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遊義皇プロローグ - (2007/07/26 (木) 19:59:08) の1つ前との変更点

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[[次へ進む。>http://www11.atwiki.jp/84gzatu/43.html]] [[遊義皇トップへ>http://www12.atwiki.jp/wahamuda84g/12.html]] [[小説置き場に戻る>http://www12.atwiki.jp/wahamuda84g/5.html]] 御世路村(おせろむら)関東地方に有る人口283人の村。 名物は計18人の主夫・主婦のアイデア商品の製造・販売、観光名所は六角翡翠。 海・山に面している部分も多く新鮮な食事がいただけるが、宿泊施設が一つも無いので観光には向かない。 流行はデュエルモンスターズで、そのユーザー人数は全283人中252人、 村民が挙げる理由としては、「2人集れば面白いし、人数が増えても面白いから」と言う理由が多い。 以上、小英社「日本の村民事情」127ページより抜粋。 (刃咲視点)    「お、バカタケじゃねぇか…福助! 壱華ァ! 来いよ!」 秋、歩き方さえ知ってりゃぁ、2~3時間で晩飯から明日の昼飯ぐらいの量が取れる季節。 俺も3歳の頃から5年間も遊び場にしているオセロ山だ、既に背中のカゴには山の幸が詰まっている。    「刃咲くん、ちょっと待ってってば。」    「何? マツタケ?」 後ろから来たのは俺より3年年下で5歳の&html(<ruby><rb>倉塔<rt>くらとう)&html(<ruby><rb>福助<rt>ふくすけ)と2歳年下の&html(<ruby><rb>倉塔<rt>くらとう)&html(<ruby><rb>壱華<rt>いっか)    「それより見ろよ、バカマツタケの群生よ、1キロぐらいあるぜ、持ちきれねぇかもしれねぇなぁ。」    「ほんとだ、……でもゴメンね? あたしたちも持ってあげられないわ、さっき……こんなに見つけちゃったから。」 担いでいたカゴを下ろし、中身を俺に見せ付ける壱華……入っているのはほとんどマツタケ、 全体的に俺の物より大振りな物が多く、総量で考えても俺より多い。 様子からすれば、福助のカゴの中にも入っているようだ。    「それ、どうしたんだ?」    「さっき、声が聞こえるなー、と思って行って見たらあったんだ。     刃咲くんも誘いたかったんだけど、刃咲くん、どんどん先に行っちゃうから……」    「ごめんねー? 刃咲くん? あたしたちも持って上げられなくて?」 これはやはり天性の物なのだろうか、福助たちはいつも『なんとなく』で発見できている。    「……あれ、なんだろ?」 最年少の福助の指さす先、自然にはできえない角を持った四角い塔が見えた。 ――その塔はダンボール箱の山であり、礎として人がひとり突っ伏していた。    「なにしてんだ、おっさん。」 最初は死体かとでも思ったが、肌の色がよすぎる。    「あはははは……足を滑らせてな、バランスを崩してこんな状態だ。 起してくれないか?」    「ちょっと待っててくださいね、今起します! 刃咲くん! 壱華ちゃん! 手伝って!」 ~2分後~    「ぷはぁ…助かったぜ、ありがとな、子供達たちよ。」 寝ていた男は、年の頃なら十代後半から20代前半程度か、 不自然さを残さないまでに馴染んだ赤い髪と、猿のような髪型が印象的だ。    「俺の名前は&html(<ruby><rb>列効<rt>れっこう) &html(<ruby><rb>二封気<rt>にふうき)、オセロって村に行く途中に電車が止まってな、     村まであと2~3キロだったし、修理に時間が掛かりそうだったから途中下車したら……いやー、死ぬかと思ったぜ。」 自力で起き上がれなかったところを見ると、俺達が発見していなければ本当に死んでいたかもしれない。 ……初めての山道を充分な装備もなく歩くとは………。    「全力でダメな大人だな、あんた。」    「初対面の相手にそういう事を言うか? 普通?     ………ところで子供たちよ、よかったら荷物を運ぶのも手伝ってくれないか?     1つ1つは対した重さじゃないんだが、流石に20個も持ってると腰が痛くてな。」    「その箱の仲間はなにかあたしたちに教えてくれますか?」    「あー、アレだ、ホラ、なんつったっけ? ゲ…ゲ…」    「ゲド戦記の作者はアーシュラ・K・ル=グウィンですよ。」 5歳でその切り返しはどうなんだ? 福助?    「いや、そうじゃなくて……ゲド?…ゴ?…あ、デだ……そうだ、デュエルディスクだよ。」    「20代で言葉が出てこないようなら老後は間違い無く痴呆に……デュエルディスク!?」 デュエルディスクといえば、2ヶ月ほど前にバトルシティというイベントにおいて発表された立体映像を生み出す玩具で、 オセロ村でも欲しがっている人間は多いが、俺たちの村まで配達してくれる店はなく、ほとんど出回っていない。    「明日からオセロ村で雑貨屋兼カード屋を開くことになってるんだ、贔屓に頼むぜ、子供たち。」    「運んでやってもいいけどよ、代わりに俺達にもデュエルディスクを貸せよ?」    「ん? おお、どっちにしてもテストデュエルはしときたいからな、良いぞ。」    「じゃあ! 僕! 今デュエルしたいです!」    「や、俺としては早く山を降りたいんだが……まあ良いか。     子供たちよ、デッキは持ってるのか?」    「もちろんですよ、ね! 刃咲くん! 壱華ちゃん!」    「俺は持ってきてねぇよ。」    「持って来てないわ。」 むしろ山菜を取りに来て、デッキまで持ってきてるお前はどうなんだ?    「今すぐやりたいって言うなら……俺とやるか、少年よ。」    「望むところです! お願いします!」 ダメ大人はその答えに満足したように笑ってから、福助は背負っていた箱の中からデュエルディスクを渡し、 自分はリュックサックから紅く着色されたデュエルディスクを取り出した。    「……オジさんのディスクに付いてる、そのツノみたいなのは何ですか?」 デッキケース部分から伸びた数十センチに及ぶ奇妙な突起物、 そんな物はテレビで見たデュエルディスクにも、福助の手元にあるディスクにも無い初見の物だ。    「ただの自主改造だ、気にすんな。     ……それよりも、俺はオッサンじゃなくてお兄さん、または二封気さんな?」    「それなら僕は『子供』じゃなくて福助でお願いします。」    「いいぞ、福助。     それでは……」    『デュエル!』    「それでは僕のターン(手札6・伏せ0)、僕は〔マンジュ・ゴッド〕を召喚します!」 カードセンサーは、配置されたカードのイラストを読み込み、光の速さでモンスターを形成した。 マンジュ・ゴッド:手札→福助のフィールド    「こいつぁ……すげぇな。」    「ええ、本当に。」 俺達の感嘆は二封気にとっては予想通りだったらしく、嬉しそうに二封気はほほえんだ。 ……別にお前が作ったわけじゃないだろうが。ダメ大人。    「うわぁ…〔マンジュ・ゴッド〕の効果で〔精霊術師 ドリアード〕を手札に加え、ターン終了(手札6・伏せ0)です。」 &html(<Table Border BorderColor="#cc7a28" Border="2"><Tr><Td>マンジュ・ゴッド</Td><Td>光属性</Td><Td>天使族</Td><Td>レベル4</Td><Td>ATK1400</Td><Td>DEF1000</Td></Tr><Td ColSpan="6">このカードが召喚・反転召喚された時、自分のデッキから儀式モンスターカード、<br>または儀式魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。 </Td></Table>) このゲームは、二人のプレイヤーが手番を交互に繰り返し、 持ちうる戦術を駆使して相手プレイヤーのライフポイントを0にすれば勝利、というゲームだ。    「俺のターン、 ドロー!(手札6・伏せ0)、     ……〔キラー・トマト〕を召喚して〔マンジュ・ゴッド〕へ攻撃するぞ。」 キラー・トマト:手札→二封気のフィールド &html(<Table Border BorderColor="#cc7a28" Border="2"><Tr><Td>キラー・トマト</Td><Td>闇属性</Td><Td>植物族</Td><Td>レベル4</Td><Td>ATK1400</Td><Td>DEF1100</Td></Tr><Td ColSpan="6">このカードが戦闘によって墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下の<br>闇属性モンスター1体を自分のフィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。 </Td></Table>) 〔キラー・トマト〕(攻撃力1400)VS(攻撃力1400)〔マンジュ・ゴッド〕→共に破壊、墓地へ。 モンスターの戦闘は、主にその表示(この場合は両方攻撃表示なので、攻撃力)を比べ、 その数値が高い方が勝ち、負けたモンスターは墓地に送られる。(同じ数値の場合は相打ち)    「続き、〔キラー・トマト〕の効果で〔ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-〕を特殊召喚、福助を直接攻撃!」 &html(<Table Border BorderColor="#cc7a28" Border="2"><Tr><Td>ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-</Td><Td>闇属性</Td><Td>魔法使い族</Td><Td>レベル4</Td><Td>ATK1200</Td><Td>DEF1000</Td></Tr><Td ColSpan="6">このカードが場に表側表示で存在する限り、<br>お互いの場の表側表示ドラゴン族モンスターは魔法・罠・効果の対象にはならない。 </Td></Table>) ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-:デッキ→二封気のフィールド ただし、モンスターの優劣は戦闘の数値だけで決まるわけではない。 キラー・トマトのように『敗北によって』能力を発動する物も存在するのだ。 自分自身が破壊されても、次に繋げるというテクニカルな効果を持つ。 特殊召喚された魔法使い型モンスターはマントを翻し、福助へと殴りかかった。    「うわぁッ!」 福助LP8000→LP6800    「いたたたた……。」 モンスターが存在しない場合、モンスターはプレイヤーに直接攻撃をすることができる。 直接攻撃は、モンスターの攻撃力分だけ相手プレイヤーのライフポイントにダメージを与えることができる。    「ターンエンド(手札5・伏せ0)だ。」    「ドローします(手札7枚・伏せ0)、     僕は〔ドリアードの祈り〕を発動して、手札の〔黄金のホムンクルス〕生贄にささげ、     手札から〔精霊術師 ドリアード〕を守備表示で降臨させます!」 4種類の光を帯びる金髪の少女は、福助を守るように跪いた。 &html(<Table Border BorderColor="#0f9926" Border="2"><Tr><Td>ドリアードの祈り</Td><Td>儀式魔法</Td></Tr><Td ColSpan="4">「精霊術師 ドリアード」の降臨に必要。<BR>フィールドか手札から、レベルが3以上になるように生け贄に捧げなければならない。</Td></Table>) &html(<Table Border BorderColor="#1162b2" Border="2"><Tr><Td>精霊術師 ドリアード</Td><Td>光属性</Td><Td>魔法使い族</Td><Td>レベル3</Td><Td>ATK1200</Td><Td>DEF1400</Td></Tr><Td ColSpan="6">「ドリアードの祈り」により降臨、このカードの属性は「風」「水」「炎」「地」としても扱う。</Td></Table>) 精霊術師ドリアード:手札→福助のフィールド ドリアードの祈り―――魔法カードとは、モンスターをサポートするカードだが、時には戦術の基軸ともなる重要なカードだ。 これに対し、サポートするカードには罠カードというカテゴリーのカードも存在する。    「僕は伏せカードを1枚出して、ターンエンドです。(手札3・伏せ1)」    「ドロー(手札6枚・伏せ0)、 〔融合〕を発動し……伏せカードが怖いしなぁ……こいつにするか。     〔ロード・オブ・ドラゴン〕と手札の〔融合呪印生物〕を素材にして〔キングドラグーン〕を召喚する。」 &html(<Table Border BorderColor="#0f9926" Border="2"><Tr><Td>融合</Td><Td>通常魔法</Td></Tr><Td ColSpan="4">決められたモンスターとモンスターを融合させる。</Td></Table>) &html(<Table Border BorderColor="#6b23b2" Border="2"><Tr><Td>竜魔人 キングドラグーン</Td><Td>闇属性</Td><Td>ドラゴン族</Td><Td>レベル7</Td><Td>ATK2400</Td><Td>DEF1100</Td></Tr><Td ColSpan="6">「ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-」+「神竜 ラグナロク」<BR>このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、<BR>相手はドラゴン族モンスターを魔法・罠・モンスターの効果の対象にする事はできない。<BR>1ターンに1度だけ、手札からドラゴン族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。 </Td></Table>)    「こいつは対象に取る魔法や罠は効かないぜ! 〔ドラグーン〕で〔ドリアード〕を攻撃だッ!」    「僕はここで〔風林火山〕のモンスターの除去効果を使います!」 &html(<Table Border BorderColor="#b21162" Border="2"><Tr><Td>風林火山</Td><Td>通常罠</Td></Tr><Td ColSpan="4">風・水・地・炎属性モンスターが全てフィールド上に表側表示で存在する時に発動する事ができる。<BR>次の効果から1つを選択して適用する。<BR>●相手フィールド上モンスターを全て破壊する。<BR>●相手フィールド上の魔法、罠カードを全て破壊する。<BR>●相手の手札を2枚ランダムに捨てる。<BR>●カードを2枚ドローする。 </Td></Table>) 突如出現した水にドラグーンも球体の結界を張るも、その結界ごと流された。 竜魔人 キング・ドラグーン:二封気のフィールド→墓地    「もちろん! 〔風林火山〕の除去効果は対象を取りませんよ!」    「……そっか、ドリアードといえば〔風林火山〕か、ミスったミスった…     一応、〔ダイ・グレファー〕を攻撃表示で召喚して1枚セット、エンドだ。