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刹那に飛ぶ鳥 - (2008/10/29 (水) 15:32:15) の1つ前との変更点

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*刹那に飛ぶ鳥 ◆.pKwLKR4oQ 人は、誰しも己の勝利を、存在を信じたがるものだ。されど、時と運命の前に、信じるという行為はあまりに虚しく、そして儚い。  ◆ 誰かが呼びかける声。 それが断続的に耳に飛び込んでくる。 時折身体全体がゆさゆさと揺すられる感じがする。 それは確実に俺の――刹那・F・セイエイの意識を覚醒へと導いていた。 「……起きたか」 まず目に入ったのはぼんやりとした光。 どうやらランタンの光のようだ。 次に背中に土の感触が感じられる。 身体を通り抜ける風も鮮明に感じる。 パイロットスーツは脱がされていた。 確か俺はガンダムに乗っていて……それで馬と激突して……川に落ちた。 なるほど。 濡れた俺の事を考えてパイロットスーツを脱がしたのか。 あのままなら最悪体調が悪化していたかもしれない。 その点は感謝してもいい。 「さっそく――悪い――聞き――事があ――」 起きて早々に尋問か。 この状況なら仕方ないか。 身体も起きたばかりで思うように動かない。 若干聞き取りにくいが、まあどんな内容かは分かる。 ここは素直に答えた方が得策か。 「お前は――ダムのパイロット――?」 ん? 最初の質問がそれか。 『お前はガンダムのパイロットなのか?』 おそらく質問はこれだろう――奇妙な質問だ。 パイロットスーツを着ていたからモビルスーツに乗っていた事が分かったとして、ガンダムまで見破るとは。 とりあえず素直に答えておくか。 「ああ、そう……」 やはりまだ上手く話せないか。 先程まで溺れていたのだから仕方ないとはいえ不便だ。 だが肯定の意思はきちんと伝わったようだ。 「そうか。一応確認だ。AとBの国が戦争していたら、お前はどちらにつく?」 今度もおかしな質問だ。 普通なら名前なりなんなりを聞くところだが、どういう事だ。 だが考えても埒は明かず、素直に返事をする。 「どちらにも、つかない。戦争根絶のために、武力介入を行う」 そう、それが俺達ソレスタルビーイングの為すべき事であり、ガンダムマイスターの使命だ。 その答えに迷いなどあってはならない。 紛争を引き起こす存在を、世界の歪みを、駆逐するのみ。 「……そう……最後だ。お前はついこの間、とある戦闘に介入してきただろ」 なぜそのような事を知っている? やはり俺がガンダムマイスターだとバレたのか? それなら由々しき事態だ。 だが、まだそう決まった訳じゃない。 「ああ」 とりあえず、返事をした。 さあ、どう来る。 「やっぱりか。そこであんたは一体何機のモビルスーツを撃墜したんだ?」 どうする、本当の事を言うべきか。 相手は俺の正体をほぼ知っている。 ならば嘘をつくのは不味いか。 ここには他のソレスタルビーイングのメンバーはいなかった。 生き残るためには仲間が必要だ。 「分からない。数えられないほどだ」 結局、本当の事を言った。 ここは相手の信頼を得たいところだ。 おそらく気絶した自分を助けた事から考えて、相手に敵意はないだろう。 「そうか、そうなんだな。安心したよ。あ、お前の名前は?」 「刹那・F・セイエイ」 相手がどう安心したのか俺には分からなかったが、とりあえずはこれでいいだろう。 実際ここに来るまでの長時間の戦闘で、ここに来てからも戦闘で、さすがの俺もだいぶ疲れている。 情けないが今はゆっくり休みたい。 そろそろ意識を保つのもきつい。 かなり疲労が溜まっているのだろう。 目の前の奴には悪いが、もう少し眠らせてもらおう。 次に起きた時、その時がこの殺し合いに武力介入する時だ。 なぜなら――俺はガンダムだからだ。 そして俺は意識を手放した。 ゆっくりと俺は深い眠りについた。  ◆ 月が浮かぶ夜空の下、歓喜に震える者がいた。 「やった……やったぁ……やったぞぉぉぉおおお!!!」 シン・アスカ――今はリュウタロス。 彼の目の前には首を掻き切られた一つの死体が転がっている。 それは刹那・F・セイエイものだ。 リュウタロス(シン)は刹那に質問をした。 