憂「…………」

唯「…………」ウロウロ

憂「…………!」

唯「…………」ウロウロ

憂「……お姉ちゃん。私トイレ行って来るね…」

唯「え?……あぁうん。いってらっしゃい」

憂「……」トテトテトテ

唯「……トイレにまで携帯持って行かなくても。………………!」

唯「(急げ!)」ピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッ

トイレ!
憂「(ふふふ。そうだよ最初から梓ちゃんに聞けばよかったんだよ)」

憂「(お姉ちゃんが3時間かかってる事を私がサッと解く。…………駄目……鼻血が…)」

憂「(と言うわけで早速メールだよ)」ピッピッピッ

ピロリロリン
梓「ん?ういからメール?」

ピロリロリン
梓「え?ゆい先輩からも……?」




FROMうい

題:ごめんね

試練の洞窟最後のところがどうしてもわからないよー
 梓ちゃんよかったら教えてくれないかな!?お礼はするよ!




FROMゆい先輩

題:面白いことになるよ!

ういからヘルプメールきた!?きたでしょ!?
 憂にね嘘情報教えて!お願い!
 嘘の内容はお任せするよ!





梓「………………」

梓「………………」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
FROMうい

題:無題

死ね
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

梓「………………」

梓「……」ポチポチポチポチ ピッ



ピロリロリン
憂「あ、メール着た…」ピッ

憂「…………」

憂「わ、わかるわけないよぉ……こんなの……」



憂「……」スタッ

憂「……」ガチャットテトテ スッ

唯「……」ウロウロウロウロ

憂「……」ペラッ

唯「……」ウロウロウロウロ

憂「……」ペラッ

唯「……」ウロウロウロウロ

憂「……あっ!?わかった!」

唯「…え!?ういわかったの!?」

憂「ふふ!お姉ちゃんごめんね!解いちゃった!」

唯「うそ!?だって3時間も悩んでるんだよ!?教えてよ!」

憂「ふふふ!お姉ちゃん?ここに来るまでに何があった?」

唯「え……?」

憂「正規ルートにあんなもんがあったでしょ……?」

唯「あ、あんなものって……?」

憂「ミミックだよ!」

唯「え?うん。ミミックがいたよ!」

憂「そこから普通だったら何する?」

唯「あ、あける……」

憂「前に……?」

唯「!?イ、インパス!」

憂「ふふふ。そう!インパスだよ!」

憂「それがヒントだったんだよ!インパスこそが!」

唯「な、なるほど……だからあんなあざとらしくミミックが置かれてたんだね……」

憂「その通りだよ!」

唯「で、そっからは……?」

憂「ふふふ。まぁみててよ!」

唯「う、うん……」

憂「……」スタスタスタ

唯「……ゴクリ」

憂「ここ、ここの柱の前で」

唯「う、うん……」

憂「いい?いくよ?」

唯「い、いいよ…」

憂「(ここで、いいんだよね……?梓ちゃん……)」

唯「……ドキドキ」

憂「(あとは梓ちゃんから教えてもらったとおりに言うだけ……)」

唯「……ドキドキドキドキドキドキ」

憂「(すぅはぁ……)『インパス!』」

唯「……」

憂「……」




FROMあずさちゃん

題:まかせて!

そこにいくまでにミミックが居たでしょ?それがヒントだよ!
 柱が並んでるから中央のくぼみの前でコントローラーに向かって『インパス』って唱えたらマイク感知して
 通路が開くよ。





FROMあずにゃん

題:哀れなピエロ

ういに話をあわせてください。
 コントローラーに向かって呪文を唱えるピエロを見れます。





憂「あ、あれ……?」

唯「…………」

憂「え?……な、なんで?た、たけしの挑戦状はこれで……」

唯「……ぷふっ……」

憂「!?」

唯「……にひっふひっ……はぁはぁ……はぁはぁ……」

憂「お、お姉ちゃん……」

唯「……ふひひ……ふぅふぅ……はぁはぁ……」

憂「ま、まさか……あ、梓ちゃんと!」

唯「……ふぅふぅ……あっは!……あっはっははははは!!!だめだあぁぁあ!面白すぎるよ!腹がよじれて裂けちゃう!あっはははあふぅぅぅぅ!」

憂「……」

唯「ふぅふぅ……だっひゃひゃひゃひゃあっはっは!!い、い、いんぱふ!ぶふっ!だ、だめ!も、もうわたしインパスって言えない!一生言えない!あっはっは!」

憂「……」

唯「う、うらむよあずにゃん!あっはっはっはぶはははは!えひぇえひぇ!ぴ、ピエロどころの騒ぎじゃないよ!あっはっは!」

唯「ぶふふ!あはははっはっは!だ、だめだぁぁぁ!あはは!」

憂「……」

唯「えひゃひゃ!きゃっきゃ!あっはっは!」

憂「……」

唯「あっひゃっひゃ!…えひゃ……ひゃひゃひゃ…………」

憂「……」

唯「……あ、あっはは……はは……」

憂「……」

唯「……」

憂「……もう十分?一生分笑ったかな?」

唯「……あ……あはは……ま、まだ足りない……かな……?……な、なんちて……」



律の家!