(手札2・伏せ1)」 &html(<Table Border BorderColor="#ccb028" Border="2"><Tr><Td>戦士ダイ・グレファー</Td><Td>地属性</Td><Td>戦士族</Td><Td>レベル4</Td><Td>ATK1700</Td><Td>DEF1600</Td></Tr><Td ColSpan="6">ドラゴン族を操る才能を秘めた戦士。過去は謎に包まれている。</Td></Table>)    「僕のターン(手札4)、〔エレメント・ドラゴン〕を召喚して、〔ドリアード〕を攻撃表示に変更!     〔エレメント・ドラゴン〕で〔戦士ダイ・グレファー〕を攻撃します!」 &html(<Table Border BorderColor="#cc7a28" Border="2"><Tr><Td>エレメント・ドラゴン</Td><Td>光属性</Td><Td>ドラゴン族</Td><Td>レベル4</Td><Td>ATK1500</Td><Td>DEF1200</Td></Tr><Td ColSpan="6">このモンスターはフィールド上に特定の属性を持つモンスターが存在する場合、以下の効果を得る。<BR>●炎属性:このカードの攻撃力は500ポイントアップする。<BR>●風属性:このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、もう一度だけ続けて攻撃する事ができる。 </Td></Table>) 本来のエレメント・ドラゴンでは、ドラゴンに対しての耐性を持つダイ・グレファーには勝ち目が無い。 しかし、現在のエレメント・ドラゴンは、ドリアードの放つ炎を爪に巻き込み、攻撃力を上げていた。 〔エレメント・ドラゴン〕(攻撃力2000)VS(攻撃力1700)〔ダイ・グレファー〕→戦士 ダイ・グレファー破壊、二封気LP8000→7700    「そして、〔ドリアード〕は風属性も兼ねる能力を持ち、〔エレメント・ドラゴン〕は風属性が存在する時に限って2回攻撃が許される!     さっきの〔ロード・オブ・ドラゴン〕の仕返しです! エレメントブレス!」 エレメント・ドラゴンの放った衝撃波に弾き飛ばされるダメ大人、ナイスリアクション。    「ぐお……。」 二封気LP7700→5700    「行って! 〔ドリアード〕! スピリッツライダアァァ………」 ドリアードは、福助の声に答え、精霊とは思えない脚力で空中へと飛び……     「……ァァアッ キィック!」 仮面ラ○ダーばりのドロップキックで、二封気の腹を踏み込んだ!    「うぐ…べっ ふァあっ!」 二封気LP5700→LP4500    「僕のターンはカードを1枚セットして終了です!(手札2・伏せ1)」    「ぐ……次の引きに勝負をかける! ドロー! (手札3・伏せ1)」    「5歳のガキ相手に本気でゲームたぁ……本当にダメ大人だな。」    「うるさい! ………行くぞ!福助! 俺は〔ダークソード〕で〔精霊術師 ドリアード〕へ攻撃だ!」 &html(<Table Border BorderColor="#ccb028" Border="2"><Tr><Td>闇魔界の戦士 ダーク・ソード</Td><Td>闇属性</Td><Td>戦士族</Td><Td>レベル4</Td><Td>ATK1800</Td><Td>DEF1500</Td></Tr><Td ColSpan="6">ドラゴンを操ると言われている闇魔界の戦士。邪悪なパワーで斬りかかる攻撃はすさまじい。</Td></Table>)    「させません! 〔エレメント・ドラゴン〕を生贄に捧げ、伏せカード〔光霊術-「暁」〕を発動します!」 &html(<Table Border BorderColor="#b21162" Border="2"><Tr><Td>光霊術-「暁」</Td><Td>通常罠</Td></Tr><Td ColSpan="4">自分フィールド上に存在する光属性モンスター1体を生け贄に捧げる。<BR>相手フィールド上に存在する表側表示のカード1枚を選択し、ゲームから除外する。(オリカ)</Td></Table>) エレメント・ドラゴンの体は光の粒へと転じ、闇の肉体を持つダークソードへと殺到する。    「罠カードなんてショボイ除去手段にそう何度もやられるわけにはいかないな、伏せカードを発動、〔合身〕だ。」 &html(<Table Border BorderColor="#b21162" Border="2"><Tr><Td>合身</Td><Td>通常罠</Td></Tr><Td ColSpan="4">融合カードに定められたモンスターを融合する。(オリカ)</Td></Table>) 瞬間、ダークソードの姿は空間の渦へと消え、光の粒は討つべき目標を失い消失した。    「こいつは罠カード版の〔融合〕ってカードでな、     〔光霊術-「暁」〕は対象を取る除去効果だからな、融合素材にすれば問題なし!     攻撃した〔ダーク・ソード〕と手札の〔沼地に住まうドラゴン〕を融合し〔闇魔界の竜剣士 ダークソード〕を召喚!」 &html(<Table Border BorderColor="#cc7a28" Border="2"><Tr><Td>沼地に住まうドラゴン</Td><Td>水属性</Td><Td>ドラゴン族</Td><Td>レベル3</Td><Td>ATK1500</Td><Td>DEF200</Td></Tr><Td ColSpan="6">このカードを融合素材モンスター1体の代わりにする事ができる。(その際、他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない。)<BR>このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた時、お互いのプレイヤーはカードを1枚ずつドローする。(オリカ)</Td></Table>) &html(<Table Border BorderColor="#6b23b2" Border="2"><Tr><Td>闇魔界の竜剣士 ダークソード</Td><Td>闇属性</Td><Td>戦士族</Td><Td>レベル7</Td><Td>ATK2400</Td><Td>DEF1500</Td></Tr><Td ColSpan="6">「闇魔界の戦士 ダークソード」+「騎竜」<BR>このカードは融合召喚でしか特殊召喚できず、このカードは1ターンに2回まで攻撃宣言を行う事ができる。(オリカ)</Td></Table>) 剣士は素早く赤竜の背に乗って光の粒を回避し、精霊術師の少女を一刀の元に切り伏せる! 〔闇魔界の竜剣士 ダークソード〕(攻撃力2700)VS(攻撃力1200)〔聖霊術師 ドリアード〕、精霊術師 ドリアード破壊、福助LP8000→LP6500    「ド、ドリアードォッ!」    「〔ダークソード〕は自身の特殊効果によって、続けて一度だけ攻撃を行なうことができる! 福助を直接攻撃!」 福助LP6500→LP3800    「1枚伏せて―――ターン・エンドだ。(手札0・伏せ1)」 素早い攻めだが……、どうも二封気の戦術には違和感が有る。    「なに…あの戦術……同じデッキに〔キングドラグーン〕に〔ダークソード〕が一緒に入ってるなんて……!?」 壱華の疑問は、実に正統な物だった。 この二種類のモンスターは種族・属性こそ同じだが、 効果や融合素材になんの互換性も無く、通常ならば同じ戦術で採用されるカードではない。 ゲームのセオリーも分からない初心者の作ったデッキ、というなら納得できなくもないが、 二封気の手付きは、どう見ても素人のそれではない。    「俺の一考察だが、ダメ大人のデッキは漠然と『融合モンスター』を切り札としたデッキなんじゃねーか?     