十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
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第四話『敵か味方か!?偽ケイオンジャー登場の巻き!!』

ろうか!

女子I「またケイオンジャーお手柄だったらしいよ」 スタスタ

女子J「へー、やるじゃん」 スタスタ

?『…』

女子I「怪人の変質者を倒したんだって」 スタスタ

女子J「この区域変質者ばっかだなぁ」 スタスタ

スタスタ…

?『…ケイオンジャー』

?『…』

?『…』

ガチャ

?『…』 スタスタ…

?『…』

ガサゴソ

?『…!』

?『…』

?『…よし』



?『変身…』

キラキラキラー 裸 シュピーン!!

?『…』 シュタッ

?『…ふっ ふふ… これで私も…』



ほうかご!

ぶしつ!

唯「あずにゃん、はい!あーん」

梓「や、やめてください!自分で食べられます!」

唯「遠慮しない遠慮しない」

梓「う…」

唯「ほら」

梓「ん…パクッ」

梓「…美味しい」

唯「でしょー!」 ニコニコ

梓「はいっ!」 ニッコリ

紬「気に入ってもらえたみたいで良かったわー!」 ポワポワ


澪「…梓に笑顔が戻ってよかったよ」

律「今後はくれぐれもあんな怪人には出会いたくないな」

澪「まったくだ…」

律「あっ、そう言えば聞いたか!?」

唯「何を?」

律「私達!また噂になってるみたいだぜっ!」

澪「噂…?」

律「ケイオンジャー!またまたお手柄!!変質者を成敗!!」

律「…ってな!」

紬「本当?!」

梓「私達の活躍が認められてるんですねっ!」

唯「頑張った甲斐がありますなあ♪」

澪「でも…なんだかはずかしい…」

律「まったく!そんな事じゃあダメだぞ、澪!
  これからは噂を聞きつけたファンの子達がどんどん部室に押しかけてくるんだからなっ!」

澪「そ、それはいやだ…」

ガチャ

さわ子「ちょっと!あなた達聞いたわよ!」

律「ほらさっそく…」

さわ子「なんて事してくれたの!!」

律「…へ?」



唯「ケイオンジャーに…」

梓「苦情…ですか…?」

さわ子「そう、軽音部顧問兼ケイオンジャー司令官の私のところにね

     ケイオンジャーが学校中で暴れてるからどうにかしてくれって」

律「わ、私達何かしたっけ?」

唯「さあ」

澪「一体どういう事なんですか?」

さわ子「そんなの私が聞きたいわよ…」

ガチャ

和「…私から説明するわ」

唯「和ちゃん!!」

澪「どうして和が…?」

和「それが…生徒会の方にもケイオンジャーのことで苦情が来てるのよ」

律「な、なんだって!」

梓「もしかして結構大きい問題なんじゃ…?」

紬「い、一体何が…」


和「そうね…

  まず 一件目は吹奏楽部からね、

  ケイオンジャーらしき人物に備品を勝手に持っていかれたって部員の子が怒っていたわ

  二件目は体育館での騒音騒ぎ、これもケイオンジャーらしき人物が犯人だって運動部の皆が

  つづいて図書室前で楽器の演奏をするケイオンジャー、注意した生徒に逆切れ

