●岸『う、うん…』

唯「澪ちゃん、その人は?」

澪「あ、紹介するよ この人は根●さん」

根●『ど、どうも』

律「…」 ギロリ

根●『!!』

根●(なんだこの子、僕を睨んでる…)

根●(僕は気の強い子が苦手なんだ…)

澪「●岸さん」

●岸『はいっ?!』

澪「?」

澪「えっと、こっちは昨日話した私の軽音部の仲間で…

  左から律、唯、紬、梓…」

律「どうも~…」 ギロリ

唯「こんにちは、唯だよ~」

紬「紬です」 ニコニコ

梓「あ、ギターの中野 梓って言います…」

●岸『う、うん よろしくね…』

●岸(なんだ…皆いい子達じゃないか)

澪「それと…この人が私達の学校の元生徒会長の曽我部先輩」

●岸(元生徒会長か、きっと真面目そうな…)

曽我部「…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

●岸『!!?』

曽我部「よろしくね」 ニッコリ

●岸(な、なんなんだこの人!!睨むどころか殺気を放ってる?!)

律「…」 ジロジロ

曽我部「…」 ゴゴゴゴゴ…

●岸『は、ハハ…』

梓(な、なんだか律先輩も曽我部先輩も殺気立ってる…)


唯「澪ちゃん、その人もしかして彼氏?」

澪「えっ」

律曽我部「!!!」

梓(ゆ、唯先輩、空気読んでくださいっ!!!)

●岸『あ、いや…ちが…』

澪「そんな、違うよ」 キッパリ

●岸『…』

●岸(それはそれでなんか傷つくな…)

澪「●岸さんはここで弾き語りライブしてるんだよ

  ギターもすっごく上手かったし、歌もいい感じなんだ

  だから、作詞とかの相談にのってもらってて」

●岸『そうそう』

唯「へー、そうだったんだー」

梓(なんだ、本当にそれだけなんだ

  これなら律先輩も安心して……) チラッ


律「 と か ?」


梓(えっ…)

澪「え?」

律「いま作詞 ”とか” の相談って言ったよな」

梓(それは神経質すぎじゃありませんかーっ!?!)


澪「う、うん」 アセアセ

梓(!? 澪先輩も何を焦って…)

律「他に何の相談に乗ってもらってたんだ…?」

澪「いや、あの…」

律「…」

澪「…こ」

律「…」

澪「これだけは律には教えられないっ!!」 ダッ

律「!?」

●岸『秋山さん!?』

梓(えぇえええ…!!)

唯「澪ちゃん、行っちゃった…」

律「そ、そんな…私に言えないなんて…」 プルプル

紬「り、りっちゃん?」

律「うわ~ん!」 ダッ

唯「り、りっちゃん待って!」 ダッ

紬「私達も追いましょう!」 ダッ

梓「は、はい!」 ダッ

根●『……僕はどうすれば』

曽我部「…」 キッ

ゲシッ

根●『ヒャアン!』

曽我部「このけだもの!」

曽我部「みおたん、待って!!」 ダッ


根●『…どうして僕がこんな目に…』

根●『チクショー』

根●ザー『チクショー!!』

ク●ウザー『チクショー!!!』



次の日!

律「………」 チーン


唯「りっちゃん、意気消沈だね」

梓「はい、昨日の事を引きずってるみたいです」

紬「澪ちゃん、りっちゃんに話せないことって何なのかしら…」

唯「…まさか恋愛相談…!」

紬「あらあら…うふふ」

律「…!!!」 ガバッ


律「澪ー!!だめだーっ!!!!!!!

  男は野獣だぞーっ!!!!!」 ウルウル


唯「面白いね、りっちゃん」

梓「澪先輩と律先輩って結構似たもの同士ですよね」


律(…澪のやつ… 何考えてるんだよ…

  なんで私には相談してくれないんだ…? 私達友達だろ…?)

梓「澪先輩は今日も部活休みみたいですし…」

紬「昨日いきなり帰っちゃったから、●岸さんに謝りたいって言ってたわ」

唯「じゃあ、今日も駅前に行ったんだね」

ガチャ

さわ子「皆いるかしら?!」

唯「あ、さわちゃん」

さわ子「あら?澪ちゃんはいないのね…

    それと…」

律「…」 チーン

さわ子「りっちゃんはどうしたの?」

梓「それがいろいろありまして…」

紬「…りっちゃん大丈夫?」

律「…」 チーン

唯「ダメっぽいです!」


さわ子「そう、まあ仕方ないわね…できれば全員の耳に入れておきたかったんだけど…」

梓「?」

唯「何かあったの?」

さわ子「昨日、駅前に怪人が現れたそうよ」

唯梓紬「!!」

唯「駅前って私達が昨日行った…」

梓「それって何時頃のことですか!?」

さわ子「夜の20時頃ね、騒音騒ぎがあったみたいなのよ」

紬「私達が行ったのは放課後だから…

  私達が公園を出て、ちょっとしてからって事かしら…」

梓「●岸さん、大丈夫だったんですかね…」

さわ子「……今回の怪人はちょっと危ない奴かもしれないわね」

梓「? どういうことですか?」

さわ子「騒ぎを止めに駆けつけた警察に S A T S U G A I して、逃走したらしいのよ」

唯紬梓「!!!」

さわ子「おまけに一緒に駆けつけた婦警を公開レ○プしたらしいわ」

唯紬梓「!!!」

梓「そ、そんな極悪な怪人がいるなんて…」

紬「わ、私達で何とかなるんでしょうか…?」

さわ子「辛いでしょうけど…ケイオンジャーが何とかしないといけないのよ」


唯「…私やるよ」

紬「唯ちゃん…」

梓「唯先輩…」

唯「だって私達が頑張らないと…町の皆が困るんだもん…」

梓紬「…」

唯「だから私やるよ!!」


唯「この町の皆のために!!」


紬「うん、そうよね! 私達が何とかしましょう!」

梓「はい!! 私達が町の平和を守るんです!」

さわ子「その意気や よし!」 ビシッ


律(みんな…)