つまり〔ドラグーン〕や〔ダークソード〕に必要だったのは効果耐性でも召喚効果でもなく、融合カード、っと。」    「じゃ、なに? あのデュエルディスクについてる改造パーツは融合デッキ?」 壱華は二封気の赤いデュエルディスクを指差した。    「……ディスクを改造してまでやる戦術じゃねぇだろうに……だが、ま、やりたい戦術のためにやれることをやる、っつーのは悪くねーけどな。」 (福助視点) 僕の手札は〔オクジュ・ゴッド〕と〔火霊術-「紅」〕が1枚ずつ、 このカードじゃ〔ダークソード〕延命にもならない……ドローに賭ける!    「僕のターン、ドロー!(手札3)……う……。」    「どうした? 手詰まりか?」    「……いいえ、勝つ為の布石は揃いました。     墓地の〔精霊術師ドリアード〕と〔ドリアードの祈り〕を除外して〔オクジュ・ゴッド〕を召喚します。」 &html(<Table Border BorderColor="#cc7a28" Border="2"><Tr><Td>オクジュ・ゴッド</Td><Td>光属性</Td><Td>天使族</Td><Td>レベル4</Td><Td>ATK1000</Td><Td>DEF1000</Td></Tr><Td ColSpan="6">墓地に存在する儀式モンスターと儀式魔法をゲームから除外して特殊召喚する。<BR>このカードの特殊召喚に成功した場合、デッキから儀式モンスターと儀式魔法を1枚づつ手札に加える。(オリカ)</Td></Table>)    「効果でデッキから〔精霊術師 ドリアード〕と〔ドリアードの祈り〕を手札に加えます。」 場に出現したのはパッと見はウニ状のモンスターだが、 実際は黒い腕に更に腕が生え更にまた、と何本もの腕に腕が連なり胴体が見えない異形の天使。 そのモンスターが僕のデッキに何束かの腕を差し込み、2枚のカードを僕に手渡してくれた。 精霊術師 ドリアード:デッキ→福助の手札 ドリアードの祈り:デッキ→福助の手札    「そして〔天使の施し〕を発動! 3枚引き―――うぅ、うっ……」    「? どうした? 2枚捨てろ?」    「〔オクジュ〕で手札に加えた……〔精霊術師 ドリアード〕と〔ドリアードの祈り〕を……、」    「福助! 墓地にモンスターを送ったってドリアードは可哀想じゃねぇぞ!     むしろ、そのカードだって自分のせいでお前が負けたらヘコむだろ!」    「刃咲くん……うん、そうだよね。」 僕は手に付いた汗をズボンに押し付け、手札からカードを出した。    「それじゃ……ゴメンね、絶対勝つから…。     ………〔ドリアードの祈り〕と〔精霊術師 ドリアード〕を捨てます。     そして僕は今墓地に送った2枚を除外して、2枚目の〔オクジュ・ゴッド〕を出します!」 さっきと全く同じ手順、同じビジョンで僕の手札に2枚のカードを渡すオクジュ。 〔精霊術師 ドリアード〕・〔ドリアードの祈り〕デッキ→福助の手札    「そして僕は手札の〔エレメント・ザウルス〕を生贄にして、     手札に加えた最後の〔精霊術師 ドリアード〕を降臨させます。」 再び僕の前に降り立つドリアード…でもゴメン…。    「僕は〔リチュアル・ウェポン〕を〔ドリアード〕に装備させて………攻撃。」 &html(<Table Border BorderColor="#0f9926" Border="2"><Tr><Td>リチュアル・ウェポン</Td><Td>装備魔法</Td></Tr><Td ColSpan="4">レベル6以下の儀式モンスターのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力と守備力は1500ポイントアップする。</Td></Table>) じゃぎいいいいいい……ぱぁッん! ドリアードは弓矢に4つの精霊力を含め、 目にも留まらぬ弓速でダークソードと騎竜を纏めて射抜く……が、 当たる寸前にダークソードは左手に握った刀を投げ付け、正確にドリアードの胸を貫いている。 〔闇魔界の竜剣士 ダークソード〕(攻撃力2700)VS(攻撃力2700)〔精霊術師 ドリアード〕、共に破壊、墓地へ。    「ごめん、ごめんね…………2体の〔オクジュ・ゴッド〕で……二封気さんに攻撃します!」 疾走する二体のウニ(笑)の前に巨大なドラゴンが出現し、2体の行く手を阻む。    「伏せられた〔リビングデッドの呼び声〕を発動し墓地から〔竜魔人 キングドラグーン〕を復活させる、攻撃するか?」 &html(<Table Border BorderColor="#b21162" Border="2"><Tr><Td>リビングデッドの呼び声</Td><Td>永続罠</Td></Tr><Td ColSpan="4">自分の墓地からモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。<BR>このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。<BR>そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。 </Td></Table>)    「…っう………攻撃はキャンセルしてバトルフェイズは終了、1枚セットして…ターンエンドです。(手札2・伏せ1)」    「ドロー(手札1枚)して引いたカードをそのまま使用、〔ダブルフージョン〕!」 &html(<Table Border BorderColor="#0f9926" Border="2"><Tr><Td>ダブル・フュージョン</Td><Td>通常魔法</Td></Tr><Td ColSpan="4">墓地に存在する融合モンスター1体をフィールド上に存在する融合モンスターに装備する。<BR>装備したモンスターは攻撃力が1000ポイントアップし、装備状態と為った融合モンスターの効果を使用できる。(オリカ)</Td></Table>)    「〔キングドラグーン〕に〔ダークソード〕の能力と鎧を移植・融合し、     墓地の〔ダークソード〕の二連続効果を得る! 真・魔竜剣二連閃! 〔オクジュ・ゴッド〕を秒殺!」 黒い闘気と鎧を纏い、両手に双剣を携えた竜魔人からの攻撃に、オクジュは身を挺して僕を守ってくれたが、衝撃波だけで僕のライフを削りきった。 〔竜魔人 キング・ドラグーン〕(攻3400)VS(攻1000)〔オクジュ・ゴッド〕、オクジュ・ゴッド破壊、福助LP3800→LP1200 〔竜魔人 キング・ドラグーン〕(攻3400)VS(攻1000)〔オクジュ・ゴッド〕、オクジュ・ゴッド破壊、福助LP1200→0    「…ありがとうございました。」    「やっぱり勝つと楽しいな! 有難う御座いました!」 ドリアード…君を犠牲にしたのに……勝てなかった…。    「うおおお!? 泣くな! 福助泣くな!     デュエルで負けたくらいで泣いてたら馬鹿だぞ!」    「ゲームくらい手加減してあげれば良いのに…大人げねぇな。」    「あ、いやぁ……。」    「い……えっ…ニ封気さんは……悪くないです、全力で……倒してくれたんですから………」    「いや、そうじゃなくて、デュエルディスクを運ぶの手伝ってくれない?」 涙が、堪えられなかった。    「泣かせるんじゃねぇよ、ダメ大人。」    「本当にダメなのね。」 [[次へ進む。>http://www11.atwiki.jp/84gzatu/43.html]] [[遊義皇トップへ>http://www12.atwiki.jp/wahamuda84g/12.html]] [[小説置き場に戻る>http://www12.atwiki.jp/wahamuda84g/5.html]]