  おまけに食堂ではケイオンジャーがデザートのつまみ食いをしている所を見た生徒がいるそうよ」

和「それ以外にもたくさんあったんだけど…主だったのはこんな所ね」

律「そ、それはまた豪勢なっ…!」

澪「ひ、人事じゃないんだぞ!?」

律「つか、何だよそれっ!私達がそんな事するわけ無いだろ!」

紬「えっと何かの間違いじゃあ…」

和「私もあなた達がこんな事するとは思えないし…そう思いたいんだけど…

  実際に多くの苦情が寄せられてて…」


唯「…あわわわ」 ガタガタガタガタ

澪「…ゆい?」

梓「…先輩?」

唯「みおちゃん…… あずにゃん……」 ガチガチガチガチ

澪「…おい」

梓「…まさか」

唯「うわあああん!ど、ど、ど、どうしよう!! つ、つまみ食いがバレてたよっ!!!!」

律「犯人お前かいっ!!」

和「まったく唯は…」

唯「いやあ、おいしそうだったから… つい…えへへ」

律「つい~えへへ☆ じゃないだろ!」

紬「まあまあまあまあまあまあまあ」

和「後でちゃんと食堂に謝りに行くのよ」

唯「うぅ…」 シュン

和「ほら、私も一緒に謝ってあげるから…」

唯「和ちゃん…っ!ありがとう!!」 ウルウル


澪「…つまみ食いは唯だとしても他は……」

唯「他は知らないよ?」

さわ子「うーん…まぁそうよねぇ…
     唯ちゃんが今言われてたような事するとは思えないもの…つまみ食いはともかく」

さわ子「他の子達は何か知らない?」

律澪紬梓「…」 フルフル


澪「これって何時の事なんですか?」

さわ子「えっ…! えっと…」

和「全部今日の出来事ね

  つまみ食いはお昼、後は全部この放課後の話よ」

さわ子(……私この場に必要なのかしら)

律「!! 今日だったら私達授業終わってからはずっと部室にいたぞ!」

唯「うん! ずっと部室でお茶してた!」

澪「まあ…軽音部としてそれもどうかと思うけど…

  でも5人で行動してたのは間違いないよ!」

梓「て事は私達が犯人じゃないって事ですよね! …つまみ食い以外」 ボソッ

唯「…め、面目ない」

紬「それじゃあ目撃されてるケイオンジャーは一体…」 ウーン…

澪「和、本当にケイオンジャーだったのか?」

和「そうね、どの事件も目撃者の子は間違いなくケイオンジャーだって

  『ケイオンジャースーツを着ていたし、最近よく活躍してる所を見てたから見間違えるはず無い』

  とまで言われちゃったわ…」

律「評判が逆に仇になったか…」

梓「! 思ったんですけどケイオンジャーだとしたら色も見られてるんじゃないですか?」

律澪「!!」 

律「そうだな…色までわかれば…」

澪「個人まで特定される…」

和「それは…」

和「…」チラッ

律「…」

澪「…」

梓「…」


唯「…へ? 私?」


さわ子「どの事件もケイオンジャーピンクが犯人だそうよ」

唯「ち、違うよ!!!!私そんな事してないよ!!!」

梓(つまみ食いしたじゃん…)


さわ子「まあでも、さっきも言ったけど唯ちゃんが犯人とは思えないのよね」

律「だよなぁ」


澪「でもピンクは唯しかいな…

澪「って、あああああああっ!!!!!!!!」

律「! ど、どうした!?」

澪「あるじゃないか!! 唯の着ている奴以外に3着!

