『いたずらおばけ』



 むかしあるところに、ひとりのニートがおりました。
 何がなくても、たのしげにくらしていましたが、とてもびんぼうで、ひとりぼっちなのでした。

唯「りっちゃーん!げんきー?」

律「おっ、きたかただめし食らいめ!入りなよ、きょうはおとうとがいないからひまなんだ」

唯「ありがとー!おじゃましまーす」

 小さなこやにすんでいて、きんじょの人とおしゃべりをしては、そのついでにごはんを食べさせてもらって、
やっとその日ぐらしをしていましたが、それでもいつもげんきでした。
 ところが、ある夏のばんのこと、唯ちゃんがいつものように、うちへいそぐとちゅうのことです。

唯「あっ、つぼがおちてる!たくさん入ってべんりそうなつぼだけれど、だれかがおとしたのかな?」

と、唯ちゃんがいいました。そして、もちぬしをさがしましたが、まわりにはだれもいません。

唯「それじゃあ、きっとあながあいてるんだね。もってかえって、お花でもかざったらきれいだね」

 そして、つぼのふたをとって、中をのぞきますと、唯ちゃんは目をまるくしました。
 まったく、あふれるばかりに金かがどっさりつまっていたのです。
 しばらく、ただぼうのようにつったっていた唯ちゃんでしたが、ようやく、

唯「ど、どうしよう…わたし、おかねもちになっちゃったよ!」

と、いいました。

 いくどもそういってから、どうやってもってかえるか、かんがえはじめました。

唯「このつぼ、おもくてもてない……そうだ!」

 唯ちゃんは、おもむろにパンティーストッキングをぬぐと、じぶんのうでと、つぼのはしにゆわえました。
ごろごろひっぱるほかはないとかんがえたのです。

唯「これからどうしようかな」

と、唯ちゃんはひとりごとをいいました。

唯「大きなうちをかって、冬もあったかいへやでアイスを食べてみたかったんだよね~」

唯「ムギちゃんみたいなおかねもちだから、もうはたらかなくてもいいね。って、わたしニートだった」

唯「にわにうめて、とくがわまいぞう金ごっこもできるね!」

唯「まあいいや、かんがえるのはあとにしよう。わからなくなっちゃう」

 とちゅうで、唯ちゃんはくたびれたのですこし休みました。そしてふりむいて、おたからをながめました。
 するとどうでしょう。金かのつぼはなくなって、銀のランプがあるばかり!

 唯ちゃんは、よくよくながめて、目をこすってまたながめました。

唯「そっかあ」

と、唯ちゃんはいいました。

唯「ランプとつぼってにてるんだね、かんちがいしてたよ。でも、銀もすっごくリッチだね!」

 それから唯ちゃんはとことこあるいて、またつかれてきたので、ひとやすみしました。
 そしてふりむいておたからをながめました。するとこんどは、てつのランプがあるばかり!

唯「そっかあ」

と、唯ちゃんはいいました。

唯「銀と鉄をまちがえてたのかあ。よくあることだよね~」

唯「これなら、ドロボウにあうこともないからあんしんだよ」

唯「それに、ちょうどよかった。まくらもとにあかりがほしかったところなんだよね」

 そこで唯ちゃんは、ランプをどのあたりにおこうかかんがえて、ひとやすみしました。
 そしてふりむいて、おたからをながめました。すると、大きな石があるばかり!

唯「そっかあ」

と、唯ちゃんはいいました。

唯「これが鉄のランプだなんて、きっとゆめをみてたんだね」

唯「だけど、これもうれしいね!これの上でギー太とうたったら、わたしはスターといっしょだよ」

 唯ちゃんは石をはやくにわにおこうと、おかをくだってうちのまえにきました。
 唯ちゃんは、門をあけて、ゆわえたパンティーストッキングをほどこうと、道においた石をふりむきました。

 おや?

 いいえ、ちゃんとありましたとも。石は石らしく、どっかりすわって、そこにありました。
 そこで唯ちゃんがかがんで、パンティーストッキングをほどこうとしますと――。

唯「うひゃー!」

 いきなり石はとびあがり、「にゃあ」といって、みるまにもくもく、せたけほどに大きくなりました。
 それから手と足を二つだし、ぴくぴくとねこの耳と人の耳をのばし、かわいい女の子になりました。

梓「きゃはははっ、だまされた、だまされた!やってやったです!」

 おばけはぴょんぴょんはねて、まるでいたずらぼうずのようにあばれたあと、にげようとしました。

 でも、わすれていませんか?


 いたずらおばけには、パンティーストッキングがかたくゆわえられています。

梓「きゃっ」ドテッ

 いたずらおばけは、うでにまきつけられたそれにじゃまされて、にげられませんでした。
 唯ちゃんは、目をまるくして、しばらくみていましたが、
おばけがにげられないとわかると、こんどは唯ちゃんがわらいだしてしまいました。
 わらってわらって大わらい。声もとぎれとぎれにいいました。

唯「わたしってば、きんじょでいちばんうんがいいかも!」

唯「いたずらおばけをみるなんて。おばけをつかまえるなんて!なんてしあわせなんだろう!」

梓「いたた…わらってないで、はやくほどいてよ~」

 唯ちゃんは、いたずらおばけのことばにしらんかお。おばけをひっぱって、うちに入りました。


 たのしいたのしい夜のはじまりです。


唯「おばけさん、おなまえは?」

梓「はーなーしーてーくーだーさーいー」ジタバタ

唯「……」ガチャン

梓「えっ…なんでカギをしめるんですか?」

唯「…おばけさん、おなまえは?」

梓「うう…あず、にゃっ!」ドサッ

 唯ちゃんは、梓ちゃんのことばをさえぎって、からだをおさえつけると、
あたらしくとりだしたパンティーストッキングで、きようにしばりなおしました。

梓「ごめんなさい!いたずらしたのはあやまりますから、ひどいことしないで…」

 梓ちゃんはパンティーストッキングをひじとひざにまきつけられて、
せなかをまるめてうつぶせになったなさけないすがたでこんがんします。
 そこで、やっと唯ちゃんが梓ちゃんにへんじをしました。

