律「よー、遅かったな唯。さては大か?」

唯「中でした!」

律「あはは!なんだ中って!ゲリピーか!?」

澪「黙れよ小学生」

律「なにおう!澪だって未だにかわいいぬいぐるみと一緒に寝てるお子ちゃまだろ!」

澪「か、関係ないだろ!バラすなバカ律!」

唯「いいじゃんいいじゃん!かわいいよ澪ちゃん!」

紬「・・・」

梓「このシュークリームおいしいですね」モグモグ

紬「ねえ唯ちゃん?」

唯「な~に~ムギちゃん?」ポワポワ

紬「な、何でもないの(ダメだ!完全に女王パワーが失われている!
梓ちゃんに敗れた事によって自信喪失してしまったんだわ!)」

さわ子「待たせたなみんな!」パリーン!

唯「わわっ!さわちゃん!びっくらこいた!」

さわ子「驚かせてしまったようね」ドクドク

澪「さ、刺さってる!刺さってるから!」ブルブル

律「窓ガラス片付けておけよ不良教師」

梓「SWATみたいだ」

さわ子「でも新しい衣装が手に入ったからいてもたってもいられなくなって!」

唯「へぇ~!見せて見せて!」

律「おい唯あんま喜ぶな。さわちゃん調子乗るから」

澪「ていうか何部だよここ」

さわ子「これよ!」バーン

唯「!!」

紬「こ、これはSMのボンテージ服ってやつでは!?」

梓「正直期待ハズレでしたね」

さわ子「なにぃ!?じゃあ梓ちゃんに着てもらうわ!」

唯「あずにゃんにこれを!?」ギラッ

梓「お断りします」

律「なんだちょっと見たかったのに」

澪「ていうか練習しようよ・・・なあムギ?」

紬「いいえ!梓ちゃん着るべきだわ!」

澪「えっ」

梓「お断りします」


唯「あずにゃん!私も着るからやってみよう!女は度胸!」

梓「いや度胸関係ないです」

さわ子「これとか澪ちゃんに絶対似合うわ!」

澪「そんな破廉恥なもの着れませんよ!」

律「ったく、まどろっこしいなぁ」ガシッ

澪「り、律さん?」

律「さ、先生早くやろ~ぜ!」

さわ子「おう!」

澪「いやああああああーーー!!」ズルズル

唯「さああずにゃんも・・・」

梓「唯先輩、顔怖いです」

唯「おだまり!」パシン!

