音楽室
梓「先輩方、そろそろ引退ですね…」
唯「あずにゃーーーん、私寂しいよーーー」ダキッ
梓「は、離れてください!//」
律「なんだ梓、私がいなくなってやっぱり寂しいのか!」
梓「そ、そんなんじゃありません!」
アハハハ
紬「…でも、、私はすごく寂しいわ」
澪「ムギ…」
澪「よし!私達の引退ライブももうすぐだし、練習しよう!」
唯「えーーあと10分だけまったりしようよーー」
梓「ダメです!やりますよ!」
唯律「ぶーーーー」
いつも通りの音楽室。
交錯するそれぞれの思い。
律「唯のことが大好きだよ」
パチッ
唯「またこの夢か・・」
あのライブ以来、あのりっちゃんの表情と言葉を何度も夢に見る。
なんなんだろう。
憂「おねぇちゃーん、ごはんだよー」
わかっている。私は、りっちゃんのことを…
憂「おねーちゃーん?」
唯「ほ~い、今行くよ!」
好きなんだ…
だから、あれ以来、私はりっちゃんに積極的にアプローチをかけている!!
抱きついたり、お茶に誘ったり、コントしたり。
…あれっ
いつもと変わらない…??
唯「よし、もっと大胆にいっちゃおう!」
憂「! お姉ちゃん、どうしたの急に!?」
唯「な、なんでもないよっ!」アセアセ
憂「そう?」
憂(お、お姉ちゃん、大胆って、もしかして私を…////)
ほうかご!
音楽室
唯「りっちゃーーん、会いたかったよぉー」ダキッ
律「おお、唯、私も会いたかったぞ!」ナデナデ
唯「エヘヘ//」
澪(なんだか、最近、あの2人すごく仲がいいな…)
唯「りっちゃんの、イチゴいただきっ!」パクッ
律「あっ!!唯!やったな!じゃあ唯のイチゴを」ヒョイッ
唯「あーーりっちゃん!」
ガヤガヤ
澪(なんだよ、律の奴、あんな楽しそうに笑って)イライラ
梓(いいなぁ、律先輩…)
律「澪!見たか、今の唯!こいつ人のイチゴ勝手に取ってったんだぞ!」
唯「ついできごころで。。ってりっちゃんも私の取ってったじゃん!」
律「目には目を、歯には歯をだ!」
唯「へ?何?目がどうかしたの?」
律「…はぁ。澪、なんとか言ってやってくれよ。」
澪(私は、こんなに律のこと、す、す、好きなのに//)
澪(どうして唯にばっかり…)
律「みおー」
澪「…お好きにやってれば」プイッ
律「? 澪ー、何怒ってんだよ?」
澪「怒ってない」
律「どう見たって怒ってるだろ!」
澪「怒ってない!」
律「ははーん、さては澪もわたしのイチゴを狙っt」
澪「そんなわけあるか!」ゴチンッ
律「いでっ!」
律「うぅぅー、ゆいー、澪に殴られたー」ウルウル
唯「よしよし」ナデナデ
澪(うぅぅ、、、またやっちゃった。。。)
律の部屋
律「最近、澪の奴なんかイラついてるんだよなー」
律「聞いても、なんでもない、の一点張りだし…」
律「はぁー」
律「澪…」
律「…」
律「唯、今何してるのかな…」
…
唯「憂は料理の天才だよっ!!」
憂「エヘヘ、大袈裟だよーー//」
唯「うい!わたしは幸せ者だよ!」
憂「エヘヘッ、たくさん食べてね!」
憂(今日の料理は、自信あるんだ!お姉ちゃんのために一生懸命つくったの!)
唯「うんま~~い」
憂(エヘヘ、隠し味は、もちろん愛情だよ!)
唯「わたし、憂がいなきゃ死んじゃうよ~、これからもず~~っとお願いね!」
憂「もう、お姉ちゃんったら//」
憂「お姉ちゃんのためなら、わたし、なんでも頑張っちゃうよ」
唯「エヘヘ~ありがと~~~」
つぎのひ!
