――――放課後

梓「純が入部して、一ヶ月たったけどどう?」

純「うーん・・・よく喋りはするけどあまりアプローチとかできてないかも・・・」

梓「そっかー。・・・・今日部活終わりに二人でどっか行けば?」

純「えぇ!?急すぎない!?」

梓「急ってもう一ヶ月も経ってるよ・・・」

純「・・・わ、分かったよ誘ってみるよ・・・」



――――部活終了後


律「はぁー終わったぁー!!よし!じゃあ帰るか皆の衆!」

唯「うーさぶいよぉー外出たくないよぉー動きたくないよう・・・」

律「じゃあお前はずっとここにいるつもりか!・・・帰るぞー澪、ムギ!」

澪「あ、ああそうだな」

純「あ、あの!み、澪先輩!」

澪「な、なんだ純?」

純「きょ、今日これから空いてますか?」

澪「・・・あぁ、今日は特になにもないが。どうした?」

純「わ、私昨日おいしいケーキ屋さん見つけたんです!い、一緒に行きませんか!?」

澪「あ、ああ大丈夫だ。でもあとのみんなは・・・」

純「たまには二人で喋りたいこともあるんです!さ、行きましょ!」ピュー

澪「あ、お、おいまてよ純!」タッタッ

唯「仲がいいねぇー♪でもなんで二人なんだろ?私も行きたかったなぁー」

紬「たまにはベーシスト同士で話したいこともあるんじゃない?♪さ、私達も帰りましょ♪」

梓「あ、はい!(GJ私)」

唯「ほらりっちゃんも行くよー!」

律「・・・あ、ああスマンスマン!今行く!」

唯「私達も帰りどっかよってくー?」

紬「あ、いいわねそれ♪」

梓「どこにいくんですか?」

律「・・・スマン、私用事あるから帰るわ!弟がゲームしようってうるさくってさー」アハハ

唯「そうなの?じゃあ私達は楽器屋さんみて帰るからじゃーねー!」

梓「勝手に決めないでくださいよ・・・」

紬「まあ楽しかったらいいじゃない♪」


唯「そろそろピック買わないといけないんだよねー」

ワイワイガヤガヤ


律「・・・」


――――ケーキ屋さん

澪「うむ・・・コレはなかなか美味いな」モグモグ

純「ですよね!一回だれか連れてきたかったと思ってたんですよー!」モグモグ

澪「でもなんでまた私なんだ?唯とか律の方がもっと喜んだと思うぞ?」

純「そ、それは、あのー・・・・・・そ、そう!同じベーシスト同士気が合うかなーと思ったからです!」

澪「そ、そうなのか・・・?まあ美味しかったし、きてよかったよ。ありがとうな純」

純「!ドキッ・・いえいえ!こちらこそ・・・///」

澪「ここは梓達と来たことあるのか?」

純「い、いえいえ!澪先輩が始めてです!み、澪先輩と行くためにが、頑張って探したんです・・・//(言っちゃったー!)」

澪「そっ、そうか・・・///ありがとな純」ニコッ

純「・・・///(澪先輩ズルいよぉ・・・///)」


――――翌朝


梓「純、昨日どうだった?」

純「あー・・・澪先輩が可愛かった」

梓「・・・あーそう。で、なんかアピールできた?」

純「出来たような出来てないような・・・・・び、微妙?」

梓「微妙ってなに・・・。まあ純楽しそうみたいだったし、良かったじゃん」

梓「!・・・あ、ああ、今のでなんか楽しそうだなーってお、思ったからさ(心配でつけてたなんていえない・・・)」

純「でもありがとうね梓」

梓「な、なにが?」

純「いや、色々アドバイスなんかくれてさ、ホント助かってるよ」

梓「私はただ案を出してるだけだよー。実行するのは純だしさ」

純「・・・そう言ってくれると嬉しい」

梓「・・・・・で、告白はいつするの?」

純「えー!?梓気が早いよぉー!」

梓「でも早くしないと、三年生卒業しちゃうよ?」

純「そうだけど・・・告白とかまだ考えてないよぉー」オロオロ

梓「善は急げって言うでしょ。そんな気持ちじゃ本当に卒業しちゃうよ?」

純「・・・ま、まあ考えておくよ」


――――部活終了後

唯「やっと一日が終わったねー」グテー

梓「まだ全然終わってないですよ・・・晩御飯も食べないんですか?」

唯「そうだね!憂がちゃんと作ってくれたんだから食べないとだね!」

紬「さあ帰りましょう?♪」

澪「そうだな。帰るか・・・(純、今日は誘ってくれないのかな・・・)」

律「あ、純!今日今から大丈夫か?」

純「あ、まあ空いてますよ?」

律「ちょっと話したいことがあるから喫茶店にでも行こうぜ?」

純「ま、まあいいですけど・・・」

律「よし!じゃみんなまた明日なー!行くぞじゅーん!」タッタッ

純「ちょ、ちょっと待ってくださーい!」タッタッ・・・

唯「純ちゃんはモテモテだねぇ」

紬「まあ色々あるのよ♪」

梓「さ、私達も帰りましょう」

唯「そうだね!・・・さ、行こうよ澪ちゃん!」

澪「・・ん?あ、ああ行こうか。」

澪(律と純、なんの話なんだろう・・・)