  ピンクのケイオンジャースーツ!!」

梓「!! そう言えば」

紬「私達も元々はピンクだったから…」

律「さわちゃん! 前のスーツはどうしたんだ!?」

さわ子「えっと前のスーツなら…」

スタスタ ガチャ

さわ子「こっちの部屋にしまって…

さわ子「!!!」

さわ子「2着しかない…」

唯律澪紬梓和「!!!」


和「…無くなったスーツの持ち主が犯人って事かしら…」

梓「でも、どれが誰のだか…」

さわ子「作ったのは私よ?サイズでわかるわよ」

さわ子「無くなってるのは…」


さわ子「…澪ちゃんのね」

澪「!!!」

澪「ち、違う!!私じゃない!!!」

律「そうだよ、さわちゃん!澪だってそんなのしたりしないって!!」

紬「ええ、それに澪ちゃんが犯人だとしたら
  自分に疑いが向くような事を言うかしら…」

さわ子「んー…」

和「…もしかしたら外部の人が持っていったんじゃないでしょうか?」

唯「それだよ!和ちゃん!」

さわ子「それも考えにくいのだけどね…」

梓「どうしてですか?」

さわ子「あなた達は何でもないように着こなしてるけどケイオンジャースーツは特別製なのよ」

律「普通じゃあ無いのはわかってたけど…

  普段は通常の制服なのに掛け声1つでスーツ姿に着替えられるし…」

紬「うん、潜在能力を引き出すってだけでも凄いことだと思う」

梓「て言うか、そんなの作れるさわ子先生は何者ですか…」

さわ子「それだけじゃあ無いわ…ケイオンジャースーツを使いこなすにはある条件が必須なのよ」

澪「条件?」

さわ子「この条件があなた達に…、そして代々の軽音部がケイオンジャーを任されている由来でもある」

律「初めて聞いたぞ、そんな話」

唯「代々の軽音部って事は、さわちゃんもケイオンジャーだったのかな?」

梓「誰でもなれるわけじゃ無かったんですね」

紬「…そ、それで条件と言うのは?」 ゴクリ


さわ子「ズバリ… 音楽を愛していることよ!」


唯「わぁ!」

紬「まぁ!」

澪律梓和「…」

さわ子「あら…? ちょっと反応少ないんじゃない…?」

律「いやぁ…なんか取ってつけたような設定だなぁって…」

さわ子「えぇっ…た、確かにとってつけたようだけど…… でも本当よ!

     音楽を愛する高校生くらいの若い女子じゃないとケイオンジャースーツは使いこなせないの!」

唯「ああ!だからさわちゃんは着れないんだね!」

さわ子「ああん?」 ギロッ

唯「ごめんなさい」

律「でもそうなると私らがますます怪しく…」

澪「私じゃないからなっ!!」

律「わかってるって!」

タッタッタッタ ガチャ

会計「大変です、会長!」


和「どうしたの?」

会計「ケイオンジャーが3年の教室で暴れてるそうです!」

律澪唯梓紬「!!」

和「なんですって!」

会計「ってあれ?皆さん御揃いですよね?

    あれれ?じゃあ教室にいるケイオンジャーって?」

澪「ほら、私じゃなかっただろ!」

律「だからわかってるって…」

唯「それより!これってケイオンジャーの偽者が現れたって事だよね!」

紬「うん!こんな事する人を放っておけない!」

梓「とっ捕まえて汚名返上!名誉挽回です!」

さわ子「みんな疑って悪かったわ、ごめんなさいね…」

唯「さわちゃん…」


さわ子「ケイオンジャー!出動よ!」

律澪唯梓紬「おおーっ!!!!」



3年教室!

律「え… もうどっか行っちゃったのか?」

瀧「うん、丁度さっきケイオンジャーの皆と入れ違いになる形で」

佐藤「やっぱり偽者だったんだね」

澪「逃げられたのか…」

梓「また別の場所で暴れられたら不味いですね…」

紬「どっち行ったかわかる?」

瀧「うーん、ちょっとわからないよね」

佐藤「いつの間にかいて、いつの間にかいなくなってたもんね」


律「うーん…思ってたよりかなりやっかいな奴みたいだな」

唯「て言うかなんで私達の教室に…?」

瀧「なんかよくわからない事言ってたけど…
  ニキ?がどうとか… もぶ?がどうとか…」

佐藤「あと名前がどうとか…」

唯「?」


……

律「犯人は取り逃がし、これと言って手がかりはなし っと」

梓「どうしましょうか… 放っておくわけにはいきませんし…」

澪「今の所…偽者の活動範囲は校内だろ?」

紬「手分けして探してみたらどうかしら」


律「そうだな ついでに誤解も解いて回るか!」

唯「それがいいよ、りっちゃん!」


律「よぉしっ!偽者捕まえて誤解も解いて名誉挽回だぁっ!!!」

梓澪紬唯「おーっ!」


唯「それじゃあ私は…

和「それじゃあ私は唯をつれて食堂に謝りに行ってくるわ」

唯「え、えぇ 今から…?」

和「もう…当たり前でしょ…?」

唯「うー」

澪「ちゃんと謝って来るんだぞ」

唯「はい…」


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最終更新:2010年10月15日 17:06