紬「なんでフラッグがこんな機動を!」

純はビームサーベルで居合いの要領でバズーカを切り捨てると、ヴァーチェの装甲にきりつける

紬「はやいっ・・・こんなに近づかれたらヴァーチェじゃ・・・ナドレッ!」

装甲をパージし、純をひるませるとビームサーベルを展開し、純とつばぜり合いになる

ピピ
相手側から映像が送られ、純とむぎはその姿を見て驚愕する

純「あなたはむぎ先輩!?」

紬「純ちゃん!?」

純「まさかむぎ先輩がガンダムとパイロットなんて・・・やっぱり私とガンダムは運命の赤い糸で結ばれていたようですね!」

紬「うふふ、遠慮しておくわ」

純「つれない事いわないでくださいよぉ!私と戦う運命にあったんですから!」

お互い何度もサーベル同士でぶつかりあう

純「この気持ち、まさしく愛ですよ」

純「だけど行き過ぎた愛は、憎しみに変わっちゃいますねぇ」

一瞬のスキをつき、ナドレの右腕を叩き切る

純「行き過ぎた信仰が、内紛にかわるように」

紬の頭に一瞬通信ログで一部始終をきいた律と憂の会話が思い出され、静かに怒る

紬「!!それが分かっていながら、なぜ戦うの!」

お返しといわんばかりにサーベルを振り、フラッグの足を切り払う

純「軍人にそれを聞くのは野暮ってもんですよ!」

ナドレの顔面にサーベルが突き刺さる

紬「あなたは歪んでいるっ!」

フラッグの左腕が吹き飛ぶ

純「そうさせたのは、あなた達ですよ、ガンダムという存在で!」

純「世界なんて関係ない、だから私はあなた達を倒す!私の意志で!」

拳と拳がぶつかりあう

紬「あなただって世界の一部でしょう!!」

くるりと回りフラッグの胴に裏拳をはなつ、衝撃で一旦離れる両機

純「ならそれは世界の声なんですよ!」

ビームサーベルを構え直す純

紬「違うわ!あなたは自分のエゴを押し通してるだけよ!」

紬はスッと息を吐き、その眼で純をまっすぐ捉えて言い放つ

紬「あなたのその歪み、この私が断ち切る!」

純「よく言ったガンダム!!!」

互いにサーベルを構えつっこむ紬と純

紬「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」

純「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお」


ビームサーベルが互いの胴を貫き、両機が抱きしめるように崩れる

紬「みんな、ごめんなさい、生きて・・・ね」

純「憂・・・梓・・・かたきは・・・」

ヘルメットにひびが入り、それを合図に2機は爆散した



ーー目標ポイントーー

唯「!?」

唯「なんかさっきから頭がおかしいよぉ」

唯「ポイントはここらへんだよね、何かなぁ?これは粒子?」

なにやら回りに緑の粒子が飛び回っている

ピピッ
反応があった方に顔を向けると、そこには粒子を羽のように広げた機体の後ろ姿がみえた

唯「天・・・使・・・?」

唯「違う、あれは・・・Oガンダム・・・」

それは光の翼をはためかせこちらへとなおる

唯「きれい・・・」

翼をボンヤリ眺める唯、粒子が自分へと集ってくる

唯「なに?」

頭がキーンと鳴り響き、そこで唯の意識は一旦閉じる事になる

律「--きろ、唯おきろー!」

唯「あと5分・・・」フワァ

唯「ん!?」

そこで違和感を感じ、飛び起きる

辺りを見回すと、プトレマイオスの薄暗い自室の中であった

律「何いってんだ?ほらぁ、はやくイタズラしにいくぞ!」

唯「う、うん」

唯(うぅ、眠いや・・・)

律「みなさん、おーはーよーうございます」

律「今日は、秋山澪さんの部屋の前にきています」

唯「りっちゃん眠いよぉ」ボーッ

律「平沢さん、ドッキリですよ、ワクワクですよ、では早速このカードキーを使って部屋を空けたいと思います」ピピッ

律「あーきーまーした、では早速中へ入ってみたいと思います」ボソボソ

唯「ふぁ~い」ネムネム

律「平沢さん見てください、あれは秋山さんが使ったと思われるハブラシです、では恒例のアレを」シャコシャコ

唯「うわぁ、りっちゃん顔が変態おやじみたいになってるね」

律「う~ん、デリシャス」

唯「りっちゃん、澪ちゃんいたっパジャマで寝てるっぽい」ボソボソ

律「そ~っと、そ~っと」ソロリソロリ

唯「布団いただきっ」バサッ

唯(ふぉぉ、こうやってみると澪ちゃんかわいいなぁ、顔も綺麗だし、胸も大きいし、スタイルもいいし)ジーッ

律(また胸大きくなったんじゃないか)