放課後音楽室
梓「どうしたんですか、さわ子先生?部活の後、ちょっと残って話したいことって?」
さわ子「3年生の引退、そろそろね」
梓「えっ?あ、はい、そうですね」
さわ子「引退したら、きっと今までのように毎日は会えなくなるわね~」
梓「…はぁ」
さわ子「だから、早くしなさい!」
梓「あのぅ、、何を……」
さわ子「告白にきまってるじゃない!!」
梓「へっっ!!??」ビクッ
梓「だ、だ、誰になんでどうして告白なんかしなくちゃいけないんですかぁーー!!!」
さわ子「私の目はごまかせないわよ」
梓「な、なんのことですか!!」
さわ子「あなた、唯ちゃんのこと、好きなんでしょ」
梓「ゆ、あ、あ、な、なんdsjkとh:k」カァァ
さわ子「はぁ、、、見え見えなのよ、あなた」
梓「う゛ぅぅぅ…」
さわ子「私は、あなたを応援したいと思ってるのよ。もし、今、引退前に告白しないと、きっと後悔すると思うの!もちろん、強要はしないし、みんなには黙っててあげる。」
梓「コ、コワイデス」ウルウル
さわ子「唯ちゃんが引退すれば、自然と顔を合わせる回数は減る。チャンスもそれだけ減る。もし、梓ちゃんが本気なら、今がベストだと思うの。どう?」
梓「ワ、ワカリマセン」ウルウル
さわ子「そうね、すぐに答えを出すのは、難しいと思うわ。よく考えて、返事を聞かせて。協力するからね、梓ちゃん」
梓「…はい」
つぎのひ!
昼休み3年教室
澪「和のお弁当、今日もおいしそうだな!」
和「ウフフ、ありがとう」
澪 パクパク チラッ
和 パクパク
澪「な、なあ、和」
和「ん?何かしら?」
澪「の、和ってさ、そ、その、唯のこと、す、好きなのか?//」
和「ええ、好きよ」
澪「そ、それはさ、その、大きな声ではいいづらいんだけど、友達として?
そ、それとも、その、なんていうか、、、」
和「…恋愛感情として?」
澪「! っそ、そうだ//」
和「うーん、ちょっと前までは、そうなのかもしれないと思ったこともあったけど、
そういう感情とは違うみたい。そうね、母親とか姉とかに近いかな」
澪「そ、そうか//」
和 パクパク チラッ
澪 パクパク
和「………律のこと?」
澪「ひゃっ!!!えっ!!り、りつ、が、ど、どうかされました!!??」
和「ウフフ、ホントに澪はわかりやすいわね」
澪「ムゥーーーー//」
和「私でよければ、話聞くわよ?」
澪「じ、実は、、最近、律と唯がすごく仲良しなんだ…」
和「……なるほど、つまり、澪は律のことが好きなんだけど、律が唯のことすきなんじゃ
ないかって不安だってことね?」
澪「ひぇっ!!!ちょっ!!な、なにを言ってってて//」アワアワ
和「あらっ、違うの?」
澪「ぅぅ…」
和「澪?」
澪「……あ、当たり、、です///」カァァ
和「ウフフ、えっとね、私から見ると、そんなに心配することないと思うわよ。唯はああいう
性格だから。あなたたち、とてもお似合いだと思うわ」
澪「お、お似合い//」ボンッ
和「そうよ、応援するわ。きっと大丈夫よ!」
澪「そ、そうか、ありがとな!」
帰り道!
和「ウフフ、澪ったら、ホントにかわいいんだから」
「和ちゃ~~~~ん」
和「あら、唯、今帰り?」
唯「うん!和ちゃんも?」
和「そうよ、生徒会の仕事でね。最近調子はどう?」
唯「べり~goodだよ!!そうだ!久しぶりに、お茶してかない!?」
和「ええ、いいわよ」
喫茶店!
唯「う~~ん、お~いし~い!」
和(唯の笑顔見てると、落ち着くわ)
唯「あのね、和ちゃん、ちょっと相談にのって欲しいんだけど、、」
和「あら、珍しいわね、どうしたの?」(あ、紅茶おいしいわ)
唯「えっとね、私ね、りっちゃんのこと、好きになっちゃったみたい!」
和「バゴフッゴホッっっ」(なん…だと…)
唯「エヘヘ、なんか恥ずかしいな~//」テレテレ
和「そ、そうなんだー、へー」(だ、だめよ、動揺しちゃ!)
唯「和ちゃん、私のこと、応援してくれる!?」
和「え、ええ、もちろんよ!」(やばいっ!)
唯「やったぁ~~、和ちゃん、頼りにしてるよ、また相談のってね!!」
和「う、うん。が、頑張りなさいよ。」(私、どうすれば…)
梓の部屋!
梓「どうしよう…」
梓(確かに先生の言ってることは正しいと思う。珍しく真剣だったし。
で、でも、もし、ふられたら…、私、きっと立ち直れないよ…
告白しなかったら、現状はキープできる。いや、引退したらでき
ないのかな?)
梓(私、、、、、、、毎日唯先輩に会いたい!!
もっともっと、唯先輩のこと知りたい!!)
