ドアガチャ

紬「ごめんなさ~いおそくなって・・・まぁまぁ!」

唯「あずにゃんは犠牲になったのです・・・」ピシッ

紬「そうなの・・・よく分からないけど犠牲になったのね」ピシッ

唯「そういえば澪ちゃん休んでるんだっけ?やっぱりライブの事引きずってるのかなー?」

紬「うーん。今日あたりお見舞いに行きましょうか」

澪の家

澪「はぁ・・・ライブで気絶したばっかりにお寿司は食べれたけど楽しめなかった・・・ラーメン食べたかったゾ」

澪「こんな性格なんとかしないと駄目だよな・・・もう18なんだし怖がりくらい解決しないと」

澪「とは言ってもどうすればいいのやら・・・」

澪「はぁ・・・もういいや。パソコンでも触ろう」

澪「それにしてもメタリカか・・・演奏は凄かったんだよなぁー。機材でも検索してみるか」カタカタッターン

澪「うわっ、やっぱり凄く人気なんだなぁ。・・・ん?なんだこれ」カチカチ

澪「メタリカ 空耳アワー?動画みたいだな」カチ

千代田生命に行こうー!
バケツリレー水よこせー!
寿司!鳥!風呂!寝ろ!

澪「・・・ぷっ」

澪「あはははは!なんだこれww凄いそのまま日本語に聞こえるゾ!」

澪「律に教えてやろうっと。それにしても面白すぎる・・・!!」

澪「メタリカサイコー!」


律「おーすみおー!元気かー?ってパソコンやってるなら学校来いよ!」グリグリ

梓「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」

唯「澪ちゃん具合どうー?」

澪「うん大丈夫。来てくれてありがとう。心配かけて悪かったな」

紬「よかったわ~。ケーキ食べましょう~」

唯「澪ちゃん何見てたのー?」

澪「これだよこれ。これ見てたら面白くってさ。元気でちゃったんだよ」

律「なになに?空耳アワーってタモリ倶楽部のやつか」

アホでしょ!バカでしょ!ドラえもんでしょ!

律「ぷっなんだこれ。おもしれー」ゲラゲラ

唯「メタリカと言えば空耳、空耳と言えばメタリカだって和ちゃんが言ってたけどこれの事だったんだねー」

澪「面白いよなー。でもこれでメタリカも克服できたよ!ありがとう安齋さん!」

唯「じゃあじゃあ澪ちゃんメタリカ克服記念に今度のライブでメタリカやろうよ!」

澪「いいねえ!やろうやろう!」

紬「やろうやろう!」キャッキャ

梓「みなさん甘いですっ!」クワッ

律「あ、油断した隙に!ていうか甘いってなんで?」

梓「みなさんメタルを甘く見ないほうがいいです!」

梓「律先輩!あなたツーバスできないでしょう?曲にもよりますがメタリカをやるならツーバスは必要です!」

律「ま、まぁそうだな。ツーバス持ってないし・・・。けどなんとか努力する!それが澪のためならなおさらだ!」

澪「律・・・///」

紬「よっしゃ」グッ

梓「うっ、わ、わかりました。心意気は認めましょう」

律「ありがとよ(最近本当に偉そうだなこいつ・・・)」

梓「それに唯先輩!あなたはメタリカのギターボーカルをできるんですか?」

唯「ギターボーカルならなんとかなるよ~。今までもやってきたし」

梓「メタリカのギターボーカルを舐めないほうが良いです!あんな激しいリフを弾きながら歌えますか!?」

唯「だ・・・大丈夫だよ!澪ちゃんメタリカ克服記念ライブのためならえんやこらだよ!」

さわ子「その言葉が聞きたかった」

唯梓律澪紬「さわちゃん!?」

さわ子「じゃ、唯ちゃん特訓してくるね。あ、数日帰ってこないからよろしく」

唯「あ~れ~」ガタン

律「行ってしまった・・・しかも数日帰ってこないとか・・・」

梓「ここはメタルボーカルであるさわ子先生を信じましょう。さわ子先生の指導力と唯先輩のセンスならひょっとするかもしれません」

澪「じゃあ私たちは練習だな!なんとか私も弾けるようにするよ!」

梓「澪先輩の腕前なら高速ピッキングにさえ慣れれば大丈夫です!」

紬「私もがんばらないと~♪」

梓「でもメタリカにキーボードは要らないような・・・」

紬「・・・」シュン

梓「だ、大丈夫です!なんとかアレンジしましょう!それなら大丈夫です!」

紬「ありがとう梓ちゃん」ギュッ

梓「うへ・・・(役得役得)」

律「つーか梓はどうなんだよ。お前メタリカ弾けるのか?速弾きとかあるじゃん」

梓「ふ。まぁ見ててください」

ピロピロピロ

澪「う、うまい!」

梓「当たり前です。私を誰だと思ってるんですか」

律「あはは・・・さっすがー(こいつ本当に一回シメた方がいいんじゃないか)」

梓「というわけでさわ子先生が居ない間の練習は一番メタルへの造詣が深い私がバンドリーダーとさせていただきますので!」

紬「おねがいしますキャプテン!」ピシッ

澪「たのむぞキャプテン!」ピシッ

律「お、おねげーしますキャプテン(くそー!猛練習して見返してやる!)」

梓「じゃあさっそく週明けから猛練習です!解散!」


週明け!