[[次へ進む。>http://www11.atwiki.jp/84gzatu/43.html]] [[遊義皇トップへ>http://www12.atwiki.jp/wahamuda84g/12.html]] [[小説置き場に戻る>http://www12.atwiki.jp/wahamuda84g/5.html]] &html(<Table Border Bordercolor="#1e332c" Cellspacing="10" cellpadding="5"><Td BgColor="#b2a5cc">デュエルモンスターズ!<BR>それは世界のコミニュケーション方法!<BR>デッキを構える、デュエルする、決着に一喜一憂、万国共通言語!<BR>その為、デュエルテクニックとはそれだけで就職できるほどの社会的武器であり、<BR>学校ではデュエルを至極当然のように教科科目に加え、<BR>テレビでは専用の番組が国営放送ですら放映し、<BR>賞金の最高額は日本円で2億円、カードの窃盗・偽造が横行し、<BR>カード研究で生活できるあらゆる意味で夢の世界!<BR><BR>この物語は、幼児やダメ大人たちの繰り広げる、力と技と団結の物語である!</Td></Table>) (刃咲視点)    「お、バカタケじゃねぇか…福助! 壱華ァ! 来いよ!」 秋、歩き方さえ知ってりゃぁ、2~3時間で晩飯から明日の昼飯ぐらいの量が取れる季節。 俺も3歳の頃から5年間も遊び場にしているオセロ山だ、既に背中のカゴには山の幸が詰まっている。    「刃咲くん、ちょっと待ってってば。」    「何? マツタケ?」 後ろから来たのは俺より3年年下で5歳の&html(<ruby><rb>倉塔<rt>くらとう)&html(<ruby><rb>福助<rt>ふくすけ)と2歳年下の&html(<ruby><rb>倉塔<rt>くらとう)&html(<ruby><rb>壱華<rt>いっか)    「それより見ろよ、バカマツタケの群生よ、1キロぐらいあるぜ、持ちきれねぇかもしれねぇなぁ。」    「ほんとだ、……でもゴメンね? あたしたちも持ってあげられないわ、さっき……こんなに見つけちゃったから。」 担いでいたカゴを下ろし、中身を俺に見せ付ける壱華……入っているのはほとんどマツタケ、 全体的に俺の物より大振りな物が多く、総量で考えても俺より多い。 様子からすれば、福助のカゴの中にも入っているようだ。    「それ、どうしたんだ?」    「さっき、声が聞こえるなー、と思って行って見たらあったんだ。     刃咲くんも誘いたかったんだけど、刃咲くん、どんどん先に行っちゃうから……」    「ごめんねー? 刃咲くん? あたしたちも持って上げられなくて?」 これはやはり天性の物なのだろうか、福助たちはいつも『なんとなく』で発見できている。    「……あれ、なんだろ?」 最年少の福助の指さす先、自然にはできえない角を持った四角い塔が見えた。 ――その塔はダンボール箱の山であり、礎として人がひとり突っ伏していた。    「なにしてんだ、おっさん。」 最初は死体かとでも思ったが、肌の色がよすぎる。    「あはははは……足を滑らせてな、バランスを崩してこんな状態だ。 起してくれないか?」    「ちょっと待っててくださいね、今起します! 刃咲くん! 壱華ちゃん! 手伝って!」 ~2分後~    「ぷはぁ…助かったぜ、ありがとな、子供達たちよ。」 寝ていた男は、年の頃なら十代後半から20代前半程度か、 不自然さを残さないまでに馴染んだ赤い髪と、猿のような髪型が印象的だ。    「俺の名前は&html(<ruby><rb>列効<rt>れっこう) &html(<ruby><rb>二封気<rt>にふうき)、オセロって村に行く途中に電車が止まってな、     村まであと2~3キロだったし、修理に時間が掛かりそうだったから途中下車したら……いやー、死ぬかと思ったぜ。」 自力で起き上がれなかったところを見ると、俺達が発見していなければ本当に死んでいたかもしれない。 ……初めての山道を充分な装備もなく歩くとは………。    「全力でダメな大人だな、あんた。」    「初対面の相手にそういう事を言うか? 普通?     ………ところで子供たちよ、よかったら荷物を運ぶのも手伝ってくれないか?     1つ1つは対した重さじゃないんだが、流石に20個も持ってると腰が痛くてな。」    「その箱の仲間はなにかあたしたちに教えてくれますか?」    「あー、アレだ、ホラ、なんつったっけ? ゲ…ゲ…」    「ゲド戦記の作者はアーシュラ・K・ル=グウィンですよ。」 5歳でその切り返しはどうなんだ? 福助?    「いや、そうじゃなくて……ゲド?…ゴ?…あ、デだ……そうだ、デュエルディスクだよ。」    「20代で言葉が出てこないようなら老後は間違い無く痴呆に……デュエルディスク!?」 デュエルディスクといえば、2ヶ月ほど前にバトルシティというイベントにおいて発表された立体映像を生み出す玩具で、 オセロ村でも欲しがっている人間は多いが、俺たちの村まで配達してくれる店はなく、ほとんど出回っていない。    「明日からオセロ村で雑貨屋兼カード屋を開くことになってるんだ、贔屓に頼むぜ、子供たち。」    「運んでやってもいいけどよ、代わりに俺達にもデュエルディスクを貸せよ?」    「ん? おお、どっちにしてもテストデュエルはしときたいからな、良いぞ。」    「じゃあ! 僕! 今デュエルしたいです!」    「や、俺としては早く山を降りたいんだが……まあ良いか。     子供たちよ、デッキは持ってるのか?」    「もちろんですよ、ね! 刃咲くん! 壱華ちゃん!」    「俺は持ってきてねぇよ。」    「持って来てないわ。」 むしろ山菜を取りに来て、デッキまで持ってきてるお前はどうなんだ?    「今すぐやりたいって言うなら……俺とやるか、少年よ。」    「望むところです! お願いします!」 ダメ大人はその答えに満足したように笑ってから、福助は背負っていた箱の中からデュエルディスクを渡し、 自分はリュックサックから紅く着色されたデュエルディスクを取り出した。    「……オジさんのディスクに付いてる、そのツノみたいなのは何ですか?」 デッキケース部分から伸びた数十センチに及ぶ奇妙な突起物、 そんな物はテレビで見たデュエルディスクにも、福助の手元にあるディスクにも無い初見の物だ。    「ただの自主改造だ、気にすんな。     ……それよりも、俺はオッサンじゃなくてお兄さん、または二封気さんな?」    「それなら僕は『子供』じゃなくて福助でお願いします。」    「いいぞ、福助。     それでは……」    『デュエル!』    「それでは僕のターン(手札6・伏せ0)、僕は〔マンジュ・ゴッド〕を召喚します!」 カードセンサーは、配置されたカードのイラストを読み込み、光の速さでモンスターを形成した。 マンジュ・ゴッド:手札→福助のフィールド    「こいつぁ……すげぇな。」    「ええ、本当に。」 俺達の感嘆は二封気にとっては予想通りだったらしく、嬉しそうに二封気はほほえんだ。 ……別にお前が作ったわけじゃないだろうが。ダメ大人。    「うわぁ…〔マンジュ・ゴッド〕の効果で〔精霊術師 ドリアード〕を手札に加え、ターン終了(手札6・伏せ0)です。」 &html(<Table Border BorderColor="#cc7a28" Border="2"><Tr><Td>マンジュ・ゴッド</Td><Td>光属性</Td><Td>天使族</Td><Td>レベル4</Td><Td>ATK1400</Td><Td>DEF1000</Td></Tr><Td ColSpan="6">このカードが召喚・反転召喚された時、自分のデッキから儀式モンスターカード、<br>または儀式魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。 </Td></Table>) このゲームは、二人のプレイヤーが手番を交互に繰り返し、 持ちうる戦術を駆使して相手プレイヤーのライフポイントを0にすれば勝利、というゲームだ。    「俺のターン、 ドロー!(手札6・伏せ0)、     ……〔キラー・トマト〕を召喚して〔マンジュ・ゴッド〕へ攻撃するぞ。」 キラー・トマト:手札→二封気のフィールド &html(<Table Border BorderColor="#cc7a28" Border="2"><Tr><Td>キラー・トマト</Td><Td>闇属性</Td><Td>植物族</Td><Td>レベル4</Td><Td>ATK1400</Td><Td>DEF1100</Td></Tr><Td ColSpan="6">このカードが戦闘によって墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下の<br>闇属性モンスター1体を自分のフィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。 </Td></Table>) 〔キラー・トマト〕(攻撃力1400)VS(攻撃力1400)〔マンジュ・ゴッド〕→共に破壊、墓地へ。 モンスターの戦闘は、主にその表示(この場合は両方攻撃表示なので、攻撃力)を比べ、 その数値が高い方が勝ち、負けたモンスターは墓地に送られる。(同じ数値の場合は相打ち)    「続き、〔キラー・トマト〕の効果で〔ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-〕を特殊召喚、福助を直接攻撃!」 &html(<Table Border BorderColor="#cc7a28" Border="2"><Tr><Td>ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-</Td><Td>闇属性</Td><Td>魔法使い族</Td><Td>レベル4</Td><Td>ATK1200</Td><Td>DEF1000</Td></Tr><Td ColSpan="6">このカードが場に表側表示で存在する限り、<br>お互いの場の表側表示ドラゴン族モンスターは魔法・罠・効果の対象にはならない。 </Td></Table>) ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-:デッキ→二封気のフィールド ただし、モンスターの優劣は戦闘の数値だけで決まるわけではない。 キラー・トマトのように『敗北によって』能力を発動する物も存在するのだ。 自分自身が破壊されても、次に繋げるというテクニカルな効果を持つ。 特殊召喚された魔法使い型モンスターはマントを翻し、福助へと殴りかかった。    「うわぁッ!」 福助LP8000→LP6800    「いたたたた……。」 モンスターが存在しない場合、モンスターはプレイヤーに直接攻撃をすることができる。 直接攻撃は、モンスターの攻撃力分だけ相手プレイヤーのライフポイントにダメージを与えることができる。    「ターンエンド(手札5・伏せ0)だ。」    「ドローします(手札7枚・伏せ0)、     僕は〔ドリアードの祈り〕を発動して、手札の〔黄金のホムンクルス〕生贄にささげ、     手札から〔精霊術師 ドリアード〕を守備表示で降臨させます!」 4種類の光を帯びる金髪の少女は、福助を守るように跪いた。 &html(<Table Border BorderColor="#0f9926" Border="2"><Tr><Td>ドリアードの祈り</Td><Td>儀式魔法</Td></Tr><Td ColSpan="4">「精霊術師 ドリアード」の降臨に必要。<BR>フィールドか手札から、レベルが3以上になるように生け贄に捧げなければならない。</Td></Table>) &html(<Table Border BorderColor="#1162b2" Border="2"><Tr><Td>精霊術師 ドリアード</Td><Td>光属性</Td><Td>魔法使い族</Td><Td>レベル3</Td><Td>ATK1200</Td><Td>DEF1400</Td></Tr><Td ColSpan="6">「ドリアードの祈り」により降臨、このカードの属性は「風」「水」「炎」「地」としても扱う。</Td></Table>) 精霊術師ドリアード:手札→福助のフィールド ドリアードの祈り―――魔法カードとは、モンスターをサポートするカードだが、時には戦術の基軸ともなる重要なカードだ。 これに対し、サポートするカードには罠カードというカテゴリーのカードも存在する。    「僕は伏せカードを1枚出して、ターンエンドです。(手札3・伏せ1)」    「ドロー(手札6枚・伏せ0)、 〔融合〕を発動し……伏せカードが怖いしなぁ……こいつにするか。     〔ロード・オブ・ドラゴン〕と手札の〔融合呪印生物〕を素材にして〔キングドラグーン〕を召喚する。」 &html(<Table Border BorderColor="#0f9926" Border="2"><Tr><Td>融合</Td><Td>通常魔法</Td></Tr><Td ColSpan="4">決められたモンスターとモンスターを融合させる。</Td></Table>) &html(<Table Border BorderColor="#6b23b2" Border="2"><Tr><Td>竜魔人 キングドラグーン</Td><Td>闇属性</Td><Td>ドラゴン族</Td><Td>レベル7</Td><Td>ATK2400</Td><Td>DEF1100</Td></Tr><Td ColSpan="6">「ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-」+「神竜 ラグナロク」<BR>このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、<BR>相手はドラゴン族モンスターを魔法・罠・モンスターの効果の対象にする事はできない。<BR>1ターンに1度だけ、手札からドラゴン族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。 </Td></Table>)    「こいつは対象に取る魔法や罠は効かないぜ! 〔ドラグーン〕で〔ドリアード〕を攻撃だッ!」    「僕はここで〔風林火山〕のモンスターの除去効果を使います!」 &html(<Table Border BorderColor="#b21162" Border="2"><Tr><Td>風林火山</Td><Td>通常罠</Td></Tr><Td ColSpan="4">風・水・地・炎属性モンスターが全てフィールド上に表側表示で存在する時に発動する事ができる。<BR>次の効果から1つを選択して適用する。<BR>●相手フィールド上モンスターを全て破壊する。<BR>●相手フィールド上の魔法、罠カードを全て破壊する。<BR>●相手の手札を2枚ランダムに捨てる。<BR>●カードを2枚ドローする。 </Td></Table>) 突如出現した水にドラグーンも球体の結界を張るも、その結界ごと流された。 竜魔人 キング・ドラグーン:二封気のフィールド→墓地    「もちろん! 〔風林火山〕の除去効果は対象を取りませんよ!」    「……そっか、ドリアードといえば〔風林火山〕か、ミスったミスった…     一応、〔ダイ・グレファー〕を攻撃表示で召喚して1枚セット、エンドだ。