澪「唯可愛いなあ」
澪「和から貰った唯の写真……私の宝物」
澪「これ貰うのにファンクラブ用の私の写真を渡すはめになっちゃったけど……///」
澪「……」ジーッ
澪「はうぅ……唯にゃん可愛いよお///」
澪「この無邪気な微笑み……。見ている人をほんわかさせる愛くるしい容姿……。いつまでも触っていたくなるような、ふわふわの髪……」
澪「唯はこの世に平和をもたらす天使に違いない」
澪「よしっ、さっそく唯を見つめながら詩を書こう!」
澪「きっと凄い詩が完成するはず……」
澪「……」ジーッ
澪「はうっ///」
澪「……」ジーッ
澪「唯ぃ///」
澪「……」ジーッ
澪「可愛いなあ」
澪「……」ジーッ
……
澪「……はっ!?」
澪「しまった、唯が可愛すぎて詩を書く暇がなかった」
澪「うわっ、もう2時間も経ってる……」
澪「……」チラッ
澪「……///」
澪「まあいっか!それにしても、どれだけ見つめてても飽きないなあ」
澪「えいえいっ」ツンツン
澪「えへへ、唯のほっぺつついちゃった」
澪「つんつん」ツンツン
澪「本物の唯のほっぺはさぞかし柔らかいんだろうなあ。マシュマロみたいにふわふわ……いや、マシュマロなんかと比べたら唯のほっぺに失礼だ」
澪「あ……」
澪「ゆ、唯の唇は……もっと柔らかいのかな?」
澪「写真でも分かる、凄く可愛らしくて柔らかそうな唇だ」
澪「ゆ、唯の唇……///」
澪「く、唇を指で触るのはマナー違反だよな。うん」
澪「ややややっぱり唇は唇を塞いであげないと……///」
澪「い、いいよね?写真だし……」
澪「他意はない、他意はないぞ!私はそう、ちょっと予行演習をするだけでっ」
澪「これは良い詩を書くために必要なことなんだ!」
澪「よ、よし……」
澪「……」ドキドキ
澪「唯……///」ソッ
澪「ん……目は閉じたほうがいいのかな?」
澪「でも唯の顔を見れないのは嫌だなあ」
澪「いいや、目を開けたままやっちゃえ!」
澪「ん、唯……」チュッ
澪「……」
澪「も、もう一回……」
澪「……」
澪「えへへ、唯とキスしちゃった///」
澪「うわ、私の顔真っ赤だあ……」
澪「……」
澪「唯の唇、私がホッチキスで閉じてあげたよ」キリッ
澪「いや、違うな」
澪「唯、ゆい、唯ちゃん……唯にゃん……」ブツブツ
澪「よしっ!」
澪「ゆいにゃんの愛らしいピンクの蕾……私が特製のホッチキスで閉じてあげるよ」キリッ
澪「……」
澪「なんちゃてえ……えへへ」
澪「ゆいにゃあん♪」
律「……」
澪「ゆいにゃんが可愛すぎて生きるのが辛い」
律「……」
澪「ゆいにゃんの写真を配って回れば、きっと戦争がない平和な世界になるよな」
律「……なあ」
澪「でもこの写真は私が独り占め……誰にも渡さないぞ!」
律「澪~?」チョンチョン
澪「ゆいにゃんちゅっちゅっ」
律「澪しゃ~ん?」ツンツン
澪「わあっ、私ってばはしたない///」
律「お~い」
澪「もう、さっきからうるさいなあ!何の用だよ、り……」
律「お、やっと気づいた」
澪「つ……?」
律「みんなのアイドルりっちゃんです!」
澪「」パクパク
律「ん?どったの?」
澪「い、いいいいいいいい」
律「い?」
澪「いいい一体いつからそこに……」
律「う~ん、30分くらい前かな?澪は写真見つめたまま固まってたから気づかなかったけど」
澪「」ガタガタ
律「いや~、それにしても……」
澪「なななな何だよ……?」
律「まさか、まっさか澪ちゅわんにあんな趣味があるなんてな~?」
澪「ひう……っ!」
律「ん~?」ニヤニヤ
澪「は、ははっ、何のことだよりつぅ……」
律「またまたとぼけちゃって~。可愛かったよ、み・お・にゃん♪」
澪「……ッ///」カアアッ
律「澪にゃんは唯にゃんのことが好きなのかな~?」ニヤニヤ
