平沢家

憂「ただいまー」コソコソ

憂「って、誰も返事する人は居ないけ…、ど?」

唯「お帰り、憂」

憂「おおおおおおお姉ちゃん!?」

唯「こんな遅くに何処に出掛けてたの?」

憂「えっ、あの、お醤油がっ、切れてたから、かか買いに」

憂(何でこんな時間に起きてるのぉ!?)

唯「明日じゃダメだったの?」

憂「ど、どうしても今必要で」

唯「憂、お姉ちゃん、怒ってるんだよ?」

憂「っ!あ、ご、ごめん、なさい」

唯「もうっ」ギュッ

憂「おっお姉ちゃん?」ドキッ

唯「心配させないでよ、こんな夜中に黙って出て行くなんて」

憂「あ…うん…。ごめんなさい…」

唯「ねぇ、憂、部屋、見ちゃった」

憂「…え?」

唯「憂の部屋に入っちゃった、ごめんね」

憂「ぅえぇえぇえええ!?なっ、ななななな何でぇ!?じゃあ、あの、見たの…?」

唯「うん」

憂「ど、どれ位見たの?」

唯「そ、そのっ、私に似たおもちゃとか、あ、あと、私に似た女の子と憂に似た女の子がそ、その、凄い事してる本とか…色々」



憂(…終わった。私の全てが今、終了した)


憂「何で、勝手に、部屋に、入ったの?」


唯「…だって憂が最近私のコト、避けるんだもん」

憂「えっ?」

憂「私がお姉ちゃんを避けてる?」

唯「うん」

憂「避けてないよ?」

唯「避けてるよ!」

唯「何だかコソコソしてるし、ご飯食べた後もすぐ部屋に戻ってあんまり一緒に居てくれなくなったし!!」

憂(あ、最近部屋に篭ってずっとけいおん!見てたからかな)

唯「それで、憂が私を避けてる理由を知りたくて…」

唯「部屋に入ったら、何か分かるかな、って思っ、て」

唯「憂は私の事を嫌いになったんだと思ったんだよ!」

憂「え、そ、そんな訳無いよ!私がお姉ちゃんの事を嫌いになる訳ないじゃん!」

唯「…ホント?」

憂「本当だよ」

唯「ホントのホント?」

憂「本当の本当だよ!」

唯「…良かったぁ。ずっと、ずっと不安だったんだよ…」グスッ

憂「お姉ちゃん!?」

憂(泣くほど辛い思いをさせちゃってたの?私の態度、そんな風に見えてたんだ。最低だな、私…)

唯「ねぇ、憂は今何処に行ってたの?」

憂「うっ、いや、だからお醤油をね」

唯「嘘はもう良いから!」

憂「…ローソルに行ってたんだよ」

唯「ローソル?なんで?」

憂「今、けいおん!のキャンペーンやってるから」

唯「けいおん…?」

憂「私の部屋、見たんでしょ?」

唯「う、うん」

憂「そこにあったのは全部けいおん!っていうアニメの、ユイ、っていうキャラのグッズなんだ」

唯「唯?私?」

憂「ううん、違うよ。唯じゃなくてユイ。でも、お姉ちゃんにすっごい似てる」

唯「…憂はさ、な、なんで、その、ユ…ユイってキャラのグッズをあんなに持ってるの?」

憂「お姉ちゃんに似てるからだよ!」

憂(ええい、もうどうにでもなれ!)

憂「お姉ちゃんが好きなの!」
憂「だからお姉ちゃんに似てるキャラのユイのグッズを集めてるんだよ!!」
憂「それで私のキャラに似たフィギュアとユイをイチャイチャさせたり…っ!!」


憂「気持ち、悪いよね。ごめんねお姉ちゃん。こんな妹で…」

唯「ううん、気持ち悪くないよ憂」

憂「…お姉ちゃん?」

唯「私も憂の事、好きだから」

憂「!!」

憂「で、でもそれは私の好きとは」

唯「ううん、きっと憂の好きと同じだよ」

憂「…ホント?」

唯「本当だよ」

憂「ホントに、ホント?」

唯「本当に本当!」


憂「私…今、凄い嬉しいよぅ…」グスッ

唯「憂は、そのけいおん!のキャラで十分なの?」

憂「…ふぇ?」

唯「ねぇ、あのえっちな漫画みたいにしてあげるよ」ドサッ

憂「ええっ!?んむっ!?んん…、ぷは、お姉ちゃん、そんないきなり、っあ…!」

(省略されました。続きを読むにはバンコクの正式名称を入力してください)



おわりです




おまけ


梓「皆さん、今日は実は私、お菓子持ってきたんです」

律「マジか!どうしたんだ、突然」

梓「いえ、ムギ先輩ばかり持って来て貰うのは悪いので、たまには私が持って来ようかとおもいまして」

紬「梓ちゃん…!」ジーン

澪(私達も明日から持って来ないといけない流れだな…)

唯「ところであずにゃん、何のお菓子持ってきたの!?」

梓「まぁ、落ち着いてください」

梓「わたあめとキャラメルコーンです」

澪「梓、このわたあめ、ピンク色してるけど何味なんだ?」

梓「いちごショートです。キャラメルコーンはカスタードプリンですよ!」

律「へぇ、初めて聞いた味だな」

紬「貰っていい、梓ちゃん?」

梓「はい、どうぞどうぞ」

唯「頂きまーす!」

澪「うん、うまいな」

紬「美味しい♪」

唯「んま~い!」

律「中々イケるな」

梓「あぁ、喜んでもらえて良かったです」

唯「私、わたがしもキャラメルコーンも大好きだから幾らでも食べれそうだよ~♪」


梓「…唯先輩、それはホントですね?」

唯「えっ、う、うん」

梓「それじゃあどうぞ、幾らでもありますよ」ドサドサドサ

唯「!?」

梓「いやぁ、これだけの量、学校に持ってくるのも大変でした」

唯「ちょ、あずにゃん…?」

梓「先程の責任を取って、しっかり全部食べてくださいね」

唯「ぇえぇえええ!?」

その後一週間、放課後に唯は合計50個近いキャラメルコーンとわたがしを食べ続けるコトになりました


今度こそおわり



最終更新:2010年12月06日 01:01