(手札2・伏せ1)」 &html(<Table Border BorderColor="#ccb028" Border="2"><Tr><Td>戦士ダイ・グレファー</Td><Td>地属性</Td><Td>戦士族</Td><Td>レベル4</Td><Td>ATK1700</Td><Td>DEF1600</Td></Tr><Td ColSpan="6">ドラゴン族を操る才能を秘めた戦士。過去は謎に包まれている。</Td></Table>)    「僕のターン(手札4)、〔エレメント・ドラゴン〕を召喚して、〔ドリアード〕を攻撃表示に変更!     〔エレメント・ドラゴン〕で〔戦士ダイ・グレファー〕を攻撃します!」 &html(<Table Border BorderColor="#cc7a28" Border="2"><Tr><Td>エレメント・ドラゴン</Td><Td>光属性</Td><Td>ドラゴン族</Td><Td>レベル4</Td><Td>ATK1500</Td><Td>DEF1200</Td></Tr><Td ColSpan="6">このモンスターはフィールド上に特定の属性を持つモンスターが存在する場合、以下の効果を得る。<BR>●炎属性:このカードの攻撃力は500ポイントアップする。<BR>●風属性:このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、もう一度だけ続けて攻撃する事ができる。 </Td></Table>) 本来のエレメント・ドラゴンでは、ドラゴンに対しての耐性を持つダイ・グレファーには勝ち目が無い。 しかし、現在のエレメント・ドラゴンは、ドリアードの放つ炎を爪に巻き込み、攻撃力を上げていた。 〔エレメント・ドラゴン〕(攻撃力2000)VS(攻撃力1700)〔ダイ・グレファー〕→戦士 ダイ・グレファー破壊、二封気LP8000→7700    「そして、〔ドリアード〕は風属性も兼ねる能力を持ち、〔エレメント・ドラゴン〕は風属性が存在する時に限って2回攻撃が許される!     さっきの〔ロード・オブ・ドラゴン〕の仕返しです! エレメントブレス!」 エレメント・ドラゴンの放った衝撃波に弾き飛ばされるダメ大人、ナイスリアクション。    「ぐお……。」 二封気LP7700→5700    「行って! 〔ドリアード〕! スピリッツライダアァァ………」 ドリアードは、福助の声に答え、精霊とは思えない脚力で空中へと飛び……     「……ァァアッ キィック!」 仮面ラ○ダーばりのドロップキックで、二封気の腹を踏み込んだ!    「うぐ…べっ ふァあっ!」 二封気LP5700→LP4500    「僕のターンはカードを1枚セットして終了です!(手札2・伏せ1)」    「ぐ……次の引きに勝負をかける! ドロー! (手札3・伏せ1)」    「5歳のガキ相手に本気でゲームたぁ……本当にダメ大人だな。」    「うるさい! ………行くぞ!福助! 俺は〔ダークソード〕で〔精霊術師 ドリアード〕へ攻撃だ!」 &html(<Table Border BorderColor="#ccb028" Border="2"><Tr><Td>闇魔界の戦士 ダーク・ソード</Td><Td>闇属性</Td><Td>戦士族</Td><Td>レベル4</Td><Td>ATK1800</Td><Td>DEF1500</Td></Tr><Td ColSpan="6">ドラゴンを操ると言われている闇魔界の戦士。邪悪なパワーで斬りかかる攻撃はすさまじい。</Td></Table>)    「させません! 〔エレメント・ドラゴン〕を生贄に捧げ、伏せカード〔光霊術-「暁」〕を発動します!」 &html(<Table Border BorderColor="#b21162" Border="2"><Tr><Td>光霊術-「暁」</Td><Td>通常罠</Td></Tr><Td ColSpan="4">自分フィールド上に存在する光属性モンスター1体を生け贄に捧げる。<BR>相手フィールド上に存在する表側表示のカード1枚を選択し、ゲームから除外する。(オリカ)</Td></Table>) エレメント・ドラゴンの体は光の粒へと転じ、闇の肉体を持つダークソードへと殺到する。    「罠カードなんてショボイ除去手段にそう何度もやられるわけにはいかないな、伏せカードを発動、〔合身〕だ。」 &html(<Table Border BorderColor="#b21162" Border="2"><Tr><Td>合身</Td><Td>通常罠</Td></Tr><Td ColSpan="4">融合カードに定められたモンスターを融合する。(オリカ)</Td></Table>) 瞬間、ダークソードの姿は空間の渦へと消え、光の粒は討つべき目標を失い消失した。    「こいつは罠カード版の〔融合〕ってカードでな、     〔光霊術-「暁」〕は対象を取る除去効果だからな、融合素材にすれば問題なし!     攻撃した〔ダーク・ソード〕と手札の〔沼地に住まうドラゴン〕を融合し〔闇魔界の竜剣士 ダークソード〕を召喚!」 &html(<Table Border BorderColor="#cc7a28" Border="2"><Tr><Td>沼地に住まうドラゴン</Td><Td>水属性</Td><Td>ドラゴン族</Td><Td>レベル3</Td><Td>ATK1500</Td><Td>DEF200</Td></Tr><Td ColSpan="6">このカードを融合素材モンスター1体の代わりにする事ができる。(その際、他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない。)<BR>このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた時、お互いのプレイヤーはカードを1枚ずつドローする。(オリカ)</Td></Table>) &html(<Table Border BorderColor="#6b23b2" Border="2"><Tr><Td>闇魔界の竜剣士 ダークソード</Td><Td>闇属性</Td><Td>戦士族</Td><Td>レベル7</Td><Td>ATK2400</Td><Td>DEF1500</Td></Tr><Td ColSpan="6">「闇魔界の戦士 ダークソード」+「騎竜」<BR>このカードは融合召喚でしか特殊召喚できず、このカードは1ターンに2回まで攻撃宣言を行う事ができる。(オリカ)</Td></Table>) 剣士は素早く赤竜の背に乗って光の粒を回避し、精霊術師の少女を一刀の元に切り伏せる! 〔闇魔界の竜剣士 ダークソード〕(攻撃力2700)VS(攻撃力1200)〔聖霊術師 ドリアード〕、精霊術師 ドリアード破壊、福助LP8000→LP6500    「ド、ドリアードォッ!」    「〔ダークソード〕は自身の特殊効果によって、続けて一度だけ攻撃を行なうことができる! 福助を直接攻撃!」 福助LP6500→LP3800    「1枚伏せて―――ターン・エンドだ。(手札0・伏せ1)」 素早い攻めだが……、どうも二封気の戦術には違和感が有る。    「なに…あの戦術……同じデッキに〔キングドラグーン〕に〔ダークソード〕が一緒に入ってるなんて……!?」 壱華の疑問は、実に正統な物だった。 この二種類のモンスターは種族・属性こそ同じだが、 効果や融合素材になんの互換性も無く、通常ならば同じ戦術で採用されるカードではない。 ゲームのセオリーも分からない初心者の作ったデッキ、というなら納得できなくもないが、 二封気の手付きは、どう見ても素人のそれではない。    「俺の一考察だが、ダメ大人のデッキは漠然と『融合モンスター』を切り札としたデッキなんじゃねーか?     