―とある廃墟

梓「…うん、ここは?」

梓「憂、ちょっと起きて!」

憂「うぅーん、おはよう梓ちゃん」

憂「あれ?ここどこ?」

梓「わからない…」

?「起きたかな2人とも?」

梓「誰!?」

?「フッフッフッ私の名はジグソウ!」

梓「いや、純だよね」

?「なっ!違う!私の名はジグソウだ!」

梓「いやそう言われても…」

?「純じゃないし!」

梓「仮面つけてても声で…」

?「うるさい!ブン殴るぞ!」

梓「モニター越しに言われても…」

憂「ねぇ純ちゃん。仮面から髪はみ出てるよ?」

?「……」

梓「………」

?「……私の名は純ソウだ」

梓(認めた!)


梓「そもそも私達をこんな所に閉じこめて何がしたいの?」

純ソウ「それを今から説明する。」

梓(いまさら口調変えた)

純ソウ「ルールは簡単。そこに斧が2つあるだろう」

憂「あっ、本当だ!気づかなかったよ」

純ソウ「それで殺し合いをしてもらい生き残った方をここから出してやる」

梓「ちょっ!何言ってるの!」

純ソウ「私の言う事は絶対だ!」

梓「こんな事って…」

憂「純ちゃん…」

純ソウ「なんだ?」

憂「私痛いことするのは嫌だな」

純ソウ「えぇー本当に?じゃあどうしようかな…」

梓「憂にだけあまくない?」

憂「まぁまぁ」

純ソウ「じゃあ今から私の事褒めて」

梓「はぁ?」

純ソウ「それでより私の気分を良くした方の勝ち」

梓「」

純ソウ「それじゃあスタート!」

憂「純ちゃん最近ベース上手くなったよね。なんか澪さんに近づいた気がする」

純ソウ「えへへ最近頑張ってるからね///」

憂「あと今日着けてた下着純ちゃんにすごい似合ってたよ!」

梓(今日体育なかったのにどこで見たんだろう)

純ソウ「えへへ///」
純ソウ「梓はないの?」

梓「えっ?」

梓(どうしよう…)

梓(褒められる所が一つもない!)


純ソウ「わくわく」

憂「ドキドキ」

梓(どうしよう凄い期待されてる!)

梓(何か言わないと…)

梓「じゅ、純の!」

憂「純ちゃんの?」

純ソウ「なに?何?」


梓「髪の毛って面白いよね!」

純ソウ「……」

憂「………」


純ソウ「勝者憂!」

憂「やったー!」

純ソウ「じゃあ憂だけここから出してあげるね」

憂「有難う純ちゃん」

梓「まっ、待って憂!」

バタン!

梓「……」

純ソウ「明日も対戦者連れてくるから」

梓「うん…」

純ソウ「明日は出られるといいね」

梓「うん…」



―翌日

純ソウ「梓今日の対戦相手だ」

唯「あっ!あずにゃんだ!」

梓「唯先輩!なんでここに!?」

唯「わからないけどいつの間にかここで寝てたの~」

梓(唯先輩らしい)

純ソウ「お目覚めかな?私の名ジグソ」

唯「あっ、純ちゃんだ!やっほ~」

梓(早速ばれてる)

純ソウ「早速だがルールを説明しよう。そこに斧があるだろうその斧で」

唯「あっ!そうだ純ちゃん!」

純ソウ「……」

梓(さすが唯先輩…話しを聞いてない……)

純ソウ「何だ?」

唯「今何時?」

純ソウ「今ですか?今は夜の7時30分です」

梓(あっ、口調直した)

唯「えぇー!それはやばいよ!」

梓「どうかしたんですか?」

唯「憂に怒られちゃう!」

梓・純ソウ「はっ?」

唯「純ちゃん!私の携帯ある?」

純ソウ「ありますけど」

唯「ちょっと見てみて!」

純ソウ「わかりました」


着信375件



純ソウ「う、憂から375件着信あります…」

梓「怖っ!」

唯「やばい!早く帰らないと!」

純ソウ「でも勝負が…」

唯「純ちゃんは憂の恐さを知らないからそんな事言えるんだよ!いい?憂はね…」

純ソウ「あっ、すみませんメールです」


from 憂
sub お姉ちゃん

本文
お姉ちゃんまだ帰ってきてないんだけど純ちゃん何か知らない?
もし昨日のくだらないゲームに巻き込んでたら私







純ちゃんの事殺しちゃうかも?


純ソウ「勝者唯先輩!」


梓「なっ!」

唯「ごめんねあずにゃん!有難うね純ちゃん!」

純ソウ「はい!早くお帰り下さい!私は何の関係もないことを憂にお伝えください!」

唯「わかったよ!」

梓「……」

純ソウ「今回はごめんね」

梓「うん…」

純ソウ「私も命は惜しいからさ」

梓「……うん」

純ソウ「……」

梓「ねぇ、純」

純ソウ「何?」

梓「私いつになったら出られるの?」

純ソウ「……また明日頑張ろう」

梓「うん……」



――翌日

梓「……うぅーん」

澪「あっ、起きたか梓!」

梓「み、澪先輩!」

澪「いったいここはどこなんだ…」

梓(憧れの澪先輩まで…純は何を考えてるの?)

純ソウ「お目覚めかな2人とも」

澪「おっ、お前は!」

純ソウ「私の名はジグソウ」

澪「ジグソウだと!?」

梓(あっ澪先輩ノッてくれてる。やっぱり優しいな)

澪「そのふざけた仮面を取って顔を見せろ!」

純ソウ「それはできないお願いだな」

梓(純もノリノリだなぁ…)

梓「で、今日は何をすればいいの純?」

澪「梓?何を言ってるんだ?どこに鈴木さんがいるんだ?」

梓「えっ?(本当に気づいてない?)」

純ソウ「そうだなそろそろゲームの説明をしようか」

澪「ゲームだと!?」

純ソウ「そう。そこに斧が2つあるだろう」

澪「あれか」

純ソウ「あの斧で殺し合いをしてもらい勝った方がここから出られるという単純なゲームだ」

澪「なっ!そんな事できる訳ないだろ!」

純ソウ「そんな事を言われても困る。周りを見てみろ。壁中に血がついているだろ?それは今までここで戦った者達のものなのだ」

梓(思いっきりペンキだ…)

澪「ヒイッ!」

純ソウ「それではスタートだ!」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイ」

梓「……」

純ソウ「……」

梓(これはチャンス!ここで澪先輩をちょっと脅したら澪先輩は降参するに違いない!)

梓「さぁ!かかってくるです澪先輩!」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイ」

梓「こないならこっちから行くです!」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイ」

梓「降参するなら今のうちですよ!」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイ」

梓「……」

純ソウ「………」

梓「あの、澪先輩…」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイ」

梓「ちょっと話しを聞いて」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイミエナイキコエナイ」

梓「……」

梓「……純、私の負けでいいよ」

純ソウ「……分かった」

純ソウ「ほら澪先輩今帰してあげますから泣かないで下さい」

澪「ウェッ…ヒグッ…」

梓「大丈夫ですよ!もう終わりましたから!」

澪「うん…2人とも有難うな」

梓・純ソウ(萌え萌えキュン!)

梓「純!」

純ソウ「な、何!?」

梓「私頑張るよ!次は抜け出せるように頑張るよ!」

純ソウ「梓…そうだよ!その粋だよ!」

梓「うん!」

2人に変な絆が生まれた瞬間であった


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最終更新:2010年10月14日 00:21