澪「ううう~っ!///」
律「ほらほら、りっちゃんに言ってみ?」
澪「ち、違う!唯のことなんか好きじゃないぞ!」
律「え~?バレバレの嘘つくなよ~」
澪「た、ただ……」
律「ただ?」
澪「唯はそう……この世に舞い降りた天使なんだよ」
律「……は?」
澪「唯の愛らしさはもはや人間の域を超えている。まさに存在自体が奇跡なんだ」
律「……」
澪「律はさっき私が唯のことを好きって言ったけど……。よく考えたら、それ以前に唯に好感を持たない人間なんているはずがないんだよ」
律(ヤバい、目がマジだ)
澪「でも、いくら唯が天使とはいえ……いや、だからこそ私なんかが唯のことを好きだと口にするなんて……」
澪「……」プルプル
律「ど、どうした澪」
澪「ああっ、そんな恐れ多いこと私にはできないよおっ!」ブンブン
律「痛い痛い!頭を振るな、私に髪が当たってる!」
澪「まあそういうことだ。分かったか?」
律「あ、ああ。何となく」
澪「そうかそうか」
律「じゃあ私はこれで……」
澪「まあ待て」ガシッ
律「な、何だよ?まだ何かあるのか?」
澪「何を言ってるんだ、お前から私の部屋に入って来たんじゃないか」
律「ちょっと暇だったから澪をからかいに来ただけなんだ。ゴメン、謝るから帰してくれ」ジタバタ
澪「落ち着け。いくら律とはいえ、秘密を知られたからにはただでは帰せないぞ」
律「いや、本当ゴメン!澪が唯の写真にキスしてたことは黙っとくから許してくれ!」バタバタ
澪「これこれ、暴れるな」
律「な、何をする気だよお……」
澪「安心しろ、危害を加えるつもりはない。ちょっと親友として律に頼みがあるだけだ」
律「お断りします」
澪「断れないよっと」コチョコチョ
律「ひゃあっ!?あ、あはははははっ、く、くすぐるなあっ!」ジタバタ
澪「幼なじみだからな、律の弱いところは全部知ってるぞ?……さあ、私の頼みを聞いてくれ」コチョコチョ
律「あははは、くひひひっや、やめっ!ひゃ、ああ……。わ、分かった!分かったかりゃ!」
澪「分かってくれたか。持つべき者は親友だな!」
律「はあ、はあ……私としては、親友から知り合いくらいまで格下げしたい気分だよ……」
澪「で、相談なんだが」
律「ふう……一体何なんだよ」
澪「いやあ、唯とちゅっちゅしたいんだけどさ。どうすればいいと思う?」
律「おい、数分前の自分の言葉を思い出せ」
澪「さっき言ったこと?」
律「唯のことを好きだと口にするのも恐れ多い、と言ってたじゃないか」
澪「ああ、言ったような気がする」
律「矛盾してるぞー」
澪「最強の私と最高の私、どっちが勝つと思う?」
律「……さあ」
澪「分からないだろう?結局この世は矛盾・不純・異物・汚物だらけなんだ。まあ唯はそんな世の中においても汚れない天使だけどな」
澪「そこで汚れきっているとはいえ私の親友である律に相談しているんだ」
律「この子は本当に私の幼なじみ、恥ずかしがり屋でメルヘンチックな
秋山澪さんなんだろうか」
澪「唯とちゅっちゅしたいんだよ私は!」ガアッ
律「急にキレんな!」
澪「とにかく案を出せ、さあ出せ」
律「お前は私に相談しているんだよな?」
澪「親友の恋路を応援したいと思わないのか?」
律「出来れば離れた場所で見守ってあげたいよ」
澪「うう……お願いだよ律ぅ……」ウルッ
律「っ!?」ビクッ
澪「私には、律しか頼れる人がいないんだ……」ウルウル
律「うっ……」
澪「りつぅ……りっちゃあん……」
律「み、澪……///」
澪「……ダメ?」
律「わ、私に任せとけ!」
澪「ほ、本当に……?」ウルウル
律「ああ、心配すんな!だから泣き止めって、なっ?」
澪「分かった。じゃあ改めてよろしく頼む」ケロッ
律「……」
律「あれ?」
最終更新:2010年10月26日 23:20