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第37話「終わりを見た船③」」(2018/03/21 (水) 16:04:35) の最新版変更点

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これまでのあらすじ レーラビ達《尖兵》とは、ヘブン崩壊後の世界から送り込まれた星の守護者だった。 だが、その過程は、その先にあるものは、部外者によって歪められた悪夢のループに他ならない。 アルカは、レーラビは、一体どこへと向かうのか…? アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ #image(RD35.png) 第37話「終わりを見た船③」 …赤いプールから引き上げられた肉塊が、ベルトコンベアで運ばれてゆく。 「クローンの死で蓄積される"経験値"が、その個体の全ての死のパターンを超越した時…不死の存在"主人公"が誕生する。…それは科学的に実証された現象」 「…だがそれは、この世界のソースコードを歪める事に他ならない」 運ばれた人型の肉塊は、次々と緑色の液体で満たされたシリンダーに放り込まれてゆく… 「シリーズRRRRの脱走、不用意な歴史改変によるイレギュラーの発生…」 「結果として、歪んだ歴史からオーバーテクノロジー《レゾナンスギア》が生まれ、レギュレーター01は破壊され、スペアのぼくが起動した」 シリンダーの中には、肉塊の他にピンク髪の少女が浮かんでいる。 「…ここまでが、ぼくの知る《カウンターアタック計画》の全てだ」 「権限をレギレイに取られてからはよく知らない…尖兵が5人から10人に増えて、レゾナンスギアに対するオブシギアを開発した…ぐらいかな」 レギは先へ進む通路のロックを開き、先へ進む道を示す。 「そうだ…ぼくも連れてってよ、あいつの計画も気になるし…案内人も必要だよね?」 「レーラビくん…」 「…わかったぜ、勝手にするのぜ」 クローン工場を後にし、一行は更に先へと進もうとする… 「…それに、レレラがああなったのもぼくの責任だ」 『いえ…貴女に責任はありませんわ、レギ』 背後から女の声! 「…レレラ」 「ぜぜ!追いついてきたのぜ…」 青紫の髪の女レレラは、人形と化したハリッコを引き連れこちらへ歩いてくる… 「もう逃がしませんわ…さあレゾナンスギアを寄越しなさい」 退路が黒い粒子で塞がれる…戦闘は避けられない! 「アルカ…レゾナンスギアぜ、俺に考えがあるぜ」 「…オッケー、レーラビくん」 二人がギアを起動!周囲のプロトデルミス粒子が集まり、巨人を形作る!! 『顕現!』『ぜ!』 …そして、片腕を失った状態のクアドレイが顕現する! 『顕現…』『ですわ』 ナノ・アームヘッド達が集結し、レーヴァテイン・RRも続けて顕現! 『レーリレイ、リグ、レギ、ここは俺たちに任せて欲しい…レゾナンスギアの本当の力を、試すぜ』 二機のアームヘッド…女の姿をした亡霊と、手負いの白い甲冑が再び対峙する! 「アルカ…一瞬だけでいい、奴からあの腕を奪い返せるぜ?」 コクピット内、レーラビがアルカに耳打ちする。 「数分程度なら、できると思う。…でも、どうするの?」 「"どうにかなる"気がするのぜ、初めて機体を顕現させたあの時みたいに」 「うん、わかった…でも」 …アルカは、レーラビを信じている。 「…アルカ?」 だが何か、ここから先に進むと…後には戻れない。…そんな気がするのだ。 「…ううん、何でもない」 不安を振り切り、操縦桿を握り締める。 …ポケットの中で、レゾナンスギアの画面が静かに起動する。 《ドライブ容量:残40%》 データの残り容量を示すグラフが点滅した後、画面が切り替わる。 《容量が限界になった場合、新しいドライブを……》 …ここで節電モードが機能し、画面は再び真っ暗になった。 ーーー 『はいどーも、プリムラよ。…いやまさか、謎の白いアームヘッドの正体があの二人で…うーん、追いかける最中で変なものばかり見たから頭が付いていかないわ…… で、次回は第38話「禁断のXドライブ」らしいわ。…これ、全国ネットで配信中なんだけど大丈夫かしら?』 [[もどる>https://www23.atwiki.jp/alliance2000/pages/492.html]]