律「けしからん、これはけしからん」

澪「う~ん、りつぅ、ムニャムニャ」スースー

律「目標をおっぱいと断定し、装甲をパージさせる」プチプチ

律「・・・///」

紬「この廊下、長いのよねぇ、あら?澪ちゃんの部屋が開いて・・・」

紬「!!」

唯「りっちゃん顔が赤い」

律「トランザムだよ、言わせんな、恥ずかしい」

律「全部とれたぞ・・・///」

律「ドッキングセンサー」モミモミ

紬「あああああああああああああん」ジー

澪「んっ、あっ、やっ、だめぇ・・・りつぅ」スースー

律「これは!?ピンクの突起物を捕捉」

律「目標を狙い撃つぜっ」キリッ

ピチャピチャチュッチュッ

唯(・・・乳首たってきてる・・・///)

澪「あっ、あっ、あっ・・・くぅん・・・」ビクン

紬「あはあああああああああん」ブー

律「なんだいまの声・・・澪が起きちゃうだろ・・・」

澪「うぅん・・・何かうるさいな、ってうわっ、なんで上半身はだけて・・・きゃぁ律っ」

澪「おーまーえ何して!」フルフル

律「唯隊員、撤退する」ダッ

唯「らじゃー」ダッ

澪「こら待てっ」ダッ

ピチャ
律「ん?何だこれ?血?」

唯「うわぁーーー!むぎちゃんが鼻血だしながら宙にういてるよぉぉぉ」

澪「追いついっ、血が・・・う~ん」バタッ

律「・・・・・・」

唯「・・・・・・」

律「ドッキングセンサー」

唯「もうそれはいいよっ!」



唯「ハッ、私何して」

唯が覚醒すると、粒子に包まれているエクシアに気づく

和「あら、おきたの?もうちょっと寝ててもいいのに」

和「GNフェザー、改良を重ねて、脳量子波に影響を与えるものだったんだけど、やっぱりダメね、あんた5秒しか気を失ってなかったもの」

唯「?」ポカン

和「あんたはそういう子だったわね」ハァ

唯「和・・・ちゃん」

和「久しぶりね、唯」

唯「もうあの頃には戻れないんだね」

和「えぇ、ねぇ唯、破壊と再生なのよ」

唯「え?」

GN粒子を噴出する音だけが無音をかき消していた

和「ソレスタルビーイングが武力介入で破壊し、統一という再生がはじまるのよ」

和「そして再生するのは、上位種であるイノベイターのこの私」

唯「憂から聞いた、和ちゃんの世界は間違ってる、そんな世界じゃ人は分かり合えないよ」

諭すように、語りかける

和「より優れた存在によって、統率されるのは論理的に考えても正しい選択じゃないかしら?」

唯は引かない

唯「そんなのじゃ自由は失われちゃうよっ」

和「自由はモラルの放棄、その先には滅びしかないじゃない」

唯に反論させないように饒舌に捲くし立てる

和「秩序ある世界の中で、人は限定された自由を満喫する」

和「檻の中で守られた方が心地いい・・・それが平和というものよ」

唯「・・・」

唯「・・・」

唯「・・・」ウーン

唯「・・・」アレ?チガウ?

唯「・・・」

唯「・・・」エート

唯「・・・」

唯「ああ!!」

唯「そんな事な」

和は幼少の頃から、唯の扱いを心得ている、そんな唯を手玉にとってみせた

和「あなた達の役目は終わったの、これからのソレスタルビーイングは世界を乱すだけの存在になるわ」

和「私に世界を委ねる方が、真の戦争根絶になる事がなぜ分からないのかしら」

いつもの唯ならこれで引き下がるはずであった、納得するはずであった、だが唯は意志をこめた眼で和をまっすぐ見つめた

唯「未来は人類の手で創り出さないと意味がないよっ」

唯「過去の間違いを自分達の手でキレイキレイしないと本当の未来はこないもん!」

唯「だからっ私は戦うんだっ」

和は一瞬、唯の瞳に射抜かれ、たじろぐ

和(あの唯が・・・)

