ブロッカー:LID-OGU-02
"キャリアー"の量産型ドローン・アームヘッド。手足を格納する休眠形態から敵機を感知すると一斉に動き出し群れで行動する。腕部クロー、隠し頭による咬撃、ウイルス生体ロケットを装備。


【ぜんかいのあらすじ】
バテラとアオヤギは戦いの果てに和解し、彼らは電柱と電線の樹海に覆われた中間二層に到達。
そこで待ち受けていたキャリアーは新種のドローン「ブロッカー」を起動。群れの襲撃が始まる…!


パーフェクト・クライムアップ
第11話「群れの襲撃」


キャリアーの送った信号に反応し、巣穴から白い箱のような物体…ブロッカーが次々と転がって来る!
『ブロッカー、変形せよ!』
一斉に変形を始め、手足を備えた形態へと移行!


『グボジャアアア』『アギョオオオ』
変形した30機程のブロッカーは電子奇声を発しながら一斉に襲い掛かる!
「やべえ!やべえ!どうする!?」
「逃げるぞ!迂回して別のルートで上層を目指す!」


電柱樹海を駆け、敵の群れから逃れる3機!
「くそっしつこいぞ!」
アオヤギの機体、ロックスミスが追い付いてきたブロッカーの1機をスクラップ投擲弾で破壊!
『ゴボッギョエエエ』


「エレベータはまだか!?」
「もう少しだ!皆頑張れ!」
全力で逃げる3機の前に、巨大なゲートが見え始める!
「やった!勝った!助かったぞ!」「兄貴ー!」


が、ここで異変が起こる!
バテラの機体、ラージブレードがこれまでの蓄積ダメージに耐えかね崩壊を始めたのだ!
「…まずい」「バテラ!」
脚からグキリと嫌な音が響き、機体が大きく傾く!


(このままでは、ゲートに到着する前に追いつかれてしまう…ならば!)
バテラが拳銃型注射器のトリガーを引くと、機体が黄金の光を纏う!!
「レイブースター!」


「どうする気だ!?」
「ラージブレードを自爆させる」「何!」
バテラは、機体にレイブースターの成分…"ヘヴンズレイ"を過剰集中させ、同時に簡易自動操縦モードを起動!
その後コクピットから飛び降りる!!


最後の命令を受け、満身創痍の巨人がブロッカーの群れへと突っ込む!
「……許せ」
その囁きをかき消すように、黄金の流星は白い津波に飲み込まれ…直後、広範囲アームキル現象を引き起こした。


「……やったのか?」
「いや、まだ半分も倒せていない…このまま中間一層に向かおう」
振り向くと、遠方から迫る後続のブロッカーの群れ!
「わかった、エレベータを起動する」


ーーーーー

エレベータのゲートが閉じられると、先程までの戦闘が嘘だったかのような静寂が訪れる…
バテラ達は、中間二層の突破に成功したのだ。



「バテラ」
「大丈夫だ、俺の身体はもう…」
「ああ…そうだったな」
それだけ交わすと、エレベータの上昇が止まり、次の層…中間一層へのゲートが開かれた。


…そこには、融解した金属が川のように流れる、広大な岩石地帯が広がっていた。


次回、第12話「溶鉱炉の悪魔」に続く。


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最終更新:2020年06月28日 15:56