どうも、平沢唯です
今私は妹の憂とご飯を食べています
憂は何でもできて、しかもとても可愛いです
本当に憂の可愛さと言ったらありません、
正直爆発してしまいそうです
今日は、その悶々とたまった気持ちを遂に、
墜に憂に告白する事にしました!

「うい!」

「ん?何?お姉ちゃん」

「じっ、実は私…憂の事が好きなんだ!!」

「えっ…私もお姉ちゃん大好きだよ!」

「ちっ、違うよ…私の好きはそうじゃなくて…」

「………お姉ちゃん…私の事好きじゃないの?」

「ええ!?違う違う…私は憂のこと世界中の誰よりも好きだよ!」

「…えへへ…嬉しいよお姉ちゃん」

…失敗しました。

「あっ、お風呂沸いてるしお姉ちゃん入ってきなよ」

「え…うっ、うん…」

これでは駄目です
どうにかして想いを伝えなくてわ…
とりあえずお風呂に入って作戦を考えることにしましょう!

「じゃ入ってくるねー」

「いってらっしゃい」

バタン



「………ふー」

あ、どうも平沢憂です
さっきはお姉ちゃんがいきなり好きだと言ってきてビックリしました
正直心臓が止まるかと思いました。
私もお姉ちゃんは好きです、一人の女として。
だってあんなに可愛いんですよ?
普通に考えればあんな愛らしい生物と一つ屋根の下…
気にならない方がおかしいです。
ですが常識位もっています、女同士、しかも姉妹です、受け入れられないのは分かっています。

ですがこのままでは駄目なのもわかっています、
特に最近ではお姉ちゃんが可愛すぎて衝動的に襲おうと思った事は数え切れません
このままでお姉ちゃんの身が危険です
私によって危険です。


「やるぞー!!」

そんな声がお風呂場から聞こえてきます。
ふふっ、可愛い…お姉ちゃん可愛すぎだよう!!……えへへ
コホン、まぁどうするか考えなければなりません
正直、この気持ちを隠すのはもう疲れました
しかし、だからこそ慎重に行く必要があります

これは早急に案を出さなければ
あんなに可愛いお姉ちゃん、恋の一つや二つ、無いわけがありません
桜高が女子校なのが唯一の救いです、本当に

まずお姉ちゃんの周りにそういった話がないか聞き出さなくてはなりません
どうすればよいでしょうか………。

あっ、お姉ちゃんがお風呂から上がったようです


「ふー、気持ちよかったー!」

「ふふふ、アイスあるよ、お姉ちゃん」

「おお!流石憂!」

本当によくできた子です
もうアイスより憂を食べたいです……なんちゃって。

「あっ…そうそう、憂に相談したい事があるんだけど…いい?」

「…?何?お姉ちゃん」

さぁ、作戦結構です!


何だろう、いきなり相談なんて…

「じっ、実は………恋愛相談なんだけど…」(うわー、変な汗でてきたよぉ)

「えっ……う、うん」

恋愛相談?お姉ちゃんが?、え?
……落ち着け、落ち着け平沢憂

「友達にね…相談されたんだけど……よくわかんなくて」(お?憂動揺してる?)

「うん…」

「それで…憂に聞こうとおもって……その…好きな人…とか…」

「…え……」


良かった、お姉ちゃんの事じゃないんだ、
でも待って、
これを逆の利用すれば…


「お、お姉ちゃんは居ないの?……気になる人…とか」

「わっ、私?………えーと」(…ん?……これってチャンス?)

「…いっ、居るよ!!…気になる人…」

「っ!……へぇ…そうなんだ…」

心臓の鼓動が速い…
お姉ちゃんが?
そんな………。
でもまだ完璧に決まったわけじゃないんだ……!


「どっ…どんな人なの?…」



憂は明らかに動揺してる!
いける…いけるよ私!
ここからが勝負だ…慎重に、慎重に

「えっとねー、頭が良くて、家事もできてねー」

「…うん」(わっ、私だって成績いいし家事もできるもん!)