梓「!!」

唯「ふふ・・・こうやって捕まえておけば逃げられないよね」

梓「は、離してください・・・唯先輩!」ググッ

紬「お戻りになられた!女王様がお戻りになられた!」


さわ子「やはり似合う!似合うわ澪ちゃん!」ジュルリ

律「たまんねえ」ジュルリ

澪「うっぅう・・・」シクシク

唯「おおおっ!こ、これは!」

梓「ひどい」

紬「何言ってるの梓ちゃん!僥倖!これ以上ない僥倖よ!」●REC

澪「もう許して・・・」

唯「み、澪ちゃん・・・」ゾクッ


唯「ふふふふ・・・うふふふふふ」ペチペチ

澪「ちょ!唯!お尻叩いちゃやだ!」

律「あっずるい唯!私もまぜろよSMゴッコ!」

澪「なんでだよ!なんで私ばっかりいじめるんだよぉっ!」

唯「だって澪ちゃん憎たらしい位かわいいんだもん」グニー

澪「やへほ~!ふい!」

さわ子「美しいわ」

紬「ええ」●REC

梓「開放されたです・・・」

……

唯「ただいま~」ガチャリ

憂「あっお姉ちゃんおかえりっ!晩御飯なら」

唯「ご主人様でしょ?」ギロッ

憂「・・・えっ?あれ?」

唯「このメス豚め・・・お仕置きが必要の様だね」

憂「だ、だって、もうそれ終わったんじゃ」

唯「とりあえずこれに着替えてもらおうかな?」

憂「そ、それって・・・」ゴクリ


…翌日

澪「はぁ・・・」

和「どうしたの澪?元気ないわね」

澪「和・・・私もう軽音部でやっていける自信がない・・・」

和「あら?なにかあったの?」

澪「だってあいつらみんな変態なんだもん」

和「変態?」

澪「私をいじめて喜ぶ変態」

和「へえ~」

澪「何よ和!他人事だと思ってのん気そうに!」

和「ん~だってちょっと分かるからなぁ」

澪「へ?」

和「澪ってちょっと構いたく様なオーラがあるというか」

澪「・・・」ウルルッ

和「あっ、いい意味でよ?私だってかわいいって思うし澪の事」

澪「それって美しさは罪って事?」

和「そ、そうそう(うわっすっげえいじめたいこいつ)」


…昼休み

梓「憂~、一緒にご飯食べよ」

憂「ごめ~んお姉ちゃんと約束あるんだ!またね!」タタッ

梓「・・・おかず交換したかったな」


律「ひゃっほ~!メシだぜ!メシ!早食い勝負しようぜ唯!」

唯「悪いけど先約あるんだ!りっちゃん一人でやってね!」タタッ

紬「うふふ私も!頑張ってねりっちゃん!」タタッ

律「何だよ!またのけ者かよう!」


…裏庭

唯「憂は豚なんだから箸を使ったらダメだよ」

憂「ブヒィ!」ガツガツ

紬「憂ちゃん・・・なんて愛らしいんでしょう」ポッ

唯「あっこぼした!こいつめこいつめ!」バシバシ

憂「ごめんなさい!ごめんなさい!」

唯「ダメ!お弁当取り上げます!」

憂「そんな・・・(私が作ったのに)」

唯「沢庵!」

紬「ポリッ!」

唯「あなたが豚に食べさせてあげるの!口移しでね!」

紬「ええっ!?」

唯「返事はポリッでしょ!この沢庵!」バシバシ

紬「ひゃんっ!」

憂「ご主人様・・・やっぱり設定に無理があるのでは」

唯「豚が口答えするな!」パーン!

憂「はうぅっ!」

紬「そ、それじゃ憂ちゃん」

憂「うう・・・口がくっ付きそう・・・」

唯「ていうかくっ付かないと無理だよね?」クスクス

紬(ごめん憂ちゃんこのままじゃ昼休み終わっちゃう!)チュプッ

憂「んぐぐ!?」

唯「おお~!うまいもんだね!」

憂(やだこんな所で・・・誰かに見られちゃうかも知れないのに!)ンンー

紬(ああ憂ちゃんの唇おいしい・・・)チュパチュパ


律「な、何て事してやがるてめえら・・・」ワナワナ

唯「あれりっちゃん?」

憂「ひゃああぁっ!」バッ

紬「うふふさっきから覗いてたの知ってたわよりっちゃん」ペロッ

憂「律さん!ちちち違うんですこれは」

律「ずるいよ唯!私もまぜろよ!」

憂「えっ」

唯「ほえ?」


律「いいだろ憂ちゃん?唯なんかより私の方がずっと上手にかわいがってやるぜ」

憂「あのあのあの・・・私にはご主人様が」

唯「しょうがないなあ!私は沢庵と遊ぶか!」

紬「ポリッ!」

律「だとさ!じゃあ憂ちゃん今から私の椅子ね!」

憂「ええ!?」

律「はい四つん這いになる!」

憂「そんなぁ・・・(お姉ちゃんと紬さん以外の人とこんな事するなんて)」

唯「ふふ~んムギちゃんってほんっと綺麗な肌だね~!真っ白で染み一つなくて!」

紬「ありがとうございますご主人様」

唯「調子に乗るんじゃないよ!漬物の癖に!食料の癖に!」バシバシ

紬「あうっ!ごめんなさい!」

唯「私は誰も踏み荒らしてない雪を踏むのが大好きなタイプなのっ!」

紬「ゆ、唯ちゃんまさか」

唯「かぷっ!」

紬「・・・いたっ!」


律「おお~見事な椅子ですねえ~!」

憂(なんか始まった)

