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紬「えっ?ホントに私達のチームなの?」
律「あったりまえだろー!!」
梓「むしろなんで敵チームだなんて思ったんですか…」
和「いやだって…マーガレットが言うには残る能力者の数は9人でそのうちの6人は相手チームだって言うものだからてっきり…」
律「あぁ…もうそれだけの人数なのか」
唯「じゃあ敵じゃないってことは私達と一緒に戦ってくれるってこと!?」
律「だから最初からそう言ってんじゃん」
唯「やたー!!これで6対6だぁー!」
紬「ホントに私達のチームなのね!嬉しい!」
紬「…でも」
澪「」ガクブル
紬「…澪ちゃんは大丈夫なのかしら?」
律「うーん…まぁ澪が戦うことになるとも限らないし…ルーレット形式で先に大将を倒した方の勝ちなんだろ?」
和「まぁね」
和「(どうか私に当たりませんように…)」
唯「そういや相手チームはともかく、さわちゃん達遅いねー。寝坊かなー?」
律&梓「…!!」
澪「」ガクブル
和「そういえばそうね…さわ子先生はともかく犬丸さんも…」
紬「斉藤は昨日の夜に私用の為に屋敷を抜けたと聞いていたけど…」
梓「(り、律先輩…どうしましょう…)」ゴニョゴニョ
律「(うーん…いきなり地獄に落ちたとか説明してもなぁ…多分みんな神候補の禁忌のこととか知らないだろうし…)」ゴニョゴニョ
唯「もぅ!しょうがないなぁ~さわちゃん先生は!」フンス!
和「犬丸さん…あとで少しお説教をしてあげないとね!」フンス!
紬「私斉藤を減給するのが夢だったの~」ニコニコ
律&梓「……」
律「(なんか…今は言わなくても良さそうじゃね?みんなそこまでモチベーションに影響出てる感じが…)」
梓「(先輩方たくましいです…)」
澪「」ガクブルガクブル
マーガレット「…おや?皆さんお揃いのようで。待たせてしまったかな?」
和「…!マーガレット…」
マーガレット「…おや?」
律「(マーガレット…さわちゃんが言ってたな…)」
梓「(なんだろう…この人…不気味なオーラを感じる…)
澪「」ガクブル
マーガレット「(能力者…?昨日の時点では確かに9人だけだったはず…)」
マーガレット「……」
マーガレット「(なるほど…そういうことか…愚かな人たちだ…)」
マーガレット「(今更能力を与えたところで所詮は数合わせ程度にしかならないだろう…)」
マーガレット「てっきり3対6かと思っていたが…私としたことが残り人数を数え間違えるなんて…簡単な計算ミスをしてしまったよ」
和「(…あれ?そういえば律達っていつから能力者だったの…?)」
紬「(…それよりもどうしてこの場所へ…?マーガレットの反応を見る限りりっちゃん達とは初対面…)」
和&紬「(…まさか)」
唯「それよりも!憂は!憂はどこですか!?」
和&紬&律&梓「!」
澪「コワイコワイコワイ」ガクブル
マーガレット「ああ…ちゃんとこの先で待っている。昨日からずっと君と戦いたくてしょうがない様子だったよ」
唯「そうですか…」
律「(なんてこった…なんか流れ的にそんな気はしたけど憂ちゃんは敵チームの能力者か…)」
梓「(…憂…どうして唯先輩と…)」
和「(今は能力云々を考えている場合じゃないわね…)」
紬「(目の前の出来事に集中しないと…)」
澪「……を……に変える能力……」ボソッ
澪「……」ガクブル
澪「…ふふっ///」
マーガレット「それでは案内しますよ。どうぞこちらの方へ…」
唯「(憂…)」
律「よっし!行くか…って澪?行くぞー?」
澪「…えっ!?あっ…あ、あぁ…」
澪「……」シュン
澪「(バトルとかしないでずっと能力だけ使ってたい…)」
澪「(むしろこの能力…バトルで使えるのか…?)」
澪「(怖いとか怖くない以前に…出来れば使いたくないなぁ…)」
澪「……」
澪「(また怖くなってきちゃったよぅ…)」グスッ
ザッザッザッ…
和「(随分奥まで進むのね…)」
梓「(それよりもこんなに広かったっけなぁ…この自然公園…)」
澪「(ううっ…もう引き返せないんだなぁ…)」
律「(つーか、やる気はあるけど能力貰ったの昨日の今日だからちゃんと使えるか少し不安だな…)」
紬「(…そろそろかしら)」
唯「(おじさん元気かなぁ?)」
マーガレット「さぁ…着きましたよ」
ばとるかいじょう!
デデーン…!