律「……こんな時に落ち込んでられないよな」

唯「! りっちゃん!」

律「ゆーい、何勝手に仕切ってんだ~ リーダーは私だぞっ!」

唯「えへへ、ごめんね」

梓「地味なリーダーですけどね」

律「うるさい、ほっとけ!」

紬「りっちゃん…大丈夫?」

律「ああ、大丈夫だよ

  それに何時までも落ち込んでる頼りないリーダーじゃあ、

  澪も気軽に相談できないだろうしな」

梓「律先輩…」

律「…澪が黙ってるのには何かきっと理由があるんだ」

律「だから私はそれを信じる!」

唯「その通りだよりっちゃん!!!」

律「ああ、皆…心配かけてごめんな」

紬「りっちゃんが元気になってよかった!」

梓「しっかりしてくださいね、リーダー」

律「おう!任せとけ!!」


prrrrr…

唯「ん?携帯?」

さわ子「私ね」

ピッ

さわ子「はいもしもし…さわ子だけど」

さわ子「…」

さわ子「なんですって…」

さわ子「…わかった」

ピッ

唯「…どしたの?さわちゃん…」

さわ子「怪人がまた駅前に現れたそうよ」

唯律紬梓「!!!」

唯「駅前って…!

律「澪が危ない!!」


さわ子「ケイオンジャー!出動よ!!!」



駅前!

信者1「ゴートゥ D●C!!!」
信者2「ゴートゥ D●C!!!」
信者3「ゴートゥ D●C!!!」


澪(な、なんでこんな怖い人たちが一杯…?) ガクガク

澪(昨日までごく普通の駅前通りだったのに…) ブルブル

澪(●岸さん大丈夫かな…)


木陰 ●岸(どうしよう… 僕が昨日散々暴れたから…)

~回想~

●ラウザー『あんの雌豚どもがあぁあっ!!! ”K I L L” !!!!!!!!!!!』

通行人1「ひっ、なんだアイツ」

●ラウザー『メ●豚交響曲!!!!!!』 ギャアアアアアアアアッ

通行人2「!?!」

●ラウザー『俺の前にひれ伏せ女ども!!!!!!!!』 ギュイイイン

通行人3「な、なんだこの曲」


●ラウザー『指輪も服も顔もいらねぇえ!!!! 言葉も心も愛もいらねぇえ!!!!!!』

●ラウザー『下半身を突き出しなっ!!!!!!!』

通行人3「なんて最低な曲調なんだ」

通行人1「…でも良く聞くと…結構いいんじゃね?」

通行人2「最高にイカしてるんじゃね?」

……

●ラウザー『下半身さえあればいい!!!!!』

信者1「下半身さえあればいい!!!」

信者2「下半身さえあればいい!!!」

信者3「下半身さえあればいい!!!」


警察「コラ お前達何してるんだ!! やめなさい!!」

信者1「やべぇっ!!ポリだっ」

●ラウザー(!! 謝らなきゃ)

●ラウザー『すみま… うぉっと』 グラッ

ブンッ

警察「ぐぇっ!!」


信者2「出たぁ ●ラウザーさんのポリ殺し!!!」

婦警「やめなさい!」

●ラウザー『ち、ちがう 誤解なんd うわっ』 グラッ

婦警「キャー!」

信者3「すげぇ!!! 公開レ○プだ!!!!」

●ラウザー『ご、ごめんなさい』 バッ

信者1「●ラウザーさん 早く逃げるんだ!!」


~回想終了~

木陰 ●岸『なんて事があったから…』

木陰 ●岸『でも僕はもう●ラウザーになって人に迷惑かけたりしな…

「キャーッ!」

木陰 ●岸『!!』

澪「や、やめてください…」

信者2「こんな所に座り込みやがって、邪魔なんだよメス豚」

信者3「ここは●ラウザーさんの指定席なんだよっ!」

澪「ひいぃっ……」 ガクガク


木陰 ●岸『あ、秋山さん!?』

木陰 ●岸(そ、そう言えば昨日ちゃんとお別れの時挨拶しなかったから…それでここに?)


信者2「よく見るといいメス豚じゃねーか」

信者1「やっちまおうぜ」

澪「や、やめて……」 ブルブル


木陰 ●岸(ま、不味い…! 騒ぎを止めないと!!)


……タッタッタッタ


唯「ぜぇ…ぜぇ…」

律「澪は何処だ!?」

紬「!! りっちゃん、あそこ!!」


信者3「てめぇ、何持ってんだコラ」

澪「い、いやだ!離せ!!」


律「澪!!」

梓「襲われてます!!」

紬「で、でも襲ってるのは一般の人みたい!」

律「…どう言う事だ?」


信者2「いいから見せやがれ!」

澪「うわっ!」

信者1「なんだ、それノートか?」


唯「澪ちゃん詩を考えてるって言ってたから…」

梓「そのためのノートですよね…」

律「…」


パラパラパラパラ

信者3「…なんだこれ?」

信者1「何て書いてるんだ?」


信者2「【 皆に笑顔を届ける 甘いキャンディアップル 放課後レッド 】 … ?」


律「えっ…!」


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最終更新:2010年10月15日 19:41