憂「おかえりお姉ちゃん」

唯「うん…」

唯(エプロン姿だと……誘ってやがるのか…?)

唯(いやそういえばいつもエプロンで迎えてくれるな、落ち着くんだ)

憂「ごはんできてるから着替えてきてね」

唯「うん、わかった」

唯(ごはんに媚薬でも仕掛けてるのかもしれないな)

唯(ただでさえ限界というのに…)ギリ

憂「?着替えないの?」

唯「えっ?ああ、うん」

トントン

唯(焦らしてるつもりか……甘い!)

唯「…」チラ

憂「?」ニコニコ

唯(くっ!)ムラッ

唯「…っ!」プイッ

トントン

ガチャ

唯「ふー…」

唯(憂め…侮れないな……)ゴクリ

唯(ここからは我慢比べか…)

唯「…」

ヌギヌギ

唯(敗けん!)

ガチャ

唯「…うい~」トトト

憂「早かったね」

唯「うん。お腹空いちゃって~」

唯(ハンバーグ……くそ)

憂「はい、ごはんどうぞ」コト

唯「ありがとー」

唯(こんなもので懐柔させるつもりか)

パク

唯「うまい!」テッテレッテレッテレー

唯(くそう…)

憂「よかったぁ」

唯「憂の料理は日本一だよ!」

唯(世界一とは言ってやらんぞ、悲しいだろう憂め)

憂「いいすぎだよ~」

唯「えへへー」

唯(なに……?)

唯「ぷぅー、おいしかった」ポンポン

憂「すぐお風呂入る?」

唯「うーん、そうしようかなぁ」

唯(一番風呂はやらんぞ)ニタリ

憂「わかった、タオル置いておくね」

唯「ありがとー」

唯(無理してるな……フフ)

憂「……」スタスタ

唯「あれっ?憂どこ行くの?」

憂「え?勉強しようかなぁって」

唯「えーっ?もうちょっとテレビ見ようよー」

憂「うーん、でも宿題あるし…」

唯「ダメダメ!ほらー」グイ

憂「わかったよぉ、ふふ」

唯(…!ちくしょうめ……)

……

チャポン

唯「ふぃー…」

唯(全く太刀打ちできん…どうしたものか)

唯(そろそろ理性という鎖が破られてしまう)

唯(しかしそれではあちら方の思惑通り…)

唯「うーん…」

唯(試されていやがる……)ギリ

唯「……」

唯(攻撃は最大の防御、こちらも攻めに転じるか)

唯(…ふふ)

唯(このままで終わる余ではない、しかと覚悟しておくがいい)

バシャッ!

唯「わははー!」

唯「うーいー」タタタ

憂「あ、あがったね。アイス……」

唯(フフ、驚いたか)

憂「…」

唯(全裸の上にタオル一枚、果てしなく情欲を唆る先人の生み出した伝説の出で立ち)

唯(敵うものはない!)ドン

憂「風邪引いちゃうよ?ほらこっち来て」

唯「えっ?」

憂「もー、」フキフキ

唯「えと……」

唯(なんだこれは……)

憂「服忘れちゃったの?」

唯「そ、そうなんだー、えへへ」

憂「気をつけなよー」ゴシゴシ

唯「……」

憂「…はい、終わり」

唯「あ、ありがと……」

憂「ううん、じゃあ私も入ってくるね」

唯「うん…」

トトト…

唯「…」

唯(……桁が違う…)

唯(余が敵う術など……)

唯「…ん?」

ヒョイ

唯「…!」

唯(これは……)

唯「…ふふ、ふふふ」

唯(ははははははは!)

憂「ふぅ…」ガチャ

唯「うーいー」

憂「お姉ちゃん?どうして私の部屋に…」

唯「えへへー、一緒にねよー」

憂「いいけど…」

唯(取り出したるはYES NO枕)

唯(然りげ無さも効果も抜群よ)

唯(ぬははー)

憂「もう寝るの?」

唯「え?」

憂「まだ八時だよ」

唯「え……」

唯(これでは……)

唯「寝るもん!」

憂「…」

唯(何だというんだ)

唯(余がまるで赤子のように扱われている)

唯(寝てしまおう…)

モゾモゾ

唯「ん…?」

憂「えへへ、私も寝る」

唯「う、うい…」

憂「ひとりじゃ寒いからね」

唯(……くぅ)

憂「ん?なあにこの枕」

唯「えっと、それは…」

唯(よし!)

憂「イエスノー…?なんだろ」

唯(な、に…?知らないのか…?)

憂「まあいいや、お姉ちゃんであったまろー」ギュー

唯「はぅんっ!」ビクッ

憂「わっ!どうしたの?」

唯「ハァ…ハァ」

憂「だ、大丈夫お姉ちゃん!?」

唯(もう無理だ……)

唯「うい…」

憂「な、なあに?」

唯「憂はもうおっけーってことだよね」

憂「え?なにが?」

唯「もう我慢出来ないよ…」ズイッ

憂「へっ?……むぐ」

ムチュー

唯「んむぅ……ちゅー…」

唯(余が求めていた快感は此れよ!良い!好い!)

唯「むぅーっ!……ぷはっ」

憂「お、お姉ちゃん……」

唯「憂だってずっと…」

憂「お姉ちゃん」

唯「え?」

憂「お姉ちゃんがその気なら…いいよ」

唯「え?なあに?」

憂「お姉ちゃんだけだからね?」

唯「なにを…んむっ」

チュッチュッチュー

――どうやら私は勘違いをしていたようだ。
策を巡らせ、一計を謀り、艱難辛苦を乗り越えてきたと思っていたのだが憂はそんなことなかった。
まるでピエロだ。
いや、自らの手で踊るマリオネットのほうが相応しいかもしれない。

まあいい。
ともかく私は憂とちゅっちゅすることができた。
今となってはどうして我慢などしていたのかわからないが終わりよければすべてよし。

  よっておしまい。



最終更新:2010年11月20日 06:20