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これって何なの?前編 - (2012/08/14 (火) 15:14:03) の1つ前との変更点
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**これって何なの?前編
雛見沢分校の最年長、そして部活リーダーの園崎魅音
園崎家の次期頭首でもあり、実質彼女の名前を知らぬ者はいない
それは興ノ宮でも当然であり、ここでも彼女の顔は広い
部活において、強引に人を引っ張って行くそのリーダーシップは今日では珍しい
彼女の部活では最低限のルール…モラルがある
相手の意志はくんであげる、罰ゲームを嫌がっていてもあくまでこれは悪ふざけだ
だから前原圭一を部活に誘い、彼が大変なことになっても、妥協しているからたくさん笑いあう
この部活はみんなの為の部活であり、誰か個人の為という訳ではない
だから彼女はこのプロジェクトに嫌悪感を示していた
相手の意志など構いもせず、無理矢理人を集めて勝手なことを言いだした
挙句には殺し合いをしろ、と}
ただのくだらない自己満足の為の実験にしか過ぎない}
&sizex(3){こんな事は彼女にとって許せるはずもなかった}
&sizex(3){しかし彼女はあの時動くことはできなかった}
&sizex(3){人の首が飛んでしまった}
&sizex(3){その光景を見て大勢の人が恐怖の渦に包まれた}
&sizex(3){彼女もその一人だ}
&sizex(3){許せない、そう思っても行動できなかった。この首輪のせいで}
&sizex(3){会場に飛ばされ、しばらくして落ち着きを取り戻し}
&sizex(3){彼女は行動を開始した}
&sizex(3){少し歩いてみたけど、はっきりいって何かしたかった訳じゃない}
&sizex(3){気分転換のつもりだった。こんな所に連れてこられたら誰だって気が滅入ってしまう}
&sizex(3){あの人が何のつもりでこんな事をするのかはわからない}
&sizex(3){でもこんな事は許さない}
&sizex(3){われらが部活メンバーのやってることに比べたら天国と地獄だ}
&sizex(3){「どう……しようか……」}
&sizex(3){バックの中の食料を見てもろくな物はなく、量も少ない。}
&sizex(3){「せいぜい3日ぶんかぁ~」}
&sizex(3){もしこんなことが長引けばまず足りはしない。}
&sizex(3){「武器も……なんかこれ……ふざけてるの?」}
&sizex(3){綺麗な色で、一瞬なにかのカードと思っちゃったけど}
&sizex(3){……まあいいか。}
&sizex(3){いわゆるハズレだけど別に武器が欲しかったわけじゃないし……}
&sizex(3){「…………とりあえず、なにか探してみよう」}
&sizex(3){まず1番は食料、これは絶対。}
&sizex(3){次は人かな、部活の皆に合流できれば……}
&sizex(3){考えながら、名簿と書かれたノートを確かめた。}
&sizex(3){目を通していると、一人の名前に大きな違和感を感じた。}
&sizex(3){「えっ悟史!?なんで悟史がここにいるわけ?」}
&sizex(3){どうなってるの!?}
&sizex(3){………………………………………}
&sizex(3){そんな。悟史は転校……いや、行方不明になってる筈…………}
&sizex(3){もしもこれが私の知ってる悟史じゃないってことも……}
&sizex(3){………でもこれはむしのいい発想じゃないだろうか?}
&sizex(3){この悟史は沙都子と梨花ちゃんに挟まれている…………………きっと本人だ…}
&sizex(3){……沙都子に詩音も……どうするつもり…?}
&sizex(3){探し回るに違いない……詩音……}
&sizex(3){詩音は悟史の為なら何でもできる。}
&sizex(3){きっと………人も殺せる………}
&sizex(3){私には……そんな事をするための人は………}
&sizex(3){「……………圭ちゃん…………」}
&sizex(3){………ん………}
&sizex(3){今はもう……自分がしなきゃいけない事をしないと。}
&sizex(3){私はいろいろ悩みながら歩き出す。}
&sizex(3){これって結構危ないんだけど……そこまで頭は回らなかった。}
&sizex(3){しばらく自分のいる地帯を歩きまくった。}
&sizex(3){比較的新しい住居が立ち並んでいて、どれもかなり立派だ。}
&sizex(3){「こりゃぁ~圭ちゃんとこの前原屋敷と同等だね」}
&sizex(3){全体的な感想として、興ノ宮なんて足元にも及ばない規模の町だと思った。}
&sizex(3){「これが都会ってやつか~」}
&sizex(3){……………いけないいけないっ!こんなこと考えてる場合じゃなかった!}
&sizex(3){目的を思い出すと、一番大きな家の中に入ろうとした。}
&sizex(3){そしてドアノブに手を出そうとした時、ある事に気づいた。}
&sizex(3){「あれ?なんだろう鍵穴が……?」}
&sizex(3){鍵は開いていたが鍵穴は壊れていた……というよりも壊されていた。}
&sizex(3){「ひょっとして誰かいるの?」}
&sizex(3){私は躊躇した。もしかしたら待ち伏せを受けるかもしれない。}
&sizex(3){でもそれが、私たち部活メンバーの一員なら……}
&sizex(3){私は賭けに出てみた。かなり危険な賭けに……}
