部屋も引き払いますから!」ナンマンダブナンマンダブ

憂「え?い、いや別にそこまでしなくても……」

山本「お、オタスケー!」スタコラサッサ

憂「行っちゃった……」

憂(でも、これでマンションも静かになるかな?えへへ、やったよお姉ちゃん!)

憂(さて、お隣さんも静かになったことだし、あとはお姉ちゃんが寝るのを見守るだけ)スッ

唯「ぷっ!あはははは~」

憂(……お姉ちゃん、さっき寝るって言ったのにテレビ……)

唯「あははははは!おもしろ~い!」キャッキャ

憂(こんな時間に大声で笑ったら近所迷惑だよ……)

憂(あ、でも隣はもう空き部屋と私の部屋だから大丈夫だね)

唯「は~……笑った笑った。さ、お布団に入って寝よう寝よう」パチッ

憂(ふぅ、今日もお姉ちゃんに何事もなくてよかった……)

唯「……」

唯「……えへへ」

唯「……」もぞもぞ

憂(ん?なんだろう?暗くてよく見えない……)

唯「……っあ……」

憂(??)

唯「……」

唯「あっ」

憂(え)

唯「う、あ……あぁっ……」

憂(え、えええええええええっ!?)

唯「あっ…あっ…はぁん……」

憂(お、お姉ちゃん!?な、なな何やって……)

唯「はっ、あ……あああっ!」

憂(そんな……お姉ちゃんがこんな事……)

憂(……)ドキドキ


唯「あっ!あっ!ダメっ……も、もう……」

憂(そうだよ!ダメだよお姉ちゃんそんな事したら!)

唯「あっ、い、いく……」

憂(ダメだよ……こんな…こんな事……)

憂(……)もぞもぞ

唯「あっあっあっ……んあぁっ」

憂(んっ……)

唯憂「んはぁぁぁっ!!」

唯「はぁ……はぁ……」

唯「えへへ……一人暮らしで良かったぁ……」グッタリ

憂(大学生って……なんだ…か……スゴイ……)グッタリ


憂の隣の部屋

律「……」ジー


律(やべえ……憂ちゃんかわいすぎる……。やっぱりここにこっそり部屋借りたのは正解だったぜ……)ジー

律(唯を心配してわざわざ隣に住むなんて……なんていい子なんだ)ジーン

律(私もあんな妹が欲しいな……

律(ていうか)

律(憂ちゃんが欲しい)

律(欲しい!欲しい欲しい欲しい!)ジー

律(憂ちゃん憂ちゃん憂ちゃん!)ドキドキドキ




律の隣の部屋

澪「……」ジー


澪(全く、律のやつ……コソコソ何やってるかと思えば……)ジー

澪(こんなところに部屋借りて悪さして……しょうがないヤツだな)

律「憂ちゃん……憂ちゃん憂ちゃん憂ちゃんんんん!!」もぞもぞもぞもぞ

澪(……)ドキドキ

澪(わ、私は律が悪いことしないように見張るために部屋を借りたのであって……)ジー

澪(べ、別に律の私生活を覗きたいわけじゃなくて……)ドキドキドキ

澪(そ、そうとも!私には何もやましいことなんか……)ドキドキドキドキ

澪(……)もぞもぞ



澪の隣の部屋

梓「……」ジー


梓(ちょ、ちょっと純!押さないでよ!)ヒソヒソ

純(私も見たい!澪先輩がもぞもぞしてるの見たい!)ヒソヒソ

梓(静かにしてよ!聞こえたらどうするの!)

純(梓ばっかりずるいよ!)

梓(あぁ……やっぱり澪先輩かっこいいなぁ。いきなり引っ越したときは何事かと思ったけど、律先輩を追っかけてるとは……)

純(妬いちゃうよねぇ)

梓(まぁムギ先輩がここを使わせてくれるおかげで澪先輩のあんなシーンやこんなシーンも……でへへ……)

純(ほら!早く私に交代してよ!)

梓(も、もうちょっと……)


管理人室

紬「……」ジー


紬「うふふ……なんだかんだでみんなここに住んでくれて嬉しいわ~」モグモグ

紬「例によって各部屋に設置した監視カメラと盗聴器でみんなが仲良くしてるところもバッチリ見れるし」モグモグ

紬「大学に入ってもまたこうしてみんなといられて幸せ~♪」モグモグ

斉藤「お嬢様、ケーキのおかわりはいかがいたしますか?」

紬「いらな~い♪だって目の前にこんなに甘いデザートがあるんだもん」モグモグ ゴクン

斉藤「かしこまりました」



唯の部屋

唯「うう……モゾモゾしたらまたお腹空いてきちゃったよ……」グウウウウー

唯「もうガマンできない!外に買いに行こう!」ガバッ

憂(あっ!お姉ちゃん、こんな時間に外に出たら危ないよ!)スクッ

律(憂ちゃん、どこ行くんだ!?)スタッ

澪(律!り、りりり律を見張らないと!)ガバ

梓(澪先輩が立ち上がったよ!)
純(だから見えないってば!)


唯「コンビニコンビニ!」タタタ

唯「……ん?どこからともなくケーキのニオイが……」スンスン


憂「お姉ちゃん!夜に出歩くのは危ないよ!……あれ?いない…」ガチャ

律「憂ちゃん!待ってよ!」ガチャ

澪「律っ!わ、わわわ悪だくみなら私も一緒に……!」ガチャ

梓「澪先輩、お供します!」ガチャ
純「わ、私も!」

憂律澪梓純「……」

憂律澪梓純「え?」



管理人室

唯「ケーキ!ケーキのニオイ!」ガチャ

紬「!?」

唯紬斉藤「え?」




後日  真鍋家

和「ごちそうさま」

和「ちょっと食べ過ぎたかな」

和「……さて、テレビでも見ようかしら」ピッ



『奇跡体験!アンビリーバボー!今夜は人形専門の除霊師・山本寛さんをゲストに迎えてお送りします。寛さん、やはり人形にこもった怨念とは凄まじいのでしょうか?』

山本『ええ、もちろんです。髪が伸びるなんてのは序の口です。人間になって化けて出てくることだってあるんです』

『寛さんもかつて人形の呪いに苦しんだようですね』

山本『はい。あの夜の事は二度と忘れられません。私もかつてはフィギュアなんて…と考えていましたが、あれを機にその考えを改めさせられましたよ。みなさんもアニメが終わったからって安易にフィギュアを処分しようなんて思わない事です』



和「この人、言ってる事コロコロ変わるわね……」


【唯「視線を感じるっていうか」】 寛



最終更新:2010年10月01日 01:49