しかしそんな挙動を隠そうと冷静に言葉を返す

和「人ごときに、そんな事できるわけないっていうのに」

唯「和ちゃんはいい子のはずっ目を覚ましてっ」

和の瞳に金色の光が集いはじめた

和「黙りなさい、下等種」

威圧するようにOガンダムの羽をピンと張り威嚇する

唯はビクッと体を震わすが、それに気づくと体が心が前を向く

唯「和ちゃんのエゴが、世界を歪ませる、そうだったんだ・・・」

和「?」

唯「見つけた・・・見つけたよ、世界の歪みを!!」

エクシアとOガンダムが決意をきめ、粒子を吹き飛ばす

唯「平沢唯、エクシア」

和「真鍋和、Oガンダム」

唯「未来を切り開く」

和「平和を掴み取る!」

唯和「トランザムッ!」


唯「!?」

和「あんただけがトランザムを使えると思ったら大間違いよ!」

唯「ッ!!」

ジグザグに進みながら敵をいとめんと、ダガーを投げる、その姿は分身も相俟って見え複数のエクシアがダガーを投げているように見える

和「平和への体勢はもう整っているのよ?まだ破壊を続けるっていうの!」

飛来してくるダガーをシールドで殴り飛ばす

唯「もちろんだっ」

側転の如く宙を舞い、ビームを撃ちまくる2機は、次第に接近し、インファイトへとシフトチェンジした

唯「信じるんだ、人の意志を!!人の可能性を!」

和「無駄な事をっ!」

唯「!」

その時エクシアが拳を空振りしわずかなスキを見せた

和「っもらった!」

途端突風のように反応し、渾身の一撃が命中しエクシアを揺らす

唯は衝撃に耐えれず、頭をたれ、意識を手放しかける

だが唯の頭にクリアな声が響く、聞き覚えのある-

「かわれ、唯、変われなかった私達の為に」

「唯先輩ならきっとできますよっ、だって、それがガンダムなんですからっ」

唯は覚醒し叫ぶ、その声はどんな獣の声にもかき消されず、どこまでもつんざく

唯「そうだ、未来をつくる為に、私達は、変わるんだぁぁぁぁぁぁぁぁああ」

エクシアから粒子がどこまでもふきだし、唯は顔をあげるとその眼を金色に染めた

和「あんた・・・眼が・・・イノベイターに・・・」

和の頭に声が鳴る

紬「それだけじゃないわ」

和「むぎ!?」

紬「純粋なイノベイターの脳量子波が、エクシアと同調し、純度をましたGN粒子が人々の意識を結びつける」

紬「唯ちゃんは人と人とを分かり合おうとさせてるのよ」

和「そんなバカな事がっ」

唯(人の声が聞こえる、誰かが泣いてる?これは澪ちゃん?そっかあずにゃんが・・・)

唯(大丈夫だよ、澪ちゃんの思いは、ちゃんとりっちゃんやあずにゃんに届いているから)

澪「唯・・・!?」ボロボロ

聞こえてきたのは大好きな仲間達の声

「そうだぞ、澪、もう悲しむ事はないんだ、私達はずっと仲間でずっと一緒だ」

「とびきりの出会いと夢をくれた先輩達に感謝しています、何度傷ついても、まっすぐ、澪先輩らしく進んでください」

澪の瞳から涙が消え、心につよい火が灯る

澪「そっか、ありがとう、唯、想いは届いたよ」

さわ子(はやく結婚できないかしら)ボケー

唯(無理だよ)

さわ子「唯ちゃん!?うるさいわね!!」

憂(お姉ちゃん)

唯(うい)

憂(和ちゃんを止めてあげて)

唯(大事な妹の頼みとあっちゃ聞かないワケにはいきませんなぁ)フンス

憂(ありがとうお姉ちゃん、大好きだよ)

唯(うい・・・大好きだよ)

唯「和ちゃん」

和「唯」

金色の眼が交錯する

和「認めないわ、私こそが人類を導く存在よ」

紬(違う!)

和「何がっ」

紬は必死に訴える

紬(人類を導くのではなく、人類と共に未来をつくる)

紬(それこそが、ヴェーダより生み出された存在イノベイター、いえ、イノベイド私達の歩むべき道よ)

和「下等な人類と一緒になんて!」

紬(そうやって人を見下すから、分かり合えないっ)

和「その気は最初からないわっ!」

首をふって紬を意識の外へおいやるように払拭する

和「この破壊者がぁぁぁぁぁぁぁぁあ」

ビームをマシンガンのように放ち、銃声を銃声でかき消す

唯(私達は戦い続ける事しかできない破壊者かもしれないっ)

唯(でもそれでもっ!)

唯はブレードで全て受けきり、接近するとかかと落としで和を蹴り下げるとデブリに落下し地鳴りの様な音が響きわたった

和「ぐぅぅユイイイイイイイイイイッーー!!」

エクシアのモノアイが光り、倒れ伏したOガンダムの右肩にダガーをめりこますように刺す

唯「武力による戦争根絶!」

唯「それこそが、ソレスタルビーイング」

続いて反対の肩にもダガーを埋める、互いの機体が肉薄する

唯「ガンダムがそれを成すっ!」

和「こいつ!」

エクシアの武装が流れるように、Oガンダムへと誘われていく

唯「私と共に!」

和「人間風情がぁぁぁぁぁあ!」

和はもがくが武装で地面に繋ぎ止められその身を起こす事ができない

唯「そうだっ!」

覚悟を紡ぐ

唯「私がっ」

GNブレードを天高く掲げるように振り上げる

唯「私達がっ」


和「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅう」

人の想いを可能性をブレードに宿らせ、Oガンダムごと地に付き立てる

唯「ガンダムだっ!!」

和「心と心と対話なんて・・・」

ヂヂッ

Oガンダムは光を上げ、役目を終えるように、舞台を降りていった

爆発に巻き込まれ、宙を漂うエクシアの中で唯は呟く


唯「人と人は分かりえるよ、だって私達はこんなにも」

唯「可能性をもっているんだから・・・」


--おわれ--



最終更新:2010年11月21日 23:51