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これまでのあらすじ
レーラビ達《尖兵》とは、ヘブン崩壊後の世界から送り込まれた星の守護者だった。
だが、その過程は、その先にあるものは、部外者によって歪められた悪夢のループに他ならない。
アルカは、レーラビは、一体どこへと向かうのか…?


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第37話「終わりを見た船③」


…赤いプールから引き上げられた肉塊が、ベルトコンベアで運ばれてゆく。
「クローンの死で蓄積される"経験値"が、その個体の全ての死のパターンを超越した時…不死の存在"主人公"が誕生する。…それは科学的に実証された現象」


「…だがそれは、この世界のソースコードを歪める事に他ならない」
運ばれた人型の肉塊は、次々と緑色の液体で満たされたシリンダーに放り込まれてゆく…
「シリーズRRRRの脱走、不用意な歴史改変によるイレギュラーの発生…」


「結果として、歪んだ歴史からオーバーテクノロジー《レゾナンスギア》が生まれ、レギュレーター01は破壊され、スペアのぼくが起動した」
シリンダーの中には、肉塊の他にピンク髪の少女が浮かんでいる。
「…ここまでが、ぼくの知る《カウンターアタック計画》の全てだ」


「権限をレギレイに取られてからはよく知らない…尖兵が5人から10人に増えて、レゾナンスギアに対するオブシギアを開発した…ぐらいかな」
レギは先へ進む通路のロックを開き、先へ進む道を示す。
「そうだ…ぼくも連れてってよ、あいつの計画も気になるし…案内人も必要だよね?」


「レーラビくん…」
「…わかったぜ、勝手にするのぜ」
クローン工場を後にし、一行は更に先へと進もうとする…
「…それに、レレラがああなったのもぼくの責任だ」
『いえ…貴女に責任はありませんわ、レギ』
背後から女の声!


「…レレラ」
「ぜぜ!追いついてきたのぜ…」
青紫の髪の女レレラは、人形と化したハリッコを引き連れこちらへ歩いてくる…
「もう逃がしませんわ…さあレゾナンスギアを寄越しなさい」
退路が黒い粒子で塞がれる…戦闘は避けられない!


「アルカ…レゾナンスギアぜ、俺に考えがあるぜ」
「…オッケー、レーラビくん」
二人がギアを起動!周囲のプロトデルミス粒子が集まり、巨人を形作る!!
『顕現!』『ぜ!』
…そして、片腕を失った状態のクアドレイが顕現する!


『顕現…』『ですわ』
ナノ・アームヘッド達が集結し、レーヴァテイン・RRも続けて顕現!
『レーリレイ、リグ、レギ、ここは俺たちに任せて欲しい…レゾナンスギアの本当の力を、試すぜ』
二機のアームヘッド…女の姿をした亡霊と、手負いの白い甲冑が再び対峙する!


「アルカ…一瞬だけでいい、奴からあの腕を奪い返せるぜ?」
コクピット内、レーラビがアルカに耳打ちする。
「数分程度なら、できると思う。…でも、どうするの?」
「"どうにかなる"気がするのぜ、初めて機体を顕現させたあの時みたいに」


「うん、わかった…でも」
…アルカは、レーラビを信じている。
「…アルカ?」
だが何か、ここから先に進むと…後には戻れない。…そんな気がするのだ。
「…ううん、何でもない」
不安を振り切り、操縦桿を握り締める。


…ポケットの中で、レゾナンスギアの画面が静かに起動する。
《ドライブ容量:残40%》
データの残り容量を示すグラフが点滅した後、画面が切り替わる。
《容量が限界になった場合、新しいドライブを……》
…ここで節電モードが機能し、画面は再び真っ暗になった。


ーーー


『はいどーも、プリムラよ。…いやまさか、謎の白いアームヘッドの正体があの二人で…うーん、追いかける最中で変なものばかり見たから頭が付いていかないわ……
で、次回は第38話「禁断のXドライブ」らしいわ。…これ、全国ネットで配信中なんだけど大丈夫かしら?』



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