律「唯って彼氏とかいないのかー?」
唯「何いきなり?いないよー」
律「いやー、唯って可愛いから男の子にモテたりしないのかなーって」
唯「そんなことないよー…というか彼氏なんて作る気ないし」
律「え?なんで?」
律「」
律「まじで言ってんの?」
唯「うん。正直いまりっちゃん見てるだけで唇奪いたくなるもん」
律「!」サッ
唯「りっちゃんの唇って意外とケアしてあって、綺麗だよね」
律「か、乾燥しないようにリップ塗ってるし……」
唯「ピンク色でぷっくり潤ってて。
ボーイッシュなだけに、そのギャップがそそるっていうかさぁ」
律「やめてくれよ!」カー
唯「りっちゃん、舌見せてよ」
律「なんだって!?」
唯「りっちゃんの舌が見たいなぁ。私、口腔フェチでもあるんだよね」
律「やめろ……聞きたくない聞きたくない……」
唯「ほら。私のはどう?」レー
律「ん? おぉ……淀みないピンクで、舌に光が反射して綺麗……って、やめろよ!」
唯「吸いたくなった?」
律「ならねーし!」
唯「ふふ。じゃあ次はりっちゃんの番ね」
律「どうしてそうなるんだよ……」
唯「あーんして、舌をぺろって出す、簡単なお仕事だよ?」
律「いやだいやだ、いーやーだー!」
唯「なんでそんなに嫌がるの? 見るだけだよ? なんにもしないよ?」
律「きたないし……」
唯「汚くねーし!」
律「!?」ビクッ
唯「あ、ごめんごめん。思わず怒鳴っちゃったよ」
律「……」
唯「ねぇりっちゃん。本当に見るだけだからさ……お口あけてくれる?」
律「や、やだやだやだやだ」
唯「少しだけだから……お願い!」
律「うぅ……」
唯「お願いします! りっちゃん隊長!」コノトーリ
律「……少しだけだからな」
唯「やったー!」
律「……」モジモジ
唯(これだよね、皆さん!
こういうボーイッシュな女の子は、恥じらう所がいちばん可愛いんだよね!)
律「わ、笑うなよ?」
唯「笑わないよ! ささ、御託はいいからパカッといってみようか!」
律「御託ってオイ……」
唯「はりあっぷ! 皆さんを焦らすんじゃないよ!」
律「皆さんって誰だよ!」
律「じゃ、じゃあいくぞ……」
唯「うんうんっ」ワクテカ
律(口を開けるのが恥ずかしいだなんて、きっと生涯これっきりだろうな)
律「あ、あ~ん……」クパァ…
律「……(うああ、見られてる。口内が見られてるぞ)」ドキドキ
唯「おほぉ……//」マジマジ
律「! 顔ちけーよ!」
唯「あーあ、もうおしまいかぁ……」チェ
律(なんなんだよ、この画は……)
唯「……ふぅ。りっちゃん、良かったよ」
律「その言い方なんか引っ掛かるからやめろ」
唯「りっちゃんは歯が綺麗だね。ホワイトニングとかしてる?」
律「ん? いや、特別なにもしてないけど」
唯「歯、舐めてもいーい?」
律「どうしてそうなる!?」
律「これで満足だろ!? もう変なことはやめてくれ!」
唯「私まだ足りないよぉ……」
律「いちいち言い方がヤラしいんだよ、お前は」
唯「アンコール。次は舌を見せてくれない? 暗くて見えなかったし」
律「もう勘弁してくれよ……」
唯「りっちゃんのベロ、見たいよね?」
律「誰に言ってるんだよ」
唯「おねがいおねがいおねがい! 一生のお願いを行使するよ!」
律「やめてくれってば……」
唯「お願いだよりっちゃん、今度ケーキ奢るからさぁ」
律「……」
唯「今、天秤にかけてるでしょ?」
律「! ち、ちげーし! どう断ろうか思案中なだけだし!」カー
唯(りっちゃん可愛い!)
唯「ん~~……じゃあね、更にクレープもつけちゃおう!」
律「うっ!」ゴクリ
唯「(反応あり!) どうかな!? りっちゃん!」
律「……だめだだめだだめだ! 私にだって、女としてのプライドはあるんだ!」
唯「よぉし、じゃあ特別出血大サービス! 1日だけ憂を妹にする権利もつけちゃう!」
律「ノった!」
唯(ぶほっ! プライドやっす!)
唯「とは言っても、大切な妹だからね……そうだなぁ……」
唯「30秒! 30秒間、舌を出しておいてもらおうか!」
律「くっ……足元見やがって」
唯「さぁりっちゃん、皆朝からズボン下げて待ってるんだよ!」
律「うぅ……」
唯「ほら、口開けよ、律」
律「ヘアピン外して言うな!// ……わ、わかったよ」モジモジ
唯(ついに桃源郷が……)
律「これが、ほんとのほんとに最後だからな!」
唯「わかってるよりっちゃん。さぁ、早く可愛い舌を見せて?」
律「い、いくぞ?」
唯「どんとこいです」
律「あーん……」カパ…
唯「やっぱり綺麗な歯だね~」
律「ううえー//」
唯「……じゃあ、舌を出してみて?」
律「ん……」ペロ
唯「ふむふむ……」ジー
律(めちゃめちゃ見られてる……舌を見られるのって、こんなに恥ずかしいのか!?)
唯「りっちゃん……」
律「あんあお?」
唯「吸ってみてもいーい?」
律「っ!?//」サッ
唯「ふふ。冗談だよ。まだ30秒経ってないから口閉じちゃ、めっ、だよ?」
律「うぅ……(や、やばい。どうしてこんなにドキドキするんだ?)」
唯(舌だしながら顔真っ赤にしてるりっちゃん、可愛すぎるよぉ)
唯「柔らかそうだね~。りっちゃんって意外と舌短いんだね?」ツンツン
律「~~~っ!?(つっついて良いなんて言ってないぞ!?)」ゾゾ…
唯「舌、ぷるぷる震えてるよ?」
律「うぁぃぁ……//」
唯「指にりっちゃんのよだれついちゃった」
律「……んぁ(ばっちぃなぁ、もう……)」
唯「んふ」ペロッ
律「んんんああああああああ!?//(よだれ舐めやがった!!)」
唯「ちゅっ、んちゅ」ペロペロ
律「んんんぁ~!?// (何考えてるんだよ、このアホの子は!?)」
唯「りっちゃんのよだれ、おいしい……」
律「お、お、お前、お前、ばかだろ! わかってたけど!!」
唯「あー口閉じちゃった」
律「もう30秒経ったわ! ってか、お前、私のよ、よだ、よだれ、舐め、」
唯「ごちそうさま、律」ニコ
律「だからヘアピン外して言うなあああああああああ!!////」カァァァ
律「お前、分かってるのか、口ん中ってのはな、ばい菌がいっぱいなんだぞ!」
律「そ、そんな、よだれを、の、ののの飲むなんて、き、汚いだろ! ばかゆい!」
唯「りっちゃんのだから、汚くないよ? むしろご褒美だよ」
律「きたねーし!」
唯「汚くねーし!!」
律唯「「ムムム……」」バチバチバチ
澪「おーす、遅れて悪いな。律、和が呼んでたぞ」
律「あ、澪。分かった。ゆい! お前覚えてろよ! 泣き寝入りはしないんだから!!」ダダダ!!
澪「……なんだあいつ?」
唯(今度は澪ちゃんとふたりっきり……)
律編 おわり
最終更新:2010年12月21日 02:23