純「ジャズ研の部費を上げてください!」
和「犬なのにブヒ?ワンでしょ、ワン。」
純「わん!」
和「よしよし、いい子ね。」
純「じゃあ部費を上げてもらえますか?」
和「それとこれとは話が別よ、お手。」
純「わん!」ポンッ
和「なかなかしつけがいいじゃない、おかわり。」
純「わん!」ポンッ
和「いい子いい子。」
純「わん!」ハッハッ
和「気が済んだら帰ってくれる?」
純「部費を上げてくれるまで帰りません!」
和「あら、部費の交渉に来たの?」
純「最初からそう言ってますけど」
和「それなら答えはノーよ。おすわり」
純「そこをなんとか・・・わん!」スッ
和「生徒会の今年度予算が厳しいのよ、ふせ。」
純「お願いします、わん!」ペタッ
和「この前軽音部にエアコン付けたから、もう予算は余ってないのよ。」
純「お願いです、なんでもしますから!」
和「じゃあちんちん。」
純「わん!・・・えっ?」
和「ちんちん。」
純「えっ?」
和「ちんちん。」
純「生徒会長・・・私、その、ついてないですよぉ。」
和「何を言ってるの?後ろ足で立って前足を上げる芸よ?」
純「しまったぁ!とんだ赤っ恥!」
和「まったく。学校でそんなことばかり考えているの?」
純「てへへ、猫しか飼ったことないもんで・・・」
純「こうですか?わん!」スック
和「そうそう、いい感じよ。おやつカルパスをあげるわ」
純「やったぁ!いただきまーす。」モグモグ
和「ふふふ、かわいいわね。」
純「・・・ところで部費アップお願いします!」
和「あら覚えてた。」
純「部費を上げてくれるまでここを動きません!」
和「強情な子ね。」
純「私は本気ですから!」
和「そうなんだ。じゃあ私帰宅するね。」
純「えっ!?ちょっと待ってくださいわぁん!」パタパタ
和「・・・なんでついてくるのよ。」
純「家までおともします、わん!」
和「桃太郎じゃないんだから。」
純「部費をあげてくださいな!」
和「はいはい。買い物があるからここの薬局に寄っていくわね。」
純「マツキヨ?」
和「今日はポイント2倍の日なのよ。えぇと、歯磨き粉は・・・あったわ。」
純「ガードハロー?」
和「えぇ。今日は96円でお買い得なのよ。」
純「さすが会長、しっかり者ですね!」
和「ふふ、おだてたって何もでないわよ。」
純「そこをなんとかぁ~」
和「はいはい。買い物も済んだし帰るわね。」
純「はい!」
和「・・・」スタスタ
純「・・・」テクテク
和「・・・だからなんでついてくるのよ。」
純「家までおともしますから!」
和「そうなんだ。じゃあちょうどうちに着いたから。」
純「・・・」
和「ただいま。」
純「おじゃましまーす。」
和「・・・なんで入ってくるのよ。」
純「今日一日、和先輩の遊び相手になります!」
和「間に合ってるわ。」
純「そんなぁ!」シュン
和「おあずけを食らった犬みたいな顔して・・・」
純「くぅん・・・」ウルウル
和「・・・スリッパならそこにあるわ。」
純「おうちの人は誰もいないんですか?」
和「えぇ。今日は家族はみんな出かけてるのよ。」
純「・・・しめた!」
和「何か言った?」
純「いえ、なんでも!」
和「変な子ね。まぁいいわ。」ガラッ
純「わぁ!ここが生徒会長の部屋ですかぁ。」
和「散らかっていて悪いわね。」
純「おきづかいなく!あ、この服かわいー!」
和「ふふ。じゃぁ先にお風呂入ってくるわね。」
純「えっ?お風呂?」
和「ええ、お風呂よ。」
純「そんな、まだ心の準備が・・・」
和「・・・?」
純「確かに何でもするとは言いましたけど・・・」
和「何を言ってるの?家に帰ったらお風呂に入ってからご飯を食べるのが私の習慣なのよ。」
純「しまったぁ!また赤っ恥!」
和「変なことばかり考えるからよ。じゃあ私お風呂に入るから。」
純「うぅ・・・」
和「ふぅ・・・。」ザバァ
和「いい湯加減ね。」
和「それにしてもあの子、家までついてくるなんて。」
和「どうしたらいいのかしら。」ゴシゴシ
ガラッ
純「会長!お背中流しに参りました!」
和「・・・何でいきなり入ってくるのよ。」
純「やだなぁ、会長。背中を流すからに決まってるじゃないですか!」
和「そういうことじゃないんだけど・・・まぁいいわ。」
純「おかゆいところはございませんかー?」
和「えぇ、ないわ。」
純「もうちょっとタオル濡らしますね。お湯を・・・」キュッ