最初の質問『お前はフリーダムのパイロットなのか?』という質問に『ああ、そう……』という答えが返された。 この時点でリュウタロス(シン)は目の前の人物がフリーダムのパイロットだと半ば信じ込んでしまった。 その後の質問に対する答えもリュウタロス(シン)にしてみれば、ダーダネルス海峡でのフリーダムの行動そのものだ。 「マユ、それにハイネ。俺、仇を取ったぞ。お前たちを殺したフリーダムのパイロットは、刹那・F・セイエイは、俺がこの手で――」 「何をしているんだ!」 それは周辺を探っていたミンウと黄桜可憐だった。 仲間を探すべく歩いている途中、声が聞こえたので近づいて見ると、そこには死体の前に少年が一人。 しかも少年――リュウタロス(シン)の手には止めを刺した銃剣付き三八式歩兵銃が握られていた。 リュウタロス(シン)は突然声を掛けられて驚いた。 すっかり人が来るという可能性を考えなかったからだ。 「そこの少年を殺したのは……」 「ま、待ってくれ! 確かに殺したのは俺だけど、こいつは俺の仲間を殺したんだ!」 「訳は後で聞こう。武器を捨てろ」 ミンウにしてみればリュウタロス(シン)は殺人を犯した危険人物。 まずは武器を捨てさせようと考えるのは間違いではない。 だが、その方法が不味かった。 ミンウは何を思ったか星屑のロッドを使い、炎をリュウタロス(シン)目がけて放ったのだ。 もちろん脅しのつもりだったが、リュウタロス(シン)にはそんな事分かりはしない。 リュウタロス(シン)はミンウがその気ならと三八式歩兵銃で応戦しだした。 「きゃ――ッ」 「しまった!」 「まずい」 そしてその際の流れ弾が可憐に当たるという最悪の事態を招いてしまった。 ミンウはすぐさま怪我をした可憐に近寄ると、ほっとした。 銃弾は右腕をかすった程度で命に支障はなかったからだ。 だが、その代りリュウタロス(シン)はいつのまにかいなくなっていた。 二人がふと眼を移動させると、男の死体が寂しそうに残されていた。 名を刹那・F・セイエイという。 &color(red){【刹那・F・セイエイ@機動戦士ガンダム00  死亡確認】} 【1日目 黎明/F-4 川の畔】 【ミンウ@ファイナルファンタジーⅡ】 【服装】白のローブ 【状態】健康 【装備】星屑のロッド@FFⅡ 【持ち物】基本支給品一式、『アルテマ1ギル』と書かれた張り紙 【思考】  1:可憐と共に行動し、彼女の仲間たちを探す。その後はまだ未定。  2:赤服の少年をどうするか。 【備考】 ※アルテマ解放後、一度絶命を経験。今回はそこからの復活。ホーリーまでの白魔法は使えるが、レイズ・エスナは使えない。 【黄桜可憐@有閑倶楽部】 【服装】聖プレジデント学園女子制服 【状態】健康、右腕にかすり傷 【装備】アイスピック 【持ち物】基本支給品一式、ランダム支給品0~2 【思考】  基本:仲間との合流。生きて帰って玉の輿に乗る。(出来ればそのためにミンウに頼んで王族との合コンを開いてもらう)  1:ミンウと一緒に行動して、同じ学校の親友たちを探す。 【備考】 ※原作の第十三話(ドラマだと第七話)の後より参戦。  ◆ E-3にある下着売り場はなぜか55階まである。 下着だけでそこまで必要なのか甚だ疑問が残るところだ。 しかも本来はそれ以上あったのだ。 もっとも今は竜の突撃で56階以上の階層は瓦礫として下着売り場の周辺に散乱している。 そこにリュウタロス(シン)はいた。 あの誤射事件が起きてリュウタロス(シン)は軽くパニックに陥った。 いきなり殺し合いに巻き込まれ、名前を変えられて、仇を討って、無実の人を撃って…… そんな事が立て続けに起これば、さすがのザフトの赤服でも平常心ではいられなくなる。 ましてやリュウタロス(シン)は血の気が多い方だ。 咄嗟に冷静な判断が下せるような大人の精神とは言えず、つまり未熟だ。 結果、何かから逃げ出すようにここまで来たのだが、ここにきてようやく事態の深刻さに気付き始めた。 「不味いよな」 どう見ても人殺しを見つけられて逃走した危険人物。 それがあの二人から見たリュウタロス(シン)に違いない。 だからと言って事情を説明しに戻ったところで、おそらくまともに話を聞いてもらえないだろう。 斯くなる上は信頼できる仲間を集めて、その上で事情を説明しに行くのが得策だ。 