唯「軽音部のみんなとカラオケ行くんだけど、憂もいっしょに行かない?」
憂「えっ、カラオケ?!」ドキッ
憂(どうしよう…私の恥ずかしい曲が配信されていたら…)
唯「どうしたの~、憂?」ニコニコ
憂「あ、あのね、おいしいクッキーつくったの。軽音部のみなさんもどうかな」
唯「くっきー?どこにあるの」キョロキョロ
憂「え、えーと、」アセアセ
憂「これから作るよ!」
唯「えー、さっき作ったって言ったのに」プクーッ
憂「と、ところでお姉ちゃんはカラオケいったことあるの?」
唯「ううん。はじめてだよー」キラキラ
憂「カ、カラオケなんてね、不良さんが行くところなんだよ」
憂「お姉ちゃんは行っちゃ駄目なところなんだよ」
唯「え~、そうなの~?でもみんなよく行くって言ってたよ」
憂「澪さん達実は不良さんだったんだね!もう付き合っちゃ駄目だよ」
憂「お姉ちゃんはずっと私と過ごそう!」
唯「え~、でも~…」
憂「と、とりあえず今からクッキー作るから!お姉ちゃんは家にいてね」
唯「わかったよ~うい~」
憂「ううう…ごめんねお姉ちゃん、だってもしもあれ聞かれたら恥ずかしいんだもん…」
憂「そりゃあ作詞したのも歌ったのも私だけど…」
憂「自主制作でCD作って記念に残しておくだけのはずだったのに」
憂「レコーディングしたスタジオにレコード会社の人がいて…」
憂「ぜひCDデビュー!なんて言うからつい…」
憂「こんな大事になるとは思わなかったなぁ…」
憂「はぁ…」
憂「お姉ちゃん、クッキーできたよー」
唯「わーおいしそうだね~」
憂「もうすぐごはんもできるからあんまり食べ過ぎないようにね」
唯「うん、ちょっとだけね~あとはごはん食べてからにするよ」
唯「でもカラオケ行きたかったなー」
憂「だ、駄目だよ!お姉ちゃんにはまだ早いよ!」
唯「そうなのかなぁ~?みんな楽しいって言ってたよ」
憂「とにかく駄目!お姉ちゃん、カラオケの話は禁止だよ!」
唯(憂が本気で否定してくる…)
唯(これは今までのパターンから考えると…)
唯(…………)
唯(…………)
唯(…………)
唯(…………わかった!)
唯(カラオケってのは…)
唯(エッチな言葉だ!!)
唯「わかったよ!憂!」
憂「わ、わかってくれた?お姉ちゃん」
唯「そりゃあ私も女子高生ですから興味あるけど…」
唯「まだ早いよね~」テヘヘ
憂「そ、そうそうお姉ちゃんにはまだ早いんだよ」
唯「でもそうなると澪ちゃん達は大人だなー」
憂「え?そ、そうだね」
唯「澪ちゃんあんな恥ずかしがりやさんなのに」
憂「???」
唯「よく行くって言ってたし…色々し、しちゃってたり…キャー」
憂(よくわかんないけどごまかせたし、お姉ちゃんかわいいからいいか)
憂「じゃ、じゃあ私はごはんの準備してくるね」
唯「りっちゃんもムギちゃんも…キャー」ジタバタ
憂(悶えてるお姉ちゃんかわいい)
憂「ごはんできたよー」
唯「わぁーお腹ぺこぺこだよ~」
憂「ふふっさっきクッキー食べたのに」
唯「お菓子は別腹だよ~いただきまーす」
憂「はい、召し上がれ」
唯「おいしいよ~憂は料理の天才だね!」
憂「ありがとうお姉ちゃん、いっぱい食べてね」
唯「憂のおいしい料理が毎日食べれるなんて私は幸せだよ~」
憂「わ、私も…お姉ちゃんの妹でよかった…」
唯「憂?」
憂「えへへ」
唯「えへへ~」
唯「ごちそう様でした!」
憂「お粗末様でした」
唯「テレビ見ようっと」
憂「じゃあ私は食器を…」
ピッ
チャララララーチャララララー
タモリ「こんばんわーミュージックステーションでーす」
憂「!?」
憂「お、お姉ちゃん…Mステ見るの?」
唯「うん、この前ね和ちゃんがCD出したんだって!」
唯「今週ランクインするからチェックしとかないと~」
憂「そ、そそそそそうなんだ~……」
憂(たしかに和ちゃん、私と同じくCD出してたけど…)
憂(私も今週だからこのままじゃバレちゃうよぉ~!)
