純「…はぁ、全部読んじゃった」パタン

梓「退屈だったよ~純ちゃん」

純「ふふっ」

純「あずにゃんは寂しがりやさんだなぁ」

梓「…そんなことないもん」

純「そ?じゃあもうか帰ろっかな」

梓「え、帰っちゃうの?」

純「うん、もういい時間だしね」

梓「…まだ下校時間までもうちょっとあるよ?」

純「ん~~もう帰ってもいい時間でしょ」

梓「でも…」

純「あずにゃんはまだ帰って欲しくないのかな~?」ニヤニヤ

梓「…いいもん」

梓「いいよ、帰っても、別に…」

純「…」

梓「…」

純「…」

梓「…帰らないの?」

純「…あ~んもうかわいいなあ『あずにゃん』は!」ダキッ

梓「にゃっ!」

純「うりうり~頬擦り頬擦り」ムニムニ

梓「ひゃ、ひゃめてよぉ~純~!」

純「純ってよんだからやめな~い!」むにゅむにゅ

梓「じゅ、じゅんちゃ~ん!」

純「あずにゃんがかわいいからやめな~い!」むにょんむにょん

梓「じゅ、じゅんちゃん~!」

純「よいではないか、よいではないか~」もみもみ

梓「きゃっ!ど、どどどこ触ってんの!」

純「あずにゃんにちっぱいがおっぱいになるようにマッサージ~!」むにむに

梓「ちょっちょっと!怒るよ!もう!」

純「えへへ、ごめんごめん」パッ

梓「あっ……」

純「…ん?」

梓「な、なんでもない!」

純「今の『あっ…』はなにかな~?」ニヤニヤ

梓「なんでもないってば!ホント!」

純「寂しげな声だったなあ…」

梓「そんなことないもん!」

純「ホントに?」

梓「ホント!」

純「ちっとも?」

梓「…ちっとも」

純「…ホントは?」

梓「………ちょっと、だけ…」

純「へへへ」ナデナデ

梓「…うぅ」


キーンコーン

純「って、そろそろほんとに下校時間だね」

梓「…ん~、じゃあかえろっか」


純「疲れた~」ノビー

梓「…漫画読んでただけじゃん」テクテク

純「いやー、やっぱスポ根はいいね」テクテク

梓「そ?」テクテク

純「梓も今度読んでみなよ」テクテク

梓「……ん」トボトボ

純「…」テクテク

梓「…」トボトボ

純「あずにゃんも、今度読んでみなよ」テクテク

梓「…うん」テクテク

純「えへへ」テクテク

梓「えへへ」ニコニコ

純(…かわいい)