それならあの二人も話を聞いてくれるだろう。 「よし、新しい武器も手に入ったし仲間を集めるか」 残念ながら三八式歩兵銃は弾切れなので、逃げる途中で捨ててしまった。 思い返せば銃剣部分はそのまま使えたのに……と悩んでも仕方ない。 代わりに運よくデイパックが一つ落ちていた。 中に入っていた物も有用なもので助かった。 リュウタロス(シン)は自分を弁護してくれそうな仲間を探すべく下着売り場を後にした。 彼は気付かなかったが、その近くには名も知らぬ女の死体が残されていた。 名を西島翔子という。 【1日目 黎明/E-3 下着売り場付近】 【リュウタロス(シン・アスカ)@機動戦士ガンダムSEED DESTINY】 【服装】ザフトの制服 【状態】健康、若干興奮、改名された上に名前が格好悪いので自暴自棄&ヤケクソ 【装備】イングラムM10(32/32)+予備弾(9mmパラベラム弾32発)×5@現実 【持ち物】基本支給品一式×2、ドラゴンレーダー@ドラゴンボール、首輪(刹那)、不明支給品1~3(1:リュウタロス曰く”わけわかんない何か”/0~2:元は6/@クロススレのもの) 【思考】  1:自分の弁護をしてくれそうな仲間を探す。  2:マユ・アスカって同姓同名だろ?  3:いろいろあったけど対主催! 【備考】 ※PHASE_23「戦火の蔭」後~PHASE_24「すれ違う視線」の冒頭あたり(ハイネ死亡直後)から来たようです。 ※リュウタロス(シン)がドラゴンレーダーを持っているからって、会場内にドラゴンボールがあるとは限りません。 ※◆6/WWxs9O1s氏@パロロワクロスネタ投下スレのデイパックを回収しました。 *時系列順で読む Back:[[神の代理人]] Next: *投下順で読む Back:[[神の代理人]] Next:[[ヘタレちゃうけどダメかな? ダメ]] |[[ガンダム00 DESTINY]]|&color(red){刹那・F・セイエイ}|&color(red){GAME OVER}| |[[セレブと1ギル野郎]]|ミンウ|[[]]| |[[セレブと1ギル野郎]]|黄桜可憐|[[]]| |[[ガンダム00 DESTINY]]|リュウタロス(シン・アスカ)|[[]]| ----
*刹那に飛ぶ鳥 ◆.pKwLKR4oQ 人は、誰しも己の勝利を、存在を信じたがるものだ。されど、時と運命の前に、信じるという行為はあまりに虚しく、そして儚い。  ◆ 誰かが呼びかける声。 それが断続的に耳に飛び込んでくる。 時折身体全体がゆさゆさと揺すられる感じがする。 それは確実に俺の――刹那・F・セイエイの意識を覚醒へと導いていた。 「……起きたか」 まず目に入ったのはぼんやりとした光。 どうやらランタンの光のようだ。 次に背中に土の感触が感じられる。 身体を通り抜ける風も鮮明に感じる。 パイロットスーツは脱がされていた。 確か俺はガンダムに乗っていて……それで馬と激突して……川に落ちた。 なるほど。 濡れた俺の事を考えてパイロットスーツを脱がしたのか。 あのままなら最悪体調が悪化していたかもしれない。 その点は感謝してもいい。 「さっそく――悪い――聞き――事があ――」 起きて早々に尋問か。 この状況なら仕方ないか。 身体も起きたばかりで思うように動かない。 若干聞き取りにくいが、まあどんな内容かは分かる。 ここは素直に答えた方が得策か。 「お前は――ダムのパイロット――?」 ん? 最初の質問がそれか。 『お前はガンダムのパイロットなのか?』 おそらく質問はこれだろう――奇妙な質問だ。 パイロットスーツを着ていたからモビルスーツに乗っていた事が分かったとして、ガンダムまで見破るとは。 とりあえず素直に答えておくか。 「ああ、そう……」 やはりまだ上手く話せないか。 先程まで溺れていたのだから仕方ないとはいえ不便だ。 だが肯定の意思はきちんと伝わったようだ。 「そうか。一応確認だ。AとBの国が戦争していたら、お前はどちらにつく?」 今度もおかしな質問だ。 普通なら名前なりなんなりを聞くところだが、どういう事だ。 だが考えても埒は明かず、素直に返事をする。 「どちらにも、つかない。戦争根絶のために、武力介入を行う」 そう、それが俺達ソレスタルビーイングの為すべき事であり、ガンダムマイスターの使命だ。 