紬「じゃ、じゃあ次は私の…
和「唯ー!」 タッタッタ
唯「あ、和ちゃん」
律「あれ、和…何時の間に…どこ行ってたんだ?」
和「長くなりそうだったから、偽者探しに行ってたのよ」
梓(わ、私達が必殺技で遊んでる間にっ!)
澪(そんな事をっ!和ごめん!!)
唯「あ!偽者の事すっかり忘れてた!」
律「必殺技が思ったより凄くてテンション上がってたな、和ごめんなー」
和「あなた達は…」 ガクッ
紬(私も皆と必殺技使いたかった…) シュン
和「それで偽者だけど今度は校庭で暴れてるらしいのよ」
律「校庭か、よし!必殺技も手に入ったし今度こそ偽者をとっ捕まえに行くぞーっ!」
澪梓唯紬「おーっ!」
校庭!
陸上部員A「だから困るって!!」
?『は、放してください!』
陸上部員B「ねぇ…あのスーツさ、ケイオンジャーよね…」
陸上部員C「うん、だと思うけど…」
陸上部員D「ケイオンジャーって変態退治したりいい人たちだと思ってたのに…
部活の邪魔するだなんて…」
陸上部員C「酷いよね…」
陸上部員A「ダメだよ!校庭にそんな落書きしちゃあ!」
?『落書きじゃありません!宇宙へのメッセージです!』
陸上部員A「はぁ?」
?『私はどうしても呼びたいんです!』
___ , r‐- 、
r ´ ミ 、 ヽ
/ ヽ ハ
/ i i ハ | i// ハ ',
{ | i |斗ヨ‐ リ |ヾ / ', ',
『UFOを!』 | |-┼从 .iヽ{.xヽ/| .|彡' / } .i
| ヾ ,xヽ .i 行:心,| | ヘ | i
. {ヽ 代リ ∨ ヾン | |.ソ ハ i
i ヾ ! |/ イ | 八
| |ハ t フ | !/ !: ! トヽ
| ! |:ヽ. _ . イリ i. | ハ |: . :ハ `
!i!:! ∨ _ ハ レi i !、 |:.リ:. . .:.|
r}!||─匕´ヽ\/リ:./川:.:|ゝー- 、: i |
. / : ||:.:.:.|:.:.:Y ∨i// /:.ノ./.:.:.:.:| i |:.ヽ !:|
n { :.:.:i{.:.:.:|:.:./ .ハソヾイ.: ̄〉.:.: | i |:.:.:}.|:}
r ニ} |:.:.:.:.:.:.:..|/:i / |{´ iヽ: /.:.:. リ ; }:.:.:|:iリ
k ニ} .|::..:.:.:i.:.:.{{.:.|/i{ !!ヽ |:.:./}.:.:.:.:レ'ノ.:.: |n_
ki.:.:.:ヽ|.:.::..: |:.:.:{レ' .}| .|| ヽ'ノ.:.:.:.:.:/ .:.:.:{ニ i
ヽ:゙. :.:.:.`:.:...: !:.:.:.:.:{ |i || |/.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.r{ニ .ノ
偽ケイオンジャー/偽放課後ピンク
三 浦 茜
陸上部員C「ゆ、UFOって…」
陸上部員B「電波なのかな…」
陸上部員D「さぁ…」
陸上部員B「てかあんな子ウチの軽音部に居たっけ?」
陸上部員C「そもそもあんなピンクの髪の子ウチの学校に居たっけ?」
陸上部員D「さぁ…」
茜『と、とにかく邪魔しないで…!』 バッ
陸上部員A「きゃっ」
陸上部員BCD「! 部長!」
陸上部員A「いつつ…」
茜『あ、ご、ごめん… だ、だって… 邪魔するから…!』
陸上部員B キッ
茜『ひっ』
陸上部員B「最低だよ!ケイオンジャー!!見損なった!!」
陸上部員C「いつもは変質者を倒したりしてるのかもしれないけど!
一般の女の子に手を挙げるなんて信じられないっ!!」
陸上部員D「部活の邪魔はするし!ヒーローの風上にも置けないね!!」
茜『あ、あ、あう…』
茜『っ!!』 ダッ
陸上部員B「あ、逃げた…」
陸上部員C「待てっ!!」
茜『し、知りませんっ!』
?「おっと待ちなよ、おじょうちゃん」
茜『!! だ、誰!?』
律「燃える真っ赤な夕焼け空! 放課後レッド!!!」
澪「爽やかなブルーハワイ!! 放課後ブルー!!!」
梓「ちょっぴりビターなチョコレート! 放課後ブラック!!!
唯「ストロベリーショートケーキ! 放課後ピンク!!!」
紬「甘いハチミツレモネード!放課後イエロー!!!」
唯澪律紬梓「放課後戦隊!!!ケイオンジャー!!!!」 ちゅどーん
茜『…け、ケイオンジャー!!!』
陸上部員D「え!ケイオンジャー!?」
陸上部員C「5人揃ってる…どういうこと…?」
律「って言うか おい、ちょっと待て!!!!!!!」
律「何時の間に食べ物に統一したんだよ!!? 私だけ浮いてるじゃん!!!」
澪「皆、前の時よりカッコイイ口上が思いつかなかったから
もういっそ食べ物で統一したらいいんじゃないかって…」
律「うん、いいんじゃないかっ!?
確かにその方が私達っぽくっていいと思うよっ!?