梓(だから!)
〔協力、お願いします〕
梓「送信っと」
梓「エヘヘ、送信しちゃった!きっと大丈夫!あんなに抱きついてきてくれるんだもん!」
チャラリラ
梓「返信はやっ」
〔明日、部活終わったあと、2人きりの時間を作ってあげる。頑張りなさい!〕
梓「…よし!やるぞ!」
つぎのひ!
律「よーしっ!今日はこれで解散!」
澪「な、なあ、律、一緒に楽器店にいかないか?」ドキドキ
律「ん?どうした、ほしいもんでもあるのか?」
澪「ま、まあな」ドキドキ
律「そうか、じゃあ行こうぜ!」(澪と2人か、久々だな!)ウキウキ
唯「あっ!私もいっていい??」
律「おっ、唯もくるのか、もちろんいいぞ!」(唯いると賑やかだしな!)
澪「あ、ああ、いいぞ…」
さわ子「ギターの2人は、残ってちょうだい、ライブについて話があるの」
唯「え~~~~」
澪梓(さわちゃん、ナイス!)
梓「わ、わかりました!」
唯「わかったよ~~~」ガックシ
紬(じ~~~)
さわ子「よしっ、じゃあみんな帰ったし、話っていうのはね、、、あっいけない、
これから職員会議だったわ!じゃあ、話はまた今度ね!じゃあね!」
さわ子(頑張るのよ、梓ちゃん!)
梓(ありがとうです、
中野梓、頑張ります!)ドキドキ
バタバタ ガチャン
梓「い、行っちゃいましたね。」ドキドキ
唯「さわちゃんはあわてんぼさんだなぁ~」
梓「…」ドキドキ
唯「しょうがない、憂のおいしいごはんを食べに帰ろう!」
梓「せ、先輩…」ドキドキ
唯「ん~?なに、あずにゃん?」
梓「大事な話があります!」ドキドキ
唯「ほえ?な~に?」
梓「わ、わたし、、、、ずっと、ずっと、、、」ドキドキ
唯「ずっと?」
梓「ずっと、、、、唯先輩のことが、、、、、、、」ドキドキ
唯「わたし?」
梓「す、するめいか!」(か、噛んだ!)
唯「えっ、するめ!?わたし大好きだよ!」
梓「ち、違います!」
唯「えっ、あずにゃん、するめ嫌いなの?え~~おいしいのに~~」
梓「違うんです!」
「わたし、唯先輩のとこが、、、好きなんです!始めて抱きしめられたときから
ずっと、唯先輩のことが、大好きなんです!愛してるんです!唯先輩のこと、
もっともっと、わたし、知りたいんです!わたしと、付き合ってください!!」
唯「あ、あずにゃん………」
唯「その、ええっと、その、わ、わたしは」アセアセ
梓「…」(じっと唯を見つめる)ドキドキ
唯「あ、あの、、、、ごめんなさい!」
梓「ッ」
唯「ホントに、、、、ごめんなさい、あずにゃん、、、、あずにゃんのことは、もちろん、
好きなんだよ、、でも、それは、友達っていうか、その、」
梓「もう…いいですよ」
唯「えっ?」
梓「そうですよね、だいたい、唯先輩もわたしも女同士なのに、おかしいですよね、
ハハッ、何やってるんだろう、わたし」
唯「あずny」
梓「全部、忘れてください、全部なしです。ハハハッ、馬鹿みたいですよね、じゃ、じゃあ、
さようなら!」バッ
ダダダダ ガチャン
唯「あずにゃん、ごめんね」グスッ
唯「あずにゃん…」ポロポロ
和の部屋
和(困ったわぁ…)
和(澪を応援すれば、唯を裏切り、逆もまた然り…)
和(どうすれば・・・・)
チャラリラ
和「唯から?」
〔今から、のどかちゃんち、お邪魔してもいい?〕
和「どうしたのかしら?」
20分後
和「どうぞ、上がって」
唯「…うん」
和「元気ないわね、それに、、、泣いてたの?」
唯「…わたしね、あずにゃんを、、傷つけちゃった」ポロポロ
和「…話して」
____________
和「そうだったの…」
唯「わたし、どっ、どうすればいいのかな」ポロポロ
和「唯は自分の気持ちを正直に伝えたのよね?」
唯「っうん」グスッ
和「だったら、唯は悪くない。何にも悪くない。自分を責めないで。」
唯「で、でも、あ、あずにゃんがぁーーーーーーっっ」ウェーン
和「そうね、確かに梓ちゃんはかわいそうだけれど…、唯、仕方ないのよ」
最終更新:2010年01月07日 22:11