唯「…………」ちらっ

律「…………」かりかり

唯(りっちゃん、偉いね! ちゃんと勉強してるんだねっ!)にまにま


律「ん?」ちらっ

唯「はわわっ」かぁ

律(さっきからなんだ? 唯のヤツ)


唯「…………」うとうと

律「…………」かりかり

律「! おーい、寝たら死ぬぞー」ひそひそ

唯「ふぇー? うーいー、おふとーん」

律「バカゆーいー! 起きろー!」ひそひそ

唯「起きてるよーぅ」うつらうつら

律「起きてねーよ」げしっ

唯「あぅ! りっちゃん蹴ったでしょー!」ぷくー

律「起こしてやったんだろー? それと図書館ではおー静かにぃ!」にやっ

唯「もーっ!」


唯「りっちゃん?」ひそひそ

律「どしたー?」

唯「そっち、戻ってもいいかなぁ?」ひそひそ

律「勝手にしろー」

唯「…………」すそそ

律(も、戻ってきた)にやり


律「…………」じー

唯「……うぅ」かぁ

唯「あー、もうっ! ちゃんと勉強してよっ//」

律「お前が人のこと言えるかー!」

唯「…………」かりかり

唯「…………」かりかりかりかり

律「ちゃんとやってんのかー?」

唯「あー! 見ちゃダメだよっ」参考書ガード

律「なんだよ、ふんっ」ぷいっ

唯「ちゃんと勉強しててよー」

律「な、なんだそれ?」


  アナウンス:間もなく閉館の時間に……

律「おー、もうそんな時間かぁー?」

唯「よしっ! できたっ」

律「? まあ後半は集中してやってたみたいだなー」よしよし

唯「えへへ~、もっと褒めてくれていいのだよぉー? りっちゃん」

律「引越しばかりのどっかの誰かさんと違って、
  あたしは最初からちゃーんと勉強してましたけどねぇー?」いしし


唯「そっ、それはりっちゃんがいけないからですっ!」ぷいっ

律「あたしゃー関係ないだろーっ!」

唯「あーぅー、づーかーれ゛ーたぁ゛ー」のびー

律「あー、ハイハイ、頑張った頑張った」

唯「もう歩けないっ」

律「ずっと座ってただろっ!」

律「!」


律「はぁ……残念だ! 残念でならないっ!」

律「これからアイス屋に行って
  今日の疲れを労おうと思ったが、唯隊員とはここでお別れかー」おいおい

唯「い、行きます行きたいですっ!」

律「あっはっはっはー! ではりっちゃん隊長について参れー」たたたっ

唯「あー! 私が隊長でしょーっ」たたっ

   *   *   *

唯「んっん~♪ おいひいねぇ~♪」ぺろぺろ

律「調子いいなぁー」ぺろぺろ

唯「この為に生きてるって思うよっ!」ぺろっ

律「はいはい……、ん? ほっぺにアイスついてるぞーゆいー?」

唯「ふぇ? え!」

唯「あっあのー! り……りっちゃんとって?」かぁ

律「たーく、自分でとれよっ」ふきふき


唯「あぁぁー! りっちゃーん!?」

律「な、なんだよっ」

唯「りっちゃんはわかってない! 乙女の心がわかってない!」ぷんすか

律「たぁー、わかった! いっ、いいからアイスをふりまわすなぁー!」

唯「女の子のほっぺにアイスがついてたら、普通は"ペロ"ってやってあげるでしょー?」

律「いやー? どうだろー? それはお前だけの普通だと思うぞー?」

唯「だいたいりっちゃんはずぼらなんだよっ! がさつでがに股でぇー」

律「……あ、あたしに"ペロ"ってしてほしかったのか?」


唯「…………//」かぁ

律「…………」(なんだよ! なんなんだよーこの間はぁー!)

律「ゆ、ゆいちゅわーん//」

唯「は、……はーい//」ぼそっ

律「……いっ、今からでも、その」ごくり

唯「……う、うぅ」


唯「あぁーもうっ! りっちゃんなんか知らないもんっ!」

  べちょ

律「…………」ぽたぽた

唯「あ゛! ごめんっ……」

律「ったーく、ヒドイ目にあった」

唯「ごめんなさいごめんなさい……」ふきふき

律「そうゆってる唯がふきふきじゃん」ふんっ

唯「いっいやぁー! あんなにいっぱいはぺろぺろできないよぅ」あわわ

律「まぁ、いーけどねー」

唯「!」

唯「そうだ、りっちゃん」ごそごそ

唯「じゃーんじゃーかじゃーんじゃーん♪」

律「おーい、その表彰式の音楽はやめろー!」

唯「ほいっ」

律「ん?」

唯「りっちゃんの似顔絵ですっ! 図書館で書いてたんだー」てへへ

律(あー、だから"りっちゃんは勉強してて"
  とか、"りっちゃんは見ちゃダメ"とかいってたのか……)


律「…………」ふふっ

律「ぜーんぜん似てねぇー!」くわっ

唯「ひ、ひどいよっ」がびーん


律「大学生になって落ちこぼれても、あたしはしらないからなー」いしし

唯「えぇっ? りっちゃんも一緒に落ちこぼれようよぉー」

律「嫌だしっ」

唯「むー! それ返してっ!」

律「嫌だしっ」

唯「じゃあ一緒に落ちこぼれてねっ!」

律「さらば唯、あたしはお前を忘れないからなー」たたたっ

唯「あー! まってよぅ!」たたっ

律「ストーップ」キキッ

唯「あてっ」どんっ

唯「りっちゃん急に止まるのルール違反だよっ!」いてて

律「行きはお前が急に止まったじゃねーかー!」

唯「そ、それは関係ないです!」

律「まぁいっか! それより」


律「……ちゅーしてやるよ、ちゅー!」

唯「!」


唯「い、いやぁーそのねっ! う……嬉しいんだけど」かぁ

律(マジかよ……)

唯「はっ、初めてだし……わ、わたし」

律「うっそだーい♪」

唯「あー! サイテーだよっそ、そういうウソはダメでしょー!」ぷんぷん


律「はーい、おこった唯ゲットー!」ぎゅっ

唯「は、はわわ……あぅ//」

律「おこった唯もかわいーぞっ♪」

唯「う、嘘つきりっちゃん」ぎゅ

律「ほーら、なんなら"ペロ"ってしてやるぞー?」

唯「やだ! い、いらないもんっ」ぎゅ

律「ほーらよしよーし」なでなで

唯「あ、あぅ……//」とろーん


唯「りっちゃん、その、……あの」ぎゅう

律「んーどしたー?」

唯「ま、また私とデートしてくださいっ//」かぁ

律「どうしよっかなー? りっちゃんモテモテでこまっちゃうなー♪」なはは

唯「むぅ!」

  ……ぺろっ

律「! おい、今ペロったろ//」

唯「し、……知らないよーう♪」たたっ

律「こ、こらっ! 待ちやがれー!」だだだっ



  おわり



最終更新:2010年10月29日 23:48