律「あるだろ、イチゴ牛乳とか」

                         梓「そう言えば知ってますか? イチゴ牛乳の着色料って

                         律「梓! 昆虫系女子じゃないんだ! 
                                     その話はするな!!」
                       (→ttp://minaminoxxxsummer.blog49.fc2.com/blog-entry-921.html)
澪(? 着色料?何か使ってるのか?
                                  梓「あ、すみません」
  今度調べてみよう)


澪(って!気付いたら私まったく               紬「ピンクなら…そのまま桃とかはどうかしら」

  集中できてない…っ!)                    唯「桃はピンクじゃないよ…

                                    ピーチジュースも白だし…
澪(集中だ… 集中……)
                                    ピーチティーも白だし…

                                    桃自体も白だよ」
澪(…)
                                  梓「確かに皮を剥けば白ですけど」

                                  唯「えっ? 桃って皮あるの?」
澪(よしだんだん周囲の声が
                                  梓「えっ」
  気にならなくなってきた…)
                                  唯「えっ」

                               律「おい唯… 桃の実って見たことあるか…?」
澪(…)
                               唯「…そう言えば、いつも憂が切った状態のを

                                    出してくれるから見たことないや…」
澪(…やっぱどうしても気になってしょうがない)
                                 梓「ゆ、ゆとり教育の弊害がここにっ!?」

                              律「魚の切り身が泳いでるとでも言うのかっ!?!」
澪(憂ちゃんも大変だな…)
                              唯「ピンク色の事をなんで桃色って言うのか
                                 不思議だったんだよねぇ」

                                  律「その時点で気づけよ」


                         律「仕方ない… 唯はイチゴショートのまま放っておくとして

                                    赤い食べ物を探す方向で話を進めよう」
澪(赤い食べ物か…)
                       梓「脱線に脱線を重ねてようやく元のレールに戻ってこれましたね」

                              律「赤い食べ物でもイチゴ系は唯と被るから無しな」
澪(人参とかどうだろう…)
                           唯「はい! カキ氷のイチゴ味とかはどうでしょうか!!」

                                  律「話聞いてたか?」
澪(『キャロット アンド ラビット』
                                  梓「やっぱり、リンゴじゃダメですか?」
  人参が大好きなウサギさんが
                     律「うーん…リンゴでカッコイイ口上ってのも思いつかないんだよなー」
  主人公の物語形式の詩で…
                               唯「体重はリンゴ3個分!!放課後レッド!!!」
  人参さんとウサギさんの関係が
                                  律「私はキティーちゃんか…」
  丁度お互いを求め合う恋人達の
                                  梓「サクランボはどうですか?」
  関係に重なり合う意味の深い詩なんだ)
                             紬「あなたと私でサクランボ!!放課後レッド!!!」
  カキカキ
                                  律「私ともう1人って誰だーっ!!」


                             唯「考えてみればイチゴもリンゴもサクランボも
                                    りっちゃんのイメージじゃないよね」
澪(…)
                                  律「待て、それはどう言う意味だ」

澪(律のイメージか…)             梓「確かに律先輩はそんな可愛らしいイメージでもないですね」

                                  律「バッサリ言うなぁーっ!」
澪(律は元気で、かっこよくて…)
                              紬「そうかしら、りっちゃんは可愛いと思うけど」

澪(確かに可愛い所もあるよな…)                律「そ、それはそれで… 恥かしい…っ」


                            律「て言うか、私っぽい赤い食べ物ってなんだよ!
                                 ティータイム関係無しに」
澪(律を食べ物で例えるなら…)
                                  唯「えっとね…」
澪(難しいな…)
                                  唯「あ、柿ピーとか?」
澪(動物で例えるなら間違いなく犬だ)
                               梓「あー!似合います似合います!」 ウン ウン
澪(…)
                                  律「私の扱いは親父か!」
澪(犬… 食べ物… 赤…)
                                  紬「柿ピー?」
澪(ビーフジャーキー…)
                                  唯「ムギちゃん、柿ピー知らないの?」

澪(…ビーフジャーキーも親父か…)          律「ちょっと辛いパリパリした食感のお菓子でさ、
                            これがまた旨くて安くて少ないお小遣いにも優しいし、
                            お酒のつまみにも丁度いいんだ」

                                  梓「感想が親父じゃないですか」


                                  唯「いいんじゃない?柿ピーで」
澪(律は… いつも元気で…)
                              唯「週末は柿ピーボリボリ昼間っからお酒だぜ!
                                  放課後レッド!!」

                                  律「だから私は親父かっ!!!」
澪(いつも私の隣にいてくれて…)
                               梓「あ、ハバネロとかいいんじゃないですか?」

                                  律「どう言う意味だ」
澪(いつも私に笑顔をくれる…)
                                  梓「そりゃあ暴力的って言うか」

                                  律「な~か~の~」 ギューッ
澪(…) チラッ
                                  梓「あいたた、やめてください~」 キャー

澪(私にとって律は…)                     律「だいたい暴力的って言うなら澪の方が


                       ガツンッ


                    律「いちゃい…」 ウルウル

                    澪「余計な事言うからだ」


           澪(まったく…部室だと全然集中できないじゃないか…)



かえりみち

駅前!


