律「…………そっか。了解」
律「それじゃあな」ｶﾁ
律「あー暇だ」ﾊﾟﾀﾝ
律「まさかムギも用事だとは」ｺﾞﾛｯ
律「梓は家族旅行。唯は用事で澪は１人で詩を書きたいって言ってどこか出掛けてったし」
律「聡……いやアイツはまたラブプラスだろうし」
律「仕方がない。１人でブラブラしに行くか」
商店街
律「１人商店街来ても楽しくないんだよな」ﾌﾟﾗﾌﾟﾗ
律「っても仕方がないんだけどさ」
律「あーなんか面白い事ないかな……ん？」
律「あれは……唯？それに澪？」
澪「………」
律「何だよ。用事って２人でデートかよ」
唯「………」ｷﾞｭｰ
澪「…………///」
律「唯のやつ人前で堂々と澪に抱き着いちゃって…にしても遠くからじゃ何喋ってるか聞こえない。かといって近く行くとバレるしな」
唯「………」ﾆｷﾞｯ
澪「…………」ﾆｺｯ
律「手をつないでどこか行くのか！これは尾行するしかないな」
ファミレス内
唯「……！」ｸﾞｲｸﾞｲ
澪「……」
ファミレス外
律「まあ昼時だから当たり前か。ムギがバイトかもしれないからマックスバーガー行けないもんな」
律「うわー唯にスゲーリードされてる」
律「澪も『そう慌てるなって』って言ってそうだな」
律「さて、私も腹ごしらえするか」
５分後
澪「…………///」
唯「……！」
澪「///」ﾊﾟｸｯ
ミ○ド
律「…………甘え」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
律「くそー澪のあの鼻の下伸ばしまくりの顔が癪に障る」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
律「ぜってー今日の夜電話してやるし」
律「いや、今電話するし」ｶﾁｶﾁ
律「………………くそー！２人とも切ってやがる」
律「あっ！移動するみたいだ」ﾓｸﾞﾓｸﾞｺﾞｸﾝ
唯「……♪」ｷﾞｭｰ
澪「……///」
律「仲良く腕組んでどこ行くんだ？」
ゲーセン
唯「……」ｸﾞｲｸﾞｲ
澪「……///」
律「今度は音がうるさくて聞こえない！近く行くとバレるし」
唯「……♪」ｼﾞｬｶｼﾞｬｶ
律「…………普通ビーマニだろ」
唯「……！」ｶﾁｶﾁ
律「次はUFOキャッチャーか」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ←ガンネク
唯「…………」ｼｭﾝ
律「まあ取れないだろうな」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
澪「…………」ｶﾁ
律「澪が取るのか？あのデカイぬいぐるみ」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
澪「……」ｶﾁ
ガシッ……ポトッ
律「……マジかよ。あれアームじゃ掴めないだろ…………ヴァサーゴがっ！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
商店街
律「結局、ガンネクにハマって２人を見失ってしまった」
律「キュベレイがあんな強かったって違う！今日澪に確認だ！」
夜
律「澪ならそろそろ出るな」ｶﾁｶﾁ
電話『…………はい』
律「今日は随分楽しかったようだな？」
澪『ん？ああ。やっぱり東京タワーは見晴らしが本当に良かったぞ。悪かったな』
律「ふーん。唯と一緒に楽しんでたもんな」
澪『唯？何の話だ？』
律「午前中に唯と東京タワー行ってきて昼はファミレスで仲良く食事してただろ！」
澪『………妄想か？』
律「いや現実だよ」
澪『……知らないな』