律「特にこのポニーテールが持ちやすい!匠の技が光ります!」

憂「何を言ってるんですか律さん・・・」

律「こらダメだ椅子がしゃべっちゃ!」コツン

憂「あっ・・・ハイ・・・」

律「じゃあ座り心地を確かめてみましょう~!」ノシッ

憂(うっ重い・・・けど律さんのお尻の感触が・・・)ドキドキ

律「おお~これは素晴らしい~!」


唯「あははは!沢庵うはい!」カミカミ

紬(やだ私唯ちゃんに食べられちゃってる)ゾクッ

唯(これ以上強く噛むと跡が残っちゃうかな?ま、いっか!)ガジッ

紬「くうっ・・・!」

唯「あ~ごめん痛かった?ちょっと跡残したくてさ、えへへ」

紬「か・・・構わないです・・・」

唯「だよね!沢庵だもんね!あはは~!」カプッ

紬「・・・っ!」

律「買っちゃおうかな?りっちゃんこれ買っちゃおうかな?」ギシギシ

憂(律さんそんなに暴れないで!た、耐えられないっ!)ガクンッ

律「あっなんだよ~!耐久性全然ないじゃん!ダメだなこの椅子!」

憂(そんな・・・)ガーン

律「次はベッドにしよ~!」

憂「ええ~!」

律「まずは弾力を調べてみよ~!」モニモニ

憂「あっちょっとそこはっ!」

律「しゃべっちゃダメ!」ペチッ

憂「・・・」


…放課後

律「いや~、昼休みは楽しかったなあ唯!」

唯「悪いけど憂を貸すのはこれっきりだよりっちゃん」

律「おいおい!お前と私の仲じゃないか!かて~事言うなよ!」

唯「だってりっちゃん乱暴すぎるんだもん」

律「何言ってんだよ!唯こそムギに噛み跡なんて残してる癖に!」

澪「一体何の話をしてるんだお前達は?」

紬「うふふふ」

梓「吸血鬼だったんですか唯先輩・・・」


唯「あ~ずにゃん!」

梓「近寄らないでください!(両手で十字)」

澪「ちょっと!遊んでないで今日こそ練習するぞ!ここは何部だ!?」

紬「SM倶楽部~!」

澪「そうだムギ・・・ってちがーーーうっ!!」

律「澪~!ドラムの練習したいんだけど付き合ってくんない?」

澪「り、律うぅ!!」

澪「よ~しやるぞ~!」

律「ほ~い!」ポヨン

澪「・・・何している?」

律「何って・・・ドラムの練習」ポヨポヨン

澪「私の胸はドラムじゃない!」バッ

律「いやいや~!立派なものですよ!」

澪「ちょやめ・・・」


さわ子「待たせたなみんな!」シュタッ

梓「今日は忍者ですか」

律「SWATよりかはマシだな。物を壊さないだけ」

澪「ちょっと先生!ずっと天井にいたんですか!?」

さわ子「天井に張り付いてて何が悪い!?」

澪「もうやだこの顧問!怖い!」

唯「あはは!さわちゃんすご~い!」

さわ子「話は聞かせてもらったわ!実は私もSなのよ!」

澪「何の話よだから!?」


さわ子「もう澪ちゃんったら・・・分かってる癖に」

澪「やめて!私うさ耳なんて付けませんよ!」

律「ちょっと先生困るなぁ・・・澪は私のものですよ?」

澪「誰がいつお前のものになった!?」

唯「あずにゃんもそろそろ私のものになっちゃえ~!」ガバッ

梓「ひっ!血は吸わせません!」ジタバタ

紬「うふふ・・・頃合ね」●REC

唯「そっか・・・血を吸えばあずにゃん私の仲間になるんだね」

梓「イヤですイヤですっ!離せこのバカ!」ポカポカ

唯「えいっ!」カプッ

梓「はうっ!?」ビクッ

唯「あずひゃんのみひたふおいひい!」カミカミ

梓「そ・・・そんなとこ噛んじゃイヤです・・・」

唯「へへ~!あずにゃん感じちゃった?」

梓「そんな訳ないですこの天然ボケが」


さわ子「私も澪ちゃんギター弾きたいのよ!」

律「澪はドラムだ!見ろこのパワフルボディ!」

澪「わっ私はギターでもドラムでもないっ!」

さわ子「えいっ」スルッ

澪「きゃっ!?」

律「いきなり下だと!?」

澪「ちょ、ちょっと先生!どこ触って・・・あぅっ!」ビクッ

律「クソー!負けてらんねえ~!」モニモニ

澪「うああっ!律まで!や、やめろぉ~!!」バタバタ


唯「ふふっそうやって強がるから私の嗜虐心を煽るんだ」

梓「唯先輩いつもに増しておかしいですよ」

唯「おかしくさせたのはあずにゃん、キミだよ」ガブッ

梓「もうヤダッ!痛いですって!」バッ

唯「じゃあ痛いニャーって言って?」

梓「・・・あほらし」

唯「・・・」ガブガブ

梓「い、いたた・・・もうちょっと唯先輩!
ていうかムギ先輩撮ってないで助けてください!」

紬「ヤ~ダ♪」●REC

……

唯「ただいま~!」ガチャ

憂「おかえりなさいご主人様!」

唯「ふふっ憂ったらボンテージにエプロンだなんて」

憂「ご主人様に喜んでもらえたらって・・・」

唯「もし私じゃなくてお客さんだったらどうするつもりだったの?」

憂「そ、そこまで考えてなかったな」

唯「ウソだね。本当は興奮してたんでしょ?その場面を想像して」

憂「・・・」カァッ

唯「でも嬉しいよ。今日はずっとそのままでいてね」

憂「ブヒィ!」

唯「その方があずにゃんも喜ぶだろうし」

憂「えっ?」

梓「何やってるの憂?こんなのただの変態じゃない」

憂「あ、梓ちゃんいたんだ・・・
(小さいからすっぽりお姉ちゃんに隠れてて分からなかった)」

唯「憂に何て事を!このチビ猫!」ブンブン

梓「・・・」スッスッ

唯「むー・・・まだ抵抗するんだねあずにゃん」

憂「と、とにかく上がってよ、ね?」

梓「うるさい豚。言われなくてもお邪魔する」

憂「・・・どうぞ(梓ちゃんに言われると何か普通にムカつくな)」

唯「へへ~!あずにゃんもノリノリじゃ~ん!」

梓「空気読んだだけですよ」


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最終更新:2010年01月07日 07:07