その答えに迷いなどあってはならない。 紛争を引き起こす存在を、世界の歪みを、駆逐するのみ。 「……そう……最後だ。お前はついこの間、とある戦闘に介入してきただろ」 なぜそのような事を知っている? やはり俺がガンダムマイスターだとバレたのか? それなら由々しき事態だ。 だが、まだそう決まった訳じゃない。 「ああ」 とりあえず、返事をした。 さあ、どう来る。 「やっぱりか。そこであんたは一体何機のモビルスーツを撃墜したんだ?」 どうする、本当の事を言うべきか。 相手は俺の正体をほぼ知っている。 ならば嘘をつくのは不味いか。 ここには他のソレスタルビーイングのメンバーはいなかった。 生き残るためには仲間が必要だ。 「分からない。数えられないほどだ」 結局、本当の事を言った。 ここは相手の信頼を得たいところだ。 おそらく気絶した自分を助けた事から考えて、相手に敵意はないだろう。 「そうか、そうなんだな。安心したよ。あ、お前の名前は?」 「刹那・F・セイエイ」 相手がどう安心したのか俺には分からなかったが、とりあえずはこれでいいだろう。 実際ここに来るまでの長時間の戦闘で、ここに来てからも戦闘で、さすがの俺もだいぶ疲れている。 情けないが今はゆっくり休みたい。 そろそろ意識を保つのもきつい。 かなり疲労が溜まっているのだろう。 目の前の奴には悪いが、もう少し眠らせてもらおう。 次に起きた時、その時がこの殺し合いに武力介入する時だ。 なぜなら――俺はガンダムだからだ。 そして俺は意識を手放した。 ゆっくりと俺は深い眠りについた。  ◆ 月が浮かぶ夜空の下、歓喜に震える者がいた。 「やった……やったぁ……やったぞぉぉぉおおお!!!」 シン・アスカ――今はリュウタロス。 彼の目の前には首を掻き切られた一つの死体が転がっている。 それは刹那・F・セイエイものだ。 リュウタロス(シン)は刹那に質問をした。 最初の質問『お前はフリーダムのパイロットなのか?』という質問に『ああ、そう……』という答えが返された。 この時点でリュウタロス(シン)は目の前の人物がフリーダムのパイロットだと半ば信じ込んでしまった。 その後の質問に対する答えもリュウタロス(シン)にしてみれば、ダーダネルス海峡でのフリーダムの行動そのものだ。 「マユ、それにハイネ。俺、仇を取ったぞ。お前たちを殺したフリーダムのパイロットは、刹那・F・セイエイは、俺がこの手で――」 「何をしているんだ!」 それは周辺を探っていたミンウと黄桜可憐だった。 仲間を探すべく歩いている途中、声が聞こえたので近づいて見ると、そこには死体の前に少年が一人。 しかも少年――リュウタロス(シン)の手には止めを刺した銃剣付き三八式歩兵銃が握られていた。 リュウタロス(シン)は突然声を掛けられて驚いた。 すっかり人が来るという可能性を考えなかったからだ。 「そこの少年を殺したのは……」 「ま、待ってくれ! 確かに殺したのは俺だけど、こいつは俺の仲間を殺したんだ!」 「訳は後で聞こう。武器を捨てろ」 ミンウにしてみればリュウタロス(シン)は殺人を犯した危険人物。 まずは武器を捨てさせようと考えるのは間違いではない。 だが、その方法が不味かった。 ミンウは何を思ったか星屑のロッドを使い、炎をリュウタロス(シン)目がけて放ったのだ。 もちろん脅しのつもりだったが、リュウタロス(シン)にはそんな事分かりはしない。 リュウタロス(シン)はミンウがその気ならと三八式歩兵銃で応戦しだした。 「きゃ――ッ」 「しまった!」 「まずい」 そしてその際の流れ弾が可憐に当たるという最悪の事態を招いてしまった。 ミンウはすぐさま怪我をした可憐に近寄ると、ほっとした。 銃弾は右腕をかすった程度で命に支障はなかったからだ。 だが、その代りリュウタロス(シン)はいつのまにかいなくなっていた。 二人がふと眼を移動させると、男の死体が寂しそうに残されていた。 名を刹那・F・セイエイという。 &color(red){【刹那・F・セイエイ@機動戦士ガンダム00  死亡確認】} 【1日目 黎明/F-4 川の畔】 【ミンウ@ファイナルファンタジーⅡ】 【服装】白のローブ 【状態】健康 【装備】星屑のロッド@FFⅡ 【持ち物】基本支給品一式、『アルテマ1ギル』と書かれた張り紙 【思考】  1:可憐と共に行動し、彼女の仲間たちを探す。