ドコドコドコッシャーン!

律「ふう・・・どうだ・・・キャプテン」ドヤッ

梓「・・・すばらしいです。かなりいい線行ってます。ツーバスもリズムキープも合格です」

律「ふふふふ、あたしがちょっと本気でやればこんなもんよー!もっと褒めるといい!」

澪「これだけできるならもっと真面目に練習しておけよ・・・」

紬「まぁまぁまぁ」

律「じゃあ、さっそく合わせようぜ。唯居ないからとりあえずボーカル無しで」

澪「そうだな!」

さわ子「ボーカルならここにいるわっ!」

律「うおっさわちゃん!帰ってきたのか!」

さわ子「ふ・・・ふふふ。人生で積み上げてきたものを壊し、メタルギターボーカリストとして私の全てを唯ちゃんに伝えたわ・・・そして今、私を超えたわっ!」

梓「どんな修行したんですか」

さわ子「さっそくだけど見てもらうわ!出でよ!ジェイムズ平沢!」

チャーチャー♪

澪「ジェイムズ平沢!?なんか微妙にダサい名前だな・・・」

紬「このテーマソングはあのライブの時の?それにスモーク焚いてある」

律「なんだよこのプロレスなノリは。さっさと出てこいよ!」

梓「でてくるみたいですよ」

チャーチャー♪

デンッ!

ズズズズズズジャジャジャジャジャジャ!


律「うわ!本気で凄い!漂うオーラが大物だ!」

紬「唯ちゃんじゃないみたい・・・ギターを低く構えた姿が・・・かっこいいわ」ウットリ

梓「す・・・すごい・・・ダウンピッキングの手が残像に・・・」アングリ

澪「これだけ凄いギターならボーカルも期待できそうだぞ!」ワクワク

唯「Come on Kyoto!!」ヴォー

律紬梓澪「~~~~ッ!」ズコー!

唯「Wake up fuck!」ガオー


澪「え、えっと何から突っ込めば・・・」

律「まず声おかしいだろ。なんで良い感じのバリトンボイスになってるんだよ。声変わりしすぎだろ」

唯「Are you alive!?」クワッ

紬「それになんで日本語じゃなくなったのかしら?」

唯「How does it feel to be alive!?」ブンブン


梓「なんかやたら客煽りしてる!?こんなの私の知ってる唯先輩じゃない!」

唯「Oh yeah!?」

律紬梓澪「い、いえー」

さわ子「どう!?まさにジェイムズヘットフィールドが生まれ変わったみたいでしょう!?」ドヤッ

律「いやジェイムズ死んでねーし・・・それに・・・とにかくさわちゃんのアホ・・・」


ドドドドドドドドドド
オネイチャーン

梓「あ、なんか凄く嫌な予感・・・」

ドアガッチャーン!!!

憂「おねえちゃん!?いるの!?」ドドドド

梓「一番来てはいけない人間が来た」

憂「おねえちゃぁぁぁん!?大丈夫?帰ってこなくて心配したんだよ!?」

澪「どうなるんだろう・・・怖くて現実逃避しそうだ・・・」ビクビク

唯「Oui!」

澪「上手いこと名前呼んだ!」

憂「おねえちゃんこんなになって・・・!でも私はどんなおねえちゃんでもおねえちゃんの妹だからね!」

澪「結構すんなり事実を受け入れた・・・」

憂「シブいおねえちゃんもカッコ可愛いかも・・・」キラキラ

唯「Oui」

梓「私たちもジェイムズ平沢を受け入れないといけないようですね・・・」

律「そ、そうだな・・・ジェ、ジェイムズ平沢。よろしくー」

唯「Hi,Lars」

律「誰がラーズじゃ!」

終わり



律「ていうか私がラーズっていうけどお前らもメタリカとキャラかぶってるだろ」

梓「どういう事ですか?」

律「ギターのカークはパーマだけど黒髪ロングだし背が小さいし」

梓「まぁ・・・そりゃそうですけど・・・」

律「ベースのロバートは黒髪ストレートで肉感的だし」

澪「確かに・・・でも無理やりっぽくないか?」

梓「やっぱり律先輩が一番かぶってますよ」ニヤニヤ

澪「チビデコだし一番おしゃべりだしな~」ニヤニヤ

律「うるせー!」

唯「Lars!」

律「お前ら・・・ゆるさねー!まてー!」ドタドタ

澪梓唯「ワーワー」


紬「・・・」ショボーン



終わりです。




最終更新:2010年11月18日 23:49