タモリ「はい、じゃあ次はCDランキングでーす」
憂(どうしようどうしようどうしよう…)
憂「あのっ、お姉ちゃん!あのね…」
唯「あーごめん、憂ちょっと待ってー和ちゃん出るから」
憂「ううっ…」
タモリ「…以上、今週のランキングでしたー」
憂(……あれ?)
唯「あれー?なんでー和ちゃん載ってなかったよー」
憂(おかしいな…レコード会社さんの話だと私も和ちゃんもトップ10入りしたって言ってたけど)
憂(もしかして…)
唯「捏造だー捏造だー」ブーブー
憂(Mステはアニメソングを毛嫌いしてるって噂があるけど…)
唯「抗議の電話しないとだよー」
憂(………)
憂(………)
憂(………)
憂(Mステナイス!)グッ
憂「まぁまぁ、お姉ちゃん落ち着いて…」
唯「えーせっかくの和ちゃんの晴れ舞台が…」
憂「なにか都合があったんだよ」
憂「それよりお姉ちゃん私なんだか疲れちゃったからお風呂入ってもう寝るね」
唯「そっかぁー、ゆっくり休むんだよー」
憂(ほっ…なんとかしのいだ…)
次の日!
憂「ふぁ…」
憂「よく寝た…」
憂「朝ごはん作らなきゃ」
憂「ふんふーん」
憂「できた!」
憂「お姉ちゃん起こさないと」
憂「朝だよごはんできてるよ髪の毛寝ぐせってるよー」
憂「なんてねっ、ふふ」
ガチャ
憂「お姉ちゃん、朝だよーごはんできたよー」
唯「………うーん、うーいー…おはよー」
憂「おはようお姉ちゃん」
食卓!
唯「いたーだきまーす」
憂「はい、召し上がれ」
唯「あれ、憂にはゆでたまご無いの?」
憂「あ、うん。ちょうど1個しかなかったからお姉ちゃんどうぞ」
唯「じゃあ半分こしよう!」
憂「え?いいよいいよ、お姉ちゃん食べて」
唯「いいからいいから、はい半分こ」
憂「お姉ちゃん…ありがとう!」
唯「ピース、ピース!」
憂「??」
唯「なんでも半分こすれば」
唯「幸せは2倍に変わるんだよね~」
憂「!?」
憂「お…おおおお姉ちゃん、そそそそれは」
唯「憂もCD出してたんだねー、知らなかったよー。なんで教えてくれなかったの~?」
憂「え、ええええええええっ!?いや、あのそれはっ…」
唯「好き好き大好きういちゃん大好き!」
憂「え…」
唯「えへへ~、ちょっと照れちゃったけど」
唯「お姉ちゃん嬉しいな~、憂にこんなに思われてて」
憂「お姉ちゃん…」
唯「ねぇねぇ、憂に歌ってほしいなぁ~」
憂「え、今?ここで?」
唯「うん、ぜひとも生で聞きたいんだよ~」
憂「………うん、わかった」
唯「やったぁ~」
憂「じゃあ聞いてね、お姉ちゃん」
憂「スゥ~…」
※けいおん!
平沢憂 「Lovely Sister LOVE」
唯「ういー」ダキッ
憂「わっ、お姉ちゃん…」
唯「ありがとう、うい。私の妹でいてくれて」
憂「…うん、私もお姉ちゃんの妹でよかった」
憂「でもお姉ちゃん、どうやって私のCDの事知ったの?」
唯「それはね~昨日ういが寝た後ムギちゃんが来てね、CDをくれたの」
憂「えっ…そうだったんだ…」
憂「…はっ!」
バッ!
シュッ!
窓の方に目をやると望遠レンズのようなものが木の陰に隠れました
もうムギさんったら…
でもお姉ちゃんとこうなれたのには感謝です
唯「う~い~あったかいねぇ」スリスリ
憂「ふふっ、そうだねお姉ちゃん!」
憂「好き好き!大好き!お姉ちゃん大好き!」
おわり
最終更新:2010年12月08日 20:20