梓「?」

純「…」

梓「…」

純「明日さ、学校休みだよね?」

梓「日曜日だからね」

純「そうだよね」

梓「そうだよ」

純「…」

梓「…」


純「よかったらさ、今日、ウチ来ない?」


梓「え、」

純「泊まりに」

梓「…いいの?」

純「いいから誘ってるんだよぉ」

梓「でも、おうちの人とか…」

純「それがね、定番のパターンなんですよ」

梓「…つまり、いないの?」

純「うんっ!温泉旅行だって」

梓「う~ん…」

純「…」

梓「純ちゃんが寂しいっていうなら、いってあげてもいいよ?」

純「ぬ、さっきの仕返しか…」

梓「えへへ」

純「…さ、さびしくなんかないもん!」

梓「…そ?なら、いっか」

純「うそです、寂しいです!あずにゃん、お願い」

梓「…」

純「…」

梓「…」

純「……ダ、ダメだったり…?」

梓「むー、あんまり素直だとつまんないよ…」

純「やった!ありがと、あずにゃん!」

梓「こちらこそ、お世話になります」

純「おう、お世話してしんぜよう!」

梓「やっぱいかない」プイッ

純「拗ねない、拗ねない」アハハ

純「ついたー!」

梓「へー、綺麗なお家だね~」

純「そ?ささ、どうぞおあがり下さい~」

梓「お邪魔しま~す…」


梓「よく考えたら、純のうちって初めてだね」

純「そういえばそうだね、
憂のうちではみんなで泊まったけど」

梓「…ん~、憂も呼ぶ?」

純「、え、…っと…」

梓「…」

純「……その~」

梓「…今回は、ふたりっきりでいっか」

純「!…うん、そうだね」
純「へへ」

梓「ふふっ」


純「さて、帰ってはきたものの」

梓「ものの?」

純「ご飯がない」

梓「えぇっ!」ガビーン

純「だって~お母さんいないんだもん」

梓「そうだよね…」

純「どうしよ…」

梓「う~ん」

純「なにか外に食べにいこっか?」

梓「う~ん…それより二人でなにか作ろうよ」

純「え~面倒だなぁ…」

梓「純…そんなんじゃ将来お嫁にいけないよ?」

純「いいもん!そのときは梓に…あ」

梓「…私に、なに?」

純「な、なんでもないよ!あずにゃん!」アワワ

梓「誤魔化した…」

純「ささ、それよりご飯作
る準備でもしようよ!」


純「で、ハンバーグってどうやってつくるの?」

梓「私もよくわかんないけど…」

梓「たぶん、お肉とたまねぎとパン粉に…」

梓「あとは卵を入れて、混ぜて焼くだけ!」

梓「かなりたぶん…」

純「あずにゃんも人の事いえないじゃ~んうりうり!」むにむに

梓「ひゃめへよ~純~!」

純「呼び方、戻ってる~!」

純「ちゃんと『純ちゃん』って呼んでくれなきゃいや!」むにむに

梓「ら、らってなんか恥ずかしくて…」


梓「ううぅ…」

純「あずにゃんありがと~♪」

梓「30回くらい言わされた…」

純「さて、じゃあ私は玉ねぎ切るからお肉とかお願いね」

梓「精神的に辱められた…」


純「目、目にしみる…」トントントントン

梓「…」ぺちぺちこねこね

純「うぅ…ずずっ……」

梓(楽しい…)ぺちこねぺちこね

純「ひ~ん…」トントン


純「………痛った!!」ザクッ

梓「純!?大丈夫!?」

純「あ、あはは…ちょっとドジっただけだから、大丈夫だよ」じわっ

梓「いいから指見せて!」

純「だ、だいじょぶだって、ちょっと切っただけ」

梓「…ホントだ、そんなに深くないや」

梓「よかった…」

梓「もう!しっかりしなきゃダメじゃん!」

梓「指貸して!」

純「え、あずさ…?」


梓「…」ぺろっ

純「ひゃ!あずさ…///」

梓「静かにしてて」ぱくっ

純「…んぅ」

梓「…」なめなめ

純「く、くすぐったいよぉ」

梓「…ふぅ」ちゅぱっ


梓「血とまった?」

純「う、うん…たぶん」ササッ

梓「ほら、見せてよ純」

純「ちょ、ちょっと今こっち見ないで!」

純(今絶対顔赤くなってるよぉ…)


梓「…じゅ~んちゃん」

純「あ、ありがとね、梓…もう血とまったから」

梓「…むぅ」

純「あ、あずにゃん!ありがと~!」ガバッ

梓「ひゃあ!!」


梓「…えへへ、たいしたことなくてよかったよ」なでなで

純「あずにゃん、大好き~!」


梓「ふぅ~食べた食べた」

純「味はともかく、満腹じゃ」

梓「む、私の味付けがダメだったって言いたいの?」

純「そうとは言わないけど~私玉ねぎ切って焼いただけだから~」

梓「じゅ、純ちゃんの焼き加減がダメだったんだよ!」

純「なにを~!!」ぽかぽか

梓「あははは」


純「じゃあお風呂はいろっか!」

梓「うん、先に入ってきて?私テレビ見てるから」

純「なにいってんの!一緒に入るんだよ!」

梓「ええ!それは…ちょっと。。。」

純「大丈夫だよ!あずにゃんが貧乳なのは今に始まったことじゃないでしょ!」

梓「む!今のは聞き捨てならないよ!?純だっておっきくないでしょ!!」ぽかぽか


かぽーん

梓「結局一緒に入ってるし…」

純「わ、私とあずにゃんの仲でしょ~?」

梓「どんな仲よ…」ざばぁ


純(ヤバイ…なんか梓の裸みてると…)

純(どきどき…してくる……)


純(なんともいえない気持ちになってきた…//)

梓「ちょっと…そんな人の体じろじろ見ないでよ…」

純「み!?みみみみ見てないし!?」

梓「…なら良いけど」

純「そ!そうだ!!背中流してあげるよ!ね!?」

梓「え、それはいいよ…一人でできるし…」

純「まあそういわずに!ほら座って座って!」

梓「もう!強引なんだから…」ぺたり


純「あずにゃんは髪ほんっとに綺麗だね~」

純「おまけにいい匂いだし…」くんかくんか

純「…うらやましくないもん!」

梓「一人でなにいってんの…?」


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最終更新:2010年11月01日 23:13