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冒険者の決まり事」を以下のとおり復元します。
&sizex(3){&color(#cc0000){このページは重要項目のため、他のページとは異なりスレッド内の}}
&sizex(3){&color(#cc0000){世界観とは切り離して構築しております。}}

いわゆるFAQのページです。

&bold(){「参加してみたいけど、どうにもハードルが高そうで…」}
&bold(){「現実での○○って、この世界ではどういう扱いなんだ?」}

参加希望者・参加者のこうした疑問解決の助けになればと思い、
今までのスレッド内で浮き彫りになった疑問や、予想される質問への
解答をQ&A形式で列記してあります。

なお、解答といっても「ファンタジー世界」とは個々の主観により
千差万別の世界観を持つものです。
ここでは現実の世界史における各時代の資料をもとに、あくまで
ファンタジーに置き換えたらこうではないか、という参考程度の
解を書き記したに過ぎないので、過信しないよう注意して下さい。


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#openclose(show=Q.いまいち世界観が想像できない…){
A.あくまで架空のファンタジー世界ですので、現実に当てはめて「これが正しい!」と
  説明できる世界観は結局の所、存在しません。
  しかしそれでもイメージの指標が欲しい場合は、中世中~後期、および近世
  (定義には諸説ありますが、だいたい1100年代~1700年代後半)のヨーロッパを
  ごちゃ混ぜにした状態がいわゆる「ファンタジー」のイメージになるかと思います。
  それでもピンとこない場合は、『ドラゴンクエスト』、『ウルティマ』、
  『ファイアーエムブレム』、『ウィザードリィ』、『グローランサー』など、
  ファンタジー世界を題材としたRPGやシミュレーションゲームを参考にすると
  世界観をイメージしやすいかも知れません。

  なお、参加キャラクターが何故か近代以降(1800~)に出来た色んなモノを使ってたり
  知ってたりする場合があるかもしれませんが、どうか目くじらを立てず受け入れて下さい。
  &bold(){あくまでここは現実ではなく、ファンタジー世界なのですから。}

  ……現代の単語が飛び出すなど、あまりに酷い場合はそっと注意してあげましょう。}

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&bold(){電気はなくても、スチームパンクはいいよね?}
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一概に「いい」「悪い」とは言えませんが、RPG『ファイナルファンタジー』
シリーズに見られるような巨大な蒸気機関や機械仕掛けは、やはり印象として
現代的かつSFチックであると言わざるを得ないでしょう。
現実世界での蒸気機関、たとえば蒸気機関車による鉄道の本格的な発達は
19世紀中頃になってからです。
(さらに言えば、この時代は一般にイメージされるような機関車ではなく、
 まだまだ木部の多い小さい物も数多くありました)
中世~近世的なファンタジーの世界観には馴染まないかと思われますので、
そうした技術の持ち込みは止めておいたほうが無難でしょう。
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&bold(){時間の概念とか、時計ってあるの?}
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定時法(1日を24時間に分割する考え)で、時、分、秒の概念も存在するでしょう。
壁掛け時計も普及しているでしょうし、懐中時計はやや高価ながら、一般向けに
工房で製作されていると思われます。

世界史における時間の概念を示す資料としては日時計、水時計、砂時計など
数多くありますが、分かりやすいものは9世紀イギリスのアルフレッド大王が用いた
火時計でしょうか。これは20分刻みの印がつけられていて、1本4時間で燃え尽きる
ロウソクを6本用いた仕掛けで、既に現在の定時法が浸透していた事が分かります。
13世紀には機械時計の発達により、さらに細かい分、秒の単位が作られました。

針で時刻を指し示す文字盤のある最古の時計は、1344年に時計技師である(そして
医師、天文学者でもあった)ジョバンニ・デ・ドンディによって設計されたもので、
パドヴァのカピタニアート宮殿の塔の天文時計として、1364年に完成しました。
これは今なお世界最古の文字盤つき時計として、イタリア・パドヴァ市にある
シニョーリ広場に現存しています。
なお時計の製作にあたっては依頼人からの支払いが悪かったために、ジョバンニは
報復として、12星座のうち一つをわざと抜かして仕上げたというエピソードがあります。
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&bold(){暦はどうなってる?}
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国暦はともかく、月日や曜日については貴方の手元にあるカレンダーと
同じく考えて問題ないと思われます。

紀元9年以降にはほぼ現在と同じ形式のユリウス暦が、1582年には現行の
太陽暦であるグレゴリオ暦が発布されています。
また、曜日の概念も現在と同じものが紀元前1世紀には完成しています。
きちんと浸透さえするなら、ファンタジーらしく「今日は王国暦***年、
ドラゴンの月**日、氷の曜日」などと設定するのも面白いかもしれませんが……
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&bold(){長さとか重さの単位が知りたい}
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最も分かりやすいのはメートル法ですが、これは18世紀末に統一規格として
フランスで制定されたもののためか、どことなく現代的・現実的な印象を
抱いてしまうかも知れません。
中世らしさ(そして、そこから派生するファンタジーらしさ)を追及するなら、
14世紀頃のイギリスで使用されていた単位を使用してみるのはどうでしょう? 
以下に四分類ほど記述するので、参考になれば幸いです。
(※当時の記述として「休みなく歩ける長さ」「体のこの部分からこの部分」
  「家族を養えるだけの土地の広さ」など概念的な数値が多く、時代や場所で
  かなりのばらつきがあるので、換算は現代で使用されているものに統一しました)