――――とある喫茶店

純「で、話ってなんなんですか?」

律「あ、ああ・・・言っていいか?」

純「まあ、いいですけど・・・」



律「お前、澪のこと好きだろ?」

純「なっ・・・!!!///」カァ

律「やっぱりなー」アハハ

純「どっ・・・どうしてですか///」ドキドキ

律「お前は澪と話してる時だけ全然いつもと違うし、昨日の不自然な誘い方、誰が見たってそう思うよ」

純「う・・・///(もっと慎重に行けばよかったかも・・・)」

純「り、律先輩も好きなんですか?・・・み、澪先輩の事こと・・・」

律「ん、私はそんなんじゃねぇって!確かに澪は幼馴染で好きっちゃ好きだけどさ、恋愛的な目では見れないよ」

純「よ、良かった」ホッ

律「なんでだ?恋のライバルが減ってそんなにうれしいかー?」ニヤニヤ

純「まあそれもありますけど、私ずっと律先輩は澪先輩のこと好きだって思ってましたから」

律「ねーよ!きにすんな!・・・で、告白はしたのか?」

純「ブッ!!・・・ま、まだですよ!///」

律「じゃあいつするんだ?もう少しで私達卒業しちゃうぞ?」

純「ま、まあそうですけど・・・・・・どうしたらいいんでしょう」

律「うーん・・・・・・よし!お前明日告白しろ!」ビシッ

純「ええー!?明日ですかぁ!?」

律「大丈夫だって!最近澪といい感じだし案外行けるかもよー?」ニヤニヤ

純「そ、そうですかぁ?・・・///」

律「傍から見ればな!」アハハ

純「んー・・・・でもなんて言えばいいか・・・」ハァ

律「そんなの自分の想いを全部言えばいいんだよ!「好きです!」って!簡単だろ?」ニヤニヤ

純「は、恥ずかしいですよぉ・・・///」

律「大丈夫だって!じゃあ明日楽しみにしてるからな!」

純「え、えぇ~・・・//」



――――翌朝

梓「えっ、告白しちゃうの!?」

純「う、うん・・・律先輩も早いほうがいい!って・・・」ハァ

梓「(昨日の話はそれだったのか・・・)まあ、いいんじゃない?きっと大丈夫だよ!」

純「梓が思うよりずっと緊張するんだよー!?」

梓「アハハ!ゴメンゴメン。でも純最近澪先輩とよく喋るし、唯先輩とかよりは緊張しないんじゃない?」

純「うぅ・・・分かんないよう・・・でも緊張はする」

キーンコーンカーンコーン

梓「じゃあ部活終わったら二人にさせてあげるから、頑張ってよ!」

純「う、うん・・・//」


――――部活終了後
律「よーし帰るかー!」

梓「あ、そうそう律先輩澪先輩、私昨日おしゃれな服屋さん見つけたんです!一緒に行きませんか?」

唯「うん、いいねえ!私キーホルダーかいたーい!」

律「服屋にキーホルダーはないと思うぞ・・・まあ、梓が行くなら一緒に行こうかな」

紬「私も行きたいわ♪」

梓「じゃあ行きましょうか♪(みんな乗ってくれて良かった)じゃあ澪先輩、純、また明日ね」

律「明日なー!」

澪純「う、うん・・・」


バタン


澪純「・・・」


純「・・・///(やっぱり恥ずかしいよお//)」

澪「・・・皆行っちゃったな・・・(また二人きりだ・・・//)」

純「は、はい・・・//」

澪「か、帰るか!」



純「ち、ちょっと待ってください!」

澪「な、なんだ?」


純「あっ、ああああああの!わ、私!」

澪「う、うん・・・」ドキドキ




澪「・・・//」ドキドキ


純「す、好きなんです!///(い、言っちゃった!////)」カァ

澪「・・・・えぇ!!?///」カァ

