紬「斉藤?今から五分以内に唯ちゃんの自室にカメラ仕掛けて。梓ちゃんとレズり合うから」
紬「ベッドを中心に五台くらいね。梓ちゃんの方はカメラはいいわ。これからも唯ちゃんの家の方でヤるだろうから。両親の留守的に考えて」
紬「それからB班にりっちゃんの自室の隠しカメラを増やすよう伝えて。ふふ、あの二人、私相手に付き合ってる事実を隠し通せると思っているのかしら」
紬「B班の方はそんなに焦らなくていいわ。今あの二人、大人のオモチャ屋さんに居るから。こないだ初エッチしてたし、そろそろ慣れてくる頃合いよ」
紬「その代わり、唯ちゃんの方は急いでね。あの二人、帰ると言いながらまだ抱きしめ合ってるけど、十分以内には必ず公園を出るだろうから」
いちご「」
いちご「あなたは本当に……」
紬「趣味よ趣味。唯梓、律澪は全てハッピーエンドじゃなきゃダメなの」
いちご「またわけのわからないことを……」
いちご「それにしても――」
いちご「この事、あの二人に言うの?唯と中野さんに。言っちゃ悪いけど、紬の立場って最低だと思うけど」
紬「ええ、最低ね」にっこり
いちご「……」
紬「でもいいの。好きな人同士くっついて欲しいって言うのは、私のワガママだもの。二人とも大事な友達だし」
紬「私の大切な人達全員が幸せになるのなら、最低なことだって進んでするわ。私、ワガママだもの」
いちご「……」
紬「私の気持ちをわかってくれるのは世界で一人だけでいいわ。大好きな人一人にね」
いちご「……はぁ」
紬「内緒にしてくれる?」
いちご「言える訳ないでしょ。私も共犯なんだし」
いちご「はぁ、なんでこんな人を好きになっちゃったのかしら」
いちご「自分の彼女を勝手に他人にレンタルするし」
紬「ごめんね。こんなこと頼めるの、いちごちゃんしか居ないもの」
いちご「何だか複雑だわ、その台詞」
紬「それとも、私よりも唯ちゃんの方に本気になっちゃった?」
いちご「そうね……」
いちご「唯が中野さんのこと好きじゃなくて、私が紬のことを好きじゃなかったら、本気になってたかもね」
紬「あらあら、うふふ」
紬「さて、帰りましょうか」
いちご「いいの?あの二人、まだいちゃいちゃしてるけど」
紬「やることはやったし、後はさせておきましょう」
いちご「まあ、紬がそう言うならいいわ」
紬「それよりもぉ、いちごちゃん。今日泊まって行ってよ。家に」
いちご「やだ」
紬「えー」
いちご「着替え持ってきてないもの」
紬「大丈夫よ。こないだ泊まった時に置いて行った服、ちゃんと洗濯して置いてあるから」
いちご「……わかったわ」
紬「やったー」
いちご「それよりも、私、明日唯と中野さんに土下座されるの?罪悪感で胃が痛いんだけど」
紬「そうねー。じゃあ、明日は一緒にサボっちゃいましょうか」にっこり
いちご「……本当に、ごーいんぐまいうぇいね」
紬「うふふ」
次の日、放課後、部室
梓「あの、行かないんですか、いちご先輩の所。今朝、放課後話すって言ってましたけど」
唯「それがね、いちごちゃん今日休みなんだ。ムギちゃんも」サワサワ
梓「え」
唯「いちごちゃんは風邪で、ムギちゃんはなんか鼻血が止まらなくて、昨日の夜救急車騒ぎになったんだって」サワサワ
梓「そうですか。……ムギ先輩は心配ですけど、目下の目的はいちご先輩ですね。どうしましょうか……」
唯「んー、電話やメールで済ませるような話じゃないし、風邪だと直接家に押しかけるわけにもいかないしねぇ。お見舞いメールしても、来なくていいって」サワサワ
梓「じゃあ、明日ですか……?」
