唯「え…?どうしちゃったの?」

憂「もう高校生なんだから、スキンシップとかやめようよ」

唯「え~…やだっ」ぎゅぅう

憂「やめてってば!」ばっ

唯「!?」

憂「いつまでも子供のままじゃ困るの!わかってよお姉ちゃん」

唯「うぅ…はぁい…」しょぼりん

憂「じゃあ、私もう寝るから、ストーブとこたつ消してね。おやすみ」

唯「うん…グス…」

唯「憂どうしちゃったんだろう…」

唯「ねむ…zZ」


翌朝

憂「またストーブもこたつも付けっ放しだ…」

唯「すやすや…」

憂「お姉ちゃんっ」ゆさゆさ

唯「んひ?あ…おはようい~…」

憂「ちゃんと自分の部屋で寝ないと」

唯「うぃっくし!」

憂「ほら、風邪引いた…」

唯「さぶさぶ~…」ガクブル

憂「もう…」


憂「今日はお休みしててね。じゃあ、私は行ってくるから」バタン

唯「うーいーありがとう…グス」







憂「…お姉ちゃんのばか…」


学校

憂「てなわけだから、お姉ちゃんしばらく来れないよ」

梓「よく風邪引くよね~」

憂「なんとかは風邪引かないって言うのにね」

梓「そうそう…。(ん…?何かひどいこと言った気がするけど…)」

憂「看病する身にもなってほしいな…」

梓「あの…憂?」

憂「ん?何?」

梓「さっきから何かひどくない?いくら唯先輩が世話焼けるからって…」

憂「あ~…そうだよね…ごめん…」

梓「…?」



放課後

梓「だそうです」

律「そっかぁ…」

澪「まったく唯はしょうがないなぁ」

紬「あらまぁ」

梓「それで…何か憂の様子が変なんです…」

律「憂ちゃんの?なんで?」

梓「なぜかはわからないんですけど…全然先輩の心配をしてないっていうか…冷たくて…」

澪「それは確かにおかしいな…あの憂ちゃんが…」

紬「いったい何があったのかしら…?」



平沢家

憂「ただいま~」

唯「おかえりぃ~」

憂「お姉ちゃん…?もう大丈夫なの?」

唯「大丈夫だよ~…明日は行けるよぉ~」

憂「ふーん。あ、今日は私ご飯食べてきたから、何か適当に作って食べてね」

唯「うぇ?」

唯「憂…私、憂に何かした?」

憂「さあ~?」

唯「さあ~って何?教えてよ~」

憂「ん~…お風呂沸かしてくるね」たったった

唯「あぁ…ちょっと…憂!…もう…」

唯「…うぅ…なんで冷たくするの…?グス」

翌朝

唯「おはよ~…あれ…憂?」

憂の置き手紙「遅いから先に行きます。」

唯「な…何で起こしてくれないのぉ…?」ポロポロ

唯「なんでぇ…?」ポロポロ


学校

唯「おはよー」

律「おー唯!治ったのか?」

唯「うーん」

律「なんか元気ないぞ?」

唯「うん…」

律「どうしたんだ?」

唯「ぅっ…うぅ…グス…」

律「お、おい…唯?」

唯「うぇ…うぅえ~ん」ポロポロ

律「なんだ?どうした!?」


唯「憂に…嫌われちゃったぁあ…うぅグス…」

律「何かしたのか?」

唯「何もしてないぃ…はずなのに…」

律「うーん…」


放課後

梓「唯先輩!?どうしたんですかその目!?」

唯「えへへ…」

律「いろいろあってずっと泣いてたんだよ」

梓「大丈夫ですか?もしかして憂のことじゃ…?」

唯「うっ…グス…」うるうる

紬「よしよし」むぎゅっとな

澪「思ったより大事みたいだな…」

梓「実は私も憂に冷たくされてる気がするんです…」

澪「梓まで!?憂ちゃんどうしちゃったんだ…?」

律「皆で今から唯の家行こう!そんで憂ちゃんを元に戻そうぜ」

紬「で、でも、もし憂ちゃんが私たち皆のことを邪険に思ってたら…?」

律「何でだよ?私たちは何もしてないだろ?」

紬「だけど唯ちゃんも梓ちゃんもそうだったのよ…?いきなりなんでしょ?」

梓「はい…」

唯「わたしも…」

澪「そう言われるとなんか怖くなってきたな…」

律「てかさ…さっきから誰かの視線を感じるんだよなぁ…」

澪「ばばばばかりつっ!そういうのやめろって!!!そういう怖さじゃないんだよ!」

紬「いいえ…澪ちゃん…ドアの隙間に、誰かいるわ」

律「やべー…ほんとだ」

澪「」

梓「そこにいる人!誰!?」

たったったった…

梓「逃げましたね…」


紬「決まりね」

律「何が…?」

紬「今のはきっと憂ちゃんよ」

唯「ふぇ?」

律「私もそう見えたけど…でも何で…?」

紬「わからない…でも私達皆、嫌われちゃってる可能性が高いわ」

律「はぁ~…あ、そうだ」


律「みお~かえってこーい!」

澪「なにもいないなにもいないなにもいないなにもいないなにもいないなにもいない」


律「どうするんだよ…」

唯「私が聞いてみる…」

律「大丈夫なのか?余計辛くなるかもしれないぞ?」

唯「大丈夫…がんばる…このままのほうが辛いもん!」ふんす