【長さ】
インチ 2.54cm
フィート 25.4cm
ヤード 91.4cm
ロッド 6.1m
ハロン 243.8m
マイル 1.6km

【広さ】
エーカー 4046㎡
ハイド 485k㎡

【容積】
バレル 119.25l
ガロン 4.55l
パイント 568ml

【重量】
トン 1016.05kg
サック 165.11kg
トッド 12.7kg
クローブ 3.18kg
ポンド 453.6g
オンス 28.4g
グレーン 64.8mg
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&bold(){武器・防具の値段ってどれくらいなの?}
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中世ヨーロッパでの相場を元に参考価格を記してみました。
なお武器や防具に限った事ではありませんが、当時は物価の変動が激しく、
年代が少し違っただけで5倍以上の開きがある事も珍しくありません。
そのため、価格についてはおおよその目算になる事をご了承下さい。

【武器の価格】
中世ドイツにて死刑判決を下された盗賊の犯罪録の一つに、参考資料と
なるものが残っています。
1525年2月、傭兵をしていた時に武器庫へ盗みに入り、槍4本と短剣2本を
盗み出し1グルデン半で売る、とありました。
1グルデンは日本円に換算して約12万円。つまり18万円で売れた事になります。 
各個の質や状態が分からないので何とも言えませんが、槍一本4万、短剣1本1万を
内訳として、これが下取り価格とするなら店に並んでいる新品は槍が6万円、短剣が
1万5千円と言うところでしょうか。

【防具の価格】
イギリス・グリニッジにあった武器工房の、1540年時点での価格が資料に残されています。
以下はその一部です。

Undecorated garniture:£12(12ポンド) 
(アンダーコートなどの付属品つきフルプレート)
Complate harness for field & tilt:£10 
(フルプレート)
Gauntlets:10s(10シリング) 
(篭手)

当時の1ポンドは現在の日本円にして、約9万円というところ。
シリングの価値については、20シリング=1ポンドです。


これら資料を元に、分かる範囲での武器防具の価格をGで推察すると以下の通りとなります。
(現実の通貨からGへの換算については、[[通貨]]の項を参照)

ロングスピア・・・・・3000G
ナイフ・・・・・・・・750G
フルプレート・・・・・45000G
コートオブプレート・・18000G
※細かい板金を丈夫な皮鎧に裏打ちしたもの。時代によってブリガンダインとも。
チェストアーマー・・・7000G
ヘルム・・・・・・・・5500G
ガントレット・・・・・2250G


なお、当時の騎士達にとっては装備品よりも馬の方がよほど高級品でした。
普通の乗用馬が£5~10だったのに対して、軍馬はその10倍。£50~100もの
高値だったそうです。

乗馬用の馬・・・・・・22500G~45000G
軍馬・・・・・・・・・225000G~450000G


もちろん、鎧も装飾や金箔などを施せば値段は一気に跳ね上がります。
ヘンリー八世が発注した金メッキのスケイルアーマー(鱗鎧)は、Gに直すと
加工費込みで202500G。フルプレートならばその倍以上はしたでしょう。
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#openclose(show=任意のタイトル,bold){
通常、この部分の文章は隠されています。「任意のタイトル」のところを押せば表示されます。
} 
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&bold(){銃があるみたいだけど、現実世界の歴史的にどの時代の銃?}
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雷管式(パーカッション・ロック)の銃が登場する以前、18世紀までの火打石や
火縄による点火方式を用いた銃がこの世界観に馴染むかと思われます。
イメージとしては、『パイレーツ・オブ・カリビアン』に登場する短銃を想像
してもらえばおおむね間違いないでしょうか。
[[マッチロック・ガン]]・[[フリントロック・ガン]]・[[ピストル]]の項も参照。
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&bold(){風呂やトイレはどうしてるの?}
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……ファンタジー世界を語る上で、大変難しい問題の一つです。
ヨーロッパを下地において世界を構成するなら、現代に知られるような風呂文化の
登場(あるいは復活)は19世紀の半ば頃まで待たなければならず、さらに一般庶民にまで
浸透したと完全に言えるのは1875年のイギリスで公衆衛生法が発令されて後、シャワーが
普及する20世紀に入ってからとなります。
トイレも同じく、特に中世ヨーロッパは「衛生の暗黒時代」と揶揄される程の酷い環境
で、街中どころか王宮の一角ですら汚物が積もり積もっているような状態でした。

……しかしながら、夢と希望に彩られたファンタジー世界に不潔な住民が溢れ、街中の
そこかしこに悪臭が漂っているというのはどうにも馴染み難いものがあります。
設置コストや維持費ともに現実離れはしてしまいますが、ここはひとつ清潔なバスタブを
備えた入浴室や、水槽を用いた水洗式のトイレを皆が使っていることにしておきましょう。
(実際、中世ヨーロッパにもバスタブ自体はあり、入浴風景を描いた絵画も残っています。
 また王侯貴族用であり非常に数は少ないですが、個室の水洗式トイレも存在していました)
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