つまり〔ドラグーン〕や〔ダークソード〕に必要だったのは効果耐性でも召喚効果でもなく、融合カード、っと。」    「じゃ、なに? あのデュエルディスクについてる改造パーツは融合デッキ?」 壱華は二封気の赤いデュエルディスクを指差した。    「……ディスクを改造してまでやる戦術じゃねぇだろうに……だが、ま、やりたい戦術のためにやれることをやる、っつーのは悪くねーけどな。」 (福助視点) 僕の手札は〔オクジュ・ゴッド〕と〔火霊術-「紅」〕が1枚ずつ、 このカードじゃ〔ダークソード〕延命にもならない……ドローに賭ける!    「僕のターン、ドロー!(手札3)……う……。」    「どうした? 手詰まりか?」    「……いいえ、勝つ為の布石は揃いました。     墓地の〔精霊術師ドリアード〕と〔ドリアードの祈り〕を除外して〔オクジュ・ゴッド〕を召喚します。」 &html(<Table Border BorderColor="#cc7a28" Border="2"><Tr><Td>オクジュ・ゴッド</Td><Td>光属性</Td><Td>天使族</Td><Td>レベル4</Td><Td>ATK1000</Td><Td>DEF1000</Td></Tr><Td ColSpan="6">墓地に存在する儀式モンスターと儀式魔法をゲームから除外して特殊召喚する。<BR>このカードの特殊召喚に成功した場合、デッキから儀式モンスターと儀式魔法を1枚づつ手札に加える。(オリカ)</Td></Table>)    「効果でデッキから〔精霊術師 ドリアード〕と〔ドリアードの祈り〕を手札に加えます。」 場に出現したのはパッと見はウニ状のモンスターだが、 実際は黒い腕に更に腕が生え更にまた、と何本もの腕に腕が連なり胴体が見えない異形の天使。 そのモンスターが僕のデッキに何束かの腕を差し込み、2枚のカードを僕に手渡してくれた。 精霊術師 ドリアード:デッキ→福助の手札 ドリアードの祈り:デッキ→福助の手札    「そして〔天使の施し〕を発動! 3枚引き―――うぅ、うっ……」    「? どうした? 2枚捨てろ?」    「〔オクジュ〕で手札に加えた……〔精霊術師 ドリアード〕と〔ドリアードの祈り〕を……、」    「福助! 墓地にモンスターを送ったってドリアードは可哀想じゃねぇぞ!     むしろ、そのカードだって自分のせいでお前が負けたらヘコむだろ!」    「刃咲くん……うん、そうだよね。」 僕は手に付いた汗をズボンに押し付け、手札からカードを出した。    「それじゃ……ゴメンね、絶対勝つから…。     ………〔ドリアードの祈り〕と〔精霊術師 ドリアード〕を捨てます。     そして僕は今墓地に送った2枚を除外して、2枚目の〔オクジュ・ゴッド〕を出します!」 さっきと全く同じ手順、同じビジョンで僕の手札に2枚のカードを渡すオクジュ。 〔精霊術師 ドリアード〕・〔ドリアードの祈り〕デッキ→福助の手札    「そして僕は手札の〔エレメント・ザウルス〕を生贄にして、     手札に加えた最後の〔精霊術師 ドリアード〕を降臨させます。」 再び僕の前に降り立つドリアード…でもゴメン…。    「僕は〔リチュアル・ウェポン〕を〔ドリアード〕に装備させて………攻撃。」 &html(<Table Border BorderColor="#0f9926" Border="2"><Tr><Td>リチュアル・ウェポン</Td><Td>装備魔法</Td></Tr><Td ColSpan="4">レベル6以下の儀式モンスターのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力と守備力は1500ポイントアップする。</Td></Table>) じゃぎいいいいいい……ぱぁッん! ドリアードは弓矢に4つの精霊力を含め、 目にも留まらぬ弓速でダークソードと騎竜を纏めて射抜く……が、 当たる寸前にダークソードは左手に握った刀を投げ付け、正確にドリアードの胸を貫いている。 〔闇魔界の竜剣士 ダークソード〕(攻撃力2700)VS(攻撃力2700)〔精霊術師 ドリアード〕、共に破壊、墓地へ。    「ごめん、ごめんね…………2体の〔オクジュ・ゴッド〕で……二封気さんに攻撃します!」 疾走する二体のウニ(笑)の前に巨大なドラゴンが出現し、2体の行く手を阻む。    「伏せられた〔リビングデッドの呼び声〕を発動し墓地から〔竜魔人 キングドラグーン〕を復活させる、攻撃するか?」 &html(<Table Border BorderColor="#b21162" Border="2"><Tr><Td>リビングデッドの呼び声</Td><Td>永続罠</Td></Tr><Td ColSpan="4">自分の墓地からモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。<BR>このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。<BR>そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。 </Td></Table>)    「…っう………攻撃はキャンセルしてバトルフェイズは終了、1枚セットして…ターンエンドです。(手札2・伏せ1)」    「ドロー(手札1枚)して引いたカードをそのまま使用、〔ダブルフージョン〕!」 &html(<Table Border BorderColor="#0f9926" Border="2"><Tr><Td>ダブル・フュージョン</Td><Td>通常魔法</Td></Tr><Td ColSpan="4">墓地に存在する融合モンスター1体をフィールド上に存在する融合モンスターに装備する。<BR>装備したモンスターは攻撃力が1000ポイントアップし、装備状態と為った融合モンスターの効果を使用できる。(オリカ)</Td></Table>)    「〔キングドラグーン〕に〔ダークソード〕の能力と鎧を移植・融合し、     墓地の〔ダークソード〕の二連続効果を得る! 真・魔竜剣二連閃! 〔オクジュ・ゴッド〕を秒殺!」 黒い闘気と鎧を纏い、両手に双剣を携えた竜魔人からの攻撃に、オクジュは身を挺して僕を守ってくれたが、衝撃波だけで僕のライフを削りきった。 〔竜魔人 キング・ドラグーン〕(攻3400)VS(攻1000)〔オクジュ・ゴッド〕、オクジュ・ゴッド破壊、福助LP3800→LP1200 〔竜魔人 キング・ドラグーン〕(攻3400)VS(攻1000)〔オクジュ・ゴッド〕、オクジュ・ゴッド破壊、福助LP1200→0    「…ありがとうございました。」    「やっぱり勝つと楽しいな! 有難う御座いました!」 ドリアード…君を犠牲にしたのに……勝てなかった…。    「うおおお!? 泣くな! 福助泣くな!     デュエルで負けたくらいで泣いてたら馬鹿だぞ!」    「ゲームくらい手加減してあげれば良いのに…大人げねぇな。」    「あ、いやぁ……。」    「い……えっ…ニ封気さんは……悪くないです、全力で……倒してくれたんですから………」    「いや、そうじゃなくて、デュエルディスクを運ぶの手伝ってくれない?」 涙が、堪えられなかった。    「泣かせるんじゃねぇよ、ダメ大人。」    「本当にダメなのね。」 [[次へ進む。>http://www11.atwiki.jp/84gzatu/43.html]] [[遊義皇トップへ>http://www12.atwiki.jp/wahamuda84g/12.html]] [[小説置き場に戻る>http://www12.atwiki.jp/wahamuda84g/5.html]]

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