和「あっ、そっちはシャワー。」
純「ひゃぁっ!」ジャー
和「・・・遅かったわね。」
純「ひえぇ、制服が濡れちゃいましたぁ!」ビッショリ
和「まったく、何やってるのよ。」
純「どうしよう・・・」ウルウル
和「しょうがないわね。ウチで乾かしていくといいわ。」
純「すみません・・・」ヌギヌギ
和「濡れたまんまじゃ風邪ひくわ。お風呂に入って温まったら?」
純「はい、よろこんで!」
和「はじめからこれが目的・・・じゃないわよね。」
純「~♪」チャポチャポ
和「まったく、随分楽しそうね。」
純「えへへ。会長の家って、レトロでおしゃれですよね!」
和「単純に古いだけなんだけど。」
純「この青い浴槽もいい感じです!竹中直人が体育座りして入ってそう!」
和「・・・どこかで聞いた台詞ね。まぁいいわ。お風呂上がったらご飯にするわよ。」
純「はいっ!」
和「夕食の準備が出来たわ。」
純「すみません、夕飯までごちそうになっちゃって。」
和「今さらそんなこと気にすることないわ。さぁ召し上がれ。」
純「いただきまーす。あっ、このイカ大根おいしー!」
和「ふふ。私の自信作よ。」
純「おくらサラダにナスの味噌汁、きゅうりとにんじんの浅漬けもいい感じです!」
和「そう言ってもらえると嬉しいわ。」
純「会長の料理ってすごく健康的ですね!」
和「ふふ、褒めても何も出ないってば。」
純「ごちそうさまでした!」
和「お粗末さまでした。じゃあ私、洗い物するわね。」
純「あっ、私拭くの手伝います。」
和「あら悪いわね。」
純「いえいえ。」
和「終わったら何かして遊びましょうか。」
純「はい!・・・あっ!」
和「どうしたの?」
純「今日宿題がたくさん出てたの忘れてました・・・」
和「しょうがないわね。私が手伝ってあげるわ。」
純「本当ですか?ありがとうございます!」
和「さぁ、宿題をしましょうか。どこがわからないの?」
純「えっと・・・全部です。」
和「・・・まったく。じゃあこのプリントからはじめましょう。」
純「はい!よろしくお願いします!」
和「ここでyとxの親密な関係が・・・」
純「なるほど!けなげに帰りを待つxを・・・」
和「πからy曲線にかけて・・・」
純「γの限界・・・ということはここの答えは・・・」
和「正解ね。よくできました。」ナデナデ
純「えへへ。」
和「この調子で終わらせちゃいましょう。」
純「はい!」
和「はい、これで宿題は終わりね。」
純「ふぅ、やっと終わったぁ!」
和「よく頑張ったわね。ご褒美におやつを持ってくるわ。」
純「やったぁ!」
和「おやつカルパスに茎わかめ、桜大根に五家宝。どれでも好きなものを食べるといいわ。」
純「・・・会長って本当に古風ですよね。」
和「あら、変かしら?」
純「そんなことないです。私は大好きですよ!」
和「大好き?」
純「あ、ええっと・・・五家宝が!」パクッ
和「ふふ、ありがとう。」
純「あっ、もうこんな時間。」
和「すっかり遅くなっちゃったわね。」
純「こんな時間まですみません・・・」
和「いいのよ。制服もまだ乾いてないし、今日はうちに泊まっていったら?」
純「えっ?いいんですか?」
和「えぇ、せんべい布団でよければ。」
純「はいっ!早速親にメールします!」
和「ふふ、じゃあ私布団敷いておくね。」
純「お待たせしましたー。」
和「よいしょ、っと。応接間に二人分の布団を敷いておいたわ。」
純「ありがとうございます!」
和「・・・寒くないかしら?」
純「はい、ちょっと・・・」
和「風邪をひいてもらったら困るわ。布団と毛布2枚追加するわね。」バサバサ
純「お、重いです、会長・・・」ズシッ
和「あら、重かった?」
純「でもとってもあったかいです。」
和「そう、よかったわ。」
純「えへへ。会長、今日は楽しかったです。」
和「私も純と話せてよかっ・・・」
純「zzz」
和「・・・寝つきがいいのね。」
和「おやすみ」カチッ
数日後
純「かいちょー!」
和「あら、純じゃない。部費のことなら却下よ。」
純「部費はもういいんです!今日も遊びに行ってもいいですか?」
和「えぇ、いいわよ。今日はとっておきの漬物があるわ。」
純「やったぁ!」
和「よしよし・・・そういえば犬設定を忘れてたわね。」
純「・・・わんっ!」
おしまい
最終更新:2010年12月08日 20:11