&sizex(3){あくまでも目的は食料の調達……でも警戒は怠らない。}
&sizex(3){「………………よし!」}
&sizex(3){そして私はこの扉を開けた。}
&sizex(3){この場所に仲間がいると信じて。}
**これって何なの?前編
雛見沢分校の最年長、そして部活リーダーの園崎魅音
園崎家の次期頭首でもあり、実質彼女の名前を知らぬ者はいない
それは興ノ宮でも当然であり、ここでも彼女の顔は広い
部活において、強引に人を引っ張って行くそのリーダーシップは今日では珍しい
彼女の部活では最低限のルール…モラルがある
相手の意志はくんであげる、罰ゲームを嫌がっていてもあくまでこれは悪ふざけだ
だから前原圭一を部活に誘い、彼が大変なことになっても、妥協しているからたくさん笑いあう
この部活はみんなの為の部活であり、誰か個人の為という訳ではない
だから彼女はこのプロジェクトに嫌悪感を示していた
相手の意志など構いもせず、無理矢理人を集めて勝手なことを言いだした
挙句には殺し合いをしろ、と
ただのくだらない自己満足の為のお遊びにしか過ぎない
こんな事は彼女にとって許せるはずもなかった
しかし彼女はあの時動くことはできなかった
人の首が飛んでしまった
その光景を見て大勢の人が恐怖の渦に包まれた
彼女もその一人だ
許せない、そう思っても行動できなかった。この首輪のせいで
会場に飛ばされ、しばらくして落ち着きを取り戻した
彼女は行動を開始した
&sizex(3){少し歩いてみたけど、はっきりいって何かしたかった訳じゃない}
&sizex(3){気分転換のつもりだった。こんな所に連れてこられたら誰だって気が滅入ってしまう}
&sizex(3){あの人が何のつもりでこんな事をするのかはわからない}
&sizex(3){でもこんな事は許さない}
&sizex(3){われらが部活メンバーのやってることに比べたら天国と地獄だ}
&sizex(3){「どう……しようか……」}
&sizex(3){バックの中の食料を見てもろくな物はなく、量も少ない。}
&sizex(3){「せいぜい3日ぶんかぁ~」}
&sizex(3){もしこんなことが長引けばまず足りはしない。}
&sizex(3){「武器も……なんかこれ……ふざけてるの?」}
&sizex(3){綺麗な色で、一瞬なにかのカードと思っちゃったけど}
&sizex(3){……まあいいか。}
&sizex(3){いわゆるハズレだけど別に武器が欲しかったわけじゃないし……}
&sizex(3){「…………とりあえず、なにか探してみよう」}
&sizex(3){まず1番は食料、これは絶対。}
&sizex(3){次は人かな、部活の皆に合流できれば……}
&sizex(3){考えながら、名簿と書かれたノートを確かめた。}
&sizex(3){目を通していると、一人の名前に大きな違和感を感じた。}
&sizex(3){「えっ悟史!?なんで悟史がここにいるわけ?」}
&sizex(3){どうなってるの!?}
&sizex(3){………………………………………}
&sizex(3){そんな。悟史は転校……いや、行方不明になってる筈…………}
&sizex(3){もしもこれが私の知ってる悟史じゃないってことも……}
&sizex(3){………でもこれはむしのいい発想じゃないだろうか?}
&sizex(3){この悟史は沙都子と梨花ちゃんに挟まれている…………………きっと本人だ…}
&sizex(3){……沙都子に詩音も……どうするつもり…?}
&sizex(3){探し回るに違いない……詩音……}
&sizex(3){詩音は悟史の為なら何でもできる。}
&sizex(3){きっと………人も殺せる………}
&sizex(3){私には……そんな事をするための人は………}
&sizex(3){「……………圭ちゃん…………」}
&sizex(3){………ん………}
&sizex(3){今はもう……自分がしなきゃいけない事をしないと。}
&sizex(3){私はいろいろ悩みながら歩き出す。}
&sizex(3){これって結構危ないんだけど……そこまで頭は回らなかった。}
&sizex(3){しばらく自分のいる地帯を歩きまくった。}
&sizex(3){比較的新しい住居が立ち並んでいて、どれもかなり立派だ。}
&sizex(3){「こりゃぁ~圭ちゃんとこの前原屋敷と同等だね」}
&sizex(3){全体的な感想として、興ノ宮なんて足元にも及ばない規模の町だと思った。}
&sizex(3){「これが都会ってやつか~」}
&sizex(3){……………いけないいけないっ!こんなこと考えてる場合じゃなかった!}
&sizex(3){目的を思い出すと、一番大きな家の中に入ろうとした。}
&sizex(3){そしてドアノブに手を出そうとした時、ある事に気づいた。}
&sizex(3){「あれ?なんだろう鍵穴が……?」}
&sizex(3){鍵は開いていたが鍵穴は壊れていた……というよりも壊されていた。}
&sizex(3){「ひょっとして誰かいるの?」}
&sizex(3){私は躊躇した。もしかしたら待ち伏せを受けるかもしれない。}
&sizex(3){でもそれが、私たち部活メンバーの一員なら……}
&sizex(3){私は賭けに出てみた。かなり危険な賭けに……}
&sizex(3){あくまでも目的は食料の調達……でも警戒は怠らない。}
&sizex(3){「………………よし!」}
&sizex(3){そして私はこの扉を開けた。}
&sizex(3){この場所に仲間がいると信じて。}
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