唯「そうなるねぇ」サワサワ
梓「私今日、殴られる覚悟で登校したのに……。ところで唯先輩、お、お尻撫でるの何でですか?」
唯「いーじゃん、まだりっちゃんと澪ちゃん来てないんだし」サワサワ
梓「そ、それはそうですけど、なんか恥ずかしい……」
唯「あずにゃんだって、抱きしめられてるのいいことに私の胸に顔埋めてるじゃん。気づいてる?あずにゃんが喋るたびにちょっと気持ちいいんだけど」
梓「そ、それは!」
唯「いーじゃんあずにゃーん。昨日はあんなに愛し合ったのにー」
梓「昨日は昨日ですよ……っていうか、まだ明るい内にそういう話はやめてください……」
唯「暗くなったらいいんだー?」ぎゅー
梓「ぷはっ……だ、大体ですよ?二人きりだから言いますけど……私、唯先輩が欲しい『初めて』って、ま、前のだけかと思ってたんですけど」
唯「あずにゃんの初めては全部欲しいもん。言ったでしょ?独り占めしたい、って。あんな嘘付かれて、焦っちゃったんだもん」
梓「ま、またその話ですか。昨日シてる最中延々と謝らせてたくせに……」
唯「あずにゃん本当可愛かったよぉ。涙目で謝りながら……ああ、あずにゃあああああああん!!」ぎゅー
梓「……(照)」
律澪(何あれ)
澪(え、何、どういうこと?)
律(二人きりの部室で、ベンチでいちゃいちゃしてるな)
澪(唯はいちごと付き合って、梓は唯に振られたんじゃなかったのか?)
律(なんだかんだで付き合い始めたみたいだな)
澪(へー。……梓、頑張ったんだな)
律(そうだな。……なあ、めちゃくちゃ入りにくいんだが)
澪(でも、いつまでもこんな、覗きみたいなことしてても仕方ないぞ)
律(だけどさ……)
澪(それにしても、いいなぁ。私もあんな風に部室で律と……)
律(家に帰ってからでいいじゃん……)
澪(放課後、学校でって所がいいんじゃないか!ダメだな律は!)
律(へいへい。……じゃあ、いつまでもこうしちゃいられないし、入るか)
バターン
律「いやぁ、ごめんごめん、遅くなっちゃって!」
澪「悪いなぁ!ってあれ?二人とも仲良いな、そんな引っ付いて!」
唯「あ、澪ちゃんりっちゃん、遅いよー」ぎゅー
梓「ちょ、ちょっと唯先輩……!?」
律(すごいな。隠す気ねーよ。私達が来てもいちゃいちゃ続行か)
澪(あー、いいなぁ。こういう、他の人に見られても平気な関係……)
律「何だよお前ら、結局付き合ったのか?」
唯「うん、そうだよー。これからよろしくねー」
梓「え、えっと、はい。ご心配をおかけしました……」
唯「心配ってー?」
澪「何でもないぞ!な、梓?」
梓「は、はい」
唯「?」
澪(お、おい律!)
律(ん?)
澪(い、今なら大丈夫じゃないか?私達が付き合ってるって!)
律(……ああ、そうだな!)
澪(じゃあ律、頼む!)
律(何で私なんだよ!?)
澪(い、いいだろ、ほら、早く!)
律(ま、マジかよ。……うっし)
律「あー、二人とも、今まで言うタイミングが掴めなかったから言いそびれてたんだが、報告させてくれ」
律「実はな、私と澪は、その……一月前くらいから、付き合ってるんだ!」
唯「ねー、あずにゃん。今日も家にお泊まりしてかない?憂にも報告したいし」
梓「だ、ダメですよ。昨日外泊して、今日もなんて親がうるさいですもん」
唯「えー、じゃあ私があずにゃん家にお泊まりする!それならいいでしょ?」
梓「それなら……まあ。仕方ないですねぇ、唯先輩は」
唯「やったー!あずにゃん大好きー!」ぎゅー
律澪「聞いちゃいねえ」 終わり
最終更新:2010年11月08日 22:27