律「とぼけるなよ！あんだけバカップル丸出しだっただろ！？」
澪『はぁ？律大丈夫か？何か悪いもん食ったのか？』
律「あーわかったよ唯とデートの事しらばっくれるのか！明日澪の前で唯に聞いてやるからな」
澪『………勝手にしてくれ』
律「後悔しても遅いからな」
澪『………ああ』
律「……そんじゃあな」ｶﾁ
律「澪のあの雰囲気……だとホントに知らないらしいな」
律「でもあの姿は間違えなく澪だったし」
律「こりゃ明日問い詰めるしかないな」
次の日
律「本当に澪じゃないのか？」
澪「またその話か。私は知らないって」
律「ならその日の話をしてくれ」
澪の証言
澪「昨日は朝から東京タワー行ったんだ」
澪「そこで詩のイメージわ考えたり普通に景色を楽しんだんだ」
澪「１２時から２時までスタバで昼御飯と東京タワーで閃いた詩を書いてたんだ」
澪「その後はブラブラお店巡りしてた。ナンパが怖かったけどう……いや何でもない」
律「？…………証拠は？」
澪「うーん。しまったレシート家に置いてきちゃった」
律「なら怪しいが本当に唯とデートしてないのか？」
澪「……そうだって言ってるだろ」
律「じゃあ、昨日の唯も怪しいな」
唯「おはよー」ｶﾞﾗｯ
律「なあ唯」
唯「どしたのりっちゃん？」
律「昨日澪とデートしてなかった？」
唯「デート？」
澪「………」
唯「…………いっいや昨日は普通に用事だったよ！」
律「怪しい」
唯「仮に私がデートしたとしても、そもそも何でりっちゃんはデートの事知ってるの？」
律「尾行しやした」
唯「うっ嘘！？」
律「やっぱり昨日の唯か！？」
唯「そっそんなわけないじゃん///」
澪「…………」ｼﾞｰ
唯「澪ちゃんまで疑う気！」
律「唯、本当に昨日何してたんだ？」
唯の証拠
唯「昨日はずっと家でゴロゴロしてた」
唯「お腹空いたから憂の作り置きを温めて食べた。あっ憂は純ちゃん家ね」
唯「午後はギー太を弾いてたんだよ」
唯「その後憂が帰ってきて２人で夕飯を食べたんだ」
律「証拠ないな」
唯「証拠は憂だよ！」
律「憂ちゃんが何で証拠なんだ？」
唯「憂に聞けばわかるよ」ﾌﾝｽ
律「いや、それ証拠にならないだろ」
唯「ホントだよ！ホントに家に居たんだよ～」
律「わかったわかった」
澪「…………なあ」
律「ん？」
澪「仮にだ。仮に昨日律が見たっていう子が唯だとするよ」
唯「澪ちゃんまで！」
澪「仮にって言っただろ。仮に唯が昨日デートしてたなら、その私にそっくりな子は誰なんだ？」
律「そうなんだよな」
紬「みんなおはよう」ｶﾞﾗｯ
律「ムギ……」ｼﾞｰ
澪「……」ｼﾞｰ
紬「えっ？どうしたの？」
紬（こっこれはまさかの幼馴染みどんぶり///しかも同時に視姦されてるヤバい濡れてきた！）
律「ないな」
澪「髪は染めても眉毛でな」
紬「えっ？」
律「あっ気にしなくて良いよ」
紬（どんぶりじゃないのね）
澪「うーん。誰だ？」
律「やっぱり唯と澪なんじゃないの？」
澪「そっそれはないって」
唯「そっそうだよ」
律「なら、梓と憂ちゃんか」
澪「梓は家族旅行だろ」
律「そうなんだよな～」
紬「ねぇ。何の話してるの？」
澪「いやな、昨日律が私と唯がでっデートしてるのを見たって言うんだよ」
唯「でも私と澪ちゃんは用事でデートなんてしてられなかったんだよ」
紬「デート！？」
紬（これは唯澪！？）
律「絶対デートしてたって」
澪「なら何で話しかけなかったんだよ？」
律「そっそりゃあんなバカップルぶりを見せ付けられちゃ話し掛けられるわけないだろ///」ｶｧ
紬「どんな風に？」