「いつも私の事気にかけてくれて、いつも優しくて…」

「…」(私も!お姉ちゃんの事はいつも………いつも?)

「どんな時も一番近くに居てくれる……そんな人なんだぁ」

「………」

うぅ…ちゃんと伝わったかなぁ?
急に恥ずかしくなってきちゃった…
目あわせらんないよ………。


頭が真っ白になった
いつも、傍に?
それって………私の…事?

「…!」カァァ///

え…まさか……そんな…

「………」

お姉ちゃんの様子……本当に…

「………うぃ?」

「なっ、何!?お姉ちゃん」

「憂の好きな人……教えて…?」

「………うん…!」

もしそうなら……私も…私の……!


聞いちゃった…
ちょっと恐いよ
でも大丈夫……私の気持ちは全部吐き出したから……大丈夫。

「私の好きな人はね………」

「うん…」

「いつも危なっかしくて…でも人一倍頑張りやで…」

「………」

「それで、私が悲しい時、辛い時、どんな時も、いつもとなりにいてくれる、」

「……え…」

「その人の笑顔が大好きで、毎日勇気と優しさを貰ってる…」

「…」カァァ///

「私の…一番大切な、かけがえの無い人……」

憂………。



「…」
「…」

えへへ、恥ずかしいな
憂も黙っちゃった。
私もだけどね…

「…お姉ちゃん?」

「何?…憂」

「私…私ね…!」

「っ!!…まって!」

「!?」

憂の言おうとしてる事
わかるよ、分かっちゃうよ
でもね、だから………



「……憂」

「…?」

「私はね…世界中の誰よりも、憂の事が大好きだよ…」

「…えへへ……私も、お姉ちゃんのこと、大好きだよ!」

えへへ…通じたね、好きの意味。

「憂………」
「お姉ちゃん………」


チュ


「…」
「…」




あはは…憂ったら、
耳まで真っ赤だよ
………まぁ私もだけどね


「憂、今日は…一緒に寝ようか…」

「…うん、なんか久しぶりだね」

「あはは…その、憂と寝るのが…恥ずかしかったから…」

「…私は!…毎日一緒でも…いぃ……ケド…///」

「憂………///」


いつにも増して憂が可愛いです
これは間違いなく死人が出るレベルです。
事実私が今死に掛けました、死んだら死んだで幸せですけど…


「行こうか、憂」

「うん!」

………
……



……
………

バサッ
「じゃあおやすみー、憂」

「うん…おやすみお姉ちゃん」


「…」

……ギュ

「あ……お姉ちゃん…///」

「憂………チュ」

「んっ……おねぇちゃ……んぅっ!」

「ちゅ…うぃ…ハァ…んぅ……うい……!」



明日は憂と一緒に寝坊かなぁ……

………
……


数日後。


「…なぁ、これはなんだ、澪?」

「………」


「うーい、大好き!」ガバッ
「わっ……もう、お姉ちゃんったら///」


「部活を見学に来た憂ちゃんと唯………」

「いや…それは…わかるんだけどさ…」

「うふふふふふ、いいじゃない、仲が良くて…」ボタボタ

「ムギ先輩、鼻血でてますよ…」

「あらごめんなさい…うふふふふ」ボタボタ

「……憂」
「……お姉ちゃん」

チュ

「あちゃー……どうしたらこうなるんだ……?」

「わっ、私にはわからん」

「ウフフフフフフフフフフ」プッシャァァァァ

「ムギ先輩………」


あっ、どうも平沢唯です!
この度は憂と、こっ、恋人になりました!……でへへ
これから大変な事もあるけど
憂がいれば大丈夫です!
これからもずっと一緒だよ!!

「えへへ、憂!」
「ふふふ、お姉ちゃん」

唯憂「大好きだよ!」


おわり



最終更新:2010年10月21日 20:59