アットウィキロゴ
唯「私が言いたいのはね」

澪「?」

唯「生きていくっていうのはどうにもならないことだらけな訳ですよ」

澪「ど、どうしたんだいきなり?」

唯「でもね、ナンバーワンになれなくてもいいなんて嘘っぱちな訳ですよ」

澪「ゆ、唯?」

唯「結果も出してないのに頑張っただけの自分なんて褒めちゃダメなんですよ」

澪「お、おい律!唯が、何か唯がおかしいんだけど……」

律「……」

澪「律?なあ、ドラムのセッティングなんかより唯が……」

紬「……」

澪「む、ムギ?それ、私のベースなんだけど……」

紬「……」

澪「えっ、なんでストラップかけてるの?ねえ、なんで私のベース構えてんの?」

唯「だからね、癒しばっかりのくだらねえ世の中で」

律「……」

紬「……」

唯「一つくらい本当のことをはっきり歌ったっていいじゃありませんか」

澪「ちょっ、お前らなんでセロハンテープで鼻フックして……」

唯「――言いたいことも言えずに!」

唯「あなたにこんな気持ちをー言ったところで私のー」

澪(突然演奏し始めたけど……)

唯「歪んだ私の心はー消えないけれどもっおー」

澪(セロハンテープで作った豚鼻は気になるけれども……)

唯「言いたいことも言えずにー歪んでく自分はー」

澪(こいつらの演奏……)

唯「砕け散った涙ごとー無かったことにしたからー」

澪(う、うめえ……)

唯「努力しないで楽して生きてる奴がいたっていい!」

澪(お前が言うか)

紬「人を不幸にして金を儲けてる奴がいたっていい!」

澪(お前はなんでベースが弾けるんだ)

律「ただ私は!顔がイイ奴が!」

澪(ていうかあれ左利き用なのに……)

唯「憎くて仕方がない訳ですよおおおおお!!!」

澪(……)

澪(……)

澪「……えっ?」

唯「ムカつくんだぜー!顔がイイ女がー!」

紬「顔がイイ女がー!」

律「顔がイイ女があああああ!!!!!」

澪「近いっ!お前ら近いっ!顔がちか、こわっ!怖いっ!」

唯「とにかく嫌いなんだー!」

澪「飛んでる!飛んでるから!唾が!かかってるから!唾が!近いから!」

唯「顔がイイ女はー!」

紬「顔がイイ女はー!」

律「顔がイイ女はああああああ!!!!!」

澪(なんでアイツはドラム叩きながらあんなに大声で歌えるんだ)

唯「この世から!いなくなっちまえばいい訳ですよ!」

澪(つーかこいつらなんちゅー歌うたってんだよ)

唯「あなたを想い続けてー届かなかった私のー」

澪(まさかの2番突入!?)

唯「流した私の涙でーあなたが滲んでくっうー」

澪(ていうかこの歌……)

唯「言いたいことも言えずにー歪んでく自分がー」

澪(さっきのサビ以外は……)

唯「砕け散ったプライドにー薄ら笑いされたままー」

澪(案外、まともだ……)

律「努力したってどうしようもない時がある!」

澪(ああ、そうだな……)

紬「夢や希望を持ちたくたって持てない時がある!」

澪(この歌、意外といいじゃ……)

唯「だから私は顔がイイ奴が憎くて仕方がない訳ですよおお!!!!!」

澪(……)

澪(……)

澪(……だからって)

澪(だからって、なんだよ……)

唯「なりたいんだぜー!顔がイイ女にー!」

紬「顔がイイ女にー!」

律「顔がイイ女にいいいいい!!!!!!」

澪「なんでサビになると近づいてくるんだ!お前らは!」

唯「なってキミに逢いたいんだー!」

澪「つーかドラム!どうやって移動してんだよおい!おいこら!」

唯「顔がイイ女にー!」

紬「顔がイイ女にー!」

律「顔がイイ女なんかにはあああああ!!!!!!!」

澪「だから唾がかかるって、いや、唾じゃない!?何これ!?汗っ!?」

唯「私は!なれないわけですよおおおお!!!!!!」

澪「冷たっ!えっ、なに!?何で水鉄砲みたいに汗が出んの!?こわっ!」

唯「いいですかあ!?私はねえ!別に開き直ってる訳じゃないんですよお!」

澪(あっ、よく見たら制服の下に細いホースを忍ばせてる)

唯「これはねえ!悪あがきな訳ですよお!」

澪(それにこれ、汗どころか水ですらない。紅茶だ)

唯「じっとしていられないから!我慢できないから!」

澪(食べ物、というか飲み物で遊ぶのは我慢して欲しかったよ)

唯「何も変えられないけど歌うわけですよお!」

澪(まあ、後で梓が美味しく頂いてくれるか)

唯「負けっぱなしの人生だけど!」

澪(そうでもないだろ)

紬「負けっぱなしは嫌だから!」

澪(お前は勝ちっぱなしじゃないかよ)

律「ひひゃはっへほほをふぁえいはふえ!(嫌だってことを叫びたくて!)」

澪(お前はいつの間にパンストかぶったんだよ)

唯「ただそれだけの為に歌っているわけですよ!うおおおおお!!!!!!」

唯「モテたいんだぜー!ブサイクな私でもー!」

紬「ブサイクな私でもー!」

律「ひゅあひうあふぁあひへをー!(ブサイクな私でもー!)」

澪「つーかお前何枚ストッキングかぶってんだよ!一枚二枚じゃそうはならねえよ!」

唯「ブサイクな私でもー!キミと愛し合いたいんだー!」

澪「だったらそのセロハンテープを取、うわっ!?ち、近付くなパンストデコ!」

唯「ブサイクな私はー!」

澪「……ん?なんだ?何か浮かんでる?シャボン玉、か?」

律「ふあひふあふぁあひあー!(ブサイクな私はー!)」

澪「しかしシャボン玉なんてどこから飛んできたんだ?」

紬「ブサイクな私だけれどもー!」

澪「んん?ムギのほうから……」

澪「……いや、というか、私のベースから……」

澪「……」

澪「私のベースからシャボン玉が出てるうううう!!!!!!」

唯「あなたのことが、好きで……」

澪「うそっ!?あ、穴っ!穴開いてるっ!ベース!ベースに!」

律「ふひへ……(好きで……)」

澪「いつ!?いつやった!?これいつやったの!?何で!?何でシャボン玉出るの!?」

紬「好きで……」

澪「好き!?好きなの!?シャボン玉が!?じゃあ普通にシャボン玉すればいいじゃん!」

澪「ふーって!ふーってすればいいじゃん!なんで!?なんでベースでするの!?」

唯「堪らない訳ですよおおおおお!!!!!!!!」

澪「こっちのセリフですよおおお!!!!!!!!」


梓(……)

梓(部室が酷いことになっとる)

梓(……)

梓(今日は顔出さなくて、いっか。いいよね。うん、いいよ)

梓(……)

梓(ブサンボマスター、か。懐かしいな)

梓(……懐かしいといえば、ピンクハレルヤ)

梓(……)

梓「Bloody!Bloody!陰口叩く神様!Bloody!Bloody!取材が嫌いな神様!」

梓「Bloody!Bloody!写真が嫌いな神様!Bloody!Bloody!湿気が嫌いな神様!」

梓「Bloody!Bloody!Bloody!Bloody!ぶらああああでいいいいいい!!!!」




おわり



最終更新:2010年10月20日 20:15