律「ファミレスであーんとか腕組んで歩くとか……完全に２人の世界入ってて話し掛けれる雰囲気じゃなかった。見てるこっちが真っ赤になったよ。あー思い出すと熱々だったよ///」
紬（基本的唯ちゃんのリード。おそらくそれに人前で堂々の天然ハグ＋澪ちゃんからの腕組みの誘い。この事により本番は澪ちゃんのリード）
紬（でも唯ちゃんは華麗なテクで澪ちゃんを責める。問題はだいしゅきホールドはどっちが固定するか。また寸止め弄りをどっちが先に仕掛けるか。他にもいつＳになるかわからないし、まだまだ唯澪は解明されないわね。そこが良いけど。でもやっぱり……）ﾍﾟﾘﾍﾟﾘ
律「ムギは思考がおかしいからゲルになってて貰おう」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
唯「おいひぃ～」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
澪「ともかく、私はゆっ唯とデートしてないからな！」
律「うーん。振り出し以上に戻されたな」
紬「^^」ﾄﾞﾛｰ
放課後・音楽室
梓「家族旅行のお土産です。これが律先輩。こっちが澪先輩でそちらがムギ先輩。そしてこれが唯先輩です」
律「うーん……」
紬「梓ちゃんありがとう」
澪「ありがとな」
唯「あずにゃんありがとう！」ﾀﾞｷｯ
梓「離れてください」
唯「良いじゃん良いじゃん」ｷﾞｭｰ
紬（やっぱり唯梓か……唯澪＜唯梓なのね）
澪「………」
律「そうだ梓！」
梓「何ですか？」
律「昨日唯とデートしてなかった？」
梓「昨日は流石に無理ですね」
律「昨日何してたかを教えてくれ」
梓「先輩方のご存知の通りですよ」
梓の証言
梓「さっきも言った通り家族旅行に行ってました」
梓「昨日は帰りだったんで電車やバスに飛行機を使って帰って来ました」
梓「家に着いたのは午後７時頃です」
律「証拠は？」
梓「切符です」ｽｯ
律「……ホントだ」
澪「じゃあ昨日デートしてたのは梓じゃないんだな」
梓「当たり前です。それよりデートって何の事ですか？」
澪「実はな…」
説明中
梓「そんな事があったんですか！」
澪「私と唯は否定してるんだが律がどうしても食い下がってな」
紬（唯梓≧唯澪って感じね。まだいけるわ頑張るのよ唯澪！）
律「梓じゃないんなら私が見た唯と澪は誰なんだ？」
唯「もっもう良いんじゃない」
澪「そうだぞ！過去の事に気にしすぎなんだって！」
律「縞パン」ﾎﾞｿ
澪「掘り起こすな！」ｺﾞﾝ
紬「終わり」
…
梓（律先輩の見た唯先輩と澪先輩のデート現場事件）
梓（結局未解決のままお蔵入りになろうとしました）
梓（しかし、今度はこの事件に私が巻き込まれたのです）
店員「毎度ありがとうございました」
梓「……ピックの補充完了♪」
梓「どうしよ？この後時間結構余っちゃったな……」
梓「純は部活だし憂は用事だし……ん？」
梓「あれ………唯先輩と澪先輩！？」
唯「……」
澪「……」
梓「………律先輩に電話しよう」ｶﾁｶﾁ
律『……あい』ｶﾞﾁｬ
梓「暇なんですね」
律『バカッ！今レベル上げ中だ』
梓「それは別に良いです。そんなことより大変です！唯先輩と澪先輩がデートしてます！」
律『なんだと！？場所はどこだ！？』
梓「よく行く楽器店の近くです！」
律『わかった！梓はそのまま追跡しろ！』
梓「了解です！」
唯「……～♪」ﾀﾞｷｯ
澪「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
梓「くうう…近づけない。近付くとバレちゃうし」
梓「あっ！ミ○ドに入っちゃった」
律「梓！」ﾊｧﾊｧ
最終更新：2010年10月18日 20:34