純「あ、ああのあの、m、もしよければ・・・お、お付き合いさせてください!」

澪「ち、ちょっとままままって///だ、だってわ、私女だし・・・//」カァ

純「やっぱりだめですか・・・?」シュン

澪「だ、ダメっていうか、ま、まさかそんなこ、こと言われるなんて思ってなかったし・・・」

純「ど、どうかよろし、しくおねがいします!」ドキドキ

澪(純は確かにいい後輩だし、同じベーシストとしてとても分かり合える存在だった・・・だけど、そんな恋愛的な目で見たこともなかったしどうすればいいんだろう・・・//でも純は勇気を出して伝えてくれたし、それに応えないといけないのかも・・・)オドオド

純「・・・じ、実は軽音部に入ったのも、澪先輩がいたからなんです・・・///」

澪「ええ!?私のせいでジャズ研まで辞めて・・・」オロオロ

純「ぜ、全然澪先輩のせいだなんて思ってませんよ!でも、澪先輩がそれだけ私の中でそれだけ大きい存在だったってことは確かです!」

澪「えっ・・・///」

純「確かに最初は同じベーシストとして、羨んだり、いつか澪先輩みたいになりたい!ってずっと思ってました」


純「でも、それがだんだん『澪先輩と一緒に演奏したいなぁ』とか『澪先輩と色んな事をして、色んな所に行きたいなぁ』なんて思ってたんです。贅沢ですよね私って」

純「でも分かったんです。これは恋だって」


澪「・・・」

純「澪先輩が嫌なら無理矢理にとは言いません。もし無理だったら、きっぱり諦めます」


純「私はただ私の想いを伝えたかったんです!それが迷惑なら謝ります・・・」

澪(純は今までこんな想いを抱いていたんだ・・・私はそんなことも知らずにずっと生活してきた・・・確かに私も純にドキッとしたこともあった・・・でもそれは恋なのかな、恋なんてしたことないから分からない・・・でも私は純の想いに応えたい・・・!)

澪「・・・よし!」

純「・・・(どうせ断られてもキッパリ諦めて軽音部を辞めるだけだ。怖くなんかない)」



澪「純、私はお前の想いに応えてみることにする。」

純「・・・・・えっ」


澪「私は正直純を恋愛対象としてみたことがなかった。でも確かに純にドキッとしたこともあった・・・//」

澪「私は純に恋をしているのかは分からない」

澪「でももしそうだとしたら勇気を出してくれた純に失礼だし、私が一番悔やむと思う。だから純、お前の気持ちに応えてみるよ。」

純「ほ・・・本当ですかあ!?」

澪「ああ。これからもよろしくな純」ニコッ

純「・・・はい///」

純(えーっ!正直断られると思ったからこの先の展開なにも考えてないよう・・・ど、どうしよう///)


純「あ・・・あの!」

澪「な、なんだ?///(恥ずかしい//)」

純「てっ、手、繋いでもいいですか!?//」カァ

澪「あっ・・///ああ!いいよ」ギュッ

純「(澪先輩の手あったかい・・・大きい・・/)」

純「あっ、あの・・・!」

澪「なんだ?」

純「これからもよろしくおねがいします!」ニコッ



end




――――Another story   梓宅



梓「へぇ・・・オッケーもらったんだぁ」カチカチ

梓「ま、純にしては良くやったほうかな」パタン

梓「これからもこの関係でいてくれたらいいんだけどね」ヴーヴー

梓「ん、メールだ。『今日は楽しかったよ!今度は二人でお出かけしようね!』だって。アハッかわいいなあ『唯』は」カチカチ

終わり




最終更新:2010年12月21日 04:05