とりあえず、憂の口周りについていたケチャップを拭いてあげました。
それにしても、この三年間本当に楽しかったなあ
文化祭、夏フェス、合宿、他にも数えきれないくらい楽しいことがありました。
唯「こんな毎日がずっと続くといいなあ……」
私は一人でそんなことをボソっと呟いた。
● 律side
うーん、なんか頭がボーっとするなあ
ていうか、昨日なにをしたんだっけ
なんで唯以外の四人で寝ているんだ。
たしか鍋をしていて梓が唯にだきついて、それでたしか私は……
思い出したら恥ずかしくなってきた///
何をやっているんだ私はorz
● 梓side
うー、頭がガンガンする
憂に酒を勧められて、その後の記憶がまるでない。
というよりも、なんでムギ先輩はそんな格好で寝ているんですか。
まさかとは思いますが、酔った勢いで唯先輩の貞操とか奪っていないですよね。
とりあえず、今は気分が悪いから横になっておこう……
● 澪side
嫌な夢をみた。唯が他の三人にとられるというホントに嫌な夢を見た。
私は他の三人と比べて奥手だし、唯とのスキンシップも少ない。
唯も私よりも他の三人といたほうが楽しいのかなあ
そう思っていたら、目から熱いものが込み上げてきた。
唯「みんな、おはよー!」
梓以外のみんなが起き上がる。
唯の元気な声が聞こえる、いつもだったら心の中で歓喜の声を上げるとこだけど、
できれば、今はそっとして欲しかった。
唯「どうしたの、澪ちゃん? なんで泣いているの」
唯が驚いた顔で近付いてくる、これは誤魔化しきれないなあと思った。
澪「ごめん、ちょっと嫌な夢を見たんだ。」
唯「謝らなくていいよ。それで、どんな夢見たの?」
唯は優しい声で語りかけてくれた。
澪「唯が私のそばからいなくなってしまう夢を見て、怖くなったんだ・・・」
そう言ったら、唯がそっと優しくだきしめてくれた。マm……お母さんのように。
唯「大丈夫だよ、澪ちゃん。私いなくならないから。それに私うれしいよ。」
澪「え」
唯「だって、私がいなくなって悲しんでくれる人がいるってすごく嬉しいことなんだよ。
それに私も澪ちゃんがいなくなったら、悲しくて泣いちゃうとおもうし、エヘヘ///」
なんだこの天使は。いいニオイもするし、もう死んでもいいな。
あ、でも、死んだら唯が悲しむからだめか。
● 紬side
どうして唯ちゃんは澪ちゃんにだきついているの?
なんでこんな状況になっているの?
りっちゃんなんか鳩が豆鉄砲を食ったような顔してるし
とにかく、阻止しなければ
紬「唯ty
梓「澪先輩どうしたんですか?」
私が言う前に梓ちゃんがいきなり立ち上がり言った。梓ちゃんGJ
● 梓side
頭がガンガンすると言っている状況では、なくなった
どうして唯先輩が澪先輩にだきついているんですか。
唯先輩にだきつくのは私の特権なのに。
唯「あ、あずにゃん、おはよー」
梓「唯先輩、どうしたんですか」
唯「なにが?」
首を傾ける唯先輩、かわいいなあ、じゃなくて
梓「どうして澪先輩にだきついているんですか」
冷静さを装っているけど、頭はガンガンして混乱でいっぱいです。
唯「澪ちゃんが怖い夢見たから、あやしているんだよ~」
澪「ゆ、唯/// 恥ずかしいだろ///」
そう言っている割には、ずいぶん嬉しそうに見えるのは気のせいでしょうか
律「みおしゃん、怖い夢見て泣くとはまだまだ子供ですなあ~」
澪「う、うっさい///」ゴッ
律「イタッ」
そう言って澪先輩は唯先輩から離れました。律先輩、ナイスです!
● 澪side
しまった、ついいつもの癖でやってしまった。
くそ、律のドヤ顔が腹が立つ。
あと、もう少しで唯とキスまでもっていけそうだったのに
そんな度胸ないけど......
● 唯side
やっぱみんなが揃うとにぎやかでいいなあ
りっちゃんは元気でかっこいいし、
澪ちゃんはデリケートだけど優しいし、
ムギちゃんはおっとりしてぽわぽわな感じが好きだし
あずにゃんはかわいいし、
こんな毎日がずっと続けばいいなあ
やっぱり、みんなにこのこと言ったほうがいいのかな......
唯「ねえ、みんな聞いてくれる!」
紬「どうしたの、唯ちゃん?」
唯「私ね、今すごく幸せなんだよ」
律「いきなり、どうしたんだ唯?」
唯「この三年間、みんなと過ごしてホントに楽しかったよ。
だからさ、卒業しても、大人になっても私たちずっとずっと仲間だよね?」
律「そんなの当たり前だろ」
澪「うん」
梓「なにを言っているんですか」
紬「むしろ、私たちからお願いしたいくらいだわ」
律澪紬梓(ホントは嫁にしたいんだけどねー)
唯「うん、ありがとうみんな」ニコ
紬(その笑顔がたまりませんわー)
唯「それでさ、もしよかったらなんだけど......」
澪「うん? どうした?」
唯「みんなで一緒に暮らさない?」
律澪紬梓「え」
憂(キマシタワーーwwwwwww)
終わり
最終更新:2010年12月23日 01:42