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BASIC - (2010/08/24 (火) 19:26:59) のソース

我が国では最もポピュラーとされていたホビー用言語。

1964年、米国ダートマス大学にてタイムシェアリングシステム"DTSS"(多人数が一台のマシンを
共有するもので、今で言う[[クラウド]]) 上の言語としてALGOLともう一つのユーザー言語として利用されるよう
設計されていた。
Beginner's All purpose Symbolic Instruction Codeの略で作られたときは[[FORTRAN]]の子分だった。

その後、マイクロコンピュータの発明によりパーソナルコンピュータが自作され、BASIC言語の移植が
盛んに行われるようになった。これらパソコン用BASICとして独自の発展を遂げたものが現在のBASIC
言語の源流となり、パーソナルコンピュータから大型機までさまざまな環境で動作するようになった。

パーソナルコンピュータで多く利用されたROM-BASICはインタプリタとして実装されたが、RUN,NEW,LIST
などの命令は元はタイムシェアリングシステムのOSコマンドでありBASIC命令ではなかった。
BASIC言語の行の先頭に数字を割り当てる行番号の習慣は一行編集のみしか行えないラインエディタ
の名残である。これは当時ノートパットのようなエディタは存在せず、ディスプレイはプリンタ印字であり、
キーボートはタイプライタで、全てのソースコードを編集しなければならず、ビデオディスプレイは存在しないか
非常に珍しい端末であった事と関係する。
因みに当時の記憶媒体は紙媒体のカードや紙テープである。

ビル・ゲイツはBASICを偏愛しており、MS謹製のBASICが多くの息のかかったメーカーにをROMに入れさせるとになった。
ゲイツがMS-BASIC開発に直接携わりコードを書いた最後のBASICはASCII西和彦と開発した日本製
ハンドヘルドPCで動作していたBASICインタプリタである。

MSはBASICを独自拡張した[[VisualBasic]]を作ってさらなる飛躍を遂げた。
VisualBASIC言語はWindows環境におけるソフトウエア開発環境として人気を博した他、マクロ言語としても
用いられ、MS Office製品の殆どにおいて表計算やワープロなどのソフトウエアのユーザー拡張機能をBASICで
記述することが出来る様に改良がされている。

[[C]]の特徴である[[goto]]を使わない構造化スタイルに適応できず、Cユーザーへ過剰なコンプレックスを抱いているユーザーが多い。

おもなBASICの使い手として[[愛生会>http://www.aiseikai.or.jp/]]の院長が有名。