さわ子「その心意気やよし!」

律「頼りにならないのが来ましたー」

さわ子「憂ちゃんも難しいお年頃だからね…」

さわ子「唯ちゃん、私も応援してるわよ!」バタン

律「何しに来たんだよ…」




おうち

唯「憂~ただいま~…いないの~?」

唯「私話したいことがあるんだけど~」べちょべちょ

唯「なんだこの赤いの…?踏んじゃった…」

唯「え…血…?」

唯「憂!?どこにいるの!?」たったった

唯「憂!!隠れてないで出て来て!!!」たったった…

憂「なぁにお姉ちゃん?」

唯「憂!!!どうしたのその手!?痛そうだよ…?」

憂「お料理してたら切っちゃったの…」

唯「はやく絆創膏…いや、救急車呼ばないと…」

憂「うふふふっふふふふふふふっふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふっふふふふふふ…心配してくれるんだぁ…」


唯「当たり前じゃん!ほら、ちょっと見せて!止血しないと…」

憂「もう…お姉ちゃんは大袈裟だなぁ…ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」

唯「あ、あと、聞きたいことあるんだけど、後でいいから!」

憂「ふーん…」


憂「お姉ちゃんもう心配してくれないの?」

唯「そんなわけないでしょ!救急車ももう呼んだからね!」

憂「ミンナといるほうがタノシイんだろ?」

唯「?憂…?」

憂「私なんかいなくても平気なんでしょ?」

唯「そんなこと…」

憂「いいよねもう…死んじゃっても…私もう死にたいの」

唯「憂!!」ばしん

憂「いっ…」


唯「死にたいなんて絶対言っちゃだめだよ!世の中には、生きたくても」

憂「生きられない人がたくさんいるんだよね」

唯「いっ…うん…」

憂「けど生きたくないのに生きなきゃいけない理由なんてないと思うな…」

唯「ど…どうして生きたくなくなっちゃったの?」

憂「もう生きがいがなくなっちゃったから」

唯「生きがいって…?」

憂「お姉ちゃんを…わたしが…」ふらっ

バタン…

唯「憂!憂!?血が…血が止まらない…うぅ…グス…憂~~!!!!」


ぴーぽーぱーぽー

病院

唯「せんせい!憂は…なおりますか?」

医者「輸血すれば意識は回復するよ。だけどどうして手首なんかを切ったんだい…?」

唯「り…料理してて…」

医者「ははは…そうか、それはとんだ事故だったね」

唯「はい…」



翌日

律「唯!憂ちゃん大丈夫か!?」

唯「うん…今日中に意識は回復するらしいよ」

律「そうか…よかった…それで、何かわかったのか…?」

唯「それがね…帰ったら憂が血塗れで…何も聞いてないの…」

律「そうか…もしかしてじさ」
澪「律!!!」

律「ごめん、嘘だよ嘘!」

唯「うん…」

放課後

律「てことだから、唯はお見舞いに行ったよ」

紬「そう…二人きりにしたほうが良いものね」

梓「憂…どうしたんでしょう…」

澪「すぐ治るといいな…」

さわ子「心もね」

澪「心?」

さわ子「よほど追い詰められていなければ手首に包丁を向けたりしないわ。何かあったのよ…」

律「やっぱりそうかな…」


病院

唯「憂…」

憂「お姉ちゃん…」

唯「具合は?」

憂「平気だよ…」

唯「昨日たたいてごめんね…?」

憂「いいよ…」

唯「私、考えたんだ…憂に冷たくされて…」

憂「…?」


唯「私が悪かったんだよね…?私が…皆と遊んでばっかりで、憂と過ごす時間が減っちゃったから…」

憂「…」

唯「ほんとは憂は、甘えん坊さんなのに…一人じゃ全然だめな子なのに…」

憂「…」じわぁ

唯「甘えてもいいんだよ…?憂…私は憂のお姉ちゃんなんだからっ」

憂「お姉ちゃん…グシュ…ごめんね…私、怖かったの…お姉ちゃんが皆に取られちゃいそうで怖くて…わた…わたし…」ポロポロ

唯「いいこいいこ」むぎゅっと

憂「うぇ~ん…うぅグシュ」ポロポロ


週末

律「うーっす憂ちゃん!」

澪「病院では静かにしろ!」ごすっ

律「あいたー」

紬「お体の方は?」

憂「だ…大丈夫です…」

唯「明日退院できるんだよね~」

憂「うんっ」

梓「もう…心配したんだよ憂!」

憂「ごめんごめん…えへへ…」








そのころ…

和「…憂は手首切ったら構ってもらえたのよね」

和「ふー…ふっ」ぐちゃずちゃ

和「あははははははははははははははは…こんなもんかしら…?」

和「それにしてもひどいわよねー唯ったらさ私幼なじみなのに休日も全然会ってくれなくてさ…」

和「でも…うん、このくらいやれば少しは私の大事さに改めて気付けるわよね…?」

和「あっはははははははははは…ははははは…はは…は………」

バタン



オワリ