律「うえっ!?公園の奥ってこんな風になってんの!?」
唯「うひゃー…広いねぇ…」
和「中央にリングが置いてあるだけで周りには特に…」
紬「いや、あそこに機械みたいな物が…あれがルーレットかしら?」
梓「ていうか明らかにこれ別世界じゃないですか!?」
澪「(…着いてしまった)」ガクブル
マーガレット「ようこそ。天界の入り口へ」
律「へっ?なんだって…?」
和「天界の…入り口…?」
マーガレット「ああ。だが深く考えなくても大丈夫。私が人間界を行き来するのに創っただけのものだから。特に意味は無い」
マーガレット「今から始まるバトルを考えて、これぐらいの広さがちょうど良いと思ってな」
梓「ちょうど良いってレベルじゃ…」
紬「…特に有利不利があるわけでは無いのね?なら良いじゃない」
律「ムギ…大物だな…」
澪「」
梓「また気絶してる…」
唯「ひょえー…」
唯「……!」
律「ん?唯?どし…」
憂「……」
梓「う…憂…」
律「…うへ…如何にも大将って風格だな…私の知ってる憂ちゃんとは別人に見えるよ…」
唯「(…憂)」
唯「…始めましょう!マーガレットのおじさん!」フンス!
紬「(唯ちゃん…)」
マーガレット「準備すでに完了している。そちら側の面々も準備はよろしいということで良いのかな?」
紬「…ええ。私はいつでも」
梓「や、やってやるです!」
律「私もいつでもオッケー!」
和「私も覚悟は出来たわ」
澪「……を……に変える能力……」ガクブル
律「澪なんか能力出しっぱで一番やる気満々だな!」
マーガレット「そうか。テンポが良いのは助かるよ」
マーガレット「それでは神候補と空白の才をかけたルーレット式チームバトルを始めるとしようか!」
憂「……」
憂「(お姉ちゃん…)」
マーガレット「では…第一試合のルーレットを回させていただくまえにそちら側の大将を確認したいのだが」
律「あぁ…そっか。先に大将を倒した方が勝ちのバトルなんだっけ…」
和「(能力だけを見ればまずムギで間違いだろうけど…)」
紬「唯ちゃん、お願い出来るかしら?」
唯「うんっ!任せて!絶対に負けないよ!」フンス!
和「(ここは唯しかいないわよね…)」
マーガレット「そちら側は
平沢唯さんだね?わかっていると思うがこちら側の大将は憂だ…フフッ…」
唯「はい!わかってます!」フンス!
マーガレット「それぐらいじゃ臆しないか…君と戦う時は良いバトルが見れそうだね」
マーガレット「それでは!第一試合のルーレットを回させてもらう!」ガチャッ!
ガシャガシャガシャッ…
澪「(神様ぁ…)」プルプル…
マーガレット「唯チーム!琴吹 紬VS憂チーム!マリオ!両者前へ!」
澪「(よ、良かったぁ…)」ホーッ…
紬「あら?初戦は私ね。それじゃあ行ってくるわね!」タタッ…
律&梓「……」
律「ムギの奴…すげー余裕だな…」
梓「ムギ先輩ってお強いんですか?」
和「ムギの実力?…フフッ」
唯「すぐにわかるよ!」
第一試合
紬VSマリオ
マリオ「おいおい勘弁してくれよ…チームバトル形式だっつーから、どんだけ強い奴らが来るのかと思ったら女学生の集団じゃねぇか!」
マリオ「まぁ女学生って言っても憂さんはスーパーな人だかり別物だけどな!」
律「なんか態度デカくてムカつく奴だな…」
梓「でも体が大きくて強そうです…」
紬「……」
紬「もう良いのかしら?始めても?」
マリオ「……!」
マリオ「随分余裕じゃねぇか、このウルトラタクアン眉毛が!俺の能力の前でもそんな顔出来るか見ものだな!」
マリオ「いくぞ!体をスーパーダイナミックエレガントとボールに変える能力!!」パァァッ…!
律「スーパーダイナミック…なんだって?」
梓「ってかアレ、ビリヤード玉ですよね…」
マリオ「ビリヤード玉じゃねぇ!スーパーダイナミックエレガントボールだっ!」ムキー
律&梓「(うわっ、めんどくさい)」
律「で、でもセンスはともかくとしてあれめちゃくちゃデカいぞ!?あんなでぶつかってこれたらマズくね!?」
紬「あら?ビリヤード?私もたまにするのよね~」
マリオ「…!!」ブチッ
マリオ「テメェら揃いも揃ってぇ!スーパーダイナミックエレガントボールだって言ってんだろ!」
マリオ「もう許さねぇ!一撃で終わらせてやるっ!」ギュインッ…!
梓「つ、突っ込んできた!ムギ先輩、避けてー!」
和「…さて、次は誰かしらね。ムギが連闘だと良いんだけど…」
律「和っ…お前何を余裕かましてっ…!」
バキッィ!!!