唯「いたずらするわるいあずにゃんには、おしおきしなくちゃね」

梓「ひっ…」

 おしおきときいて、梓ちゃんはふるえます。

梓「いやあ!おうちにかえしてよー!!!」

唯「ないてもさけんでも、だれもたすけにこないよ」

唯「……でも、夜にそんなこえをあげたら、きんじょにめいわくだから、しずかにね」

 そういうと唯ちゃんは、はいていたパンツをぬぐと、梓ちゃんの口におしこみました。

梓「むぐっ!?」

唯「いまにひつようなくなるからね。おとなしくしてなよ」

 そして、唯ちゃんは梓ちゃんのスカートをまくり、パンツに手をかけると、ひといきにずりおろしました。
 白くて小ぶりなおしりが、あらわになります。

唯「それじゃあ、おしお……きっ!」パシンッ

 そういうやいなや、唯ちゃんは梓ちゃんのおしりに、ひら手をふりおろしました。

梓「んんっ!?」

と、梓ちゃんはこえをあげます。

唯「この……わるい子っ!わるい子っ!!」パンッ パンッ

梓「んぅーっ!ん゛ンん゛ーーーっ!!」ポロポロ

 唯ちゃんがおしりをたたくたびに、ぱんっ、ぱんっと、かわいたおとがへや中にひびきます。
 かわいそうないたずらおばけは、なみだをぽろぽろながしますが、唯ちゃんは手をやすめません。


 梓ちゃんのひかえめで白いおしりが、りんごのように赤くなってしまうころ、

梓「ぅんんっ…!ふっんぅっ!」ビクッ

梓ちゃんのようすがすこしかわりました。
 おしりのようにかおも赤くして、ふとももをもどかしそうにうごかしています。

唯「あずにゃん?」

 そのようすをみていた唯ちゃんは、一ど手をとめて、梓ちゃんのぐあいをみようとおもいました。
 そして、口に入ったパンツをとってやると、梓ちゃんは、

梓「……はんせいしないもん」

梓「…あずさはわるい子だから、もっとおしりをたたいてくれないとはんせいしないもん」

と、はあはあと、あらいこきゅうでいいました。
 そのまま、うわめづかいで唯ちゃんをみあげて、せつなげにおしりをふります。
 唯ちゃんは、おしりのすこし下から、ふとももにながれるえき体をみつけました。
 梓ちゃんの体はよろこんでいたのです。
 ほんとうはおしおきをされたくて、いたずらをはたらいていたのかもしれませんね。

唯「そっかあ」

と、唯ちゃんはやさしくほほえみました。

唯「あずにゃんがよろこんで、わたしもうれしいね。みんなしあわせだね!」

唯「でも―ダーメ♪おしおきはおしまい」

梓「え…―」

唯「わる―子だと―かったな―、こんどはやさしくいい子―い子してあげないとい―ないから―」

唯「それにわたし――こ、もう―こ―なになっちゃった」

―――った唯ちゃんの――らは―みつがあふ――ていまし――

 「ほら、ぬ―で。ふ―――しあわせに―ろ

――――――
――――
――

憂「……唯ちゃんは、その桃色の突起をちぎれんばかりに強く……」

唯「ぅぃー…」

憂「……二つの水蜜桃が擦り合わせられるたび、どんな果実のそれよりも甘い……」

唯「…う、いー」

憂「……そこに在るのは、互いを貪りあうだけの、……」

唯「…わたし、…ほか、のお話がいいって、言ったのに…」

唯「また…あずにゃんが、夢に出たら、ういの…せい、だから……ね……」




憂「……と、梓ちゃんは、笑いました。しかし、その太腿に光る一筋の雫を唯ちゃんは見逃しません」

憂「そして二人はいつまでも爛れた性生活を楽しんだのです。めでたしめでたし」

憂「この『犯してくれなきゃいたずらするぞ』がハロウィンの起源であることは有名ですね」

唯「……すぅ」

憂「では次の……お姉ちゃん?寝ちゃったんだね」

憂「ふう…それでは眠ってしまったあなたにひとつ、お話を」



憂「『ハイエナの夢』」

憂「唯ハイエナは夢を見ていました。お菓子をお腹いっぱい食べる夢です」

憂「でも、目が覚めるとお菓子は影も形もありません。唯ハイエナは悲しくなります」

憂「ある日、唯ハイエナは、とても偉い学者様のさわ子先生にお願いしました」

憂「学者様、夢が本当になるようにしてください」

憂「さわ子先生は言います。それでは私が神様にお願いしてあげましょう、と」

憂「唯ハイエナは喜びます。次に見る夢は本当のことになるのですから」

憂「……」チラ

唯「すぅ、すぅ。むふふ…」

憂「…かわいい寝顔」ナデ

憂「お菓子の夢を見てるのかな。それともおとぎの国の夢?それとも……」

憂「…本当はもうほんの少しあるのだけれど、私の話はこれでおしまい」

憂「私は学者様ではないけれど、あなたの幸せな夢が正夢になることを祈りましょう」

憂「ストーリーテラー憂でした」


END



……

チュンチュン チュンチュン

唯「ん…んぅー……」ムクリ

唯「うぅ…パンツ気持ち悪い…履き替えよ」






最終更新:2010年12月04日 23:15