これまでのあらすじ レーラビ達《尖兵》とは、ヘブン崩壊後の世界から送り込まれた星の守護者だった。 だが、その過程は、その先にあるものは、部外者によって歪められた悪夢のループに他ならない。 アルカは、レーラビは、一体どこへと向かうのか…? アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ #image(RD35.png) 第37話「終わりを見た船③」 …赤いプールから引き上げられた肉塊が、ベルトコンベアで運ばれてゆく。 「クローンの死で蓄積される"経験値"が、その個体の全ての死のパターンを超越した時…不死の存在"主人公"が誕生する。…それは科学的に実証された現象」 「…だがそれは、この世界のソースコードを歪める事に他ならない」 運ばれた人型の肉塊は、次々と緑色の液体で満たされたシリンダーに放り込まれてゆく… 「シリーズRRRRの脱走、不用意な歴史改変によるイレギュラーの発生…」 「結果として、歪んだ歴史からオーバーテクノロジー《レゾナンスギア》が生まれ、レギュレーター01は破壊され、スペアのぼくが起動した」 シリンダーの中には、肉塊の他にピンク髪の少女が浮かんでいる。 「…ここまでが、ぼくの知る《カウンターアタック計画》の全てだ」 「権限をレギレイに取られてからはよく知らない…尖兵が5人から10人に増えて、レゾナンスギアに対するオブシギアを開発した…ぐらいかな」 レギは先へ進む通路のロックを開き、先へ進む道を示す。 「そうだ…ぼくも連れてってよ、あいつの計画も気になるし…案内人も必要だよね?」 「レーラビくん…」 「…わかったぜ、勝手にするのぜ」 クローン工場を後にし、一行は更に先へと進もうとする… 「…それに、レレラがああなったのもぼくの責任だ」 『いえ…貴女に責任はありませんわ、レギ』 背後から女の声! 「…レレラ」 「ぜぜ!追いついてきたのぜ…」 青紫の髪の女レレラは、人形と化したハリッコを引き連れこちらへ歩いてくる… 「もう逃がしませんわ…さあレゾナンスギアを寄越しなさい」 退路が黒い粒子で塞がれる…戦闘は避けられない! 「アルカ…レゾナンスギアぜ、俺に考えがあるぜ」 「…オッケー、レーラビくん」 二人がギアを起動!周囲のプロトデルミス粒子が集まり、巨人を形作る!! 『顕現!』『ぜ!』 …そして、片腕を失った状態のクアドレイが顕現する! 『顕現…』『ですわ』 ナノ・アームヘッド達が集結し、レーヴァテイン・RRも続けて顕現! 『レーリレイ、リグ、レギ、ここは俺たちに任せて欲しい…レゾナンスギアの本当の力を、試すぜ』 二機のアームヘッド…女の姿をした亡霊と、手負いの白い甲冑が再び対峙する! 「アルカ…一瞬だけでいい、奴からあの腕を奪い返せるぜ?」 コクピット内、レーラビがアルカに耳打ちする。 「数分程度なら、できると思う。…でも、どうするの?」 「"どうにかなる"気がするのぜ、初めて機体を顕現させたあの時みたいに」 「うん、わかった…でも」 …アルカは、レーラビを信じている。 「…アルカ?」 だが何か、ここから先に進むと…後には戻れない。…そんな気がするのだ。 「…ううん、何でもない」 不安を振り切り、操縦桿を握り締める。 …ポケットの中で、レゾナンスギアの画面が静かに起動する。 《ドライブ容量:残40%》 データの残り容量を示すグラフが点滅した後、画面が切り替わる。 《容量が限界になった場合、新しいドライブを……》 …ここで節電モードが機能し、画面は再び真っ暗になった。 ーーー 『はいどーも、プリムラよ。…いやまさか、謎の白いアームヘッドの正体があの二人で…うーん、追いかける最中で変なものばかり見たから頭が付いていかないわ…… で、次回は第38話「禁断のXドライブ」らしいわ。…これ、全国ネットで配信中なんだけど大丈夫かしら?』 [[次の話へ>https://www23.atwiki.jp/alliance2000/pages/574.html]] [[もどる>https://www23.atwiki.jp/alliance2000/pages/492.html]]

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