澪「はぁ…」

澪「律たちの雑談が気になって…あまり詩が書けなかったな」 (←何でも人のせいにするのはやめましょう)

澪「…」

澪「前口上か…考えてみれば今まで1度も上手くいってないな…」

澪「そもそも前口上って必要なのか…」 ブツブツ


♪ ♪

澪「…?」


ジャカ ジャカ ジャン

男『―― ~♪  ―― ~~♪』

ジャカ ジャカ

男『― ~♪  ♪♪』



澪「弾き語りか…!」

澪「…」

澪「凄い…歌もギター上手い…!」


男『― ~♪』


澪「♪」


次の日!

澪「ごめん!今日は用事があって部活休みたいんだ…」

律「そうなのか? わかった」


―――


ぶしつ!

律「と、言うわけで 今回はこの4人での部活だ!」

梓「はぁ、そうですか…」

唯「うーん…澪ちゃんがいないのって珍しいよね」

「澪ちゃんのいない部活…」

紬「澪ちゃん、用事って何かしら?」

「…」 グスグス

律「さぁな…聞いてないけど…何かあるんだろ」

律「今日は、昨日に引き続き、放課後レッドの口上について話し合いたいと思う!」

律「意見のある人!」

梓「はい」

律「どうした中野!」

梓「最近…全く練習せず会議ばっかりやってますけどいいんでしょうか…」

律「…」

律「他に意見のあるひとー」

梓(流されたっ!!)

唯「はいっ!」

律「よし、平沢!」

唯「今日のお菓子はなんでしょうか!」

律「……おい…」

紬「今日はイチゴのショートケーキにしたの、昨日話してたから」 ポワポワ

唯「!! わーい!やったー!!!」

「良かったわね、平沢さん」 クスッ

唯「うん!!」

紬「これなんだけど、丁度5人分」

律「おお、美味そう!」

唯「さすがムギちゃんだよ!」

紬「ふふ、今 皆に分けるわね」


唯「うーん、 おいふぃねー♪」 モグモグ

紬「良かった~♪」

「あら、平沢さん 頬にクリームがついてるわよ」

唯「えっ、本当に」

「えっとハンカチは…」 ゴソゴソ

「あったあった 拭いてあげる、こっち向いて」

唯「んー」

梓「もう、唯先輩は…世話が焼けますね…」

唯「美味しかった~♪」

「ええ、とっても美味しかったわ」

唯「そうだ!」

唯「澪ちゃんがいないから今日はケーキが1つ余ってるはず…」

唯「あずにゃん、半分こしよ~」

梓「え、貰ってもいいんですか?」

律「余ってるならいいんじゃないか? な、ムギ?」

紬「ええ、でも…」


唯「…あれ?余ってないね」

梓「本当ですね」

律「今日は4つしか持ってきてなかったのか?」

紬「ううん、さっきも言ったとおり丁度5つ持ってきたんだけど」

梓「じゃあなんで…」


梓「!」

梓「あの……」

唯「?」

「?」

梓「気のせいかもしれないんですけど」

律「なんだ?」

紬「どうしたの?」

梓「この4人って言ってましたけど…

  さっきから ちゃんと5人いる ような…」

律「…何言ってんだよ、そんなホラーSSじゃあるまいし…」
  (→ttp://www40.atwiki.jp/83452/pages/3265.html)


律「1、2、3、4………5……」

律「!!」

律「5人いる!?!」

梓「ほ、ほら、言ったじゃないですか!」


律「…どういうことだ…?」

律「…1、私」

律「2…」

梓「はい」

律「3…」

唯「ほぇ」

律「4…」

紬「まぁ」


律「5」

曽我部「こんにちわ、みんな」 ニコッ

律「…なんでいるんですか」


唯「会長!!」

曽我部「元…だけどね」 クスッ

梓「何時の間に…!」

曽我部「最初からいたんだけど…」

律「あ、なんかすみません…全然気付かなくて…」

曽我部「あ、べ、別にいいのよ!気にしないで…」

曽我部「琴吹さん、ケーキ美味しかったわ ごちそうさま」 ニコリ

紬「いえいえ~」 ニコリ


梓「それより今日はどうされたんですか?」

唯「そうだ、今日は澪ちゃんのストーカーしなくていいの?」


曽我部「…」

曽我部「…」 ポロ ポロ

唯律梓紬「!!!」

梓(泣き始めたっ?!)

曽我部「聞いてみんな… みおたんが… 澪たんがぁあ!!」 グスグス

律「お、落ち着いてください!」 アセアセ


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最終更新:2010年10月15日 19:36