ピンポーン

律「ん?誰だ?おーい聡出てくれー」

聡「えーめんどくさいなぁ……はーい!」ガチャ

聡「どちらさまですかって……あれ?」キョロッキョロ

唯「……」ペタ

聡「……えっと……ゆ、唯さん……でしたっけ……?そんなところで座って何を……?」

唯「い、い、……」

憂「(……)」コソー

聡「い?」

唯「い、インパスオブジョイトイだよ!」くぱぁ

憂「(ぶふっ!)ゴホッゴホッ」


そんなこんなで!グランバニア!

唯「ようやく王様になれるよ……」

憂「ほんっと!ながかったね…」

唯「途中外出たりしたからね……」

憂「誰のせい?」

唯「わた…………い、インパスオブジョイトイのせいです……」


グランバニアへ帰宅!

唯「そういえば子供ってどうなってるんだろう?」

憂「最初に発見した時にゆいが気づいてなかったからまだ1ヶ月ちょっと?」

唯「もしかしたら2,3ヶ月かも……ゲーム内の時間ってよくわからないよぉ……」

侍女「あ!ゆい様!すぐお越しになってください!お子様がまもなく誕生しますよ!」

唯、憂「え!?」


10分後!

ビアンカ「あなたの子よ……ゆい……」

唯「子供生まれるのはやいね……しかも双子……」

憂「なにもかもが想定外だね……」

ビアンカ「あなたが名前つけて……ゆい」

唯「え!?ど、どうしよう!?」

憂「お、お姉ちゃん落ち着いて!」

唯「名前……」

憂「うん……」

唯「なににしよっかな……」

憂「あと1人分の名前だよね」

唯「え?」

憂「え?」

唯「憂……?」

憂「な、なに?」

唯「もしかして自分の名前が自動的に決定されると思ってる?」

憂「え……!?だ、だってゆいは主人公だし……こ、ここは私の名前を……」

唯「憂……」

憂「な、なにかな……?」

唯「私は誰……?」

憂「お、お姉ちゃん……?」

唯「そう私は姉なの」

憂「う、うん……」

唯「あなたを生んだ覚えはない」

憂「ゲームでしょ!?」

唯「そう。でもゲームでも姉妹という事実は変わらないよ。だから憂のなまえは妹につけるよ…」

憂「居ないじゃない!ゆいに兄弟はいないよ!ゆいは一人っ子だよ!?」

唯「まだ……出てきてないだけだよ……」

憂「ちょ、ちょっと!絶対思ってないでしょ!?誤魔化されないよ!?」

唯「いいの!憂は姉妹なんだから!娘じゃないよ!」

憂「それだったら現実の唯の方はどう!?ぜんっぜん!主人公っぽくないから!」

唯「なっ!?」


10分後!

憂「あんたの父さん~パっパっス!」

唯「やめてよ!」


30分後!

唯「じゃ、じゃあ名前はこれで……」

憂「うん。いいんじゃないかな?」

息子『ひらさわ』 娘『うい』

唯「なんで自分の子供に妹のフルネームつけなきゃいけないのよ……」


グランバニア新王祝いの宴!

唯「豪勢だねぇ」

憂「食べ物がいっぱい並んでるね……骨付き肉多いなぁ……」

唯「ゲームとか漫画って何故か骨付き肉プッシュするよね。なんでだろ」

憂「見た目的においしそうだからじゃない?そんなトリュフとか置かれてもね…」

唯「いやそこは普通にステーキでいいじゃん…何でトリュフをチョイスするの……」

憂「だ、だって三大珍味だから……」


宴の後!真夜中!

唯「あれ?」

憂「みんな寝ちゃってるね……」

唯「夜になっちゃったのかな?」

憂「でもみんな地べたで寝てるよ?これおかしくない?BGMも何もかかってないし……」

唯「うん……正直ちょっと怖いよ……」

憂「と、とりあえず2F…2Fにあがってみよ!ひらさわういが心配だよ!」

唯「憂…わざと言ってるでしょう……」


グランバニア!2F!

唯「…………」ドキドキ

憂「…………」ドキドキ

唯「……」スタスタスタ ダッダッダッ

『おんぎゃぁあああ!おんぎゃぁぁ!』

唯、憂「『きゃああああああああああ!!!!!』」


よくわかる解説!
実はグランバニア大臣は魔物と手を結んでグランバニアを滅ぼそうとしているのだ!
兵士を眠らせるために、毒を宴の料理に混ぜた大臣は、魔物にビアンカをお腹の子、共々攫うように指示した!
しかし機転を利かせたビアンカは、子供たちだけは助けるために侍女にひらさわ ういを抱えさせベッドの下に隠れるように指示!
時折聞こえる泣き声はベッドの下に居る愛しの子供達 ひらさわ ういなのだ!


唯「気持ち悪いよぉ……」

憂「なに、この泣き声……やだっ……怖い……」


9
最終更新:2010年10月28日 22:51