●和side
日付も変わり静かな住宅街にたたずむ平沢家
他人の家を訪問するには非常識な時間ではあるが小学生の頃「いつも悪いわね。
これからも唯をよろしくね」
と唯の母親に言われ合鍵を託された幼馴染みの私には適用されない
今日と言うか昨日、軽音部の集まりがあるのは唯からメールで聞いていた
鍵を開けリビングまで進むと4つのゴミと憂が唯を取り囲む様に寝ていた
和「憂。起きなさい」
唯が起きなさいことは分かっていたので取り敢えず憂を起こした
憂「………………ん……和ちゃん??」
和「そんな所で寝たら風邪引くわよ」
憂「!」
憂「お姉ちゃんが風邪引いたら大変!」
半裸で唯に抱きついてる眉毛を昨日からはきっぱなしの靴下でどかし
憂と二人で唯をベッドまで運ぶ
憂「和ちゃん、ありがとう。良かったら泊まってって」
和「そうさせてもらうわ」
勝手知る我が家だし、はなからそのつもり
お風呂に入り憂と3人で唯を抱きしめながら寝た
※
勝手に和成分追加した反省はしてないが朝起きたら反省すると思う
小ネタ
――部室
唯「ねーねー、りっちゃん」
律「ん?なんだ?」
唯「そういえば、りっちゃんってハーモニカ持ってたよね?」
律「ん? まぁ、持ってるけど」
唯「ちょっと吹いてみたいなー、なんて。だからちょっとだけ貸してください!!」
――ガタッ
唯「あれ、どうしたのみんな急に立ち上がっちゃって……」
澪「……いや、なんでもないぞー、あははは」
梓「……あ、私もなんでもないです」
紬「……」
唯「みんなへんなのー? で、りっちゃん、ダ・メ?」
律「…………」
唯「おーい、りっちゃん?りっちゃーん?」
律「あ、あはは、ハーモニカだったな」ガサゴソ
「はい、これ」
唯「ありがとー、りっちゃん! それじゃぁ、さっそく」
――♪~♪~~♪♪
律「……」ジー
唯「もう、りっちゃん、そんな口元ばっかりみないでよ。集中できないよー」
律「あぁ~、悪い悪い」
――♪~♪
――10分後
唯「うーん、やっぱり難しいね。はい、返すね。ありがとうりっちゃん。」
律「ありがとございまっす!!」
唯「???……なんでりっちゃんがありがとうなの?あはは変なの~」
「あっ、拭いて返したほうがよかったかな。ごめんね、りっちゃん。もう一回かしt……」
律「いやいや、いい!いいです!」
唯「???」
● 律side
ひゃっほおおおおおおおおおおおおおおおお
思いもよらぬところで、ラッキーが転がり込んできたぜー
これぞ棚ボタラッキー!
もうこれは家宝にしよう。
……いや、ここは一回口をつけとくべきか
……いや、やましい気持ちじゃけっしてないぞ、これは楽器だからな。自然な行為だよな
……いやいや、やっぱりそのまま家宝に……いや、でも……あああ、迷うなぁ~
――翌日
梓「唯先輩、私今クラリネットもってきたんです!吹いて見ませんか!?」
唯「わぁ、私クラリネットってはじめて吹くよ~。いいのー?」
梓「はい、是非どうぞ!!」
―――――
澪「えっと、唯。その、オカリナがあるんだけど、吹いて見ないか?」
唯「わぁ、珍しいね。やってみたいやってみたいよ~」
澪「じゃぁ、ほらっ」
唯「あ、終わったらそのまま返してくれていいからな」
唯「……??? うん。」
―――――
紬「ゆ~いちゃん、ここにフルートが2つあるんだけど一緒に吹いて見ないかしら~♪」
唯「わぁ、なんかかっこいいね~。でも高価そうだけどいいの~?」
紬「うん、私、唯ちゃんと一緒に吹くのが夢だったの~♪」
唯「じゃぁ、一緒に吹こう!」
――――
唯「あれ、そういえば最近、変わった楽器ばっかり吹いてる気が……」
「まっ、たまにはいいよね~♪」
最終更新:2010年12月23日 01:40