その後はまだ未定。  2:赤服の少年をどうするか。 【備考】 ※アルテマ解放後、一度絶命を経験。今回はそこからの復活。ホーリーまでの白魔法は使えるが、レイズ・エスナは使えない。 【黄桜可憐@有閑倶楽部】 【服装】聖プレジデント学園女子制服 【状態】健康、右腕にかすり傷 【装備】アイスピック 【持ち物】基本支給品一式、ランダム支給品0~2 【思考】  基本:仲間との合流。生きて帰って玉の輿に乗る。(出来ればそのためにミンウに頼んで王族との合コンを開いてもらう)  1:ミンウと一緒に行動して、同じ学校の親友たちを探す。 【備考】 ※原作の第十三話(ドラマだと第七話)の後より参戦。  ◆ E-3にある下着売り場はなぜか55階まである。 下着だけでそこまで必要なのか甚だ疑問が残るところだ。 しかも本来はそれ以上あったのだ。 もっとも今は竜の突撃で56階以上の階層は瓦礫として下着売り場の周辺に散乱している。 そこにリュウタロス(シン)はいた。 あの誤射事件が起きてリュウタロス(シン)は軽くパニックに陥った。 いきなり殺し合いに巻き込まれ、名前を変えられて、仇を討って、無実の人を撃って…… そんな事が立て続けに起これば、さすがのザフトの赤服でも平常心ではいられなくなる。 ましてやリュウタロス(シン)は血の気が多い方だ。 咄嗟に冷静な判断が下せるような大人の精神とは言えず、つまり未熟だ。 結果、何かから逃げ出すようにここまで来たのだが、ここにきてようやく事態の深刻さに気付き始めた。 「不味いよな」 どう見ても人殺しを見つけられて逃走した危険人物。 それがあの二人から見たリュウタロス(シン)に違いない。 だからと言って事情を説明しに戻ったところで、おそらくまともに話を聞いてもらえないだろう。 斯くなる上は信頼できる仲間を集めて、その上で事情を説明しに行くのが得策だ。 それならあの二人も話を聞いてくれるだろう。 「よし、新しい武器も手に入ったし仲間を集めるか」 残念ながら三八式歩兵銃は弾切れなので、逃げる途中で捨ててしまった。 思い返せば銃剣部分はそのまま使えたのに……と悩んでも仕方ない。 代わりに運よくデイパックが一つ落ちていた。 中に入っていた物も有用なもので助かった。 リュウタロス(シン)は自分を弁護してくれそうな仲間を探すべく下着売り場を後にした。 彼は気付かなかったが、その近くには名も知らぬ女の死体が残されていた。 名を西島翔子という。 【1日目 黎明/E-3 下着売り場付近】 【リュウタロス(シン・アスカ)@機動戦士ガンダムSEED DESTINY】 【服装】ザフトの制服 【状態】健康、若干興奮、改名された上に名前が格好悪いので自暴自棄&ヤケクソ 【装備】イングラムM10(32/32)+予備弾(9mmパラベラム弾32発)×5@現実 【持ち物】基本支給品一式×2、ドラゴンレーダー@ドラゴンボール、首輪(刹那)、不明支給品1~3(1:リュウタロス曰く”わけわかんない何か”/0~2:元は6/@クロススレのもの) 【思考】  1:自分の弁護をしてくれそうな仲間を探す。  2:マユ・アスカって同姓同名だろ?  3:いろいろあったけど対主催! 【備考】 ※PHASE_23「戦火の蔭」後~PHASE_24「すれ違う視線」の冒頭あたり(ハイネ死亡直後)から来たようです。 ※リュウタロス(シン)がドラゴンレーダーを持っているからって、会場内にドラゴンボールがあるとは限りません。 ※◆6/WWxs9O1s氏@パロロワクロスネタ投下スレのデイパックを回収しました。 *時系列順で読む Back:[[神の代理人]] Next:[[]] *投下順で読む Back:[[神の代理人]] Next:[[ヘタレちゃうけどダメかな? ダメ]] |[[ガンダム00 DESTINY]]|&color(red){刹那・F・セイエイ}|&color(red){GAME OVER}| |[[セレブと1ギル野郎]]|ミンウ|[[]]| |[[セレブと1ギル野郎]]|黄桜可憐|[[]]| |[[ガンダム00 DESTINY]]|リュウタロス(シン・アスカ)|[[]]| ----

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