でもなんで私にだけそれが伝わってないんだ!?」
紬「えっと… なんでだろ?」
梓「律先輩には唯先輩が伝えるって言ってませんでした?」
唯「あれ?伝えてなかったっけ?」
律「また犯人お前かよっ…!」
陸上部員A「なんか喧嘩してるけど…」
陸上部員B「だ、大丈夫かな…」
唯「ああん、りっちゃんごめんなざいっ!!」 グス グス
律「泣くなよ、ちくしょー もういいよ!
もう終わったことだし気にしてないからっ!
律「それよりそこの怪人デコビッチ!!」
茜『でこびっ…!?』
律「よくも私達の格好を真似したりして
ケイオンジャーの名前を貶めるような真似をしてくれたなっ!!
とっちめてやるから覚悟しろっ!!」
澪「思ったんだけど
5人がかりで女の子1人とっちめるのも正義の味方のやる事じゃないんじゃないか…?」
陸上部員B「それにしても偽物のケイオンジャーだったなんて」
陸上部員C「散々悪事働いて人のせいにしようとしてたのね…!」
茜『…うぅ』 チラ
茜(後ろには陸上部の人たち…)
律「どうした!来ないのか!来ないならこっちから行くぞっ!」
唯「りっちゃん、落ち着きなよー」
茜(前にはケイオンジャー…) チラ
茜(こ、これは八方塞なんじゃ…)
唯「どうしてこんな事したの!?」
茜『!』
唯「私達の振りして、吹奏楽部の人たちの楽器を盗ったり、
図書室や体育館で騒いだり、食堂でつまみ食いしたりっ!」
梓「唯先輩!ドサクサに紛れて罪を押し付けないでくださいっ!」
唯「えへへ…つい…」
律「つい、じゃないだろ…」
紬「でも本当にどうしてこんな事を…」
茜『ひ…日の当る所にいる人たちにはわかりませんよっ!!』
唯「え?」
茜『けいおん!のアニメ2期が決まってVIPが盛り上がっていた頃…
そんな時…私は作られた…』
茜『ふふっ…あの頃は楽しかったな…』
律「おい、急にメタな話になったぞ」
澪「こう言う話になると突っ込みにくいからとりあえず最後まで静かに聞いてみよう」
茜『まさか本気で釣れたりする訳無いのに
皆が…多くの人たちが一生懸命私の設定を考えてくれて』
茜『そう、あの頃の私は輝いてた!』
茜『たくさんの人が私の絵を描いてくれた!AAを作ってくれた!
声を当ててくれた!キャラソン!CM!アニメ!グッズ!!
そしてたくさんのSSに登場してきた!』
茜『けいおんの人気キャラの隣にいて…まるでスター気分!』
茜『あの時はそう!確かに私は日の光の下に輝いてた!』
茜『でも…そんな人気も束の間…二期が始まってからは状況は一変した…』
茜『当初は噂を聞きつけた京アニがトチ狂って私を登場させてくれないかなぁ…なんて思ってたけど』
律「いや、それはまずない」
茜『そう、そんな事は無かった…正直ガッカリしたけど…
でもそんな事より私の立場を追い詰める出来事があった…』
茜『それがモブキャラのクローズアップ…!』
茜『愕然としたっ!だって日に日に私のスレは減っていって…』
茜『今となってはやれ純ちゃんだ、やれ姫子だ、やれ聡だ…』
茜『少し前までは私もVIPSSで活躍する機会があったっ!』
茜『でも今じゃあ!!!まるでめっきりじゃあないですか!!全然スレなんて立つ様子ない!!』
茜『完全に役割もポジションも椅子も!全部モブに食われてるじゃないですかっ!』
茜『私だってもっと活躍したいのにっ!!!!』
唯「じゃ、じゃあ私達のフリをしたのは…」
茜『ケイオンジャーは軽音部員なんでしょ!
だったら私がやったっていいじゃないですかっ!』
律「吹奏楽部からユーフォニアムを盗んだのは…」
茜『私の担当楽器だからですよ!』
澪「体育館や図書室で演奏を始めたのは…」
茜『ケイオンジャーの服を着て演奏すれば皆軽音部員だって思ってくれるでしょ
そして目立つ場所で演奏すれば、ちゃんと私の存在を証明できる!!』
紬「無視されて暴れだしたのは…」
茜『私の活躍を無視するなんて許せなかったから!!!』
梓「3年教室で暴れていたのは…」
茜『モブごときが調子に乗るなぁああああっ!!!!!』
梓「そんな… 勝手すぎます!!」
律「出番が欲しい気持ちはわかる…だからって人に迷惑かけたらダメだろ!」
茜『うるさい!!日の当るところにいる人たちには私の気持ちはわからない!!』
茜『私の名前は三浦 茜!! 担当楽器はユーフォニアム!!!
ピンクのポニテがトレードマーク! あだ名はデビちゃん!!!
物静かで引っ込み思案な転校生!』
茜『そして…』
茜『桜高軽音部員の一員なんだからああっ!!!』 ダッ
陸上部員B「こ、こっちに突っ込んできた!?」
陸上部員C「あわわわ」
律「まずい!陸上部の所を無理やり突破する気だぞ!」
澪「ど、どうするんだ!」
梓「!」 ギュイイイイイイイイイイン
シュッ
梓「…」 ザッ
茜『!!!』
梓「ここは通しません!」
茜(えっ…ま、回り込まれたっ?!)
最終更新:2010年10月15日 17:10