律「うっ…イヤな音が…ムギぃ…!」
律「…って、えっ?」
梓「……」ポカーン
梓「(今、何が起きたの…?)」
マリオ「」ピクピク
紬「ナインボールゲット…ゲームセットね」
唯「おおっ!さすがムギちゃーん!」
梓「(まばたきした瞬間にビリヤードの人の方が倒れてた…!?)」
マーガレット「…マリオ戦闘不能!勝者
琴吹紬!よってマリオはゲームは除外される!」
和「ムギ、おつかれさま」
紬「ありがとう。うふふ。初戦で勝てて良かったわ~」
律「勝てて良かったわ~…ってなんだありゃ!?あの一瞬で何をしたんだ!?」
紬「玉を打ち返すのにキューが無かったから拳で打ち返したの~。ちょっと痛かったわ…」
律&梓「……」ポカーン
律&梓「(敵じゃなくて良かった…)」
澪「」
唯「あっ澪ちゃんまた気絶してる」
和「多分ビリヤード玉見た時に驚いたのね…」
マーガレット「(マリオはうちのチームで最弱クラスとはいえ…琴吹紬…あの能力はとてつもないものだな…)」
マーガレット「(フフッ。憂が彼女と当たらないことを祈ろう)」
マーガレット「(憂の負ける姿など想像出来ないがね…)」
マーガレット「それでは第二回線のルーレットを回させてもらう!」ガチャッ!
和「(唯かムギなら間違い無く憂以外なら安定だろうけど…)」
和「」
唯&紬「…!!!」
律「おっ…和かぁ。ムギがあんなんだもんなぁ…」
梓「きっと凄いお強いんでしょうね…自分の番が来たに自分の能力が相手に通用するのか不安になってきちゃった…」
和「(通用する気がしないわ…)」
紬「…やはり1/6じゃ和ちゃんにもどうしても当たってしまうわね…」
唯「相手の能力の限定条件がぶりっこポーズをすること!なら勝てるよ!」
和「(絶対いないわ…)」
和「(くっ…せめて相手が少しでも……)」
『バロン』ガシャン!
マーガレット「唯チーム
真鍋和VS憂チームバロン!両者前へ!」
バロン「お前の相手、バロン!バロン、強い!」デデーン!
和「」
律「うっわ!?さっきの奴よりでけぇ…」
梓「ていうかあれ明らかに学生じゃないですよね!?軍服にナイフ持ってるし!?」
紬「まずいわ…明らかにさっき私が戦ったビリヤードさんとは格が違う…」
唯「それって和ちゃんピンチってこと!?」
唯「(和ちゃん…)」
和「(こ、これはもう一発勝負にかけるしか無いわね…じゃないと死ぬわ…)」
バロン「覚悟はいいか?バロン、出来た!)」
和「(もう、どうにでもなれっ!)」
和「ね、ねぇ待って!その前に両手首こすると良い香りがするのよ!」
バロン「えっ?ホント?」ゴシゴシ…クンクン…
和「……」
和「あぁっ!?ちょっとあなた右足に犬の糞をついてるわよ!」
バロン「なにぃいい!?」ヒョイ
和「……」
律「な、なんだあれ…?」
律「な、なんだあれ…なぁ、ムギ…」
紬「…!!」
バロン「どこどこ!?」キャルン
紬「今よ和ちゃん!!!」
律「ええっ!?」
和「…!!」
和「相手をメガネ好きに変える能力ぁ!!」ドーン!
バロン「!?」ビクッ!
唯「きたー!!」
律&梓「(…なにそれ)」ポカーン
バロン「なに!?お前…今、何を…」
和「ふふっ…まんまと騙されたわね」
バロン「…なんだと!?」
和「ホントは手首こすっても良い香りなんてしないわ!」ドーン!
バロン「なにぃいい!?」ガーン!
和「ホントはあなたの靴に犬の糞なんて最初からついてないわ!」ドーン!!
バロン「なにぃいい!?」ガーン!!
和「全ては私の限定条件をクリアする為の真っ赤な嘘だったわけよ!!」ドーン!!
バロン「はかったなぁあああああ!!!」
和「さぁ…覚悟はいいわね?」
唯&紬「和ちゃんかっこいい~!!」
律「そ、そうか…?」
バロン「ふん!お前が何の能力使ったかわからないけどバロンの方が強い!」
和「そう…私に攻撃してくるの…?」
バロン「もちろん!いくぞ!」
和「えいっ」パキッ
バロン「」
律「!?和のやつ自分のメガネを折った!?」
紬「なんて惨い技を…」ガクガク
梓「(ええっ!?ムギ先輩が怯えてる)」
バロン「な…な…」
バロン「うわぁあああああ!?はかったなぁあああああ!!!!!」
バロン「うわぁあああああ!?」
和「落ち着いて。今のは予備のメガネ。もう1つ本物があるわ」
バロン「!?き、貴様!そのメガネだけは…!」
和「ええ。手を出さないわ。…でも、条件があるの」
バロン「条件?バロン、なんでもする!」
和「ホント?じゃあ床に頭ぶつけて自爆してくれる?」
バロン「はいっ!!ぐほぉ…!」バキッ!!!
和「…あなたが気絶したその瞬間、この試合私の勝ちね」
バロン「!?」
バロン「はかった…なぁ…」ガクッ…
和「…ふっ」
和「あ、相手が…悪かったわね…!!」フンス!
最終更新:2010年10月31日 22:34